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『深泥丘奇談・続々』綾辻行人

  •   17, 2016 08:46
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深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)

綾辻 行人 KADOKAWA/角川書店 2016-08-01
売り上げランキング : 117276
by ヨメレバ


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
鬼才、綾辻行人の奇なる跳躍!“もう一つの、ありうべからざる京都”に住まうミステリ作家が遭遇する、奇天烈な怪異の数々。当惑と恐怖、驚愕と忘却の繰り返しのうちに月日は流れ…ついに“世界”は、目眩く終焉を迎える―!?破格の怪談絵巻、待望の第三集にして完結篇。
【目次】
タマミフル/忘却と追憶/減らない謎/死後の夢/カンヅメ奇談/海鳴り/夜泳ぐ/猫密室/ねこしずめ



『深泥丘奇談』『深泥丘奇談・続』に続く完結編ですきもち

ホラーというよりも、タイトルにあるように「奇談」というのがしっくりきますね。
"もう一つの、ありうべからざる京都"を舞台に、ミステリ作家(綾辻さんがモデル)が出会う
様々な怪異や不思議な出来事を描いた作品です。

1作目を読んだ時は、夢と現実が曖昧になったような世界観に慣れず、
「オチなし、山場なし(´・ω・`)」と、かなり失礼な事を思っていたんですけど(笑)

2作目、3作目を読んでいくにつれて、
この薄ぼんやりとした奇妙な空気が、だんだんと心地良くなってきて・・・
読み終えた頃には、まだまだこの世界に浸っていたいという気持ちにさせられました。


奇妙なお話の玉手箱



今作は9つの短編が収められていますが、
独立しているように見えるものの、お話同士が少しずつリンクしているのが面白い!

ぼたん 記憶を司るという奇妙な<面>に惑わされる『忘却と追憶』
ぼたん 交通事故で死んでしまい、死後の世界に行ったと思いきや・・・『死後の夢』
ぼたん 老舗ホテルのプールで、深夜に起きた恐怖を描く『夜泳ぐ』
ぼたん プロットとはこんな風にして作られるのかと感心した『猫密室』
ぼたん 想像すると妙にシュールで可愛い!?猫好きは必読の『ねこしずめ』

このあたりが特にお気に入りでしたねー
前2作と比べると、コミカルな描写も増えていてとても楽しめました。
『猫密室』は、是非綾辻さん短編で出して下さい。読んでみたい!!


今回も装丁にうっとり



このシリーズのブックデザインは、全て祖父江慎さんが担当されていますこもの

これね、電子書籍なんかじゃなくて、ちゃんと紙の本を手に取って欲しい!!
中のページからカバー下に至るまで、隅々まで手を抜いていないんですよね~。
手触りまで違って、視覚でも触覚でも楽しめるというこだわりっぷり。

作中にもあちこちにイラストが散りばめられていて、遊び心たっぷりです。
今回も「やっぱり紙の本っていいな」と実感できる作品でした。

シリーズはこれにて一旦完結らしいですが、
あとがきによると、もしかしたら続きを書くかも?いや、どうかな?・・・と、
これまたこの本に相応しい、ぼんやりとした曖昧さで幕を下ろしました(笑)

個人的評価:ほし

ライン

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Tag:綾辻行人 深泥丘奇談

2 Comment

ねむりねこ  

まか不思議なまま終わっちゃいましたね

装丁すばらしいですよね、やはり文庫より単行本のほうがデザインが
素敵ですよね、他の作家さんの作品も単行本のデザイン日から入って
ますよね、やはり最初に本屋に並ぶのは単行本ですしそこで
目立つことが大事ですしね、逆に文庫本でお気に入りは
有栖川有栖さんの国名シリーズは文庫のデザインのほうが
好きです
綾辻さんだと囁きシリーズなんて文庫のデザイン素敵ですね

この作品は完結ですが短編同様曖昧なまま終わっちゃいましたね
というか終わった気がしないのですがそこがこのシリーズの
良いところかも

2016/09/25 (Sun) 19:33 | EDIT | REPLY |   

ななこ  

ねむりねこさんへ

ねむりねこさん、こんばんは!

>装丁すばらしいですよね、やはり文庫より単行本のほうがデザインが
>素敵ですよね

このシリーズは、単行本の装丁が本当に素敵ですよね!
カバー下まですごく凝っていて、手に取って隅々まで眺めるので面白いです(*´∀`*)
深泥丘シリーズの文庫は、確か遠田志帆さんのイラストでしたよね。
好きなイラストレーターさんではあるんですが、やっぱり単行本の印象が強いかったです!

>有栖川有栖さんの国名シリーズは文庫のデザインのほうが
>好きです

ハッ…恥ずかしながら読んでいないんですよ、有栖川有栖さん^^;
ただ、文庫はよく書店で見かけるので気になってはいました。素敵なデザインですよね!
これも来年こそは読むぞーー

>綾辻さんだと囁きシリーズなんて文庫のデザイン素敵ですね

ちょっと不気味な表紙ですね、あれもインパクトありますよね~(つ∀-)
あと館シリーズの新装版の表紙デザインも好きだったりします。
『殺人鬼』の新装版(これも遠田志帆さんかな)は、怖すぎる……(笑)

>この作品は完結ですが短編同様曖昧なまま終わっちゃいましたね
>というか終わった気がしないのですがそこがこのシリーズの
>良いところかも

スッキリしないまま終わってしまったのが、またこのシリーズに相応しいというか、、、
でもまた数年後にひょっこり新作が出たりすると嬉しいなぁなんて思います!
夏~秋の始めにかけて読むのにぴったりのシリーズでしたね。
改めて最初から再読してみたいです♪^^

2016/09/25 (Sun) 21:27 | EDIT | REPLY |   

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  •  【NOVEL】 深泥丘奇談・続々
  • 著者:綾辻行人 出版社:KADOKAWA 初版:(2016年) 形態:単行本 単行本:- - - - - 他出版:なし シリーズ:深泥丘忌憚シリーズ ジャンル:ホラー 【あらすじ】 鬼才、綾辻行人の奇なる跳躍!“もう一つの、ありうべからざる京都”に住まうミス テリ作家が遭遇する、奇天烈な怪異の数々。当惑と恐怖、驚愕と忘却の繰り返し のうちに月日は流れ…ついに“世界”...
  • 2016.09.25 (Sun) 19:37 | ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋