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『夜を乗り越える』又吉直樹

ななこ



夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

又吉 直樹 小学館 2016-06-01
売り上げランキング : 969
by ヨメレバ


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。


ご存じ、芸人でもあり芥川賞作家でもある、又吉直樹さんのエッセイです。

随分前に、『第2図書係補佐』というエッセイを読んだことがあります。
当時は芥川賞の"あ"の字も出てきていなくて、ただ読書家の芸人さんという印象でした。
でもその時、「人を惹きつける文章を書かれる方だなぁ」と感心した記憶がありますきもち

今でこそ、芥川賞受賞作家という立派な肩書きがあるけれど、
きっと又吉さんは、今も昔も変わらず、真摯に本に向き合っていくんだろうなぁかお

    イラスト

さてさて、この『夜を乗り越える』というエッセイですが、
読了後に改めてこのタイトルの意味を考えると、何とも深いですなぁ。。。
単純な意味ではなくて、人生における夜の部分を乗り越えるための文学、読書。

又吉さんの子供時代からの体験も交えながら、
「何故本を読むのか?」という問いかけに対して、少しずつ踏み込んでいきます。

いやーなんかねー、耳が痛いというか、ドキリとさせられるような言葉が沢山あるんです。
たとえば、「共感」できない本=面白くない本。人間ってとかくそういう傾向がありますね。
でも確かにそれって、自分の視野を狭めてしまうことなのかも、と深く反省きもち

こんな考え方があったんだ、面白い!
はーこの登場人物の考えてること、まったくもって意味不明。新鮮!

・・・ぐらいの気持ちで、読書したら楽しいだろうな(笑)

近代文学は、小難しくて苦手なイメージなんだけど、
又吉フィルターを通してあらすじを追ってみると、不思議と魅力的に見えてくる。
この機会に、谷崎潤一郎を読んでみようかなと思いますかお

個人的評価:ほし

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Comments 8

There are no comments yet.
こゆりす  

「第2図書係補佐」は読んだことがありますが、
又吉さんの読書愛、すごいですよねぇ。
又吉さんが紹介された本はほとんどなじみがない分野なんですが、
ちょっと読んでみたくなる不思議^^

昨日、同僚から「東京喰種」を借りたんですが、1話目からなかなかの描写ですね^^;
グロいシーンは流し読みになってしまいました。
でも絵が綺麗でとっても好みだし、ストーリーも面白そうなので
もうちょっと頑張って読んでみたいと思います♪

2016/08/03 (Wed) 05:12 | EDIT | REPLY |   
チルネコ  

こんばんわ^ ^

個人的には彼のフィクションよりもエッセイの方が好ましく思えるので、本書は読んでみたいです。取り上げる本も紹介の仕方もお上手で食指がピクピクしますよね(笑)nanacoさんが本書を取り上げて紹介されてるのを読んで、読書熱が上昇してまいりました(笑)

谷崎は2冊既読ですが、妖艶というか、川端康成とは違ったエロチックな感じがありました。僕も細雪は読んでおかないと、と思っております。

2016/08/06 (Sat) 00:05 | EDIT | REPLY |   
Cedie  

nanaco☆さん、こんにちは。

私も近代文学とか苦手です(>_<)難しい感じがして。
私の場合、文豪ストレイドックスの影響でちょっと興味が出てきました。

「共感」できない本=面白くない本というところありますよね。自分にはあわないって思ってしまいます。

又吉さんの本はまだ読んだことがないので読んでみたいと思います。

2016/08/06 (Sat) 17:52 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
こゆりすさんへ

こゆりすさん、こんばんは!
お返事が遅くなってしまってごめんなさい><

>「第2図書係補佐」は読んだことがありますが、
>又吉さんの読書愛、すごいですよねぇ。

本当に!心から本を愛しているのが伝わってきますよねぇ。
近代文学や純文学、私が最も苦手とする分野ではありますが(笑)
それでも又吉さんが紹介されている本は、不思議と面白そうに思えるんですよね~^^

いつも思うのですが、
今の時代、大量の本がこの世に出ているわけですが、
短い人生で読む本の量は限られているので、できるだけ面白い本を読みたいですよね。
やっぱり名作と言われている作品は、理由があって現代まで残っているのだから、
苦手であっても積極的に挑戦していきたいなぁと思う今日この頃です(* ̄∇ ̄*)
は~でも近代文学は眠くなりそうだぁ(笑)

>昨日、同僚から「東京喰種」を借りたんですが、1話目からなかなかの描写ですね^^;
>グロいシーンは流し読みになってしまいました。

そうそう、こゆりすさん『東京喰種』読まれているんですもんね♪
いつも読書メーターのレビューを読むの楽しみにしているんです!!
確かにグロいですね、、ある意味『進撃の巨人』よりもグロいかもです(笑)
でも、それ以上にストーリーが面白いんですよぉ~~

人間ではない、でも喰種にもなりきれないカネキ君の葛藤が好きで、、、
今後も魅力的なキャラ(人間側も喰種側も)がどんどん登場するので、
ギブアップしないで是非読み進めて頂きたいです!!ヽ(*^^*)ノ

2016/08/21 (Sun) 19:53 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
チルネコさんへ

チルネコさん、こんばんは!
お返事が遅れてしまってごめんなさい><

>個人的には彼のフィクションよりもエッセイの方が好ましく思えるので、本書は読んでみたいです。

又吉さんのエッセイ、面白いですよねぇ。
私、実は『火花』はまだ読んでいないんですよ…興味はあるのですが。
今回の『夜を乗り越える』は、『第2図書係補佐』に続き2作目でしたが、
又吉さんの読書愛が伝わってきて、とても楽しいエッセイでした♪^^

>取り上げる本も紹介の仕方もお上手で食指がピクピクしますよね(笑)

分かります~~(笑)
自分の経験も交えているからなんでしょうか、私もピクピクしました(* ̄m ̄)
近代文学は苦手なジャンルですけど、一度時間に追われずじっくり読んでみたいなぁ、と。

>谷崎は2冊既読ですが、妖艶というか、川端康成とは違ったエロチックな感じがありました。僕も細雪は読んでおかないと、と思っております。

おぉそうですか、そうですか!妖艶さのある文章は大好物です。
チルネコさん一緒に読みますか~課題図書みたいに(笑)
仲間がいれば、多少難しくても読み進められそうな気がします(* ̄ー ̄)v
よーし、今年こそは読書の秋にするぞ!!(…と、何度言ったことか…)

2016/08/21 (Sun) 20:03 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

Cedieさん、こんばんは!
お返事が遅れてしまってごめんなさい><

>私も近代文学とか苦手です(>_<)難しい感じがして。
>私の場合、文豪ストレイドックスの影響でちょっと興味が出てきました。

近代文学って、実はじっくり読んだのって国語の教科書に載っていたものぐらいで(笑)
文体も古めかしいものが多いので、ちょっと違和感があるんですよ~^^;
それでも、名作と言われている作品ぐらいは読んでおきたいものですよね……
文豪ストレイドックス、人気ですね~文豪が身近に感じられそうです(*^m^*)

>「共感」できない本=面白くない本というところありますよね。自分にはあわないって思ってしまいます。

そうなんですよねぇ、、主人公に共感できるかできないかで、
その後の本の読み方も、随分と変わってきますよね。
でも、共感できない考えそのものも一つの見方として受け入れることができたら、
きっとますます面白く読書できそうな気がします♪

又吉さんのエッセイ、すごく面白くて読みやすいので、
Cedieさんも機会があったら是非手に取ってみてくださいねヽ(*^^*)ノ

2016/08/21 (Sun) 20:10 | EDIT | REPLY |   
苗坊  

こんばんは。こちらにも失礼いたします~
私も『第2図書係補佐』が初読みでした。
本の感想というよりはその本を読んでいた頃の自分の状況などを書かれていてエッセイのようで何だか新鮮だなぁと思いながら読んだ記憶があります。
こちらの本も面白かったですね。
又吉さんの文章は読みやすくて、また文章を読み慣れていない人にもわかってもらおうとしている感じが分かって好感が持てますよね^^
「共感」って分かります。
私も本の感想で共感できるできないという表現をよく使います。でも共感できる=良い。共感できない=悪い。というわけではないんですよね。それでも何となくそうしてしまう風潮があって。私も気を付けなければと思いました。

2016/09/22 (Thu) 20:28 | EDIT | REPLY |   
nanaco  
苗坊さんへ

苗坊さん、こちらにもコメントありがとうございます!

>私も『第2図書係補佐』が初読みでした。
>本の感想というよりはその本を読んでいた頃の自分の状況などを書かれていてエッセイのようで何だか新鮮だなぁと思いながら読んだ記憶があります。

お~一緒ですね!
私は、何故か『火花』はまだ読んでいないんですが(笑)
『第2図書係補佐』も『夜を乗り越える』も、どちらもエッセイ的な文章が面白かったです。
一言一言、言葉を選んでくれているのでスッと頭に入ってくるんですよね。
頭の良い人は、難しい言葉を使わないというのを思い出しました。

>私も本の感想で共感できるできないという表現をよく使います。でも共感できる=良い。共感できない=悪い。というわけではないんですよね。

そうなんですよねぇ、私もこの本を読んでハッと気付かされる部分がありました(つ∀-)
いつも本のレビューを書く時に、どう表現したら良いのか悩むことがあります。
個人的にイマイチな本だった時に、「面白くない」は違うし、「気に入らない」…か?(笑)
ただ、自分の視野は広く持とう!と、考え方を新たにできた作品でした^^

2016/09/24 (Sat) 15:45 | EDIT | REPLY |   

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