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『流れ行く者―守り人短編集』上橋菜穂子

ななこ


流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)

上橋 菜穂子 偕成社 2008-04-15
売り上げランキング : 186350
by ヨメレバ


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
父を王に殺された少女バルサ。親友の娘を助けるためにすべてを捨てたジグロ。ふたりは追手をのがれ、流れあるく。二度ともどらぬ故郷を背に。守り人シリーズ「番外編」にあたる短編集。


積読本消化計画(2016年verです☆)1冊目。残り79冊。

本編の最終章『天と地の守り人』を読んでから、5年以上が経ちました。
今回は外伝とはいえ、長らく積みっぱなしになっていた久しぶりの守り人シリーズで、
また当時の感覚や興奮を取り戻せるかどうか、若干不安もあったのですが・・・

結論。やはり守り人シリーズは最高に面白い!!

読み始めて、瞬く間に上橋ワールドに連れて行かれてしまって、
まるで故郷に帰ってきたかのような、懐かしさと温かさで胸がいっぱいになりましたかお

さて、こちらの外伝には、
『浮き籾』『ラフラ<賭事師>』『流れ行く者』『寒のふるまい』の4編が収録されています。

ライン


ぼたん『浮き籾』 
タンダは小さい頃から、バルサの事が大好きで・・・それに動物達にもどこまでも優しい。
魚獲りに行ったのに、魚のために手で屋根を作ってあげているシーンが笑えましたかお

人知れず山道で死んでいた、タンダの大好きなおんちゃんの魂が、
山犬に乗り移って村人達を襲っているという噂。
児童文学ですが、死に真っ向から向かい合っているのがとても印象的でしたね。

ぼたん『ラフラ<賭事師>』 
ススットという賭け事は、上橋さんが一から考えたんだろうか?面白いなー
ラフラ(専業の賭事師)の老女アズノが、自分の人生を賭けて挑んだ大勝負。
何とも言えぬ切なさと、割り切れなさが残るのは確かなのですが、、

ターカヌの孫が聡明ならば、おそらく将来その地位を受け継いだ時に、
奴隷の身分同様のアズノの立場と、彼女のとった行動が理解できるんだろうな。

ぼたん『流れ行く者』 
表題作のこの作品が、一番印象に残っています。
何しろバルサの人生における転機となる出来事だからです・・・!

日頃よりスパルタ教育(笑)のように見えるバルサとジグロの関係ですが、
ジグロがバルサの事を、実の娘のように大切に思っている事、
出来るならば、流れ者ではなくまっとうな人生を歩ませてあげたいと思っている事。
不器用ながらもそんな想いがひしひしと伝わってきて、思わず泣きそうになった。。。

ぼたん『寒のふるまい』
寒のふるまいとは、冬の食糧の乏しい時期に、動物達に食べ物を分ける事らしい。
まだ幼いタンダが、獣道にいそいそと手鍋を置いているのを想像すると可愛い。

短いけれど、とても心温まる短編でした。ラストもいいなーきもち

個人的評価:ほしほし

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Comments 2

There are no comments yet.
紫雲  
こんにちは

お邪魔します。

i-221つきということは、『流れ行く者』、永久保存版なのですね〜!
私は文庫版で読みました。
やはり守り人シリーズ、良いですよね(≧∇≦)
私も読みたくなってきました!

2016/01/23 (Sat) 22:32 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
紫雲さんへ

紫雲さん、おはようございます~♪

はい、やっぱり上橋さんは面白かった!!!
他の守り人シリーズ同様、今回も迷わず永久保存版ですヽ(*^^*)ノ
紫雲さんは文庫で読まれたんですね、文庫版の表紙絵も雰囲気があって好きです。
続く『炎路を行く者』はいつ文庫化されるでしょうか、、、楽しみですね♪

そうえいば、守り人シリーズがNHKで実写ドラマ化されるとの情報がありますが、
正直ものすごぉ~~く不安です(笑)
バルサもタンダも、キャストが自分のイメージの中では全然しっくりこなくて^^;
せめて原作の世界観を壊さないように、と祈るばかりです。。

2016/01/24 (Sun) 07:47 | EDIT | REPLY |   

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