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ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪

ななこ




【ドリアン・グレイの肖像】オスカー・ワイルドrating_50.gif

美貌の青年ドリアンと彼に魅了される画家バジル。そしてドリアンを自分の色に染めようとする快楽主義者のヘンリー卿。卿に感化され、快楽に耽り堕落していくドリアンは、その肖像画だけが醜く変貌し、本人は美貌と若さを失うことはなかったが…。

この本ヤバイです。こんなに面白い作品だったとは…!!
やるな、古典新訳文庫。翻訳本だということを忘れてしまうぐらい、読みやすい訳でした〜balloon_34.gif
あっという間にのめりこんでしまい、見事にnanacoの永久保存版の仲間入りです。

金色の巻き毛、青い瞳、繊細なカーブを描く紅い唇。
見た者全てを魅了させる、驚くべき美貌を持った青年ドリアン・グレイ。

全く世の中の汚れを知らない純粋なドリアンだったが、
若き快楽主義者ヘンリー卿と出会ってからというもの、徐々に自分の美しさに目覚めていく。
「この若さと美貌を失いたくない。」彼は次第にその考えに取り付かれるようになり…。


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ドリアンに魅了された画家バジルが、全身全霊を打ち込んで描き上げた1枚の肖像画。
ドリアンの美貌はそのままに、絵の中の顔だけが醜く歪んでいくのballoon_57.gif
まるで彼の荒んだ心に共鳴するかのように、少しずつ少しずつ変化していく。

ドリアンの美貌、バジルが描いた肖像画、ヘンリー卿との出会い。
どれか1つでも欠けていたなら、彼はこんな哀れな末路を辿らなかったのよねぇballoon_89.gif

でも、不思議と純粋な天使のようなドリアンよりも、
悪事に手を染めてしまった彼の方が、何故か色気が増す気がするんだよなぁ…(笑)
女優とのスキャンダルさえも、彼に新たな魅力が加わっただけのようで。

そしてドリアンをすっかり自分の色に染めてしまったヘンリー卿。
この時代にしてはあまりにも斬新すぎる持論の持ち主だけど、どうしても憎めない。
彼と貴婦人達とのやりとりは、風刺が効いていて思わずニヤリとしちゃいました…balloon_59.gif

いやぁ、すごい作品でした。

「傷ついた生き物のように床にうずくまる彼女を、ドリアン・グレイはその美しい目で見下ろしていた。
愛がなくなると、相手の激情はどこかばかげて見えるものだ。」(P174) 



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Posted byななこ

Comments 20

There are no comments yet.
さくら  
懐かしい!

こんにちはー。

学生時代に何度も読み返した本ですねぇ。

評価高いですね、王冠付き!

背徳とか邪心とか、悪いものほど美しく映してしまうものなのかしらと、いろいろ考えましたねぇ。

再読したくなったなぁ。

2009/03/25 (Wed) 14:30 | EDIT | REPLY |   
○оユウо○  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

おおっ!王冠付き評価ですね^^

なんだか奥が深そう♪

外国の本で読みやすいのっていいですよね(*^ー^*)

プークが丘も金原さん訳なので、今からとても楽しみですが、これもなかなか(´艸`)♪

う〜ん、、読みたいッ!!

2009/03/25 (Wed) 17:54 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

こんばんは〜♪



まず、“美貌の青年”というのに

ビビッと反応しちゃいました…笑(*^m^*)

おまけに、私の好みの金髪みたいだし♪



美貌はそのままに、絵の中の顔だけが

醜く歪んでいくなんて。。。

何だかちょっとホラーっぽい感じがしますね^^

天使のようなドリアンが

どんな風に悪事に手を染めていくのかも気になるし…

「哀れな末路」だから、悲劇なのかしら??

今度、『プークが丘の…』と一緒に

本屋さんでチェックしてみますね〜(*^_^*)

2009/03/25 (Wed) 18:19 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

「ドリアン・グレイの肖像」読了されたんですね!

柊も古典新訳版で読んでみたいです〜。

結末部分だけ実は立ち読みしてしまったのですが…^^;

すごい、印象が強く残りますね。

2009/03/25 (Wed) 19:06 | EDIT | REPLY |   
まる811  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

こんにちはー☆

おぉ、王冠つきだ!

金の巻き毛にやたらと食いついてしまったわ…笑

それにしてもこの文庫はまってますねぇ。

よくいく本屋ではnanacoちゃんがオススメしてる本がピンポイントで売ってません。。。

きっとnanacoレビューを見た誰かがわたしより先に買っているのね…

2009/03/25 (Wed) 19:40 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
おぉ〜

古典新訳文庫、ますます気になってきました。

この土曜日、早速チェックしてみます☆^^



しかし、、、この世のものとは思えないほどの美貌の持ち主ドリアンが、「愛がなくなると、相手の激情はどこかばかげて見えるものだ」と言うと、ゾクゾクするほど絵になりますね〜。

彼だから似合う台詞ですね。*^^*

2009/03/25 (Wed) 20:58 | EDIT | REPLY |   
ロサロサ 紫 織  
有名ですねぇ〜^▽^;

って未読なんですが。

新訳出たんですね。

気になりますー!(笑)



余談ですがエ○イカの伯爵の名前がドリアンなのはここからです^ー^

あ〜いうキャラですしグレイじゃなくレッドになったのだそうですが ̄〜 ̄;

2009/03/25 (Wed) 22:15 | EDIT | REPLY |   
クラスタン  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

古典文学というのでしょうか。

読んだことがないので、読みたいなぁと思うのですが、なかなか手が伸びません(^-^;

nanacoさんの評価がかなり高いので挑戦してみようかな・・。

2009/03/25 (Wed) 22:52 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
さくらさんへ

おぉ!!さくらさん、この本お好きでしたか(^m^ )

これは何回も読み返したくなりますねぇ…。

ドリアンが自分の美しさに気付いてからは、鼻持ちならない奴になっていきますけど、

それでもどうしても美を愛するひたむきさとか、嫌いになれない部分があるんですよね^^;

美しい男=冷酷っていうイメージが強いからなのかしら…(笑)



ラストは人によって色々な解釈がありそうですよね♪

うーん…すごく奥が深い作品です。

それにしても、、、40歳すぎても、美青年の姿のままって羨ましい(* ̄m ̄)

2009/03/26 (Thu) 06:21 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
○оユウо○さんへ

王冠付きは「永久保存版」なんです(笑)

すごく奥が深い作品ですよ♪ラストは色々な解釈の仕方がありそうですし^^

それでも、抽象的な表現は少ないし訳も柔らかいので、かなり読みやすいです!!

もう夢中になって読み耽っちゃいました。



翻訳本って訳が命ですよねぇ。

その点、この古典新訳シリーズは100点満点をあげたいぐらい読みやすいんですよ〜(><)

「プークが丘…」も「ドリアン・グレイ…」も、是非ユウさんに読んでいただきたいです♪

2009/03/26 (Thu) 06:27 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

ふふふっ(* ̄m ̄)

やっぱりmiwaさん、"美貌の青年"に反応しちゃいましたかー!!

nanacoもこのあらすじを読んで、即レジに持っていきましたよ(笑)

ドリアンの美しさが、ありありと目に浮かぶようなんです。

男も女も魅了してやまない美貌って、、、もうほとんど魔力みたいなもんですよね^^;



ドリアンの美貌にも目が離せませんが、それ以上に彼の分身ともいうべき肖像画が怖いです…!!

変化していく絵って、それだけでも恐ろしいのに、

美貌が醜く老いていくのは、もう正視に堪えないでしょうねぇ(><)

悲劇…なんでしょうけど、なんだか色々な解釈ができそうでもあったり。

miwaさんも、是非チェックしてみてください〜♪

「プークが丘…」同様、かなりオススメしたい作品です(o^―^o)

2009/03/26 (Thu) 07:03 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

いやぁ、すごく面白かったです!!

柊さんに教えていただいた「飛ぶ教室」をきっかけに、古典新訳シリーズに嵌ってます。

本当に読みやすいですよねぇ(^m^ )

先日、同じシリーズでポーの「黒猫/モルグ街の殺人」も買ってきました♪

(カラマーゾフはもうちょっとだけおあずけです…笑)



柊さん、「ドリアン・グレイ…」結末だけ読まれたんですかー!!

ラストは本当に衝撃的ですよね。

ある程度予想していたことではあったけれど、色々な解釈ができそうなのにも驚きました^^

これからも何度も読み返したい作品ですよね♪

2009/03/26 (Thu) 07:08 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
まる811さんへ

ふふふっ…

まるさんなら、絶対この金色巻き毛に食いつくと思ってましたよ(* ̄m ̄)ププッ

巻き毛というと、どうしてもマリウスを思い浮かべちゃうけど、マリウスは栗色だっけ^^;

ドリアンの匂い立つような色気は、徐々に毒気に変わってくんですよね…(笑)

それでも、中年と呼ばれる歳になっても、美貌と若さはそのままなんだから、ある意味怖いです。



古典新訳シリーズ、最近かなりお気に入りです♪

古典って言っても違和感なく読めるので、全然日本の小説と変わらないですよ〜(^^ゞ

あらっ…本屋さんに置いてないですか??

実はnanacoはまるさん行き付けの本屋さんで、本をGETしているんですよ。イーヒヒヒヒ…

2009/03/26 (Thu) 07:17 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

古典新訳シリーズ、最近本当に嵌り始めています!!

まだ「カラマーゾフの兄弟」に手を出す勇気はありませんが…(笑)

今年は色々な古典に挑戦できたら良いなぁと思っています!!

そういえば先日新潮で読んだツルゲーネフの「はつ恋」もこのシリーズで出ているんですよ♪

こちらの訳でも読んでみたいなぁ…(=^^=)



そうなんです。男も女も魅了するほどの美貌を持つドリアンだから似合う表現なんですよね。

そう考えると、天使のようなドリアンよりも、冷酷なドリアンのほうが魅力がある気がしません??

きっとpicchukoさんもこの作品気に入っていただける気がします♪

是非是非紀伊国屋さんでチェックしてみてくださいね!!(*^o^*)

2009/03/26 (Thu) 07:23 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
ロサロサ 紫 織さんへ

新潮版のほうは未読なんですが、この光文社古典新訳版はかな〜り読みやすかったです♪

ドリアンの妖しい魅力はもちろんなんですが、

それ以上にヘンリー卿の存在が大きかった気がしますねぇ^^

ドリアンを唆した…というよりも、「こんな道もあるんだよ」と示唆しただけのような。

…と、何故かヘンリー卿を弁護したくなります(笑)



おぉ!!! ドリアン・レッド!!!

ここからきていたんですかぁ〜(><)

未読なんですが、あの方も金髪巻き毛でしたっけ(笑)

2009/03/26 (Thu) 07:31 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
クラスタンさんへ

とても古典文学を読んでいるとは思えないほど、この光文社古典新訳版は読みやすいですよ♪

もし今の時代に新しくこの作品が出たとしても、かなり売れるタイプだと思います(^m^ )

訳を意識することもなく、ストーリーそのものにのめり込んでしまうほどです。



この作品が出た当時は、かなり批判を浴びたそうですねぇ…。

それほどきわどい場面があったとは思われないのですが、、、

まぁ時代が変わったということなんでしょうかね(笑)

クラスタンさんにも是非読んでいただきたいです♪

2009/03/26 (Thu) 07:38 | EDIT | REPLY |   
かをる。  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

こんばんは^^

王冠つきですね☆

しかも何だか悪そうな雰囲気が面白そうな感じです・・・w

今、翻訳ブームですし本当にチャンスですよねぇ〜。

意外にお宝本がまだまだありそうですので、これも含め、読んでみようと思います!

2009/03/27 (Fri) 21:28 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
かをる。さんへ

久々の王冠付き〜!!と思ったら、先ほどUPした「新世界より」も王冠付きになっちゃった(笑)

短期間のうちに、2冊も永久保存版に出合えるなんて幸せです〜♪(=^^=)



>悪そうな雰囲気

悪いです!! ドリアンもヘンリー卿もかなり悪者です!!(笑)

…でも悪独特の魅力というのかしら??

二人とも、人を惹きつけるような妖しいオーラが出ているんですよねぇ。

ラストはある程度予想していた展開とはいえ、やはり衝撃的でした(><)

この古典新訳版はかなり読みやすいので、物語そのものにのめりこめますよ〜♪

2009/03/28 (Sat) 06:07 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」読了です♪(03/25)

おおっ高評価ですね。 自分も読みたいなと思っている本なのですごく気になりました。



積読に追加です(笑)

2009/04/04 (Sat) 13:16 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

この作品、すごくすごく良かったですよ!!!

先日スティーブン・キングのホラーを読んだ時に、あとがきで紹介されていたんです。

タイトルだけは知っていましたが、こんなに面白い作品だとは知りませんでした^^



「変化する絵」って、それだけでホラーの題材になりそうですよねぇ(汗)

醜い心に共鳴するかのように肖像画が変化していく……あまりに恐ろしいです。

この光文社古典新訳文庫は、翻訳本ということを忘れるほどに訳が良いので、オススメです♪

こちらも日向永遠さんのレビュー楽しみに待っていますよ〜!!(*^-^)

2009/04/04 (Sat) 20:17 | EDIT | REPLY |   

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