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「はつ恋」ツルゲーネフ

ななこ


はつ恋
著者:ツルゲーネフ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
16歳のウラジミールは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての恋に気も狂わんばかりの日々を迎えるが、ある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃する……。青春の途上で遭遇した少年の不思議な"はつ恋"のいきさつは、作者自身の一生を支配した血統上の呪いに裏づけられて、不気味な美しさを奏でている。恋愛小説の古典に数えられる珠玉の名作。



積読本消化計画12冊目。残り26冊。

"初恋"ではなくて"はつ恋"。
このタイトルのおかげで青臭い印象がなくなって、不思議と手に取りやすくなりましたかお

130ページ程の薄い本ですが、中身はとても濃いです。
でもね、決してドロドロした恋愛じゃないの。胸がギュッと締め付けられるような少年の初恋。

上流階級出身の少年ウラジーミルは、隣の公爵家の令嬢ジナイーダに恋をする。
美しいジナイーダの顔を一目見たい、声を聞きたい、ただそれだけのために毎日通い詰める。
でも自由奔放で小悪魔的なジナイーダは、彼の心を見透かし弄ぶ。


ライン


この物語の主人公はあくまでも、ウラジミール少年なんだけど、、、
私はむしろ令嬢ジナイーダの揺れ動く気持ちに、痛いほど共感しましたきもち

自分の周りを男性で囲んでちやほやされたい気持ち。
でも沢山の男性から求愛されようとも、決して心の穴を埋めることはできない。
で、自分を慕ってくれるウラジミール少年の、美しい父親に恋をしてしまうの。

登場人物たちの様々な感情が交錯するけれど、どの恋も決して報われることはなくて。

一歩間違えれば、低俗な恋愛小説にもなりかねない題材なのに、
ここまで哀愁と透明感に溢れた作品に仕上がっているのは、さすがだと思いますきもち


お友達picchukoさんのところに、素敵なレビューが載せられていますかお
picchukoさん、この作品良かったですねぇ、、、今ちょっとしみじみとしています。


「わたし、知っててよ、あなたがわたしのことを、悪く思ってらっしゃることぐらい」
「僕が?」
「そう、あなたが……あなたがよ」
「僕が?」と、わたしは悲しげに繰り返した。
そしてわたしの胸は、うちかつことのできない名状すべからざる陶酔にいざなわれて、あやしく震え始めた。(P117)




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Comments 12

There are no comments yet.
浪漫的狼  
懐かしい

うわ〜。なつかしいな。読みましたよ〜随分昔に。

じゃあ、古典的文学作品シリーズで、『狭き門』(ジッド)とか、『白夜』(ドストエフスキー)なんかにもチャレンジしてみて下さい。nanacoさんならもうお読みになったかも…。

2008/10/18 (Sat) 21:53 | EDIT | REPLY |   
コメキ  
Re:ツルゲーネフ「はつ恋」読了しました♪(10/18)

ちょっと前に読みました。

良かったですね。

2008/10/18 (Sat) 22:35 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
ホント、後からしみじみきますね。^^

nanaco☆さんのレビューを読んで、さすがだな〜と感心してしまいました。

もしかすると、このジナイーダにとっても、ウラジミールの父親への思いは「はつ恋」だったのかもしれませんね。

ちょっと小悪魔的な彼女ですけど、かなり不器用そうですし、、。

あれ〜???nanaco☆さんてこの手(不倫や浮気)の話が嫌いではなかったっけ???

やはり、そこはツルゲーネフ。

おさえるところはきちんと押えていますね〜。^^

2008/10/19 (Sun) 06:44 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:ツルゲーネフ「はつ恋」読了しました♪(10/18)

タイトルに躊躇して実は読んだことがありません(^^ゞ

今度チャレンジしてみようかな…と思います!

2008/10/19 (Sun) 09:40 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:ツルゲーネフ「はつ恋」読了しました♪(10/18)

若い時に読むべき本かも知れませんね。

でもいくつになってもこう云った感覚は大事にしないとだめですね。

2008/10/19 (Sun) 12:16 | EDIT | REPLY |   
☆ちこ  
Re:ツルゲーネフ「はつ恋」読了しました♪(10/18)

おお〜、ついに「はつ恋」を読まれたのですね。

私はこれを光文社の「古典新訳」で読んでみたいと思っていたのですが、どうやらそちらの方のタイトルは「初恋」のようです。私もニュアンス的には「はつ恋」の方が好きだな・・・

nanaco☆さんのレビューを読んだら、ますますこの作品に興味を持ちました。是非読んでみたいです。ロシア文学、何気に好きだし♪

2008/10/19 (Sun) 17:44 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

さすが国語の先生ですね〜♪

nanacoはロシア文学はどうも難解なイメージがあって、今まで読むのを躊躇していたのですが…

この「はつ恋」は訳も素晴らしかったのか、違和感なくサクサク読むことができました(^m^ )



「狭き門」「白夜」是非挑戦してみたいです♪

…レビューを書くの、難しそうですね(笑)

ドストエフスキーの「罪と罰」もいつか挑戦したい作品の一つです^^

2008/10/19 (Sun) 19:49 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
コメキさんへ

おぉっ!!コメキさんもこの作品読まれましたか♪

思いのほか読みやすくて、あっという間に読了してしまいました(^^ゞ

本当に透明感があって、この先もずっと心に残りそうな作品でした。

この調子でロシア文学、挑戦していけたら良いんですけど…。

他のはタイトルを見ただけで、読むのを躊躇してしまいます〜(笑)

2008/10/19 (Sun) 19:52 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

あっ!!そういえば、これはある意味不倫の話でもありますよねぇ!!

…picchukoさんに言われて今気付きました(笑)

そのことに言われるまで気付かない程、透明感のある作品でしたね〜^^

そう考えるとすごい作家さんですね。名作と呼ばれるだけのことはあります♪



ウラジミールの想いもすごく切なかったですし、

ジナイーダの厭世的な生き方にものすごく共感する部分がありました。。。

なんだか、言葉にすればするほど、この本の魅力を伝えられなくなるような…^^;

是非たくさんの人に読んでもらいたい作品ですよね♪

2008/10/19 (Sun) 19:58 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

やっぱり、このタイトルに躊躇しちゃいますよね〜^^;

なんだか、妙に青臭いイメージがあって…(笑)

でも、この訳も本当に素晴らしいですし、全然古臭さが感じられないんです。

感想を言葉にすると、魅力を伝えきれないような気がします(^^ゞ



読書家の柊さんなら、ほんの1〜2時間でサクッと読めちゃうと思うので、

機会があったら是非手に取ってみてくださいね☆

柊さんのレビュー、楽しみにしています!

2008/10/19 (Sun) 20:02 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

「はつ恋」今の季節にピッタリの作品でした♪

こういうのは、できれば学生時代に読んでいたら良かったのかもしれませんね〜^^

学生時代の読書を、ほとんど「グイン・サーガ」に費やしてしまいましたよ…(笑)

nanacoはこういう名作は、躊躇してしまってなかなか読めないのですが、、、

この機会に少しずつでも読み始めようかなと思います(^m^ )

2008/10/19 (Sun) 20:05 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆ちこさんへ

とうとう読んじゃいました♪

ロシア文学って、難しいイメージがあったので躊躇していたんですが、、、

この「はつ恋」は訳も綺麗だし、とても読みやすかったです〜(^^ゞ



光文社のほうでも出ているんですね♪ちこさんのレビュー、是非伺いたいです!!

「カラマーゾフの兄弟」を読破されたちこさんなら、サクサク読めるんじゃないかと(*^_^*)

nanacoもカラマーゾフはいつか挑戦したいのですが、、、怖いです(笑)

2008/10/19 (Sun) 20:10 | EDIT | REPLY |   

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