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『七月に流れる花』恩田陸

  •   05, 2017 22:45
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

ミステリーランドより二冊同時配本



積読本消化計画 2冊目。
直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』に引き続き、恩田さんを読みました。

講談社ミステリーランドより、『七月に流れる花』『八月は冷たい城』2冊同時配本!
そして2003年より配本を続けてきたミステリーランド全30巻が、今回でついに完結とのこと。
恩田さんが掉尾を飾るとはファンとして嬉しい限りですね。

1冊2300円だから、2冊となると4600円……正直結構痛い出費ではあるんだけど(´_`。)
これは絶対に手元に置いておきたくなるような、稀に見る素晴らしい装丁なんですよ。
背表紙が布張りで、文字が箔押しという高級感。そして全て箱入り。

このシリーズを本好きの子にプレゼントしたら、間違いなく泣いて喜びますね(笑)
私も全巻集めてコレクションしたい衝動に駆られます。


“みどりおとこ”の城の3つのルール



さてさて、今回読んだ『七月に流れる花』ですが、
2007年発売『朝日のようにさわやかに』の中で予告があった「淋しいお城」の本編ですね!
この短編集の中でも特に”みどりおとこ”が印象的だったので、記憶に残っていました。

転校生、蔦で覆われた古城、少女達の共同生活。
…と、ミステリ好きなら飛びつきそうなキーワードがたっぷり。

そして3つの謎のルールがあるのです。

・鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。
・鐘が三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。
・水路に花が流れたら色と数を報告すること。



謎が謎を呼ぶ恩田ワールド全開



西洋風の雰囲気かと思いきや、お地蔵様があったりとなんとも不思議ワールドです。

『蜜蜂と遠雷』は、至極まっとうな青春群像小説でしたが、
やっぱり恩田さんの本領はこっちだよなぁと思い出しましたよ。
でも、恩田作品にしては(笑)結末は割とすっきりしていますのでご安心を!

何故少女たちは城に招かれたのか?お地蔵様にお参りする理由は何なのか?
水路に流れる白と赤の花の意味とは?そして”みどりおとこ”の正体とは??

真相はとても悲しいものですが、謎が謎を呼ぶストーリー展開 にのめり込みました。

お友達も書かれていましたが、この本に登場する蘇芳って、『雪月花黙示録』の??
珍しい名前なので色々と勘ぐってしまうではないかーー!!(・∀・)
もやもやを抱えたまま『八月は冷たい城』を読みます。。。

個人的評価:★★★★+
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