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「南の島のティオ」池澤夏樹

ななこ


南の島のティオ
著者:池澤夏樹
評価:ほしほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
受け取る人が必ず訪ねてくるという不思議な絵ハガキを作る「絵はがき屋さん」、花火で「空いっぱいの大きな絵」を描いた黒い鞄の男などの個性的な人々とティオとの出会いを通して、つつましさのなかに精神的な豊かさに溢れた島の暮らしを爽やかに、かつ鮮やかに描き出す連作短篇集。第41回小学館文学賞受賞。



積読本消化計画14冊目。残り24冊。

いやぁ、こんなに素敵な作品を今まで知らなかったなんて!!
初の作家さんだったんですが、これを読んで一気に池澤さんのファンになりましたかお

この物語、ミクロネシアのポナペ島を舞台にしているそうで。
南の島の透き通るような風、濃い緑の木々やバナナの香り、乾いた太陽と砂の匂い。
そんな心地よい感覚が、物語を通して肌に伝わってくるかのようでしたきもち

ホテル経営者を父に持つ少年ティオを中心に、島での不思議な10の出来事を描きます。
特に好きだったのは「絵はがき屋さん」「草色の雲への水路」「エミリオの出発」。


ライン


ぼたん 絵はがき屋さん
ある日、ティオのホテルを訪ねてきた若い男。
彼は"受け取る人が必ず訪ねてくる不思議な絵ハガキ"を作るという。
半信半疑だったティオと父は、やがて信じられない出来事を目の当たりにすることに…。

ぼたん 草色の空への水路
島で、モーターボート水路標識の開通式典を行うことになった。
先頭を走っていたティオの父は、ふと知らない海域に迷い込んでいることに気付く。
そこで父と仲間達が見た不思議な光景とは…??

ぼたん エミリオの出発
ティオの島に、台風の被害を受けたククルイリック島から人々が避難してきた。
ティオは、親友になった避難民の少年エミリオと共に、一隻のカヌーを作り上げる。
無口なエミリオの内に秘めた強さと、揺ぎ無い意志。本当に素敵だわぁ。。。


ライン


物語の語り手はティオなんだけど、主役はあくまでも彼が出会う人々と美しい島きもち

ティオ自身は、旅先案内人のような存在かな。
だから、彼はある意味空気のような存在で、透明感に溢れているんですね。

この先も、何度も何度もティオに会いにいくことになるでしょう~~かお
お気に入りの一冊になりました!!

*あとがきがティオの手紙形式になっていて、池澤さんのユーモアのセンスが窺えますよきもち


たぶん勇気というのは男らしさや元気や無謀な冒険心とはまるで違うもので、
ひょっとしたら愛と関係があるのかもしれないとぼくは考えた。(P189)




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Comments 18

There are no comments yet.
picchuko  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

素敵なお話ですね〜。

久々に5つ星プラス王冠ですか!!!

南の島の雰囲気を感じながら、心に染み込んでくる作品なのですね。

エミリオの出発でカヌーを作り上げるというのを読んで、マオリ族のことを思い出しました。

マオリも遠い昔、南太平洋の島からカヌーに乗ってニュージーランドへ渡ってきました。

マオリの場合、ポリネシアになるんですけどね。

でも、南の島の風って独特の魅力がありますね。^^



ティオの手紙形式になってる「あとがき」も素敵です☆

私も読んでみたくなりました〜!!

ご紹介、どうもありがとうね〜!!!!!^^

2008/10/23 (Thu) 21:18 | EDIT | REPLY |   
☆ちこ  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

面白そうですね。

オムニバスっぽい所が読みやすくていいかも♪

池澤さんは、二年くらい前に読売新で連載していた「光の指で触れよ」が好きです。本になったらまた読みたいなって思っていたのですが、まだハードカバーのようで・・・

文庫になるのを待つか、図書館で借りるか・・・

2008/10/23 (Thu) 22:11 | EDIT | REPLY |   
浪漫的狼  
これは

また良い本をみつけられましたね。表紙の絵だけみてもなんだかぐっと引き寄せられるような感じです。

2008/10/23 (Thu) 23:45 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

本当に本当に、素敵なお話でした〜♪

この作品、ティオを中心とした連作短編集なんですけど、このティオがすごく透明感があって^^

主人公なのに、むしろ島の魅力を引き立てる存在になっているんです(*^_^*)

これは迷わず王冠付き!!いつまでも大切にしたい本です〜♪



ほんわかした幻想的な作品が多い中で、

「エミリオの出発」だけは厳しい現実を見せ付けられたような感覚がありました。

この作品、物語の最後にきているんですが、収録の順番の絶妙だな、と(^m^ )

「さぁ〜、そろそろ現実に戻らなくちゃいけないよ!」と言われているようで(笑)

picchukoさんの仰るように、マオリの歴史とも通じるところがあるのかもしれません。

池澤さんは実際にポナペ島に何度も赴いて、アイデアを得た作品のようなので^^



picchukoさんの「読書メーター」のリストにこの作品が既に入っていて、嬉しくなっちゃいました♪

「きみがぼくを見つけた日」と一緒に、是非時間がとれたら読んでみてくださ〜い(≧∇≦)ノ

picchukoさんのレビュー、楽しみにしています★

2008/10/24 (Fri) 05:55 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆ちこさんへ

と〜っても素敵な物語でしたよ♪

どの短編にもティオが登場するんですが、この少年がとっても良い雰囲気なんです(o^―^o)

島に完全に溶け込んでいるというか、、、島の魅力を最大限に引き立てる存在というんでしょうか。

理性的で賢いのに、少年らしさを忘れていないんですよね♪

ティオ会いたさに、きっとこれからも何度も何度も読み返しそうです〜^^



「光の指で触れよ」面白そうですね☆

池澤作品を読むのは今回が初めてだったのですが、

文庫化されている作品を中心に広げていこうと思いま〜す(^^ゞ

ちこさんも、「南の島のティオ」機会があったら是非読んでみてくださいねっ♪

2008/10/24 (Fri) 06:00 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

表紙の絵も素敵ですよね〜♪

爽やかな南の島の風を感じられそうで…^^

この季節に読むにはちょっと季節はずれだったかもしれませんが(笑)

池澤作品、他にも読んでみたくなりました(*^_^*)

2008/10/24 (Fri) 06:02 | EDIT | REPLY |   
Cedie  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

この方は未読です。

5つ☆の上、王冠付き、とてもすてきな作品なのですね!

この方の他の作品も気になるところです(*≧m≦*)

2008/10/24 (Fri) 07:23 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

池澤夏樹さん、名前はよく見かけるのですが未読です。

とっても素敵な本みたいですね!

柊も読んでみたくなりました♪

2008/10/24 (Fri) 20:30 | EDIT | REPLY |   
コメキ  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

池澤夏樹、良いですね。

久しぶりに読みたくなりました。

2008/10/24 (Fri) 22:16 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

久しぶりに永久保存版の作品ですよ♪

ちょっと日々の生活に疲れて現実逃避したい時とか、最適かもしれないです〜(笑)

池澤さん、名前だけは知っていたのですが未読でした^^

調べてみたら、けっこう沢山の作品を書かれているようで。また一つ、楽しみが増えました!

2008/10/24 (Fri) 23:41 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

池澤夏樹さんと、池上永一さん、よく間違えてしまいます(笑)

この本の雰囲気がとっても好きなんです〜♪

沖縄在住の作家さんなだけあって、南の島の描写がものすごく鮮明で(^m^ )

思わずイラストで描きたくなってしまうほどでした(笑)

とっても素敵な作品なので、柊さんにも是非読んでいただきたいです!!

2008/10/24 (Fri) 23:46 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
コメキさんへ

おぉ!!コメキさんは池澤作品読まれたことがあるんですね♪

nanacoはこの本で一気に池澤ファンの仲間入りです(笑)

著作が沢山あって、どれから手をつけていいのか分からないのですけど、、、^^;

なんとなく「マシアス・ギリの失脚」が面白そうだな〜なんて思ってます♪

オススメの池澤作品があったら、是非教えてくださいね(*^o^*)

2008/10/24 (Fri) 23:49 | EDIT | REPLY |   
コメキ  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

私は、『バビロンに行きて歌え』で、

ファンになりました。

『スティルライフ』も印象に残っています。

つまらなかったら、ごめんね。

2008/10/25 (Sat) 09:47 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:池澤夏樹「南の島のティオ」面白かった〜♪(10/23)

自分も未読の作家さんなのですがすごく良さそうな話ですね。

心豊かな人々の話、いいですね。

日々のニュースからみる今の現実世界が殺伐としているのでこんな話よみたくなります。(*^_^*)

2008/10/25 (Sat) 13:44 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
コメキさんへ

わ〜♪コメキさん、おすすめ本ありがとうございます!!(*^_^*)

どちらも面白そうですが、特に「バビロンに行きて歌え」のあらすじに興味が湧きました。

早速読みたい本リストに追加しておきま〜す^^

今は積読本がいっぱいいっぱいなのですが、

来年の初めくらいには読めそうです♪

2008/10/25 (Sat) 15:10 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

この作品、永久保存版にしたいくらいお気に入りの作品になりました〜♪

この作品に収められている「エミリオの出発」を読んで、

ファンタジーノベル大賞を受賞した鈴木光司さんの「楽園」を思い出しました^^

こんな時代だからこそ、心の豊かな人間になりたいですよね。

南の島の生活とは無縁なのに、読んでいてどこか懐かしさを感じるから不思議です。。。

日向永遠さんにも、自信を持ってオススメします!!(o^―^o)

2008/10/25 (Sat) 15:16 | EDIT | REPLY |   
yoco  

こんばんは~♪
扉守に引き続き、こちらも読ませていただきますた^^
すごく好みです、これ・・・!!
ほんと心温まる、素敵なお話でしたね。
週末に読んだんですが、癒されました、とても。。

心はすっかり南の島です。笑
nanacoさんお勧め作品のヒット率が高いのと、なかなか自分では手に取らないものが多いので、とっても感謝してます^^
週末まであと2日・・・!お互いがんばりましょう~☆

2016/04/20 (Wed) 22:20 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
yocoさんへ

yocoさん、こんにちは!

>すごく好みです、これ・・・!!
>ほんと心温まる、素敵なお話でしたね。

おぉっ、早速読まれたんですね~♪
すごく大好きな本なので、yocoさんにも気に入って頂けたようで嬉しいです*^^*

なんだか、読んでいるうちに本当に気分は南の島ですよね(笑)
ちょっと疲れている時とか、この本を読むと心穏やかになりそうな気がします(* ̄∇ ̄*)
主人公はティオというよりも、この南の島そのものという感じがしました♪

結構前に読んだので、うろ覚えな部分もありますが、
『エミリオの出発』が一番印象に残っています。
もう一回、読み直したくなってきたな~!!

2016/04/30 (Sat) 17:43 | EDIT | REPLY |   

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