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『お面屋たまよし』石川宏千花

ななこ



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
面作師見習いとして、面を売りながら旅を続ける少年・太良と甘楽。彼らが夜にだけ商う“妖面”を被れば、誰でも好きな姿に化けられる。しかし心が負の感情に傾けば、人ならぬものと化し、二度と元に戻れない。それでも人々は妖面を求めてお面屋を訪れ、欲と願いを満たそうとする。時代ファンタジー新登場!


「ユリエルとグレン」シリーズの作者



この作品も結構前に読んだのですが、レビューを失念しておりました…(なぜ)
以前読んで気に入った「ユリエルとグレン」シリーズの石川さんの作品ということと、
えっと……完璧にジャケ買いであります。笑

表紙絵は平沢下戸(ひらさわげこ)さんのイラスト。
「村上海賊の娘」とか最近はいろいろな作品で目にするようになりましたね〜!

「ユリエルとグレン」はヴァンパイアの兄弟のお話でしたが、
「お面屋たまよし」は純和風の時代ファンタジー。だいぶ毛色が違いますが面白いです。
もともとYA! ENTERTAINMENTのレーベルから出ているので、ジュブナイル向けかな?
それでもきっちりと人間の闇の部分も描かれていて、大人でも十分楽しめます。

別の人間になることができる「妖面」



「お面屋たまよし」で面作師見習いとして面を売る旅を続ける少年・太良と甘楽。
彼らが夜にだけ商うのは、束の間だけ別人の姿になれるという「妖面」。

誰もが「別人になってみたい」という願望があると思いますが、
この作品に出てくる人間たちもまた同じ。「妖面」を望む理由はさまざまです。

ただ美人を体験してみたいという気持ちだったり、許嫁を取り戻したいというケースも。
いずれにしても一度妖面をつけると、人間に戻れず荒魂化してしまう危険性があるのです。
そんな危険なリスクがありながらも、やっぱり皆さん妖面に魅せられてしまうのですね…

軽いタッチで描かれながらも、内容はなかなか重いです。
さまざまな人たちが太良と甘楽のもとに、妖面を求めに訪れますが、
それでもどのお話にも共通するのは、何とも言えぬ哀しさと全てを吹っ切った後のような清々しさ。

荒魂化して元の姿に戻れなくなった人間たちの姿を、太良と甘楽は見ているはず。
でも2人の心情は意外なほど読み取ることができず、それがまたミステリアスな印象を与えます。
この先どんな一面を見せてくれるのか?とシリーズものとして期待大です!

個人的評価:★★★★
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Posted byななこ

Comments 6

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Cedie  

ななこさんの気持ちわかります。
ジャケ読みが多い私は画像見ただけで読みたくなりました。
今読んでる「京都の甘味処は神様専用です」もジャケ読みですし、読みたい本の「火狩りの王」もジャケ読みしたいと思っています。
時代ファンタジーってところも魅力ですね。
いつも素敵なレビューありがとうございます。

2019/01/20 (Sun) 19:42 | EDIT | REPLY |   
ななこ
ななこ  
To Cedieさん

Cedieさん、こんにちは!

ジャケ読み、しちゃいますよねぇ〜笑
前評判があまり良くなくても、表紙に惹かれてついつい買っちゃうことも多々あります。
それぐらい装丁って大事な役割を果たしているんですね( ̄w ̄)

Cedieさんの気になっている「火狩りの王」!これ山田章博さんのイラストではないですか〜
なんかもうこれだけで十二国記思い出して読みたくなりますねw
私は「後宮の烏」とか最近表紙がきっかけで気になっている作品です。

>時代ファンタジーってところも魅力ですね。

そうなんですよ〜この作品、すごく面白いですよ。
この作家さんの、前読んだ作品がヴァンパイアものだったので
それとのギャップがまた新鮮で、ついついのめり込んでしまいます!
Cedieさんも機会があったら、ぜひ手に撮ってみてくださいねヽ(=´▽`=)ノ

2019/02/03 (Sun) 16:06 | EDIT | REPLY |   
ねむりねこ  
面白そうですね

この作品は私の好みかもしれませんね、あやかし物のようですしお面をかぶると
と言う設定もいいですね、もう乙一さんの『ブルー』をみて大泣きするような感
動作はもう読めなくなってしまったのでちょうど良いです(^^;
今年はスローながら読書して言うので昨年以上に本を読めそうです
この作品もチェックしておきますね

2019/02/03 (Sun) 19:14 | EDIT | REPLY |   
ななこ
ななこ  
To ねむりねこさん

ねむりねこさん、こんばんは!

そうですね、なんとなく私もねむりねこさん好みの作品だと思います(´∀`*)
主人公の2人は、それほど口数が多いわけではないのに、なぜか存在感があって、
ずっとこの2人を追いかけていたくなるような不思議な魅力があるんですよね〜。
シリーズ物で、文庫で出ているのはまだ2作品だけのようなので、続編の文庫化が待ち遠しいです!
ライトに読める作品なので、ねむりねこさんもチェックしてみてくださいね。

>もう乙一さんの『ブルー』をみて大泣きするような感動作はもう読めなくなってしまったのでちょうど良いです(^^;

分かります〜w
私が鼻水が出るほど号泣したのは浅田次郎さんの「壬生義士伝」ですが、
もうあれほどの感動作を読むのは、ある意味しんどいなと思います。体力が持たない〜^^;

2019/02/03 (Sun) 21:50 | EDIT | REPLY |   
こゆりす  

ななこさーん!
こちらで知ってとっても面白そうだったので、
早速読んでみたところ、好みのど真ん中でした♪
キャラがまずいいんですよねぇ^^(←結構キャラ読みな方ですw)
お面屋の二人もだけど、周りを固める天狗達や師匠もいいし、
お客さんまで好ましいので、どうか荒魂化しないで…と祈るように読みました。
児童向けとはいえ、悲しいラストだったり人間の闇が垣間見れるストーリー展開も好みでした。
こちらのシリーズは追いかけようと思います。

最近世間ではとても高評価の作品なのに、
読むのが苦痛なくらいストレスが溜まる読書を経験して
自分の感覚がおかしいのかと軽く戸惑ったので(苦笑)、好みの作品に出会えて幸せです^^
全然知らない作家さんでしたが、面白い本をご紹介いただいてありがとうございました♪

2019/02/09 (Sat) 19:22 | EDIT | REPLY |   
ななこ
ななこ  
To こゆりすさん

こゆりすさん、こんにちは!

>こちらで知ってとっても面白そうだったので、
>早速読んでみたところ、好みのど真ん中でした♪
>キャラがまずいいんですよねぇ^^(←結構キャラ読みな方ですw)

そうでしたか〜少しでもこゆりすさんの参考になったなら、嬉しいです!!
私もかなりキャラ読みするタイプなんですが、このシリーズの主人公たちは本当魅力的ですよね。
イラストの美麗さも多分に入っているかとは思うのですがw
まだ少年という年齢だけど、ふとした時に覗かせる大人の片鱗にドキッとしちゃいます(´ー`)

>児童向けとはいえ、悲しいラストだったり人間の闇が垣間見れるストーリー展開も好みでした。

そうですよね、ジュブナイル向けでも大人の方がもしかしたら楽しめるかもしれませんね。
優しいだけの物語では終わらない、少しシビアな展開も面白かったです。

>最近世間ではとても高評価の作品なのに、
>読むのが苦痛なくらいストレスが溜まる読書を経験して
>自分の感覚がおかしいのかと軽く戸惑ったので(苦笑)、好みの作品に出会えて幸せです^^

こゆりすさん、どんな読書体験をされたのか気になります…!(笑)
でも人気のベストセラーでも、自分の感覚に不安を覚えるくらい好みが合わない作品ってありますよねw
その逆もまた然りで、やっぱり感じ方って人それぞれなのかもしれませんねぇ、、、

このシリーズ、まだ文庫化されていないものもあるようですが、
ぜひ一緒に読んでいきましょう!!ヽ(=´▽`=)ノ


2019/02/17 (Sun) 15:41 | EDIT | REPLY |   

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