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2016.08.02 *Tue*

『夜を乗り越える』又吉直樹



夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

又吉 直樹 小学館 2016-06-01
売り上げランキング : 969
by ヨメレバ


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。


ご存じ、芸人でもあり芥川賞作家でもある、又吉直樹さんのエッセイです。

随分前に、『第2図書係補佐』というエッセイを読んだことがあります。
当時は芥川賞の"あ"の字も出てきていなくて、ただ読書家の芸人さんという印象でした。
でもその時、「人を惹きつける文章を書かれる方だなぁ」と感心した記憶がありますきもち

今でこそ、芥川賞受賞作家という立派な肩書きがあるけれど、
きっと又吉さんは、今も昔も変わらず、真摯に本に向き合っていくんだろうなぁかお

    イラスト

さてさて、この『夜を乗り越える』というエッセイですが、
読了後に改めてこのタイトルの意味を考えると、何とも深いですなぁ。。。
単純な意味ではなくて、人生における夜の部分を乗り越えるための文学、読書。

又吉さんの子供時代からの体験も交えながら、
「何故本を読むのか?」という問いかけに対して、少しずつ踏み込んでいきます。

いやーなんかねー、耳が痛いというか、ドキリとさせられるような言葉が沢山あるんです。
たとえば、「共感」できない本=面白くない本。人間ってとかくそういう傾向がありますね。
でも確かにそれって、自分の視野を狭めてしまうことなのかも、と深く反省きもち

こんな考え方があったんだ、面白い!
はーこの登場人物の考えてること、まったくもって意味不明。新鮮!

・・・ぐらいの気持ちで、読書したら楽しいだろうな(笑)

近代文学は、小難しくて苦手なイメージなんだけど、
又吉フィルターを通してあらすじを追ってみると、不思議と魅力的に見えてくる。
この機会に、谷崎潤一郎を読んでみようかなと思いますかお

個人的評価:ほし

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tag : 又吉直樹 

COMMENT

「第2図書係補佐」は読んだことがありますが、
又吉さんの読書愛、すごいですよねぇ。
又吉さんが紹介された本はほとんどなじみがない分野なんですが、
ちょっと読んでみたくなる不思議^^

昨日、同僚から「東京喰種」を借りたんですが、1話目からなかなかの描写ですね^^;
グロいシーンは流し読みになってしまいました。
でも絵が綺麗でとっても好みだし、ストーリーも面白そうなので
もうちょっと頑張って読んでみたいと思います♪
by こゆりす #-
2016/08/03(水) 05:12 [Edit
こんばんわ^ ^

個人的には彼のフィクションよりもエッセイの方が好ましく思えるので、本書は読んでみたいです。取り上げる本も紹介の仕方もお上手で食指がピクピクしますよね(笑)nanacoさんが本書を取り上げて紹介されてるのを読んで、読書熱が上昇してまいりました(笑)

谷崎は2冊既読ですが、妖艶というか、川端康成とは違ったエロチックな感じがありました。僕も細雪は読んでおかないと、と思っております。
by チルネコ #-
2016/08/06(土) 00:05 [Edit
nanaco☆さん、こんにちは。

私も近代文学とか苦手です(>_<)難しい感じがして。
私の場合、文豪ストレイドックスの影響でちょっと興味が出てきました。

「共感」できない本=面白くない本というところありますよね。自分にはあわないって思ってしまいます。

又吉さんの本はまだ読んだことがないので読んでみたいと思います。
by Cedie #SFo5/nok
2016/08/06(土) 17:52 [Edit
こゆりすさんへ
こゆりすさん、こんばんは!
お返事が遅くなってしまってごめんなさい><

>「第2図書係補佐」は読んだことがありますが、
>又吉さんの読書愛、すごいですよねぇ。

本当に!心から本を愛しているのが伝わってきますよねぇ。
近代文学や純文学、私が最も苦手とする分野ではありますが(笑)
それでも又吉さんが紹介されている本は、不思議と面白そうに思えるんですよね~^^

いつも思うのですが、
今の時代、大量の本がこの世に出ているわけですが、
短い人生で読む本の量は限られているので、できるだけ面白い本を読みたいですよね。
やっぱり名作と言われている作品は、理由があって現代まで残っているのだから、
苦手であっても積極的に挑戦していきたいなぁと思う今日この頃です(* ̄∇ ̄*)
は~でも近代文学は眠くなりそうだぁ(笑)

>昨日、同僚から「東京喰種」を借りたんですが、1話目からなかなかの描写ですね^^;
>グロいシーンは流し読みになってしまいました。

そうそう、こゆりすさん『東京喰種』読まれているんですもんね♪
いつも読書メーターのレビューを読むの楽しみにしているんです!!
確かにグロいですね、、ある意味『進撃の巨人』よりもグロいかもです(笑)
でも、それ以上にストーリーが面白いんですよぉ~~

人間ではない、でも喰種にもなりきれないカネキ君の葛藤が好きで、、、
今後も魅力的なキャラ(人間側も喰種側も)がどんどん登場するので、
ギブアップしないで是非読み進めて頂きたいです!!ヽ(*^^*)ノ
by nanaco☆ #-
2016/08/21(日) 19:53 [Edit
チルネコさんへ
チルネコさん、こんばんは!
お返事が遅れてしまってごめんなさい><

>個人的には彼のフィクションよりもエッセイの方が好ましく思えるので、本書は読んでみたいです。

又吉さんのエッセイ、面白いですよねぇ。
私、実は『火花』はまだ読んでいないんですよ…興味はあるのですが。
今回の『夜を乗り越える』は、『第2図書係補佐』に続き2作目でしたが、
又吉さんの読書愛が伝わってきて、とても楽しいエッセイでした♪^^

>取り上げる本も紹介の仕方もお上手で食指がピクピクしますよね(笑)

分かります~~(笑)
自分の経験も交えているからなんでしょうか、私もピクピクしました(* ̄m ̄)
近代文学は苦手なジャンルですけど、一度時間に追われずじっくり読んでみたいなぁ、と。

>谷崎は2冊既読ですが、妖艶というか、川端康成とは違ったエロチックな感じがありました。僕も細雪は読んでおかないと、と思っております。

おぉそうですか、そうですか!妖艶さのある文章は大好物です。
チルネコさん一緒に読みますか~課題図書みたいに(笑)
仲間がいれば、多少難しくても読み進められそうな気がします(* ̄ー ̄)v
よーし、今年こそは読書の秋にするぞ!!(…と、何度言ったことか…)
by nanaco☆ #-
2016/08/21(日) 20:03 [Edit
Cedieさんへ
Cedieさん、こんばんは!
お返事が遅れてしまってごめんなさい><

>私も近代文学とか苦手です(>_<)難しい感じがして。
>私の場合、文豪ストレイドックスの影響でちょっと興味が出てきました。

近代文学って、実はじっくり読んだのって国語の教科書に載っていたものぐらいで(笑)
文体も古めかしいものが多いので、ちょっと違和感があるんですよ~^^;
それでも、名作と言われている作品ぐらいは読んでおきたいものですよね……
文豪ストレイドックス、人気ですね~文豪が身近に感じられそうです(*^m^*)

>「共感」できない本=面白くない本というところありますよね。自分にはあわないって思ってしまいます。

そうなんですよねぇ、、主人公に共感できるかできないかで、
その後の本の読み方も、随分と変わってきますよね。
でも、共感できない考えそのものも一つの見方として受け入れることができたら、
きっとますます面白く読書できそうな気がします♪

又吉さんのエッセイ、すごく面白くて読みやすいので、
Cedieさんも機会があったら是非手に取ってみてくださいねヽ(*^^*)ノ
by nanaco☆ #-
2016/08/21(日) 20:10 [Edit
こんばんは。こちらにも失礼いたします~
私も『第2図書係補佐』が初読みでした。
本の感想というよりはその本を読んでいた頃の自分の状況などを書かれていてエッセイのようで何だか新鮮だなぁと思いながら読んだ記憶があります。
こちらの本も面白かったですね。
又吉さんの文章は読みやすくて、また文章を読み慣れていない人にもわかってもらおうとしている感じが分かって好感が持てますよね^^
「共感」って分かります。
私も本の感想で共感できるできないという表現をよく使います。でも共感できる=良い。共感できない=悪い。というわけではないんですよね。それでも何となくそうしてしまう風潮があって。私も気を付けなければと思いました。
by 苗坊 #-
2016/09/22(木) 20:28 [Edit
苗坊さんへ
苗坊さん、こちらにもコメントありがとうございます!

>私も『第2図書係補佐』が初読みでした。
>本の感想というよりはその本を読んでいた頃の自分の状況などを書かれていてエッセイのようで何だか新鮮だなぁと思いながら読んだ記憶があります。

お~一緒ですね!
私は、何故か『火花』はまだ読んでいないんですが(笑)
『第2図書係補佐』も『夜を乗り越える』も、どちらもエッセイ的な文章が面白かったです。
一言一言、言葉を選んでくれているのでスッと頭に入ってくるんですよね。
頭の良い人は、難しい言葉を使わないというのを思い出しました。

>私も本の感想で共感できるできないという表現をよく使います。でも共感できる=良い。共感できない=悪い。というわけではないんですよね。

そうなんですよねぇ、私もこの本を読んでハッと気付かされる部分がありました(つ∀-)
いつも本のレビューを書く時に、どう表現したら良いのか悩むことがあります。
個人的にイマイチな本だった時に、「面白くない」は違うし、「気に入らない」…か?(笑)
ただ、自分の視野は広く持とう!と、考え方を新たにできた作品でした^^
by nanaco #-
2016/09/24(土) 15:45 [Edit

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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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