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「ねじの回転」ヘンリー・ジェイムズ

ななこ


ねじの回転
著者:ヘンリー・ジェイムズ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
二人の子供の後見人から破格の待遇と引換に、一切の責任を負うよう求められた女家庭教師は、不安を抱きながら任地に赴く。よく躾をされた幼い兄妹マイルズとフローラ、家政婦のグロース夫人に迎えられ、これなら大丈夫と思ったのも束の間、以前の使用人クィントの幽霊が出現し、事態は一変する。



積読本消化計画15冊目。残り23冊。

この百年間に出た怪奇小説で傑作といえるのは、
わたしにはジャクスンの「たたり」と、この「ねじの回転」の二作だけという気がする。
―スティーヴン・キング


あのキングがここまで絶賛しているのなら、是非読んでみなくては!と思っていましたきもち
表題作「ねじの回転」の他に、4つの幽霊譚が収められています。

ある古い屋敷で、召使の世話を受けて暮らす両親を無くした兄妹のお話です。
そこへ赴任する事になったのは、まだあどけなさの残る二十歳の女家庭教師。
彼女は破格の待遇と引換えに、早速その屋敷に赴くが…。

幼い兄妹、マイルズとフローラ。
彼らは「家庭教師なんていらないんじゃない!?」ってくらい聡明で、しかも驚くほど美しいの。
"魔性の子"って、まさにこういう子達を言うんでしょうな(笑)


ライン


この物語の一番怖い所は、恐怖心がどこから来るのか分からない所かもかお
もちろん、この古い屋敷にとりついた幽霊は恐ろしい存在なんだけど、、、
それよりも人間の心の奥底に隠れた、もっともっと禍々しい邪悪なもの。

それが曖昧に描写されているから、読んでいてどうにもこうにも気持ちが悪いのよねきもち

拙い文章では、この何とも名状しがたい居心地の悪さを上手く表現できませんが…
暗闇の中を手探りで進んでいた所、ヌルリとしたものを踏んで全身が粟立つような感覚。
(え、分からない…?笑)

賛否両論ありそうですが、個人的にはこの得体の知れない空恐ろしさが好きです。

屋敷にとりついた幽霊は、何故二人の子供に異様なほど執着するのか?
そもそも、この家庭教師には本当に幽霊の姿が見えていたのか??

読み手によって、様々な解釈の仕方がありそうな作品だなぁ…。
是非、本好きの皆さんの意見もうかがってみたいですかお



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Comments 12

There are no comments yet.
浪漫的狼  
題名は

題名はよく聞く小説ですが、読んだことはありません。そうですか〜。なるほど、そんな感覚が持てるんですね。読んでみようかなって思いました。

2008/10/28 (Tue) 20:30 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
ゾクゾクッ

nanaco☆さん、十分過ぎるほど、その居心地の悪さが伝わってきますよ〜。^^

なんとも不思議な魅力の小説ですね。

今後、読むまで気になり続けそうです。^^

そして、この本の表紙の絵、いいですね〜。

2008/10/28 (Tue) 21:10 | EDIT | REPLY |   
☆Yuri☆  
Re:ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」読みました☆(10/28)

nanacoちゃん、レビュー書くの上手だよねぇ♪

今更ながら・・だけど。笑

毎回読む度に、読みたくなります(>_<)



そうそう。2冊目の洋書、

この前読み終わりましたっ。

そろそろ日本語の本が読みたい・・

って思ってたんだけど、

本屋さんで「The Devil Wears Prada」

を見つけて、読みたい!と思って即購入。笑

日本語の本はまだ先になりそうです・・w

2008/10/28 (Tue) 23:53 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

この作品、うちの母も昔ハマったようでした^^

ヘンリー・ジェイムズの作品は難解だと聞いていたので、ちょっとドキドキしていたんですが…

この創元推理のは訳も良かったのか、すんなりと物語の世界に入り込むことができました♪

こういう古いお屋敷の幽霊物って大好きです(^m^ )

読んでいるうちに、どんどん世界が歪んでくるような…そんな不思議な感覚を覚えます。

狼さんも、機会があったら是非手に取ってみてください☆

2008/10/29 (Wed) 07:20 | EDIT | REPLY |   
Cedie  
Re:ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」読みました☆(10/28)

「ねじの回転」ときくと恩田さんの本かと思いましたw



☆Yuri☆さんが書いてらっしゃるようにnanaco☆さんはレビューが上手いです☆

わたしは書こうと思っても書けない本とか結構あります(-_-;)




2008/10/29 (Wed) 07:22 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

この何とも言いがたい居心地の悪さ、伝わりました??^^

言葉ではなかなか表現しづらい小説でした。。。

ただの幽霊譚として読むことも可能なんですけど、

それよりもnanacoはこの美しい兄妹や女家庭教師の抱える悪意のほうが気になってしまいました。

"悪意"と断言できるほど明確には描写されていないところが、またどうにも気持ち悪くて…^^;

読んでいるうちに、訳も分からず鳥肌が立ってしまいました〜(笑)

普段読む小説よりはちょっと重めでしたが、、、

「相対性理論」を読まれているpicchukoさんには、むしろ息抜きになるかと!!(^^ゞ

機会があったら是非読んでみてくださいねっ♪

2008/10/29 (Wed) 07:25 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆Yuri☆ちゃんへ

Yuriちゃん、ありがと〜(≧∇≦)

そんな風に言っていただけると、すんごく嬉しいっ♪

この本、普段読んでいる軽めの本とは一味違って、

濃厚で不気味な雰囲気をたっぷり堪能できました^^



おぉ!「プラダを着た悪魔」だね♪

いつかこの作品、DVDで借りたいと思ってたんだよね〜(*^_^*)

続けて洋書を読むのって、、、もはや驚異的としか言い様がないデス!!(笑)

あぁ、Yuriちゃんを見習わないとなぁ…と思いつつ、洋書2、3ページで寝ちゃうかも〜^^;

2008/10/29 (Wed) 07:34 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

あぁ!!確かに!!

「ねじの回転」と聞くと、真っ先に恩田さんの作品が思い浮かびますよね〜♪

恩田さんのはSFだったけれど、こちらは完璧なホラー。

でも読み進めていくうちに、どんどんその世界がねじれて歪んでいくのは共通する所ですね^^



そんな風に言っていただけて、本当に光栄です!!

でも今回は特に、この作品の魅力を十分に伝えきれていないような気がします…( ̄  ̄メ)

どうやったらこの何とも言いがたい不気味さを表現できるかなぁ〜と苦心しました(笑)

2008/10/29 (Wed) 07:40 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」読みました☆(10/28)

未読です。

意味深なタイトルとあらすじに惹かれるもののなかなか手に取る機会が…^^;

さまざまな解釈が可能と聞くと、自分ならどう読むかな…って楽しみにもなりますね♪

2008/10/29 (Wed) 20:40 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

この作品、一言で面白いというにはちょっとしっくりこない気がしますが…^^;

でも表題作「ねじの回転」は、一度読んだら忘れない妙に印象に残るお話です。

読んでいるうちにどんどん世界が歪んでいく感覚を覚えます。。。

柊さんが、どんな解釈をするのかすごく気になります^^

もし興味があったら、是非一度読んでみてください♪

2008/10/30 (Thu) 05:51 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」読みました☆(10/28)

読みましたよ〜。新潮文庫版ですが創元文庫の方も読みたくなりました!

コメントとTBありがとうございました。

nanacoさんの感想・・読んでいた筈なのにわすれていました!





なんとも不思議な感想をもたされる作品でした。

ストレートな表現はなかったのでじわじわ怖いですね。

2009/08/12 (Wed) 10:45 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

日向さん、TBありがとうございま〜す♪

新潮と創元推理、読み比べてみると面白そうですよねぇ。

翻訳本って訳者によって大分印象が変わってきますものね!(*^^*)

新潮は手に取った事がないので分かりませんが、創元推理のほうは他に3編収められています。

「古衣装の物語」という作品が、とってもnanaco好みでした♪



「ねじの回転」は再読すると、また違う発見がありそうな気がします。

お屋敷繋がりで、どこか「レベッカ」を思い出させる部分もありましたよね☆

またこういうじわじわとした怖さの幽霊譚が読みたいです。

2009/08/12 (Wed) 20:00 | EDIT | REPLY |   

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