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「あやかし草子 みやこのおはなし」千早茜

ななこ




【あやかし草子 みやこのおはなし】千早茜 rating_46.gif


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
古き都の南、楼門の袂で男は笛を吹いていた。門は朽ち果て、誰も近づくものなどいなかった。ある日、いつものように笛を吹いていると、黒い大きな影が木立の中に立っていた。鬼だ。だが男は動じず、己を恐れない男に鬼はいつしか心を開き…(『鬼の笛』)。いにしえの都に伝わるあやかしたちを泉鏡花文学賞作家が紡ぐ最新作品集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
鬼の笛/ムジナ和尚/天つ姫/真向きの龍/青竹に庵る/機尋



千早作品を読むのは、デビュー作「魚神」に続き2作目ですballoon_75.gif


あのねっとりと肌に纏わりつくような妖艶さだとか、どろりとした猥雑さが好きでしたが、
今回はわりとあっさりとしたライトなお話が多かったように思います。

ちょうどこの本の前に読んだ、乙一さんの「死者のための音楽」に雰囲気が似ています。
その所為なのか、余計に薄味でちょっぴり物足りなく感じてしまいました〜balloon_89.gif
読む時期が違ったなら、また感想も違ったものになるのかもしれませんが。。。


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key_01.gif ≪オススメPoint≫ あやかし奇譚  文章が美しい  ほんのり切ない


それでも、美しく流麗な文章は健在です。これだけでも読んで良かったな、とballoon_28.gif


人を惑わせる笛の音を響かせる男のお話「鬼の笛」の雰囲気がとても良かったです。

男の吹く笛の音色に引かれて、毎晩やってくる恐ろしい形相の鬼。
「100日経てば心を持つようになる」と言う、鬼から貰った美しい女の正体は…


一番好きだったのは、まるで織姫と彦星を思わせる「天つ姫」

ある日出会った、幼い人間の姫君と天狗の梁星。
そして楽しい日々は終わりを告げ、姫君は残虐な帝の妃になる事が決まり…。
姫君と梁星が、互いに気付かぬまま恋を育む様子が微笑ましくもあり、切なくもあり。


脳裏に広がる情景が、まるで一幅の絵のような「機尋」

染屋の男・柳のもとで育てられた幼い少女・紅。
都の織屋に届け物を頼まれた紅が、その場所で見たものとは…?
永遠に童子のままでいられる世界、町中を美しく染め上げる夕日の描写がとても綺麗!
柳と紅の関係にキュンとしてしまったのは私だけではあるまい。。。(笑)


ガツンとしたインパクトはないですが、優しい妖の世界が心地良い本でしたballoon_123.gif
次は、積読になっている「おとぎのかけら 新釈西洋童話集」を読んでみよう。




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Posted byななこ

Comments 10

There are no comments yet.
miwa125  
Re:千早茜「あやかし草子 みやこのおはなし」読了☆(12/01)

nanaco☆さん、こんにちは〜(^^)



おぉ、レビューお待ちしてましたよ〜(*^_^*)

この前、まとめを拝見した時は

幼い姫と天狗の恋のお話「天つ姫」が気になってましたけど、

柳と紅のお話「機尋」も読んでみたくなりました〜(><)

永遠に童子のままいられる世界…

行ってみたいような、行ってみたくないような世界だけど、

ずっと年を取らないのはちょっぴり羨ましいかもですねぇ(笑)

町中を美しくを染め上げる夕日…思いっきり想像力を働かせて読みたいです〜(*≧▽≦*)

・・・ということで、この本も読みたい本リスト入り決定です☆

ガツンというインパクトがない、というのがちょっと気になるけど、

それはまた他の作品で満足させるとして…

とっても私好みな作品なので、来年早々にでも読んでみますね〜(^O^)/

2011/12/03 (Sat) 11:31 | EDIT | REPLY |   
☆ちこ  
Re:千早茜「あやかし草子 みやこのおはなし」読了☆(12/01)

こんにちわ〜



わ〜面白そうですね!

しかも、最近のぷちマイブームの「鬼」のお話ではありませんか!!

もう、それを聞いただけでゾクゾクしました。

更に!「魚神」の作者さんなのですね。

早速お気に入りに入れてきました♪

2011/12/03 (Sat) 16:07 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
Re:千早茜「あやかし草子 みやこのおはなし」読了☆(12/01)

nanaco☆さん、こんばんは〜。^^

まぁ、☆3つなのに、nanaco☆さんの感想読んでたら、すごく素敵な雰囲気が伝わってきますよ〜。

nanaco☆ちゃんは、小説をより魅力的にお伝えするのが本当に上手ですよね!^^

nanaco☆ちゃんがさらさら〜って書いた感想を読むだけで、胸がきゅんと切なくなったりします。



それにしても、ライトな話より、「ねっとりと肌に纏わりつくような妖艶さだとか、どろりとした猥雑さが好き」っていうのがnanaco☆ちゃんらしい。(笑)

思わず、ぷっと笑っちゃいました。^^

2011/12/03 (Sat) 18:15 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

miwaさん、おはようございます〜♪



千早茜さん、「魚神」のインパクトが大きすぎたのか今回はわりと薄味な作品が多かったけれど、

今思えば、そういうふんわりとした優しい雰囲気もまた良いのかもしれませんね〜(*^m^*)

読む時期によって(その時の心理状態によって)感じ方が変わってきそうな本でした☆



>この前、まとめを拝見した時は

>幼い姫と天狗の恋のお話「天つ姫」が気になってましたけど、

>柳と紅のお話「機尋」も読んでみたくなりました〜(><)



そうそう、「機尋」は映像化したらさぞや綺麗だろうなぁ…と思います^^

どこか違うもう一つの世界、永遠に年を取らない世界、ワクワクしますよねぇ(笑)

「天つ姫」も可愛くて、ちょっぴり切なくて…きっとmiwaさんもお好みのお話だと思います!

是非読んでみて、感想を聞かせて下さいね〜(^ー^* )



はっ…妖といえば、この間文庫化された「ころころろ」買うの忘れてた…

積んである本が多すぎてワタワタしますが、シリーズ物だけは買っておかないと〜^^;

2011/12/04 (Sun) 07:47 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆ちこさんへ

ちこさん、おはようございます〜♪



>しかも、最近のぷちマイブームの「鬼」のお話ではありませんか!!

>もう、それを聞いただけでゾクゾクしました。



ふふふ…「鬼」好きのちこさんには外せない本ですね!(笑)

先日読んだ山白朝子さん(乙一さん)の「死者のための音楽」にも鬼関係の短篇があったし…

私もさりげなくぷちマイブームかもしれません〜(≧∇≦)



「魚神」のどこか不健康な(笑)雰囲気とは違って、とても優しい作品集でした。

オツさんのインパクトありすぎる本を読んだ後では、私は少し物足りなく感じましたが、

また違う時に再読すれば評価が変わるような気がします〜^^

ちこさんも、「鬼」要素が足りなくなった時は是非読んでみて下さいね☆

2011/12/04 (Sun) 07:54 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

picchukoさん、おはようございます〜♪



>nanaco☆ちゃんは、小説をより魅力的にお伝えするのが本当に上手ですよね!^^



きゃっ、ありがとうございます♪でも全然そんな事ないですよ〜(><)

いつもサラッと書評を書かれている方を見ると、凄いなぁ…と尊敬しちゃいます。

私はそもそも日本語に自信がないので(笑)言葉選びから始めなくちゃいけません^^;

自分が感動した、興奮した本ほど、レビューが支離滅裂になる傾向があります〜(* ̄m ̄)



>それにしても、ライトな話より、「ねっとりと肌に纏わりつくような妖艶さだとか、どろりとした猥雑さが好き」っていうのがnanaco☆ちゃんらしい。(笑)



うーん、自分でも不思議です。。。

柔らかい、温かい感じの本が好きなハズなんですが、暗い部分があるお話に惹かれます。

ミステリだって人が死なないのはちょっと物足りなく感じてしまったり…(怖い!笑)

私、本質的なところは「暗い」のかもしれません(爆)

2011/12/04 (Sun) 08:02 | EDIT | REPLY |   
☆Yuri☆  
Re:千早茜「あやかし草子 みやこのおはなし」読了☆(12/01)

こんにちは♪

nanacoちゃん、お久しぶり〜。

先日東京に戻ってきましたっ。

東京はかなり寒くなってきたけど、

きっと北海道はもっと寒いんだろうな(>_<)



今回の小説も面白そうだね☆

nanacoちゃんのレビューを読んでると

すごく読みたくなってくるよw

「天つ姫」が気になるかも。

なんだかとても切なそうなストーリー(>_<)

2011/12/04 (Sun) 14:23 | EDIT | REPLY |   
いりえ  
おおぉ〜また新しい世界だ!(^_-)!

nanaco☆さん、おはようございます。



へぇ〜、千早茜さんですか。初めて聞きました。表紙のサブタイトル「みやこのおはなし」と書かれているのが、何だか可愛いですね(^u^)



『開かせていただき光栄です』(ハヤカワ・ミステリワールド)を注文したのですが(「e-hon」を使いました)、現在品切れだそうです。…残念((+_+)) 古本で探してみます(^O^)/

2011/12/08 (Thu) 12:40 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆Yuri☆ちゃんへ

Yuriちゃん、こんばんは〜♪ちょっぴりお久しぶりヽ(*^^*)ノ



おぉ〜東京に戻ってきたんだね、おかえりなさい!

韓国はどうだったかな??また旅行記楽しみにしてるね〜^^

12月に入って、本格的な冬が来たって感じだね…東京も寒くなってきたんだねぇ。

こちらはもう根雪になったようで、ブーツを履いてもつま先から凍えるような寒さが(><)

早くブーツ無しで歩ける春が来て欲しいです。。。(気が早い?笑)



>「天つ姫」が気になるかも。

>なんだかとても切なそうなストーリー(>_<)



そうなの〜何だかじんわりと切なさがくるお話でした。織姫と彦星の話に似てるんだよ。

ただ違うのは、人間×天狗ってだけで…(笑)

個人的には、もうちょっとインパクトのある作品の方が好みだったんだけど、

たまにはこういうふんわりとした作品も、心が柔らかくなりそうで良いかもしれないです☆

2011/12/08 (Thu) 20:14 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
いりえさんへ

いりえさん、こんばんは〜♪



>へぇ〜、千早茜さんですか。初めて聞きました。



この千早茜さん、デビュー作の「魚神」で小説すばる新人賞を受賞した作家さんなんですよ^^

「魚神」はものすご〜く妖しい雰囲気を醸し出していて、好みど真ん中な作品でした。

今回はちょっぴり薄味でしたけど、これはこれで素敵なお話だなぁと思いましたよ(*^0^*)

「みやこのおはなし」というサブタイトル、確かに可愛いかも〜ひらがなの所とか(^^ゞ

いりえさんはいつも良い所に目を付けられますね!(笑)



そうそう、「開かせていただき光栄です」を注文されたとか!嬉しいです〜〜(≧∇≦)

ありゃ、でも品切れだったんですねぇ…中古で見つけられる事を祈ってます♪

真っ赤なインパクトある表紙なので、きっと本棚でも目立つはずです。。。

いりえさんがどんな感想を持たれるのか、早くおうかがいしたいです〜( ^ ^ )/

2011/12/08 (Thu) 20:21 | EDIT | REPLY |   

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  •  『あやかし草子』 千早 茜
  • 今回のブックレビューは、 千早茜さんの『あやかし草子』という作品。 「鬼の笛」「ムジナ和尚」「天つ姫」「真向きの龍」「青竹に庵(いお)る」 「機尋(はたひろ)」の六編が収録された短編集です。 ◆あらすじ◆ 古い都の南、朽ちた楼問の袂で、男は笛を吹いていた。笛を吹いていさえすれば、男は幸せだった。ある春の夜、笛を吹く男の前に、黒い大きな影が立っていた。鬼だ。笛の音を気に入った鬼は...
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