「とっても不幸な幸運」畠中恵
とっても不幸な幸運
著者:畠中恵
評価:
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世界好き店長のいる酒場。クセモノ常連客が集うこの店に、いわくつきの「とっても不幸な幸運」という名の缶が持ち込まれた。缶の中から現れたのは、不思議な幻影やベートーベンの曲や、昔の知り合いの姿…。いったいどんな意味が?そして缶を開けた人間にもたらされたのは「災い」?それとも「幸せ」?じんわり温かく、そしてほんのり切ないファンタジーミステリー。
「しゃばけ」シリーズですっかりファンになってしまった畠中さんの現代物です
畠中さんって時代物じゃなくてもこんなに面白いお話を書けるんだなぁ…。ちょいとビックリ。
この物語は「とっても不幸な幸運」という名の、とある缶の謎を巡る6つの物語です
この缶は、100円ショップで売られてるという何ともみすぼらしい缶なんだけど…。
開けると様々な怪異現象が起こり始めるという、なんとも奇妙な代物。
初めにこの缶を持ち込んだのは、「酒場」のマスターの娘のり子。
彼女は興味本位で何気なく缶を開けたところ、死んだはずの母親が見えてしまう。
開ける人によっては、故人の顔が映ったしゃぼん玉を見たり、幻影を見たりと謎だらけの缶。
無愛想で客を選ぶ"武闘派"のマスターと、そこに足しげく通う常連客達。
彼らがその缶の謎を推理し、解決していくという一風変わったミステリです
個人的にはハンサムなマジシャン天野のエピソード(第5話)と、
ひねくれマスターの若かりし頃のエピソード(第6話)が特に面白かったです。
そして第6話を読んだ後に終章がこの内容とは。。。泣かせるなぁ畠中さん
「しゃばけ」同様、じんわりとした温かさとちょっぴり切なさが混ざったような心地良い読後感でした。
*これは映画化したら面白そうですねぇ。
解説で書かれていたことですが、、、
マスターは坂口憲二、娘のり子は成海璃子、ウェイターの健也は小池徹平。
…うん、確かにこのイメージかも(笑)
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