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2016.01.21 *Thu*

『カフカ ポケットマスターピース01』フランツ・カフカ



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
カフカの文学は、映像的であるという印象を与えながらも一つの映像に還元できないところに特色がある。『変身』のグレゴール・ザムザの姿も言語だけに可能なやり方で映像的なのであって、映像が先にあってそれを言語で説明しているわけではない。…読む度に違った映像が現れては消え、それが人によってそれぞれ違うところが面白いのである。この機会にぜひ新訳でカフカを再読して、頭の中の映画館を楽しんでほしい。

【目次】
変身/祈る男との会話/酔っぱらった男との会話/火夫/流刑地にて/ジャッカルとアラブ人/お父さんは心配なんだよ/雑種/こま/巣穴/歌姫ヨゼフィーネ、あるいは鼠族/訴訟/公文書選/書簡選


去年の10月、集英社より、
古典の傑作集「ポケットマスターピース」が創刊されました!
先日の講談社タイガといい今回の集英社といい、最近出版社頑張ってるなぁかお

なんで今古典?と思うかもしれないけど、今だからこそ古典なんですよね。
巷には沢山の文章が溢れてる。毒にも薬もならないような本も沢山あります。

でも、この忙しい現代社会で、どれだけ本を読む時間を捻出できるか?
残り自分の人生の中で、限られた冊数しか読めないのだから、
できる限り、「読んで良かった」と思える本に出会いたいですよね~きもち

その点古典は、世界中のあらゆる世代の人達の"お墨付き"。
だからこそ現代まで読み継がれているのですから、ハズレはない!

・・・という事は分かってはいても(笑)
やっぱり文章が固い印象があるので、私自身ハードルの高さは否めなくてかお
そんな中、素敵な装丁で、古典に新しい息を吹き込んでくれた集英社様に感謝きもち

ライン


さて、前置きが長くなりました。
「ポケットマスターピース」シリーズの第1巻は『カフカ』です。

ある朝起きたら、巨大な虫に変わっていたという『変身』は再読。
(ふりがなが"へんしん"ではなくて、"かわりみ"というのがまた良いですかお

一番印象的、というか衝撃的だったお話は『流刑地にて』という作品。
とある植民地の島を舞台に、公開処刑の装置の仕組みについて嬉々として説明する士官。
それを冷めた目で、半ば怖気づいた様子で眺める2人の旅行者。

そして今まさに処刑されようとしている一人の男・・・
全く思いもよらない方向へ物語が転がっていって、、、まさかの結末を迎えます。

また長編『訴訟』(審判というタイトルでも知られる)も凄まじいかお
何の罪かも分からない、本当に訳の分からないまま裁判を起こされた男の話。

カフカ作品は、よく不条理だというのを耳にしますが、
ラストに収められている解説を読むと、『訴訟』は色々な解釈の仕方がありそうで面白い!
それにしたって、酷い結末だなコレ(笑)

また、書簡選では、カフカのネガティブ節が炸裂していて、
婚約者フェリーツェに思わず同情してしまうほどです。かなり面倒くさい男だぞ、カフカかお
カフカのウザさが伝わってくる(褒めてますよ!)文章が、とっても楽しめました。

800ページを超える分厚さですが、読んで本当に良かった~かお

個人的評価:ほし

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tag : カフカ 

COMMENT

こんばんわ^^
これは読みたいですねぇ。訳が多和田葉子さんというのがたまりませんね。文章も楽しめたと書いておられるので、良訳なのでしょう^^収録作は3作しか既読がないですが(苦笑)

一世紀前に書かれた作品が現代に残っているのは、仰る通りすこに何かしら優れたもにがあるからですよね。僕も古典は安心して読んじゃいます(笑)読むことによって作品の魅力を引き出してあげられてるかは疑問が残りますが( ; ゜Д゜)、楽しめればそれは一番かなと^^
by チルネコ #-
2016/01/21(木) 21:33 [Edit
チルネコさんへ
チルネコさん、こんばんは~♪

>これは読みたいですねぇ。訳が多和田葉子さんというのがたまりませんね。文章も楽しめたと書いておられるので、良訳なのでしょう^^収録作は3作しか既読がないですが(苦笑)

『変身』を読んで興味を持ち、『絶望名人カフカの人生論』を読んでカフカ自身が気になり…
このポケットマスターピースが出たのがその矢先の事だったので、迷わず購入です(笑)

かなり分厚い本ではありますが、面白かったです^^
多和田葉子さんの訳も、すごく自然で読みやすかったですよ!
どの短編・中編もとても"明るい"作品とは言えず、むしろ鬱々とした感じがあるのですが、
何故カフカのダークサイドに引き寄せられてしまうんでしょうねぇ(* ̄∇ ̄*)
『訴訟』は、ラストジェットコースターのような展開に思わず鳥肌が立ちました・・・

>一世紀前に書かれた作品が現代に残っているのは、仰る通りすこに何かしら優れたもにがあるからですよね。

そうなんですよね~!!
古典は安心して読めますし、何しろ「読んだ!」という達成感がありますね(笑)
私は、恥ずかしながら読んだ事のない古典がたっぷり^^;

この集英社のポケットマスターピースは、毎月1冊出版されるようなので、
この機会に古典を身近に感じられるようになったら良いなぁ、と思います♪
by nanaco☆ #-
2016/01/21(木) 22:59 [Edit

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不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

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ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
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もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

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