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「桃夭記」井上祐美子

ななこ


桃夭記
著者:井上祐美子
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
博陵郡王の屋敷で怪異が頻発する。桃の木のたたりと断じる道士の騙りを見破り、眠りから醒めなくなった娘を救うのは、式神を操る青年・陶周明。はたして彼の正体は?(表題作)他に、孤独な少年帝に忠誠をつくす虎、竜王の甕が見せる夢幻、墨に命を賭けた名匠を描いた、心ゆさぶる幻想的な珠玉の短篇を収録。中国傑作小説集。



ずっとずっと読みたかった作品です~~きもち

もうネットでも書店でも手に入らなかったので、古本屋さんで探してみようかと思っていた矢先…
な…なんと新装版で発売されているじゃありませんか!ラッキーでしたかお

いやぁ、満足満足。すごく面白かったです。

中国を舞台にした作品って、一見とっつきにくそうに見えるんですけどね…
不思議なお話ばかりを集めた伝奇小説のような感じなので、あっという間に引き込まれちゃいました。

この作品には4つの短編が収められていますきもち


どれも面白かったのですが、表題作「桃夭記」が一番好みでした。

ある屋敷で夜な夜な怪異が生じ、そこに住む娘は眠りから醒めぬようになってしまう。
娘を助けるのは、自らを陶周明と名乗る人間離れした力を持つ謎の青年…。

読んでいるうちに、桃の花の甘い香りがふわりと漂ってきそうな作品ですね。
陶周明の飄々とした、どこか厭世的な人柄もとっても魅力的。最高に良い読後感ですよんかお


ライン


その他に「迷宮譚」という作品も自分好みだったなぁ。

商売敵の洪孝先が亡くなり、杭州にある彼の広大な屋敷を見にきた日本人の主人公。
そこに今住んでいるのはある一人の青年と、素晴らしい美貌を持つ少女。
主人公は女の子を養子にしたいと思うが、その屋敷には化け物が出るという噂があり…。

この夢と現実の区別がつかなくなるという世界観は大好きです。

どれも心地良い読後感で、この季節にぴったりの作品でしたきもち


桃夭記 (中公文庫)桃夭記 (中公文庫)
井上 祐美子

中央公論新社 2008-03-23
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Comments 18

There are no comments yet.
浪漫的狼  
へえ〜。

この作品も作家も知りませんでした。nanaco☆さんって本当に幅広いですね〜。この作品には結構惹かれますね。是非読んでみたいと思います。

2008/04/04 (Fri) 23:15 | EDIT | REPLY |   
Cedie  
こんばんは〜(^o^)/

なんともキレイな表紙ですね☆見た目だけで買ってしまいそうな勢いです(笑)結構昔の本ですね。売り切れるのも仕方ないです(-_-;)でも文庫になってくれて手に入りやすくなってよかったですね☆



井上祐美子さんの本は読んだことないです(>_<)

しかし☆5つ評価とはとても興味がわきます。

中国を舞台にした作品は結構好きですし(#^.^#)





2008/04/04 (Fri) 23:17 | EDIT | REPLY |   
茨木 月季  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

こんばんは〜♪



連れ合いのからみで、森副都さん(連れ合いの広大の美術部の後輩かつ同じ美術部同士で結婚、都さんの連れ合いと飲み友達)の作品を読んでいく際に知りました。森福さんのデビュー当時は、作品が少なくて、同じ本に収められた井上さんの作品に惹かれ一時期のめり込みました。森副都さんも中華ものが多いんですよね。

2008/04/04 (Fri) 23:43 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
浪漫的狼さんへ

この作品を読んでいて、浪漫的狼さんのこの間の連載を思い出しました(o^―^o)

中国を舞台とした作品を読んでいると、"桃の木"にはなにかと怪異がつきもののような気がします。

こういう物語を読んでいると、「中国」という国はとっても魅力的なのに…。



井上さんの作品は文章も洗練されていてとても読みやすいですよ♪

心からおすすめする作品です(*^o^*)

2008/04/05 (Sat) 08:47 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

そうなんですよ〜♪思わず手にとってみたくなる装丁ですよね(*^_^*)

絶版になっていた作品が新装版で刊行されると本当に嬉しいです!

この作品、"桃の木"をテーマにしていることもあって、この時期に読むのにぴったりです。

本によっては読む時期を選ぶ作品が多いですよね。

「冷たい校舎…」なんかはやっぱり冬に読みたいですし、

今読んでいる恩田さんの「夏の名残の薔薇」は初秋に読みたい気が。。。(=^^=)



Cedieさんも機会があったらこの作品、是非読んでみてくださいね。

思いのほかスラスラと読めちゃいますよ〜♪

2008/04/05 (Sat) 08:55 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
茨木 月季さんへ

森福郁さん、初めて耳にした作家さんです。

そんな身近な方なんですね〜♪

井上さんと同じ中華風の作品ということなら是非いつか読んでみたいですd(>_< )

それにしても月季さんの膨大な読書量には本当に頭が下がります^^;



井上さんの作品はまだこの作品と「長安異神伝」しか読んだことがありません。

読みたい作品で「夢醒往還記」など絶版になっているものもありますが、

まずは現在手に入るものから読破していこうと思います(*^o^*)

2008/04/05 (Sat) 09:04 | EDIT | REPLY |   
☆Yuri☆  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

nanacoちゃん、お久しぶり♪



とっても綺麗な表紙だねー。

「心地良い読後感」って、

今まで味わったことないかも・・。

そういう本に、これからも出会いたいなぁ。

それより、例の洋書まだ読み終わってないから

まずはあれを読み終えないと。。w

2008/04/05 (Sat) 15:04 | EDIT | REPLY |   
柊♪  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

作家さん、作品とも知りませんでしたが、感想を伺っているととても面白そうで興味が湧きます♪

幻想的なお話みたいで…柊も大好きな雰囲気が漂ってきます。

新装版で手に入りやすくなったのでしょうか。

探してみようかな…(*^^*)

2008/04/05 (Sat) 15:28 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

こんばんは〜♪



表紙の絵がとってもステキですね^^

それだけでも、何だか読みたくなってきちゃいます(笑)

内容も面白そうで、興味が湧いてきますね♪

“幻想的”っていうのが私好みかも^^

またまた面白そうな本の紹介ありがと〜(*^ー^*)

この作品も、是非読んでみますね♪

2008/04/05 (Sat) 17:55 | EDIT | REPLY |   
picchuko  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

nanaco☆さんの感想を読んでるだけで、なにかしら怪麗な感じがしてきます。

中国が舞台って、ちょっと無気味な怪しさが漂いますね。

則天武后や呂太后、西太后など、実話の怖い女性達でさえも、どこかこの小説のような摩訶不思議な魅力を感じます。

霧が立ちこめたようで、夢遊病のように惹かれてしまいそうです。上手く表現できませんが、中国には底知れない魔力がありますよね。

この小説はもっと夢幻の世界のようで、nanacoさんが気に入ったのも分かるような気がします。

2008/04/05 (Sat) 20:37 | EDIT | REPLY |   
☆ちこ  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

またまた、素敵な作品を紹介してくださって、ありがとうございます。

中国物のファンタジーて、面白そうですね。

書いている人は日本人なのですか?

短編集というところも読みやすそうで興味沸いたので、早速お気に入りにクリックしました♪

それにしても、nanaco☆さんは、読むのが早いですね〜。羨ましいです。

私もnanaco☆さんくらいのペースで本が読めたらいいのにな・・・といつも思います。

2008/04/06 (Sun) 00:25 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆Yuri☆ちゃんへ

ほんとお久しぶりだね〜♪

Yuriちゃん、色々なことがあったみたいだけど、どうか気を落とさずにね。



そうそう、そうなの〜d(>_< )

爽やかな読後感ってのは結構あるんだけど、"心地よい"読後感はなかなか出合えないんだよね。

その点では、この作品けっこう貴重な存在かも♪

洋書は読むのに時間かかりそうだねぇ。。。

読み終わったら是非是非感想聞かせてください(*^o^*)

2008/04/06 (Sun) 21:44 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊♪さんへ

柊さんに興味を持っていただいて嬉しいです(*^_^*)

文章がとても洗練されているので、読んでいるうちにすぐに物語のイメージが浮かびます♪

中国物って大抵壮大な歴史を前に怖気づいたりするんですが…

この作品は伝奇小説ということもありすごく読みやすいですよ(o^―^o)

物語全体に漂う幻想的な雰囲気がとっても素敵なんです。



柊さんの感想も是非お聞きしたいです♪

この表紙、パッと目を引くので探しやすいと思います(笑)

2008/04/06 (Sun) 21:50 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

そうそう!この表紙、とっても素敵なんですよね〜♪

井上さんの作品は基本的にどの表紙も目を引くような装丁なんですよね。

どれも物語の雰囲気にとても合っていると思います(=^^=)

ところで、桃の花ってこんな形してたんですね…。

桃といえば実しか思い浮かばないんですけど(笑)



どの作品もとても幻想的な雰囲気で、きっとmiwaさんにも気に入っていただけると思います!

とても読みやすいお話ですが、どの作品もとても重厚な雰囲気なんですよね。

いつかまた再読したい本です(≧∇≦)ノ

2008/04/06 (Sun) 21:57 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

picchukoさんにすご〜く同感です!!

中国という国は本当に底知れない魔力があります。。。

「三国志」から始まり「ラストエンペラー」まで随分と夢中になりました。

なんていうんでしょう…私も上手く説明できないですが。

中国の歴史上のどの人物も人間離れした力を秘めているようでとても魅力的ですよね(*^o^*)



まだ中国は二回しか行ったことがありませんが、

あまりの広大さと歴史の深さを前に途方に暮れてしまうほどです^^;

今日本で問題になっている中国の食品問題等を考えると、「勿体ないなぁ…」と思ってしまいます。

だって、何もしなくても摩訶不思議で魅力的な国なんですもの。

そんな事で中国の評判を落としてしまうなんて、あまりにも勿体ない。。。

そして素晴らしい自然と世界遺産を除々に蝕む環境破壊。本当に勿体ないの一言に尽きます。

2008/04/06 (Sun) 22:10 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
☆ちこさんへ

ちこさん、興味を持っていただいてありがとうございます(*^_^*)

表題作「桃夭記」を初め、他の作品もいつのまにか異世界に飛び込んだかのような感覚です。

ただでさえ中国って不思議な世界なのに、これがファンタジーときたら…^^

きっとちこさんもハマるんじゃないかなぁ、と思います(o^―^o)

書いている人は日本人ですよ〜♪

中国物とはいえ翻訳を通していないので、文章が固くならないのかもしれませんね。



いえいえ、私はそれほど読むのは早くないですよ〜^^;

ちょうど通勤の往復2時間を読書に充てられるので、これが大きいかもしれないです。。。

もっともっと本を読む時間が欲しいです☆

2008/04/06 (Sun) 22:19 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
Re:井上祐美子「桃夭記」読みました〜♪(04/04)

中国の怪異譚は読んでみたいと思っています。

昔の文人(岡本綺堂だとか)も書いていますね。

nanaco☆さんがご紹介されているこの作者は知りませんでした。面白そうなので読んでみたいです。(*^_^*)

2008/04/08 (Tue) 08:09 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

日向永遠さんこんばんは♪

私も中国のこういった伝奇小説系にはとても興味があります(o^―^o)

中国って本当に不思議な国ですよね。"得体が知れない"という言い方もできますが(笑)

岡本綺堂さんですか、読んだことがありません。

いつか機会があったらチャレンジしてみたいですね♪

この井上祐美子さんの作品はとても読みやすいですよ。

この「桃夭記」はどちらかというとファンタジー寄りですけど、「長安異神伝」シリーズのほうがホラーっぽいかもしれません。

2008/04/08 (Tue) 19:39 | EDIT | REPLY |   

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