「つめたいよるに」江國香織
つめたいよるに
著者:江國香織
評価:
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった―。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日乗った電車で、わたしはハンサムな男の子に巡り合った…。出会いと別れの不思議な一日を綴った「デューク」。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた「とくべつな早朝」。デビュー作「桃子」を含む珠玉の21編を収録した待望の短編集。
お友達の柊さんからオススメしてもらった作品です~
柊さん、素敵な作品を紹介して頂いてありがとうございます!!
先日、「すきまのおともだちたち」を読んでから、すっかり江國ワールドの虜になったワタシ。
ほんわかした温かいお話を集めた短編集で、
日々経験するちょっぴり不思議な出来事をやわらか~く書いたような感じでした。 「デューク」
大切に育てていた犬のデュークが死んだ。
何も手につかず泣きじゃくる私の前に現れたのは、ハンサムな男の子。
早々にオチは分かるんだけど、それでも切なさで胸がいっぱいになってしまいました 「いつか、ずっと昔」
ずっと昔、人間になる前はなんだった??いくら考えてもキリがない、この問いかけ。
うぅむ、なんとも不思議なお話で面白かったです。限りなく続く命の連鎖。
ついつい、「で、人間の次は?」と思ってしまう(笑) 「ねぎを刻む」
「うんうん、この気持ち分かるよ!」と、妙に共感してしまった作品です。
孤独に押しつぶされそうになった時、恋人は事態を悪化させこそすれ、何の役にも立ちはしない。
よしっ!私も孤独と不安に押しつぶされそうになった時は、ねぎを刻むぞ!(笑)
やっぱり、女性ならではの視点で書かれた作品だなぁと思いました。
女性だからこそ理解できる感情だろうなぁ、というのが数多く見受けられます。
江國さんの作品は、独特な柔らかい語り口が印象的ですね~
「デューク」は優香さん主演で、映像化もされているとの事。
スペシャルドラマ「恋愛小説」に収録されているようです。ちょっと気になります。
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