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三浦しをん「白いへび眠る島」読了しました♪

ななこ



著者:三浦しをん
出版社:角川文庫
サイズ:文庫
ページ数:356p
発行年月:2005年06月
価格:\660(税込)


【白いへび眠る島】三浦しをんrating_48.gif

高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。十三年ぶりの大祭をひかえ高揚する空気の中、悟史は大人たちの噂を耳にする。言うのもはばかられる怪物『あれ』が出た、と。不思議な胸のざわめきを覚えながら、悟史は「持念兄弟」とよばれる幼なじみの光市とともに『あれ』の正体を探り始めるが―。十八の夏休み、少年が知るのは本当の自由の意味か―。文庫用書き下ろし掌篇、掲載。

最近、密かにマイブームになりつつある三浦しをんさんballoon_28.gif
やっぱりこの作家さんって、言葉の選び方とか微妙な心理描写とか巧いなって思います。

舞台は、古くからの因習や伝統の残る島・拝島(おがみじま)。
13年ぶりの大祭を控え高揚する空気の中、18歳の悟史は久しぶりに島に帰省する。
幼なじみ・光市との喜びの再会も束の間、島に「あれ」が出たという噂を耳にする。

島に古くから伝わる白蛇様の伝説とは?
白蛇様と島の娘との間に生まれた子どもの子孫とされる、神宮家の秘密とは…?


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こういうお話、すっごく好きだなぁ。部外者を受け付けない、閉塞的な村。
あらすじを読みながら、小野不由美さんの「黒祠の島」を思い出してちょっとビビりました(笑)

でも、この作品にはおどろおどろしさとか、禍々しさは微塵も感じられないですねぇballoon_133.gif
むしろ純和製のファンタジーに近いかな、と思う。ふわふわと浮遊しているような感覚。
言葉にするのもはばかられるような怪物「あれ」さえも、どこか幻想的な描写で。

強い絆で結ばれた<持念兄弟>、悟史と光市の微妙な距離感が心地良くて…。
実の兄弟以上に深く結びついている二人のやりとりが、何とも微笑ましいです〜balloon_59.gifheart_37.gif

個人的には、神宮家の次男・荒太が好きだったなぁ。
純白の直衣に身を包み、衣擦れの音ひとつ立てずに舞う姿が、ありありと目に浮かぶようで。
穏やかな物腰ながらも、どこか人生を諦観しているようなアンバランスさが魅力でした…。

ちなみに、、、文庫書き下ろし「出発の夜」は荒太と犬丸のエピソードです〜balloon_34.gif
これがまた良いお話なのよねぇ。しみじみと深い満足感に包まれながら読了しました。

「契約のいらない友愛、約束のいらない拘束。
ぼくたちの自由はなんて不自由で、だけど愛おしい形をしているのだろう」―P347
 



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Posted byななこ

Comments 16

There are no comments yet.
浪漫的狼  
恥ずかしながら

三浦さんの作品は未読です。コレというのを教えて下さいな。夏休みに読んでみたいので。

2009/07/29 (Wed) 21:46 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:三浦しをん「白いへび眠る島」読了しました♪(07/29)

こんばんは〜

三浦しをんさん、気にはなっているのですがまだ読んだことないです。nanacoさんがマイブームになっているのなら、良いのは判るのです。



いつか読んでみたいです。(*^_^*)

2009/07/30 (Thu) 00:00 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

nanacoもこの作家さんにはまり始めたのは最近なもので、、、(笑)

「月魚」「まほろ駅前多田便利軒」「白いへび眠る島」の3冊しか読んでいませんが、

個人的にとっても好きだったのは「月魚」ですねぇ。とにかく綺麗な文章です(*^^*)



今積読になっている「強く風が吹いている」はマラソンをテーマにしているらしく、

かなり高評価の作品みたいですよ〜☆(漫画化もされてます!)

2009/07/30 (Thu) 05:35 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

三浦しをんさん、ペンネームがなんとなく気に食わなくて(笑)今まで未読だったんですが…

「月魚」を読み始めてから、一気に抱いていたイメージが変わりました!

すご〜く良いですよ、日本語ってこんなに綺麗なんだっけ…って、ハッとさせられます(><)

最近しをんさんにはまり始めたばかりなんですが、

文庫化されている作品が多いのでしばらく楽しめそうです♪



日向さんも機会があったら、是非手に取ってみてくださいね(=^^=)

特に「月魚」はとっても薄い本なのに、強烈な印象を残します!(←超お薦めしてますね。笑)

2009/07/30 (Thu) 05:40 | EDIT | REPLY |   
☆ちこ  
Re:三浦しをん「白いへび眠る島」読了しました♪(07/29)

こんにちは。

私もこの作家さんは知りませんでしたが、「白蛇」というところがなんとなく日本神話ぽくていいですね。

>ペンネーム

ぱっと見たとき「三浦をしん」だと思いました(笑)

2009/07/30 (Thu) 09:50 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:三浦しをん「白いへび眠る島」読了しました♪(07/29)

随分前に読んだので細かい内容は忘れてしまいましたが、ファンタジーっぽい展開だったような…。

爆笑もののエッセイとのギャップが激しい作品だったと思います☆

2009/07/30 (Thu) 15:52 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
Re:三浦しをん「白いへび眠る島」読了しました♪(07/29)

こんばんは〜♪



この作品、苦手な「へび」の付いたタイトルなので、

今まで、ちょっと敬遠してました…^^;

でも、nanaco☆さんの感想を読ませてもらうと、

すっごく良さそうな内容だし、

なにより「純和製のファンタジー」っていうのが

気になりますね〜♪

読む価値ありの作品みたいなので、

是非読んでみたいかも(*^^)v

2009/07/30 (Thu) 18:39 | EDIT | REPLY |   
さくら  
面白そうですねぇ

三浦しをんさん、いろいろ書かれているんですねぇ。

物色してみると「うーん」というものもあるようですか、

これは好みっぽいです。

さっそくチェックしてみます。

人物がどんな衣装を着ているとか、背景とかしっかり描かれている本ほど嬉しいですねぇ。

イメージを結びやすいからでしょうかねぇ。

2009/07/30 (Thu) 19:00 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
こんばんは!

暑い夜に読むには良さそうな本ですね〜。^^

なんでかな、不思議と子供の頃に読んだ一条ゆかりさんの漫画「有閑倶楽部」のお話を思い出しましたよ。

きっと初期の頃の話だと思うんですけど、蛇と島っていうのが共通点なのかな。



しをんさん、良さそうな作家さんですね。

これからも、この方の作品のレビューを楽しみにしています。^^

2009/07/30 (Thu) 19:34 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆ちこさんへ

この作家さん、nanacoも最近読み始めたばかりなんですが、、、

とっても素敵な文章を書かれる方なんですよねぇ^^

まだ3冊しか読んでいませんが、どれもまるで別の人が書いたと思うくらいジャンルが違います!

今回の作品、本当に日本神話めいた部分もあって、なんだか空色勾玉を思い出しました〜♪

ちこさんも機会があったら是非一度手に取ってみてくださいね(><)



三浦をしん!!(爆)

そんなペンネームヤダー!!すっごく古風な作品書きそうですよね…。

2009/07/30 (Thu) 20:23 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

これは、本当にファンタジーの世界でしたねぇ(><)

先日読んだ「まほろ駅前…」や「月魚」とはまた違う雰囲気で、すっごく楽しめました!

個人的にはやっぱり「月魚」のなまめかしい空気のほうが、さらに好みなんですが…^^

本当に、美しい日本語を書かれる作家さんですねぇ。

舞の場面なんて、その様子がありありと目に浮かぶようで、ウットリしちゃいました♪



さてさて、次こそはしをんさんのエッセイを読んでみようかのぅ…(笑)

さんざん「人前で読んじゃダメだよ」というアドバイスを頂いているので、こっそり読みます!

2009/07/30 (Thu) 20:29 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

miwaさん!実はnanacoも蛇は大の苦手ですが、この本は大丈夫でしたよ〜(^^ゞ

蛇と言っても神のような存在なので、ぼんやりと霞がかったような感じですかねぇ…。

古くから因習が残る村を舞台にした作品って、凄く好きなんです♪

この作品は周りを海に囲まれているからか、

閉塞された村特有のジメッとした雰囲気がないんですよね^^それもお気に入りの部分です☆

これはまさにファンタジーの世界なので、きっとmiwaさんも気に入っていただけると思います!



しをんさんの作品は「月魚」「まほろ駅前…」に続き3冊目ですが、

これからどんな引き出しを見せてくれるのか、今からワクワクしています〜♪

次は爆笑モノらしいエッセイかしら…。その名も「妄想炸裂」!(笑)

2009/07/30 (Thu) 20:41 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
さくらさんへ

こういう純和風な感じ、すっごく良いですねぇ。

よこしまな読み方をしなければ、かなり爽やかな作品だと思います…(笑)

真志喜と瀬名垣の関係には劣るけれど、持念兄弟の悟史と光市の関係がとても良かったです♪

心の奥底で繋がっているのが、仕草で伝わってくるんですよねぇ^^

さくらさんも是非是非読んでみてくださいね☆



そうそう、衣装とか詳細を描いてくれる作品って嬉しいですねぇ。

やっぱり直衣とか着物とか、nanacoは和装が好きみたいです。軍服と同じくらい!

着物をサラリと着こなしている青年は素敵ですね(*^^*)

2009/07/30 (Thu) 20:49 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

「有閑倶楽部」!知ってますよぉ〜(><)

…と言ってもnanacoは未読ですが、周りの友達が読んでいました♪

この漫画も蛇と島が出てくるんですね。

蛇は嫌いですが、こういう風に神話風のお話にしてくれるとサクサク読めちゃいます!

余談ですが、、、週末近所の森を散歩していると、結構蛇とかいるんですよねぇ。

きちんと下を向いて歩いていないと、危うく踏みそうになっちゃいます^^;

…って、踏む前にきっと噛み付かれるわね…(笑)



この本、今の時期にピッタリの作品でした♪

どうしても季節季節で読みたい本ってありますよねぇ。

クリスマスになると「クリスマス・キャロル」が読みたくなりますしね〜(^m^ )

2009/07/30 (Thu) 20:55 | EDIT | REPLY |   
やきまん十  
Re:三浦しをん「白いへび眠る島」読了しました♪(07/29)

拝島の雰囲気や主人公の心理描写はいいのですが、伝奇ファンタジーがいまいちな印象でした。

小説ならではの描き方ではありますが、あまり面白いとは…。



設定のよく似たADVを遊んだ直後に読んだので楽しめましたが。

2009/07/31 (Fri) 18:59 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
やきまん十さんへ

やきまん十さん、TBありがとうございました!

感想、とても興味深く拝見しました(*^^*)



仰るとおり、一長一短って感じの作品ですねぇ。

島の謎については、もうちょっと掘り下げて書いて欲しかった気もするし、、、

でも逆に全てが明らかになったら、あの幻想的な雰囲気は創り出せないのかな、とも^^;



人物描写はとても丁寧だったと思います♪

荒太&犬丸の方が目立ちすぎていましたが(おかげでこっちの二人のほうが好き。笑)、

持念兄弟という特殊な設定も、なかなか面白く読めました。

2009/08/01 (Sat) 05:52 | EDIT | REPLY |   

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