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「アイルランド幻想」ピーター・トレメイン

ななこ


アイルランド幻想
著者:ピーター・トレメイン
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
盲目の人気作曲家は療養のため故郷アイルランドの邸に移り住む。その庭には古代遺跡の名残とされる石柱が立っていた。夜ごと彼の耳に悲嘆と苦悩に満ちた不思議な合唱が聞こえるようになり…(第1話「石柱」)-霧の海に育まれた豊かな神話・伝承と、イギリスの度重なる苛烈な植民政策に抗した農・漁民の怒りと嘆きを、ピーター・トレメインは、哀しみの幻想小説集として昇華させた。アイリッシュ・ホラー初紹介。



久しぶりに再読してみました。大好きな本ですきもち

アイルランドの神話・民間伝承を元に書かれたアイリッシュ・ホラー短編集。
タイトル「アイルランド幻想」にある通り、どの作品も幻想的な深い味わいがあります。

この作品には11の短編が収められていますが、特に好みなのはこちら やじるし

ライン

ぼたん 石柱

療養のために妻とともにアイルランドに移り住んできた、盲目の作曲家。
その家の庭には古くから、古代遺跡の名残りとされる怪しげな石柱が立っていた。
ある夜、その石柱から苦悩の入り混じった悲しげな合唱が聞こえてきて…。


ぼたん 幻の島ハイ・ブラシル

祖父の故郷アイルランドの小さな島にやってきた、アメリカ人の男。
島の人々の忠告も聞かずに沖へ小船を出した彼は、突然の嵐に見舞われある島に漂着する。
そこで出逢った美しい女性。彼女はこの島が安息の地ハイ・ブラシルだと説明するが…。


ぼたん 恋歌

仕事の都合で、アイルランドの田舎の村へ向かうことになったプロデューサーの男。
目的地に向かう途中、深い濃霧の中道に迷ってしまい、ふと小さな集落にたどり着く。
人々に歓迎され、その夜美しい踊り子の家へ迎え入れられるが、彼は恐ろしい事実に気付く…。

ライン



「髪白きもの」「大飢饉」はかな~り怖いですかお
読んでいて、思わず鳥肌が立ってしまうほど。もう既に人間の理解を超えています(笑)

19世紀にアイルランドを襲ったジャガイモ飢饉。たかだか150年前の話です。
当時、ジャガイモを主食としていたアイルランド人は大きな被害を受けたことでしょう。
実際、約100万人のアイルランド人が飢餓で亡くなったと言われています。

この大飢饉に見舞われたアイルランドに、イギリス政府が少しでも救いの手を差し伸べていれば…
膨大な数の死者も出なかったでしょうし、アメリカへの移住もなかったのかな。

イングランドに侵略されたアイルランドの人々の怒りと恨み。
抑圧された彼らの苦悩の叫びが、このような恐ろしくも悲しい物語を生み出したのでしょうか。



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Comments 18

There are no comments yet.
picchuko  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

いやぁ〜、めっちゃ私の興味をそそる内容ではないですか!

またも、明日の帰りに書店に立ち寄らなくては、、。^^

これも新潮文庫?(笑)



そして、ジャガイモが大大大好きな私には、知らなければ「恥」とでも言うべき、じゃがいも飢饉。

そんな歴史があったんですか〜。

イギリスとアイルランドの対立は根が深そうですね。

そういえば、NZのヘイリーはおじいちゃん、曾おじいちゃんのどちらかの代にアイルランドから渡ったんですよね。

この歴史も関係があるかもしれない。。

ますます、読んでみたくなりました!!ありがとね♪

2008/07/10 (Thu) 21:12 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

面白そうですね。表紙もなかなか素敵ですね。

読んでみたい本です。(*^_^*)

2008/07/10 (Thu) 21:49 | EDIT | REPLY |   
浪漫的狼  
最近

そう言えば、最近こういう本はとーんと読まなくなってますね。『ナインストーリーズ』以来かも…。って随分昔だ〜。

2008/07/10 (Thu) 22:05 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

興味を持っていただいて嬉しいです〜(*^o^*)

残念ながらこれは新潮文庫じゃないんです!(笑)光文社から出版されています^^

ちょっとマイナーな作品かもしれないですけど、とにかく面白いです。



アイルランドに古くから伝わる神話や民話。これがちょっとホラーっぽく描かれています。

作者のピーター・トレメインがケルト学者というだけあって、

土台がかなりしっかりしている感じです♪訳注も豊富ですしね〜。



私もジャガイモ飢饉、この本を読んだ時に初めて知ったんですよ^^;

この本の中に「大飢饉」という作品があって、気になったので調べてみたんです。。。

この飢饉をきっかけに、アメリカやカナダ、オーストラリアへの移住が始まったというので、

ヘイリーちゃんの先祖もこれがきっかけだったのかもしれないですねぇ。。。

ケネディの先祖もジャガイモ飢饉がきっかけで移住したそうですし。

そう考えると、すごく興味深いですよね^^

歴史好きのpicchukoさんなら、きっと興味を持たれる内容だと思うので、

是非是非読んでみてくださいね♪

2008/07/11 (Fri) 05:47 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

「アイルランド幻想」とっても面白いですよ〜♪

日本のホラーとはまた違う怖さです。

どちらかというと視覚的な怖さというより、恨み、苦しみが形になったような感じでしょうか。。。



一度読むとなかなかストーリーが忘れられません^^;

日向永遠さんにもきっと気に入っていただけると思うので、是非読んでみてくださいね☆

2008/07/11 (Fri) 05:51 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

「ナイン・ストーリーズ」といえば、「ライ麦畑でつかまえて」の作者でしたよね^^

残念ながら私は未読なのですが、気になっていました〜♪



普段日本のファンタジー小説が多いので、

たまにこういう作品を読むと、背筋がゾクッとしてしまいます(笑)

あまりこういうホラーに耐性がないからでしょうか…^^;

2008/07/11 (Fri) 05:54 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

こんばんは〜♪



アイルランドの神話が元になっているホラーなんですか!?

何だか珍しい作品ですよね〜^^

ちょっと怖そうだけど、

幻想的なところが興味をそそられます♪



「ジャガイモ飢饉」って始めて聞きました^^;

そういう歴史があったということを知るだけでも

読んでみる価値がありそうですね♪



今度、本屋さんでチェックしてみますね〜(*^ー^*)

2008/07/11 (Fri) 18:08 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

早速、nanacoさんのブログから楽天さんを開いて、この「アイルランドの幻想」を購入しちゃいました〜。

楽しみ〜!! ありがとね、nanaco☆さん!!

2008/07/11 (Fri) 19:30 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

そうそう、このジャンルって日本ではけっこう珍しいかもしれません^^

あまり万人受けはしない作品かもしれないですが、

ケルト民話系がお好きなら、きっと面白く読めると思いますよ〜♪

ホラーだけれど、どこか幻想的な雰囲気がとっても美しいんです(*^_^*)



「ジャガイモ飢饉」をきっかけに、

アイルランド人のアメリカやカナダへの移住が始まったようです。

「アイルランド幻想」の背景には、こんな歴史があったんですねぇ。。。



miwaさんも、この本是非チェックしてみてくださいね☆

これからも季節にはピッタリかもです〜^^

2008/07/11 (Fri) 20:16 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

わぁ〜嬉しい(*^o^*)早速注文されたんですね♪

「星の王子さま」といい、「アイルランド幻想」といい、picchukoさん早いわ!(笑)



この作品、ポテトと世界史がお好きなpicchukoさんにはきっと気に入っていただけるハズです^^

「髪白きもの」は、ちょいと怖いのを覚悟してお読みくださいね〜(笑)

なんだかんだ言ってけっこう気に入っているお話ですが(* ̄m ̄)

picchukoさんの感想、楽しみにしていま〜す♪

2008/07/11 (Fri) 20:19 | EDIT | REPLY |   
yorosiku!  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

アイルランドは何故か心引かれる国です。

2008/07/11 (Fri) 22:30 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
yorosiku!さんへ

うんうん、すご〜く同感です。

アイルランドって私もとても惹かれます(*^-^)

昔からアイルランドの民話や神話を本で読んでいるからかもしれませんが、

独特で妖しい魅力のある国…というイメージがついています(笑)

実際には侵略と苦悩の歴史だったのかもしれないですけどね。。。

2008/07/12 (Sat) 05:40 | EDIT | REPLY |   
珂音  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

アイルランドの辿ってきた過酷な歴史が集約されてますね。

これを読むとイングランドとの和平の道のりが厳しいのも分かります。

2008/07/12 (Sat) 07:39 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
珂音さんへ

そうですよねぇ。

この本の背景にあるのは、紛れもない歴史上の事実ですから、

"面白い"と一言では片付けられませんよね(>_< )

「髪白きもの」はいつ読んでも背筋が寒くなりますけど、

インパクトがあって一番記憶に残る作品でもあります^^;

ピーター・トレメインの本、他の作品も是非読んでみたいです♪

2008/07/12 (Sat) 20:19 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:「アイルランド幻想」再読です〜☆(07/10)

読みました!!



怖かったです。それ以上に哀しい歴史を知って怖さ以外の切なさを感じました。



教えていただいてありがとうございました。

すごく良くって、心に残る本になりました。

2009/07/12 (Sun) 21:11 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

おぉ、日向さん「アイルランド幻想」読まれたんですね!!(><)

気に入っていただけたようで、本当に嬉しいです♪



確かにホラーではあるけれど、それ以上に抑圧された人間達の哀しみのほうが深かったですよね。

アイルランドという土地には妙に惹かれてしまうんですが、

ケルト民話等に描かれるような切なさや痛みはこういったものが根底にあるんでしょうねぇ…

同じケルトでも、「銀の犬」に比べるとこちらはより重々しい感じがしますよね^^;

2009/07/12 (Sun) 21:39 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
picchukoです(笑)

nanaco☆ちゃん、大変ご無沙汰してます。
お元気ですか?
私は変わらずダラダラ生きてますよー。(笑)

昔の記事にコメント、nanaco☆ちゃん気付いてくれるかなぁ?(^ω^)
私、この「アイルランド幻想」をnanaco☆ちゃんから教えてもらって すぐに購入して、半分くらい読んだまま放置してたんですが、このたび 一気に読み終えました!
5年掛かってる。(笑)

で、感想も書いたので、またお暇な時に覗いてくれると嬉しいです!

Blogからちょっと遠ざかっておりますが、時々 お邪魔させてもらってます。
これからも宜しくね❤︎

2014/09/26 (Fri) 16:30 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

あっ!picchukoさ~ん!!w(゚o゚*)w
本当にお久しぶりですね♪お元気でしたか??
お忙しいのに丁寧にコメントを頂いて、すごく嬉しいです*^^*

>私、この「アイルランド幻想」をnanaco☆ちゃんから教えてもらって すぐに購入して、半分くらい読んだまま放置してたんですが、このたび 一気に読み終えました!
>5年掛かってる。(笑)

「アイルランド幻想」5年越しの読破!(笑)おめでとうございます~♪
早速レビュー拝見しましたが、コメント開けられていないようなのでこちらにお返事を…

ひんやりとした独特の空気感、と書かれていましたがまさにその通りだなぁ…と。
ゾクリとするような描写に、心の底から湧き上がるようなどうしようもない悲しみがあって…
読んでいてやりきれない気持ちになったのを覚えています><
picchukoさんの感想を読ませて頂きながら、また再読したくなってきました(*^0^*)

のんびりとブログ更新していますので、
またお時間のある時にでも遊びに来て下さいねぇ♪
私もちょくちょく覗かせて頂きますね~^^

2014/09/27 (Sat) 17:34 | EDIT | REPLY |   

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