「グイン・サーガ128巻 謎の聖都」読みました〜♪
著者:栗本薫
出版社:早川書房
サイズ:文庫
ページ数:300p
発行年月:2009年08月
価格:\609(税込)
【グイン・サーガ128巻 謎の聖都】栗本薫
世界最強の国家として知られるケイロニアの首都サイロンが、黒死病の脅威にさらされ、壊滅の危機にあり、グインの安否も不明だという驚くべき知らせに、ヴァレリウスは苦悩を深める。一方、聖地ヤガに潜入したヨナとスカールは『ミロクの兄弟の家』の虜囚とされてしまう。さらに、フロリーたちの行方を捜しながらヤガの様子を探る彼らは、ミロク教がなにやら不可解な変貌を遂げつつあることに疑念と不安を抱くのだった。
1冊1冊、大事に読むはずのグイン・サーガなのに…
発売されると、うずうずが止まらなくてあっという間に読了しちゃいますねぇ
今回、予想していたとおり栗本さんの「あとがき」がありませんでした。
それと、冒頭のエピグラフも…。何気にこのエピグラフがサーガらしくて好きだったんですよ。
栗本さんが亡くなってからも、書き溜めていた分がこうやって定期的に刊行されるので、
なんとなく「亡くなった」という実感が湧かないまま、ここまで来たのですが……
今回の巻で、「あぁ、もう本当に栗本さんはいないんだ」と悲しい思いで一杯になりました。
あぁ、いかんいかん。語り始めるとついついシンミリしてしまう
では、今回の巻のレビューを。以下ネタバレ含むので、未読の方はご注意下さい!
なんでここにきて、こんなに面白くなるのかなぁ〜…もうあたしゃ、ホント切ないですよ。
物語の展開も、あの超面白かったキタイ編を思わせるようで、、、
恨むよ、タイス編。恨むよ、タイ・ソン。恨むよ、ガンダル!!! (マーロールは美形だから許す)
タイス編があの半分、いや、あの1/3で収まっていてくれれば、
「七人の魔道師」に繋がるあのサイロンの怪異の先も、少しは明らかになっていたのかなぁ。
……なんて、取りとめのない事をつらつらと考えてしまうけど、それも詮無い事ですね。
今回は、前半はウザい可哀相なシルヴィアのお話から始まります。
まぁ、立派なアキレウス大帝の娘で、英雄グインの夫で、凛としたオクタヴィアの妹…
こんなにも非の打ち所のない人達に囲まれるには、彼女はあまりにも平凡すぎるのよね。
シルヴィアの自己憐憫には、いい加減虫唾が走るほどですが、
もう彼女にも会う事はないんだと思うと、なんだか感慨深い気持ちになりますねぇ
それにしても、立ち聞きして殺されたモール…なんて不幸な男なんだ…!
後半はヨナ&スカール編です。
ずっと気になっていたフロリー親子が結構あっさり登場していました(笑)
スーティ…君の成長を見守る事もできなかったよ…グインにも忘れられたままだし…
それにしても無欲で厭世的な匂いがプンプンするヨナ君も、一人の男だな、と実感。
ほぉ……フロリーとマリエを比べますか!おぬし、なかなかやるのぅ。
同じ女性とはいえリンダなんかと比べない所は、やっぱりミロク教徒だなと思いますが。
ちなみに今回の表紙はマリエですよね。読む前は誰かと思いましたよ!
もともとのマリエがどんな女性だったのかあまり知らないので、 (今まで出てきたっけ?)
ふしだらな女に変貌したマリエに衝撃を受けたヨナ君ほどは、nanacoは驚きませんでしたが。
この展開、かなりキタイ絡みになってきたと思われますが、、、
もしや10月に出る129巻で最後なんでしょうか。一体どこまで進むんだろうか。
……超駄文長文になってしまいました(笑)
グインを語り始めたら止まらないよ〜〜
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