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『know』野崎まど


超情報化対策として、人造の脳葉“電子葉”の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。それは、世界が変わる4日間の始まりだった―(「BOOK」データベースより)


先日の『三体』に引き続き、何だかSFを読みたい気分だったので。
野崎まどさんの『know』も、長いこと積読だったんですがようやく引っ張り出してきました。

ライトなSFといった趣で、スピード感があり読みやすかったです!
野崎さんは以前『バビロン』という本を読んで、本は面白かったのにアニメの方がどうも受け付けなくて、
なんとなーく苦手意識を持っていたんですよね。でもこの本でマイナス感情が払拭された感じです。

<電子葉>が脳に移植され、あらゆる情報を瞬時に取得できるようになった時代。

何か調べ物をするときに、以前は紙の辞書を使って調べるのが当たり前でしたよね。
(そんな昔の話じゃないのに遠い過去のことのよう…笑)
その次にはパソコンで調べるようになり…今やほとんどの人がスマホで調べるのが普通です。
でも、さらにもう一歩進んだ世界というべきでしょうか。頭の中に検索エンジンがあるイメージ。

瞬時に調べることができるということは、「検索すること」と「知っていること」は同じだということ!
便利なようで、とても危うい均衡のもとに成り立つ超情報化時代です。

情報庁の御野連レルは、失踪した恩師・道終常イチと14年ぶりの再会を果たすや否や、
この世界で最高の情報処理能力を持つという少女・知ルを任されることに。
彼女が目指すのはこの世の全てを知ること。最終的に行き着くところとは…。

ボーイミーツガールと言うには、連レルは年を取りすぎているような気もしますね。
それか、せめて知ルちゃんは、高校生以上であって欲しかったなぁ。
ロリコンと言われても仕方がないよ…!笑

素月切ルのキャラが立ってたわりには、生かし切れていない気がするとか、
銃弾交わすシーンはどうしても「マトリックス」しか思い浮かばないとか、
やっぱりオッサンと少女の恋愛に違和感があるとか、色々突っ込みどころはあるけれども。
でもラストの幕引きは個人的にとても気に入っています。

情報化社会が行くところまで行ったら、間違いなくこんな世界が待っているんでしょうね。
おそろしや。

個人的評価:★★★★
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