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「天帝妖狐」乙一

ななこ


天帝妖狐
著者:乙一
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせるようになる。しかし、そんな夜木を凶暴な事件が襲い、ついにその呪われた素顔を暴かれる時が…。表題作ほか、学校のトイレの落書きが引き起こす恐怖を描く「A MASKED BALL」を収録。



前に「ZOO2」を読んで、ちょっとしたトラウマになりつつあったのですが…(笑)
この作品はホラー色も薄く、どこか哀愁漂う作品でした。


「A MASKED BALL」

ある日こっそりタバコを吸いに、人気のないトイレに入った"ぼく"。

そのトイレの壁に「ラクガキスルベカラズ」と書かれた落書きを発見する。
「お前が落書きしてるだろ…」と思っているうちに、他の人物が書いた落書きが日々増えていく。

顔の見えない人物同士の奇妙な交流が始まります。
トイレの落書きは、今の時代で言うインターネット掲示板のようなものですねぇ。

交流を続けていくうちに、"ぼく"は、全てカタカナで伝言を書き残す人物がいることに気付く。
その人物が書いたメッセージの通りに、小さな事件が起こり、やがて命に関わる大事件に発展。

"ぼく"はその顔の見えない犯人を突き止めようと、ある方法を思いつく…。

発想はとても面白いですけど、犯人に意外性はなかったなぁきもち
まさかこんな簡単に犯人が見つからないよね?と思いきや…、そのまさかでした(笑)
個人的にはもっともっとホラーな味付けにしても良かったかなぁ、と思います。


ライン


「天帝妖狐」

あまりにも切ないお話。じんわりと涙腺にきますかお

ある日、行き倒れそうになっていた青年を助けた杏子。
「何か事情があるのかも」と思った杏子は、全身包帯を巻いている青年・夜木を優しく家に迎える。
しかし、一緒に暮らすうちにだんだんと夜木の悲しい過去が明らかになってゆく…。

タイトルとあらすじから「夜木って狐が化けたものでしょ」と思っていました(笑)
でもそんな安易な物語じゃなかったんですねぇ。。。

一種の都市伝説のような物語ですね。
恐ろしさや禍々しさは微塵もなく、ただひたすらに胸が苦しくなってしまいましたかお

その後夜木はどうなってしまったのでしょう?物悲しい余韻を残した作品でした。



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Comments 20

There are no comments yet.
picchuko  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

nanaco☆さんの評価は3つ星半なのに、nanaco☆さんのレビューを読むととっても面白そうに聞こえます。^^

物悲しい余韻以上に、あぁ〜ん、nanaco☆さん、もっと詳しく〜って思ってしまった。えっ?自分で読めって?!(笑)

トイレの落書きかぁ、、、学校のトイレってそれ自体で無気味ですよねぇ。

2008/08/12 (Tue) 20:56 | EDIT | REPLY |   
Cedie  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

タイトルだけ見るとホラーっぽくないですよね?

nanaco☆さんのレビューを読んでこの方はコワいものばかりかと思ってましたwwでもこれはそうでもないようですね(*≧m≦*)



トイレの落書きはちょっと気味悪いです(>_<)

そのトイレわたしは行けないかも( ̄□ ̄lll)




2008/08/12 (Tue) 21:19 | EDIT | REPLY |   
かをる。  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

こんばんは。

これ、読んだはずなのに記憶に内容がほとんど残ってない本のヒトツです・・・^^;(こんな本ばかりw)nanacoさんのレビューを読んでいたら、何としても探し出して読みたくなってしまいましたヨ〜♪

2008/08/12 (Tue) 21:32 | EDIT | REPLY |   
エンブレムT  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

ちょっとミステリー風味のホラーなのかな?

ん?この本はホラーではないの??



それにしても・・・トラウマになりそうな本を読んだ後、その同じ作者の本にチャレンジできるって尊敬しちゃうなぁ。。。

私はこの作家さん、既に食わず嫌いかもw^ ^;

2008/08/12 (Tue) 23:07 | EDIT | REPLY |   
☆ちこ  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

読んだ後に悲しい余韻が残る作品て、本当に切ないですよね。

その後の主人公が気になったり、続編が出て、このもやもやをすっきりさせてくれないかなぁ・・・なんて思ったり。

でも、何故か、そういう物語の方が心に残るのが不思議です。

2008/08/12 (Tue) 23:28 | EDIT | REPLY |   
☆Yuri☆  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

なんか、nanacoちゃんのレビューを読んでると

いつも読んでみたくなるんだよねー。

今回のストーリーも面白そうっ。

舞台が男子トイレ・・・。

想像しただけでも、なんか怖い(>_<)

2008/08/13 (Wed) 01:10 | EDIT | REPLY |   
月夜  
ありがとうございます♪

TBさせて頂きました!!

すごく嬉しいです、本当にありがとうございます★



またもや同じ日に乙一さん作品だったのですね♪

二つとも短くて、もう終わってしまったの?

と、ちょっと物足りなさを感じました。

ネットの掲示板のようなやりとりをトイレのラクガキでやってしまうとこ、

こっくりさんを切ないお話に混ぜ込むとこ。

そんなとこが大好きですが、やっぱり切なかったです。

私も夜木たちがどうなったのか続きが知りたいです。

二人は幸せにはなれないかもしれないけれど、

ただ平穏に暮らして欲しかったです。泣

2008/08/13 (Wed) 01:49 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

この作品、前に読んだ乙一作品の「ZOO」に比べると、随分と柔らかな印象でした(^^ゞ

とても同じ作家が書いたとは思えない…(笑)

前回トラウマになりかけましたが、今回の「天帝妖狐」で、また浮上してきました♪



学校のトイレってnanacoも妙に不気味に思っていた記憶があります。

放課後の1人っきりのトイレとか、凄く嫌でした。

場所によっては「ここのトイレは何となく入りたくない」という場所があったり…(ーー;)

今の学校でもこっくりさんとかあるのかしら??

2008/08/13 (Wed) 06:35 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

なんともインパクトのあるタイトルですよね〜♪

乙一作品は、基本的に黒乙一と白乙一に分類されるようです。

黒乙一は、前回紹介した「ZOO」に収録されているようなブラックな作品ですかね…||(;-_-)|||

今回のはライトめな感じで、抵抗を感じることもなくあっという間に読めちゃいました☆



顔は見えないのに、落書きだけが増えていくって、よく考えたら怖いですよね。

もしかしたら、その顔の見えない人物は、人間じゃないのかも…と思うと、またホラーな感じです。

また違う乙一作品にも挑戦してみま〜す(*^ー^)ノ

2008/08/13 (Wed) 06:39 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
かをる。さんへ

かをる。さんも「天帝妖狐」読まれたんですねぇ(*^o^*)

前回読んだ「ZOO」に比べると若干インパクトは小さいかもしれません…。

(「ZOO」が衝撃的すぎたのかしら?笑)

この手の作品ならスラスラ読めそうです〜♪



も…もしや、かをる。さん!この作品も行方不明本ですか?!(爆)

かをる。さんの部屋はものすごい本の量なんでしょうねぇ(〃▽〃)

本に囲まれた部屋…憧れてしまいます♪

2008/08/13 (Wed) 06:43 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
エンブレムTさんへ

この本はホラーって感じではないですねぇ。。。

どのジャンルにしたらいいのか迷うところですけど、

少なくとも前回のようなおどろおどろしい展開ではないです(^^ゞ

どちらかというと子どもでも読めそうな作品でしょうか…。

"トイレの落書き"とか"こっくりさん"とか思わず懐かしくなっちゃいました〜♪



私も乙一さんって今まで食わず嫌いでした^^;

なんだろう…ペンネームがどうも気に入らなくて(笑)

でも若くて才能のある作家さんだと思うので、色々と読んでみようと思います〜((*´v`))

2008/08/13 (Wed) 06:49 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆ちこさんへ

そう!まさに表題作「天帝妖狐」はもやもや感が残る作品でした〜(ρ_−)

あまりに切ない終わり方で…。もし続編があるのなら、是非読んでみたいです。



もやもや感といえば、大好きな恩田作品はスッキリしないものが多いです(笑)

スッキリとしたラストを迎えたのは…「夜のピクニック」くらい??(* ̄m ̄)

だから、夜ピクはどうしても恩田さんらしくないなぁ、と思ってしまいました。

そう考えると、やっぱり消化不良的な作品のほうが心に残ったりするんですねぇ。

2008/08/13 (Wed) 06:54 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆Yuri☆ちゃんへ

そう言ってもらえると嬉しいよ〜♪d(⌒〇⌒)b♪

この作品は文章も難しくないので、1、2時間で読めちゃったよ^^

この本を読みながら、「そういえば学生の頃ってこんな会話してたよなぁ…」

なんてしみじみしちゃいました(笑)



今考えると、学校のトイレって照明も隅々まで行き届いていないし、

何か怪しいものが隠れていそうな気がするよね?!

そういう暗さが"こっくりさん"みたいなのを生み出したのかな〜?なんて思ってマス。

2008/08/13 (Wed) 06:58 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
月夜さんへ

早速TBしていただけたんですね〜♪すんごく嬉しいです(〃▽〃)

月夜さんのレビューを伺うと、いつも面白そうですぐにでも読みたくなってしまいます。

今回も素敵な本を紹介していただいて、本当にありがとうございました♪



最近、これでもか!というほどコンピュータ関係の作品が多くなってきていますよね^^;

決して苦手ではないんですが、何でもかんでもPCに繋げる展開はちょっと飽き飽きしていました。

だからこそ、逆に"トイレの落書き"は新鮮な感じがしましたね〜♪



「A MASKED BALL」はもうちょっとヒネリが欲しい気もしましたが、

こういう単純な展開が結構好感が持てたりもしました。

表題作「天帝妖狐」本当に切なかったです…。

どうして人間って、自分と同じでないものを排除したがるのでしょう。

「Itと呼ばれた子」で子どもって残酷…という話をしていましたが、

大人の社会でも異質なものを排除しようとする傾向は十分にあるんですよねぇ。

優しい心を持った夜木には、平穏な人生を送ってほしかったですね…(T_T)

2008/08/13 (Wed) 07:08 | EDIT | REPLY |   
アラモ♪  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

「天帝妖狐」読んだことあります♪

でも男子トイレの話は、全然覚えていなくて自分にビックリです。

「天帝妖狐」で物悲しい気持ちになったのは覚えてるんですけどね・・・。

また読み返してみますね(*^o^*)



2008/08/13 (Wed) 08:48 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:乙一「天帝妖狐」読みました!(08/12)

これも面白そうですね。

未読なので読みたいですね。

哀愁漂う・・・良さそう(*^_^*)

2008/08/13 (Wed) 11:46 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
アラモ♪さんへ

アラモ♪さんもこの作品読まれたんですね〜(*^o^*)

確かに、トイレの落書きのお話よりは表題作"天帝妖狐"のほうがインパクトが強いですね。

読んだ後は、どうにもやるせない気持ちになってしまいました。。。

「ZOO1」の"カザリとヨーコ"もやっぱり切なくなってしまうような読後感でした。

乙一さんはこういう切ない作品を書くのが本当に上手ですね〜^^

それに曖昧さが残るラストもけっこう好きです。

他にも色々と読んでみようと思います。

2008/08/13 (Wed) 21:57 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

こちらもなかなか面白かったです((*´v`))

先日読んだ「ZOO」が衝撃的すぎたせいか、今回のは若干インパクトが薄い気もしましたが。。。

"A MASKED BALL"はミステリというほどの謎解きもないので、

どちらかというと物語の雰囲気を楽しむ感じでしょうか??

個人的には"天帝妖狐"のほうが、切なさが伝わってきて気に入っています^^

日向永遠さんのレビュー、楽しみにしていますよ〜♪

2008/08/13 (Wed) 22:01 | EDIT | REPLY |   
ねむりねこ  
コックリさん系はダメ

この作品はジャケットデザインで購入を決めたのですが
買って正解でした。
表題作の『天帝妖狐』も『A MASKED BALL』も
アイデアあふれる面白くて切ないお話でした。
コックリさんは私もいろいろ経験があるので安易に手を出しては行けない遊び
です
名前を変え品オ買えて現在でも残っていますが基本的に周囲の
低級霊しか呼ばないので、本気で自動で動き出したときは手遅れなんですよね
この作品では幼い頃の夜木くんが一人でやってしまい悪霊にカラダを
明け渡す羽目になってしまいますが、杏子という女性と出会ったことで
心まで奪われずにすんだのはかすかな光ですよね

2016/02/21 (Sun) 17:11 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
ねむりねこさんへ

ねむりねこさん、こんばんは~♪

>この作品はジャケットデザインで購入を決めたのですが
>買って正解でした。

本当に素敵な表紙ですよね…!!
もう鳥居というだけで購入決定した作品でした(笑)

>コックリさんは私もいろいろ経験があるので安易に手を出しては行けない遊び
>です
>名前を変え品オ買えて現在でも残っていますが基本的に周囲の
>低級霊しか呼ばないので、本気で自動で動き出したときは手遅れなんですよね

おぉ…ねむりねこさんのコメントを拝見して、何だか怖くなりましたよ(;^_^A
コックリさん、小学生の頃とか流行っていましたね、
私はあまりそういう遊びとは縁がなかったのですが、一部の女の子達はかなり熱中してました。
ねむりねこさんの経験も何だか気になるところですが(汗)

表題作のほうは、ただただ切なくなってしまうようなお話でしたね、
どうやったら夜木は幸せになったんだろうかと、考えずにはいられませんでした。
その後夜木はどうなったのか?ダークながらも微かな温かさがありましたね。。。

2016/02/21 (Sun) 23:14 | EDIT | REPLY |   

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  •  【NOVEL】 天帝妖狐 [著]乙一
  • 【著者】乙一 【出版社】集英社 【初版】2001年 【形態】文庫 【単行本】- - - - - 【他出版】- - - - - 【シリーズ】ノンシリーズ 【ジャンル】中編 【あらすじ】 とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素 顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせる ようになる。しかし、そんな夜木...
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