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2009.05.18 *Mon*

**第三の扉**(8)


連載八回目です〜balloon_59.gif
今回はシオン編。ゴメンナサイ、シオンの暴走が止まりません……(笑)
彼の過去、暗い瞳の理由が明らかになります。


**第三の扉**(1)
**第三の扉**(2)
**第三の扉**(3)
**第三の扉**(4)
**第三の扉**(5)
**第三の扉**(6)
**第三の扉**(7)


pen_01.gif


「どうして……どうしてあんなことを……!!」


シオンは子供のように泣きじゃくりながら、必死に傷に即効性のある薬草を探していた。


あの、奇妙な没薬の香りのせいとしか思えない。
彼には、アイルを刺す気なんて全くなかった。過去の事を責める気さえ毛頭なかったのだ。

シオンがたった一人でこのハピネス城に来た理由はひとつ。
もちろん、第三の扉の言い伝えを信じて、死者に会いに来たのだった。
だが、アイルが考えていたように、リルへの愛しさからこの場所へ来たのではなかった。


"ただ、リルに……これを渡したかったんだ…"


シオンは汗ばんだ手の中にある、硬い彫刻を握り締める。
ゴツゴツとした手触り。アイルからリルへの、最初で最後の贈りもの。

アイルが、毎日毎日あの場所でコソコソと何かを彫っていたのは、知っていた。
そして、それがあのほっそりとした少女への贈りものであることも…。



"自分が、リルに求婚さえしなければ…。もっと、アイルと腹を割って話をしていれば…。
 アイルに……あのナイフをあげなければ…。"



いくつもの仮定と後悔ばかりがグルグルと頭の中を駆け巡る。
今更そんな事を考えても過去は変えられない。分かっているのに、考えずにはいられない。


"僕が……二人の人生を壊してしまった…"

その事がずっと心にわだかまり、シオンの瞳に暗い影を落としていた。


なんとかして、リルに心から謝りたい。二人の幸せを台無しにしてしまったことを。
そして、せめて…この彫刻を、アイルが贈るはずだったものを、手渡ししたい。
単なる自己満足だという事は分かっていたが、それほどまでに彼の心は追い詰められていた。



もし―もし願いが叶うならば、アイルとリルをもう一度元の関係に……。
リルが生き返るならば、自分の命を犠牲にすることさえ厭わない。そう考えていた。


シオンは父亡き後若くして村長となり、村人達の期待を一身に引き受けてきた。

身を粉にして村を支えてきたつもりだったが、誰からも愛情を受け取ることはなかった。
ただ、皆"村長"という地位に一目置いているだけだ。そう、アイルを除いては―。



* * * * * * * * *



「あれ、シオン…またこんなとこで本読んでんの?」

ドカドカと部屋に入ってきたアイルが、思わず苦笑いを浮かべる。


アイルとシオンのベッドと、衣装箪笥の隙間の小さな空間。
部屋の入口からは死角になっている、シオンだけの定位置だった。
父はいつも気付かずに通り過ぎたが、アイルだけはこの場所にシオンがいる事を知っていた。



「お勉強もほどほどにしろよー。太陽の光に当たらないと、弱っちぃ大人になるぞ。
 そうだ、午後から二人で鹿でも狩りにいくか!!」


まぁ、お前は狩るよりも描きたいって言うんだろうけど…と、
優しい目で自分を見下ろし、くしゃくしゃと銀色の髪をかき回す。


シオンは昔から人の視線が怖かった。
表面上は笑みを浮かべてはいても、その心の中までは見えないからだ。

彼は、人々の心の中にある闇の部分に、異常なほどの恐怖を感じていた。
まるで、狡猾な蛇がとぐろを巻き、自分の失態を今か今かと待っているような……。

だからこそ、誰からも軽んじられる事のないよう、陰で人一倍努力を重ねた。


でも―

アイルは、人の視線なんて全く気にしない。誰からどう思われようと関係ない。
何事に対しても鷹揚に構え、小さな事でクヨクヨ悩まないアイルが羨ましかった。
昔から身体が弱く、専ら書物や植物図鑑が友達だった彼には、太陽のような存在だった。


"アイルを…独り占めできたら…"


そんな歪んだ愛情を胸に抱き始めたのは、いつからだっただろう。

活発なアイルと、グリーンの瞳をしたリルは、彼の目から見ても似合いのカップルだった。
いつも彼はこっそりと二人の後をつけては、陰から覗いているのだった。



そして15歳の満月の晩―。
後ろめたさを感じつつも二人の後をつけていた彼は、ある現場を目撃する。


あの草むらでアイルが少女を押し倒し、優しく口づけしている姿を。


ぼんやりと月明かりに浮かび上がったアイルの横顔は、彫刻のように美しかった。
彼の中で、生まれて初めて真っ黒な嫉妬の炎が生まれた。



"こんな感情はおかしい、僕達は兄弟なんだ…!"
そう必死に自分に言い聞かせても、彼の中でアイルの存在はどんどん大きくなっていった。



その後すぐに、彼は自分が次期村長になること、そして許嫁の存在を知った。
父は、片方の息子の愛情が誰に向いているかを知って、あえて許嫁を与えようとしたのだ。

皮肉にも、その女性とは…彼の愛する人の、想い人だった。


* * * * * * * * *


そして16歳の誕生日―。


「あなたは…、僕の、次期村長の……許嫁なんですよ?
 明日、皆の前で伝えることになります。勿論、その事は知っていたでしょう?」



「いい…なずけ?し、知らな……。私は…アイルと……」


"アイルの……アイルの名を気安く呼ぶな…!!" カッと、嫉妬の炎が燃え上がる。



「アイルは…兄さんは村長の器ではないんです。兄さんでは、いずれ村を潰してしまう。
 あなたは僕の妻になるんです。僕には…僕には、あなたが必要なんです。」


この少女に対しては、全く愛情の欠片もなかった。
もちろん彼女の事は大好きだったが、アイルに対する愛情とは大きく異なっていた。

ただ、村長である父の命令と、"もしかしたらアイルの事を忘れられるかもしれない…"
そんなほろ苦い感情から、半ば諦観して彼女に求婚したのだった。


何度注意しても彼女が大声を出すので、つい壁に押し付け唇を塞いでしまったが、
彼の中には何の感情も湧いてこなかった。 ただ、胸が苦しかった。





悲しい記憶の渦に飲み込まれそうになりながらも、彼は目当ての薬草を見つけた。
猛毒のあるトゲにも構わず、真っ赤な花を土から勢いよく抜き、その根をもぎ取る。

この粘着のある根の部分には消炎効果があり、すり潰せばすぐに止血できるはずだ。

「これを………これを、早くアイルに!!」



<つづく…>



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COMMENT

そう来たか!!
こんにちはー☆

シオン、そっちでしたか!!

禁断な感じもするけどシオンの気持ち考えると納得できますねぇ…暗いけど切ないです。

だから全然暴走じゃないですよ!大歓迎です!

でもシオンよ、猛毒のトゲには気をつけたほうがいいわよ…(ハッ!もしや今後の伏線…??

by まる811 #79D/WHSg
2009/05/18(月) 08:52 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
こんにちは〜♪



繋がってきましたね。見事です!!!

シオンって頭が良いだけのブラコンのお子ちゃまだったんですね。同じ年なのに、アイルとは大違い。

続きが楽しみです〜♪

by 茨木 月季 #79D/WHSg
2009/05/18(月) 16:47 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
こんばんは〜♪



なるほど〜、そういうことだったのね^^

シオンはリルに横恋慕していて、

アイルを刺したのも計算づくかと思ってました^^;

そんな腹黒じゃなかったですね…(>_<)

でも、それって歪んだ愛情ですよねぇ。。。

続きを楽しみにしていま〜す(^^)/
by miwa125 #79D/WHSg
2009/05/18(月) 18:10 [Edit
まる811さんへ
あ、、、暴走じゃないって言ってくれます??(* ̄m ̄)

初めは全然違う設定だったんですけどねぇ…

どうも、リル×シオンってのはしっくりこないなぁ…と思いまして^^;

何かに操られてたとはいえ、衝動的に刺しちゃうのはやっぱり歪んだ愛しかないかと!!(笑)

ビミョーにこういう展開、受け入れられないかな、ってちょっとドキドキしてます……。



ぐぁ〜〜〜まるさん、ネタバレしちゃだぁめぇ〜〜!!!

よくぞ気付いてくれました。さりげなく"猛毒"の文字を入れたのに……(笑)

ある程度この先読めちゃうかもですね。「えっ?!」と思わせるように頑張ります(><)
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/18(月) 19:26 [Edit
茨木 月季さんへ
ブラコンのお子ちゃま!!!(笑)

まさにシオンはそのとおりの子なんですよー!!

これで村長って設定はかなり無理がありますね、実は…(^^ゞ

まぁこんな面が出るのは、心を許したアイルの前でだけ、ということでお願いします(笑)

それにしても、二人の後をこっそりつけるのはストーカーだろ…と思わないでもないです。



シオンの性格も、アイルの鈍さも、ツッコミ所満載なんですが、、、

どうか最後までお付き合いくださいませ…(><)

クレームはバンバン受け付けますよー!!(笑)
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/18(月) 19:30 [Edit
miwa125さんへ
実は……miwaさんの仰っている通りの展開を、最初は予定していたんですよ!!

でも、nanacoの中でシオンとリルの恋愛ってのはしっくりこなかったんです。。。

シオンは甘ったれたイメージがあったので…(笑)

死霊に操られていたとはいえ、刺しちゃうのはもっと歪んだ愛があるからなのかな、と^^

どんどん当初の予定とはかけ離れた方向へ物語が進んでいくので、自分でも怖いです〜(><)



続きもぼちぼちと書いていきますね♪

兄弟愛っていうのはすごく好きですが、歪みすぎないように気をつけたいと思います…(笑)

miwaさん、また読んでいただけると嬉しいです〜^^
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/18(月) 19:40 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
全く予期せぬ展開に、思わずほぉ〜と唸ってしまいました。^^

シオンの心の格闘を、うまく言葉にしてますね。

ちょっと感動してしまいましたよ。^^

ホント、この後どうなるんでしょう。

シオンの為にも、アイルが戻ってきてくれますように…。

いや、、、シオンが第3の扉を開けばいいんだ〜って思いました。^^

続き、めっちゃ楽しみです♪
by picchuko #79D/WHSg
2009/05/18(月) 21:22 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
いや〜〜、どんどん引き込まれていきます〜〜

凄い展開になってきましたね。

やっぱりシオンって可愛いかも・・・♪♪

ちょっとだけシオンの性格で自分と似ているな・・・と思うところがあって、なんか親近感が沸きました。
by ☆ちこ #79D/WHSg
2009/05/18(月) 21:51 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
一気にここまで読みました。

愛する気持ちってままならなくて難しいですね。



シオンは、そっちだったか!

も〜、nanaco☆さんったら、趣味全開!(爆)

続き楽しみにしております。

by てんてん(^^)/ #79D/WHSg
2009/05/18(月) 21:52 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
・・・OKです〜♪この展開にはニヤリとしつつ納得ですわw



ところで、個人的には『シオン』って名前の子には幸せになってもらいたいんだよね〜。

実は、うちの子の名前でもあったりするのだよ^ ^;

by エンブレムT #79D/WHSg
2009/05/18(月) 22:15 [Edit
Re:**第三の扉**(8)(05/18)
文章が読みやすくなってきた気がします。



上手いですね(*^_^*)。凄く関心しながら読ませていただきました。



アイルとシオン・・そんな関係だったの?

今後が楽しみです。頑張ってください。

5回までを紙に落としました。またじっくり読むつもりです。(*^_^*)
by 日向 永遠 #79D/WHSg
2009/05/18(月) 23:34 [Edit
picchukoさんへ
この展開についてはちょっと悩んだんですが、、、

アイルを刺す動機としては、リル絡みはちょっと弱い気がして…^^;

人づきあいの苦手なシオンには、アイルへの憧れを好きだと錯覚するところがあったのかな、と。

今回のテーマはズバリ「歪んだ愛」です!!(笑)



個人的には、アイルよりシオンのほうが書いてて面白いので、幸せになってほしいです(><)

でも不思議と、書き始めるとどんどん違う方向へ行ってしまう…(笑)

なるほど〜!!!シオンも第三の扉を開けば!!(^m^ )

その案、使わせてもらうかもしれません♪
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/19(火) 05:34 [Edit
☆ちこさんへ
えへへ(^^ゞ

だんだん変な方向へ物語が進んできちゃったみたいです!!

べ、別にnanacoの好みだからってわけじゃないですよ〜(言い訳…笑)

人と接することが苦手なシオンが、リルに執着するのもなんだかしっくりこない気がしたんです…

結局のところ、気を許せるのはアイルだけだったんでしょうか^^



シオン、可愛いって言っていただけて嬉しいです〜♪(〃▽〃)

実は、アイルよりもシオンのほうが書いていて面白いんです。心の葛藤が…

きっとものすっごい手かかる子だと思うんですけどね…(笑)
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/19(火) 05:39 [Edit
てんてん(^^)/さんへ
きゃー!!(><)

一気に読んでいただけたんですね!! すんごく嬉しいです〜…(感激)

構成もガタガタだし、拙い文章でお恥ずかしいですが、、、本当にありがとうございます♪



へへへ…趣味全開になってました??(笑)

普通の恋愛でも良かったんですけどねぇ……どうもシオンは歪んだ愛が似合う気がします。

同じ環境で育った同じ顔の双子が、こうまで性格が違うってのは切ないですね^^;

なんだか一方通行の愛を書くのが好きみたいです(笑)

これからどんな方向へいっちゃうのか分かりませんが、、、(特にシオンは)

また続きも読んでいただけると嬉しいです!!(*^o^*)
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/19(火) 05:44 [Edit
エンブレムTさんへ
おぉっっ!!!お子さんの名前、シオン君でしたか!!(><)

そ、それは是非幸せにしてあげなければ……。

なんだかこの小説のシオンはとんでもない方向に暴走していますが…(笑)

どうにかして軌道に戻してあげたい気がします。



それにしても、書き始めると怖いですね。。。

最初に考えていた設定からどんどんかけ離れた方向へ進んでいきます〜(笑)

アイルよりもシオンのほうがなんだか愛着があるので、どうか幸せにしてやりたいんですが…
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/19(火) 05:49 [Edit
日向 永遠さんへ
日向永遠さん、嬉しいお言葉ありがとうございます〜♪(=^^=)

だんだんと自分の中でキャラが定まってきたからか、書きやすくなってきたみたいです。

特にシオンは何かと暴走気味なので、イマイチ性格が掴めなかったんですよ…(笑)

小さい頃から一人だった子は、唯一自分に愛情を注いでくれる人に執着するのかな、と(^^ゞ

結局甘ったれてるだけなんですけどね……。



きゃ〜♪紙に落としてくださるなんて、本当に嬉しいです!!!

一気に読むと粗が目立つして怖いですが…^^;

クレームは大歓迎ですよ〜!!(笑)言葉遣いの間違いとかも、ドシドシご指摘くださいね。。。
by nanaco☆ #79D/WHSg
2009/05/19(火) 05:55 [Edit

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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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