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『お探し物は図書室まで』青山美智子



お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。(「BOOK」データベースより)


ちょっぴりお久しぶりの更新です。
年度末やら新規採用活動やらでてんてこまいで、落ち着いて本を読む時間が取れていません。
スキマ時間にちびちびと。とにかく体調を崩さないように気をつけなくては……!

というわけで、以前読んだ今年の本屋大賞ノミネートの一冊『お探し物は図書室まで』。

青山さん、お名前だけは知っていたのですが未読の作家さんでした。
だって、「ハートウォーミング」って個人的にまったく食指が動かなかったんだもの!!ww
でもこれを読んでうるっとくるぐらいには、私も成長したということでしょうか( ̄w ̄)

とある町のコミュニティハウスの図書室には、仕事上の悩みを抱えたあらゆる人たちがやってきます。
婦人服売り場で働く若い女性だったり、キャリアと育児で悩む元雑誌編集者だったり。

ベイマックスのような存在感のある見た目の司書・小町さんは、本人の希望の本と一緒に、
現状を打破するきっかけになる本を一冊渡してくれるのですが、
全く関係のなさそうに思える本から、「自分を変えよう」と第一歩を踏み出す勇気をもらえるんです。

悩みを聞いただけで、ピンポイントでその人に合った本を紹介できる小町さんは本当にすごい!
こんな司書さんがいたら素敵だし、毎週のように通っちゃうなぁと思いました。笑

こんなご時世ですから、仕事に悩んでいる人はたくさんいるのではないでしょうか。
転職をしたいがその気力すらない、ニートから抜け出せない、人生の目的を見失ってしまった…
そんなすべての人たちの心に響く、素敵なお話でした。

「図書館」じゃなくて「図書室」っていうのがまたいいですよね。

個人的評価:★★★★
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