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『七月に流れる花』恩田陸

ななこ



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

ミステリーランドより二冊同時配本



積読本消化計画 2冊目。
直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』に引き続き、恩田さんを読みました。

講談社ミステリーランドより、『七月に流れる花』『八月は冷たい城』2冊同時配本!
そして2003年より配本を続けてきたミステリーランド全30巻が、今回でついに完結とのこと。
恩田さんが掉尾を飾るとはファンとして嬉しい限りですね。

1冊2300円だから、2冊となると4600円……正直結構痛い出費ではあるんだけど(´_`。)
これは絶対に手元に置いておきたくなるような、稀に見る素晴らしい装丁なんですよ。
背表紙が布張りで、文字が箔押しという高級感。そして全て箱入り。

このシリーズを本好きの子にプレゼントしたら、間違いなく泣いて喜びますね(笑)
私も全巻集めてコレクションしたい衝動に駆られます。


“みどりおとこ”の城の3つのルール



さてさて、今回読んだ『七月に流れる花』ですが、
2007年発売『朝日のようにさわやかに』の中で予告があった「淋しいお城」の本編ですね!
この短編集の中でも特に”みどりおとこ”が印象的だったので、記憶に残っていました。

転校生、蔦で覆われた古城、少女達の共同生活。
…と、ミステリ好きなら飛びつきそうなキーワードがたっぷり。

そして3つの謎のルールがあるのです。

・鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。
・鐘が三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。
・水路に花が流れたら色と数を報告すること。



謎が謎を呼ぶ恩田ワールド全開



西洋風の雰囲気かと思いきや、お地蔵様があったりとなんとも不思議ワールドです。

『蜜蜂と遠雷』は、至極まっとうな青春群像小説でしたが、
やっぱり恩田さんの本領はこっちだよなぁと思い出しましたよ。
でも、恩田作品にしては(笑)結末は割とすっきりしていますのでご安心を!

何故少女たちは城に招かれたのか?お地蔵様にお参りする理由は何なのか?
水路に流れる白と赤の花の意味とは?そして”みどりおとこ”の正体とは??

真相はとても悲しいものですが、謎が謎を呼ぶストーリー展開 にのめり込みました。

お友達も書かれていましたが、この本に登場する蘇芳って、『雪月花黙示録』の??
珍しい名前なので色々と勘ぐってしまうではないかーー!!(・∀・)
もやもやを抱えたまま『八月は冷たい城』を読みます。。。

個人的評価:★★★★+
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Posted byななこ

Comments 4

There are no comments yet.
ななこ
Cedie  

ななこさん、こんばんは。

あらすじを見る限り『蜜蜂と遠雷』よりこちらの作品のほうが恩田さんって感じがします。
『蜜蜂と遠雷』は賞をとったせいか、図書館で借りようとしたら100人以上の予約待ちでした。
当分読めないか買うしかなくなりました笑。

蘇芳ってあの蘇芳なんですかねえ。
辻村深月さんみたいに作品がリンクしてるんでしょうか。だとしたら順番通り読まないと!

作者は別とはいえ「三月のライオン」「四月は君の嘘」「七月に流れる花」「八月は冷たい城」・・・徐々に12か月埋めていってますね。気になってます笑

2018/11/25 (Sun) 20:49 | EDIT | REPLY |   
ななこ
ななこ  

Cedieさん、こんばんは!

>あらすじを見る限り『蜜蜂と遠雷』よりこちらの作品のほうが恩田さんって感じがします。

そうなんですよね〜
『夜のピクニック』で本屋大賞を獲った時にも感じたんですけど、
良くも悪くも恩田さんらしくない作品だなぁ、なんてちょっと思ったのです。

本気を出せば賞だって取れるけど、本当に書きたいのは別のものなのでは?と常々思っています。
例えば、『ネクロポリス』とか『エンド・ゲーム』のような(・∀・)!

それにしても『蜜蜂と遠雷』は100人以上の予約待ちですか〜直木賞ってすごい。
このままだと何ヶ月も待つことになるんでしょうかね、、Cedieさん是非購入しましょう!(笑)

>蘇芳ってあの蘇芳なんですかねえ。
>辻村深月さんみたいに作品がリンクしてるんでしょうか。だとしたら順番通り読まないと!

今『八月〜』の方を読み進めているんですけど、
蘇芳があの蘇芳なのかどうか、やっぱりよくわからないんですよ(´ε`;)
世界観としては違う感じがするんですけど、いかんせん珍しい名前なので、
あえて同じ名前を持ってくるということはやっぱり…と悶々としながら読み進めています。

>「三月のライオン」「四月は君の嘘」「七月に流れる花」「八月は冷たい城」

本当だ……!!!
ついでに言うと恩田作品で『六月の夜と昼のあわいに』、
恩田さんが尊敬しているレイ・ブラッドベリの作品には『10月はたそがれの国』がw
これでだんだん埋まってきましたね〜〜ヽ(^◇^*)/

2018/11/25 (Sun) 20:49 | EDIT | REPLY |   
ななこ
苗坊  

こんばんは^^
このよくわからないけどざわざわする展開、恩田さんの真骨頂ですよねぇ。
このシリーズは絶対に七月から読んだ方がいいですよね。八月だとあっさりネタバレされちゃってますし^^;
このミステリーランドって、1冊2400円もするんですね…図書館で借りたから金額を気にしていませんでした…。確かにそろえるのは大変ですがそろえたいというお気持ちはわかります…。
このシリーズ自体恩田さんの作品のほかは2冊くらいしか読んだ記憶がなくて^^;今からでも少しずつ読んでいきたいなと思っています。

2018/11/25 (Sun) 20:50 | EDIT | REPLY |   
ななこ
ななこ  

苗坊さん、こんにちは!

>このよくわからないけどざわざわする展開、恩田さんの真骨頂ですよねぇ。

同感です、同感です(・∀・)!
「ざわざわする」って恩田作品にはぴったりの表現ですね(笑)
一般的に人気な「夜ピク」だったり「チョコレートコスモス」だったり、もちろん良い作品ですけど、
やっぱり常野シリーズや「ネクロポリス」、それに今回みたいな作品の方が
より恩田さんらしいわ〜って思っちゃいます。

>このシリーズは絶対に七月から読んだ方がいいですよね。八月だとあっさりネタバレされちゃってますし^^;

読書メーターの感想なんかを読んでいると、
意外と八月から読んでしまった方がいるようで驚きました。
数字の低い順番から読むのが普通だと思っていたもので!(笑)
八月を最初に読むと、七月の面白みが半減しちゃいそうですよね(´Д`|||)

>確かにそろえるのは大変ですがそろえたいというお気持ちはわかります…。

お高いですけど、これが全巻本棚に並んだら壮観だろうなー!!(///∇//)
装丁が美しい本は、なんだか揃えたくなっちゃいますね。
私も乙一さんの『銃とチョコレート』が積んであったと思うので、楽しみです♪

★TBありがとうございます!
この間苗坊さんのTBいただいていこうとしたんですけど、
どうもワードプレスの設定がうまくいっていないのか?失敗してしまって…^^;

2018/11/25 (Sun) 20:50 | EDIT | REPLY |   

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