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梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆

ななこ



著者:梨木香歩
出版社:角川書店
サイズ:文庫
ページ数:238p
発行年月:2007年05月
価格:\500(税込)


【村田エフェンディ滞土録】梨木香歩rating_48.gif

時は1899年。トルコの首都スタンブールに留学中の村田君は、毎日下宿の仲間と議論したり、拾った鸚鵡に翻弄されたり、神様同士の喧嘩に巻き込まれたり…それは、かけがえのない時間だった。だがある日、村田君に突然の帰還命令が。そして緊迫する政情と続いて起きた第一次世界大戦に友たちの運命は引き裂かれてゆく…爽やかな笑いと真摯な祈りに満ちた、永遠の名作青春文学。


先日永久保存版の仲間入りをした「家守綺譚」とリンクしていると聞いて、
も〜〜あの雰囲気が大好きなnanacoは、いてもたってもいられず早速手に入れました(笑)

  しみじみとした味わいのある名作です…♪


「家守〜」は、どことなく現実と空想の狭間をふわふわと漂っているような感じでしたが、
今回の「村田エフェンディ〜」は、現実とその不条理さにガツンと打ちのめされましたballoon_89.gif
読後に胸にじわりと鈍い痛みが残る作品ですね、、、でもこういうお話好きです。


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明治時代、トルコに留学した青年・村田の滞在記といったところでしょうか。

イギリス人の夫人が経営する下宿に滞在していた村田は、
考古学者であるドイツ人・ギリシャ人、召使いの友人達と穏やかな日々を過ごします。

国籍も、人種も、宗教も異なる友人達。お互いの文化を尊重し合う気の置けない関係。
今日は友人でも、明日には敵になっているかもしれない不安定な時代の中で、
毎日皆で会話を楽しむ様子が、今となっては逆に哀切な印象を与えますねぇballoon_73.gif

けれど、そんな日々も長く続くはずもなく、悲惨な運命に翻弄されるのですが…
同じ空間を共有した友人達との記憶は、ずっと村田の中に残り続けるのでしょう。。。

「家守〜」の綿貫と高堂と、犬のゴローがちょっぴり登場しますが、
ここだけいつまでも変わらない空気に、ほんのちょっとだけ安堵しちゃいましたballoon_59.gif


「―私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない…。」−P219


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Posted byななこ

Comments 20

There are no comments yet.
さくら  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆

おはようございます

「家守〜」と雰囲気違って、ちょっとレビュー書くのが難しい話でしたね。

学ぶことの多い作品でした。

時代が許せば、、、と思わずにはいられませんでした。

「家守〜」のふたりがいて、村田も癒されたかな〜

2009/09/28 (Mon) 07:20 | EDIT | REPLY |   
タシガミ  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆(09/28)

nanaco☆さんの「村田エフェンディ滞土録」のレビューを楽しみにしていました。



危ういバランスの上に立っていた時間が生み出した美しい日々という感じが切なかったですね。

でも最後のトカゲの所が消化不良なのが気になりました(笑)

2009/09/28 (Mon) 08:13 | EDIT | REPLY |   
やきまん十  
『家守綺譚』より先に読んでしまうと

『家守綺譚』の雰囲気に素直に浸れなくなってしまうのが欠点です。『家守〜』の後に読むことを強くおすすめします。



時期的にも『家守』の方が前(友人の村田が留学中で〜という文があります)ですし。

2009/09/28 (Mon) 20:00 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆(09/28)

あ、先を越されてしまった(笑)

柊は未だに『村田エフェンディ滞土録』が積んであります…^^;

リンクしているとはいえ、作品の雰囲気は異なるみたいですね。

早く読まなくては…(^^ゞ

2009/09/28 (Mon) 20:54 | EDIT | REPLY |   
浪漫的狼  
知らない…

この作家さん、聞いたことがありません。しかし、いろいろな人がいるもんですね。

2009/09/28 (Mon) 21:00 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
さくらさんへ

ですねぇ…この本、とてつもなく感想の書きづらい本ですよね〜^^;

内容が淡々としているから、ついレビューも淡々としちゃいます(笑)

やっぱりこの間さくらさんに教えてもらった「家守〜」のほうが数倍良かったです♪



あの2人+1匹がラストに出てきた時には、ホッとしちゃいましたね(*^m^*)

あの鸚鵡もゴローと仲良くなって、元気を取り戻して欲しいです。

読み終わった後にこの表紙を見ると、なんだか切なさがこみあげてきました。。。

2009/09/28 (Mon) 21:42 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
タシガミさんへ

なんとも切ない気持にさせられる作品でしたねぇ…

また別の時代に生きていれば、この友人達とまた違う出会いがあったかもしれないのに(><)

最後のディクソン夫人のあの手紙、涙を堪えながら読みましたよぅ。



けど、タシガミさん同様ちょっぴり消化不良感も否めず(笑)

滞在記みたいなものだから仕方ないのかもしれないですけど、淡々としすぎていないですかい??

個人的にはもうちょい起伏のある作品の方が好みですねぇ。

2009/09/28 (Mon) 21:47 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
やきまん十さんへ

おぉ、やきまん十さんのコメントをうかがって安心しました!(笑)

しっかり「家守〜」のほうから読みましたよ♪

そうですね、確かに"留学中の村田"の話題が出ていたような気がします(*^_^*)

この「村田〜」はあまりに切ない展開だったので、綿貫の登場に救われました。。。



ちょっと梨木さん、いまさらですが気になり始めてきました☆

他にも文庫化されている本が沢山あるようなので、ちょっとずつ挑戦してみま〜す^^

2009/09/28 (Mon) 21:50 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

おぉ、柊さんもこの本積読されていましたか!

へへへ…先越しちゃいましたね(* ̄m ̄)笑

「家守〜」とは大分雰囲気の異なる作品でした。

こちらはなんとも言えないもどかしさ…というか…切ない気持になります。

でもこういう作品好きですねぇ♪スッキリしないから心に残るのかもしれません。

柊さんの感想、楽しみに待っていますよ〜(*^m^*)



そうそう、明日から「ギロチン城〜」読み始める予定です!

今度こそ…今度こそ、北山さんのトリックに騙されないように心して読みます(笑)

2009/09/28 (Mon) 21:54 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

狼さん、「西の魔女が死んだ」という映画はご存じないですか??^^

確か去年ぐらいに公開されて、一時期話題になった作品なんですが…

その映画の原作を書かれた作家さんですよ〜♪



あ、ちなみにB型天の邪鬼のワタクシは、「西の〜」は読んでおりません(笑)

ベストセラー本は、ほとぼりが冷めた頃にコッソリ読むのが基本です!(* ̄m ̄)

2009/09/28 (Mon) 21:58 | EDIT | REPLY |   
Cedie  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆(09/28)

なんだかあらすじ読んだだけで悲しい気持ちになるのはわたしだけでしょうか・・・



この方の本、未読なので他の作品はハッピーな感じだったらいいなあと思います。



読むのが辛そうな作品です(>_<)



2009/09/28 (Mon) 22:46 | EDIT | REPLY |   
てんてん(^^)/  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆(09/28)

おお、村田君の話なんですか。滞土の土ってトルコのことだったんですね。何とも不思議なタイトルだと思っていたんです。



今やっと家守綺譚の方を読み終えて余韻に浸っているところなので、こちらも是非手に入れたいと思います。久しぶりに梨木さんの作品を読みましたが、やはりこの方、いいですね。



それにしても、ゴローのような犬なら欲しいですね。(笑)

2009/09/28 (Mon) 23:35 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

そうなんです!Cedieさんの仰るとおり、とても切ない気持になる本ですよぅ。

異国(トルコ)が舞台なだけに、どこか哀愁が漂っている気がします。

日本でいえば、だいたい明治時代…??

時代が違えば、この友人達とまた別の関係も築けたのになぁと思わずにはいられません(><)



梨木さんの本、これで2冊になりますが、著作が多すぎますよね〜(笑)

文庫化されている作品が多いのは嬉しい限りですが♪

また別のも読んでみようと思います!

2009/09/29 (Tue) 05:34 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
てんてん(^^)/さんへ

あの留学中の村田君のお話ですよ〜☆

綿貫が来る者拒まず去る者追わず、というスタンスだったのに比べて、

村田君はなんとも人間らしい(笑)性格の持ち主でしたねぇ…

時代の波に翻弄された可哀想な留学生、といった印象でした(><)

これが綿貫だったら、もっとのんびり受け止めるのかなぁなんて考えてみたり。



てんてんさんの読書メーターで感想を拝見して「おぉっ!」と思っていました(*^m^*)

「家守〜」すっごく良い作品ですよね。

読後もあの不思議な雰囲気にしばらく浸っていたいです。

本当、ゴロー欲しいですね(笑)綿貫よりもずっとしっかり(ちゃっかり?)してるような…^^;

2009/09/29 (Tue) 05:41 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆(09/28)

こんばんは〜♪



えっ!この作品、『家守奇譚』とリンクしてるんですか!?

あらすじを読んでもまったく違う雰囲気だし、

全然知らなかったです〜^^;



この作品、メルヘンぽい表紙が

すっごく可愛らしいですよね〜(^^)

普段の私なら、間違いなくジャケ買いするところなんですけど、(笑)

裏のあらすじをチェックすると、

何だか戦争ものみたいだったので、

手の取ってみたものの、GETはしませんでした(^^ゞ

でも、「神様同士の喧嘩」というのが気になりますねぇ。

犬のゴローや綿貫、高堂がどんなふうに登場するのかも

すごく気になりま〜す(*^_^*)

2009/09/29 (Tue) 18:22 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
こんばんは!

気さくに「村田くん」と書かれてあったので、もっと現代のサスペンスか何かを想像しました。^^;

ところが、これは国境を越えた深いお話だったのですねぇ。

トルコ、、、いつかは行ってみたい場所のひとつです。



第一次世界大戦が舞台とは、かなり重い雰囲気ににっていくのでしょうか、、、。

なのに、表紙のイラストはトルコらしくて可愛いのね。^^

2009/09/29 (Tue) 18:42 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

実はそうなんですよねぇ(*^_^*)

miwaさん、「家守〜」でトルコに留学中の綿貫のお友達が出てきたの、覚えていますか??

そのお友達がこの作品の主人公・村田クンなんですよー♪



「家守〜」のあのどこか現実離れした世界を期待していたんですが、

残念ながら柔らかい文体ではあるものの痛い現実をぶつけられた感覚でしたよ…(T_T)

だからこそ、こんなに心にじわりとしたものが残る作品なのかもしれないですねぇ☆

ちょこっと登場した綿貫&高堂&犬のゴローは相変わらずでした!(笑)

ゴロー……いいよね……うちにも欲しいです。



メルヘンチックでついジャケ買いしちゃいそうなこの表紙も、

読了後に改めて眺めてみると、なんだか切なくなってきますよぅ(笑)

miwaさんも機会があったら、是非読んでみてくださいね♪

2009/09/30 (Wed) 19:24 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

ふふふ…よく見たらあらすじも村田「君」なんですね!(笑)

先日読んだ「家守綺譚」に比べると、かなり重い雰囲気の作品でした。

やっぱり、世界大戦を背景に描いた作品は一種独特のものがありますよね〜(><)

しみじみとした味わいの中に、時折チクリとした痛さを感じるような感じです。

こんなに可愛い表紙なのにね…^^;この可愛さに騙されちゃいました!(笑)



それにしても、picchukoさんトルコは行かれたことないんですね?!

なんとなくpicchukoさんは既に世界中を旅行されているような気がして(*^m^*)

行った事がないのは北極・南極だけ〜?? って気がしちゃうから不思議です(笑)

テロの心配さえなければ、トルコも行ってみたいです☆

どんな料理が出るんだろ〜…(結局そこに行きついてしまう^^;)

2009/09/30 (Wed) 19:33 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」読みました〜☆(09/28)

ご無沙汰してました!

体調もどってきたのでやっとこれました(*^_^*)



これ、読みましたよ。凄く不思議な感じで良かったです。トルコの雰囲気も、そして幽霊がでてきたりして幻想的な部分もあって素敵でした。

2009/09/30 (Wed) 23:08 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

わ〜い♪日向さん、お帰りなさい!!(^O^)/

体調が良くないようで心配していましたが、とうとう復活ですね!

後でゆっくり遊びにお伺いしまっす☆



日向さんもこの作品読まれたんですねぇ(*^m^*)

チクリと鈍い痛みが残る感じでしたが、それがまた良かったですよね。

村田君の中では、この友人達は一生の記憶として残っていくんでしょうけど、、、

もし時代が違えばまた異なる関係を築けたかもしれないのに、と思わずにはいられません…

鸚鵡がまた良い味出していましたね〜♪



梨木さん、良いですね!

違う作品も読んでみようと思います^^

今年は積読消化に励むので、来年あたりにでも…(笑)

2009/10/01 (Thu) 19:57 | EDIT | REPLY |   

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