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『EPITAPH東京』恩田陸

ななこ


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」―。その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが…。将門の首塚、天皇陵…東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。徐々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。吉屋の視点から語られる「drawing」。三つの物語がたどり着く、その先にあるものとは―。これは、ファンタジーか?ドキュメンタリーか?「過去」「現在」「未来」…一体、いつの物語なのか。ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!!


正直、とってもよく分からない本です。
でも何故だか心惹かれる部分が沢山あり、不思議と飽きずに最後まで読めました。

タイトルのエピタフ=「墓碑銘」の事だそうですきもち
死者を埋葬した後に、そこに埋葬している人を示すために石等に刻まれる碑文のこと。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんね・・・よくアメリカなんかで見るやつです。

この本を読んでいて面白いなーと思ったのが、かの有名なシェイクスピアの墓碑銘。
「我が骨を動かす者に災いあれ」と書かれているそうΣ(゚口゚;
そのおかげか(?)シェイクスピアの墓が暴かれた事はないそうですよ~(笑)

墓碑銘、調べてみると色々面白いものがありそうですかお
墓碑銘の銘文を集めた本ってないかしら?もしあるなら読んでみたいなぁ。

閑話休題。
この「EPITAPH東京」ですが、かなーり読む人を選ぶ本だと思いますきもち

現実と虚構、その中に過去・現在・未来が入り混じり、
一見エッセイかと思って読み進めると、途端に非現実の世界に連れて行かれてしまう。
一体恩田さんの頭の中はどうなっているのかと思うほどのカオス状態です(笑)

大きく3つのパートに分かれています。
エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。

恩田さんの雑学は、いつ読んでも勉強になるし面白いきもち
平将門の首塚の話だとか、動物交差点の話、自動販売機の話・・・等々、
何気ない日常にゾクリとさせられて、面白かった。恩田さんの感覚はとても好き。

まぁあまりにもカオスなんで、3つのパートの関連性を見つけるのが難しいのですがかお
それでも、日々怪物のように成長していく「東京」という街の、
底知れなさ、得体の知れなさを表現しているような作品だなぁと思いました。

諸星大二郎さんの「地下鉄を降りて」という漫画を、読んでみたくなりました!!


個人的評価:ほし

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Comments 6

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Cedie  

nanaco☆さん、こんばんは!

とってもよく分からない本でしたか笑
でも恩田さんの本はわたしは読んでいてそういう本いくつかあります(~_~;)
でもなぜか最後まで読めちゃうんですよね。
そしてそれで恩田さんの本はつい読んでしまう・・・
やっぱりどこか魅かれるところがあるんでしょうね。

2015/06/04 (Thu) 23:28 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

Cedieさん、おはようございます♪

>とってもよく分からない本でしたか笑
>でも恩田さんの本はわたしは読んでいてそういう本いくつかあります(~_~;)

そうですね、よく分からない本だし、その分恩田さんらしいなぁとも思いました(笑)
3パートの物語から成っているので、方向性が分からず混沌としていますが、
1つ1つのお話は面白いので、飽きずに読めました*^^*
中には都市伝説のようなお話もあり…意外にも結構好みでしたよ。

>そしてそれで恩田さんの本はつい読んでしまう・・・
>やっぱりどこか魅かれるところがあるんでしょうね。

そうですね、私も恩田さんの新作が出ると買わずにはいられません^^;
非現実な設定も多いので、無意識にそういうのを求めているのかも(笑)
理瀬シリーズの新作、いつになるのか、、、心待ちにしているのですが~;

2015/06/07 (Sun) 08:06 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
恩田山の新刊…面白そう☆

nanaco☆りん、こんにちは~(^^♪

この本、手に取ったことがありますよ~。
あっ、恩田さんの新刊が出てるんだ~って、
さすがに声には出さなかったですが、
期待にワクワクしながらチェックしたのを覚えてます^^
だけど、ぶっちゃけ、あらすじを読んでも、
どんな話なのかイマイチぴんとこなかったかな(~_~;)

でも、「吸血鬼」とか「死者」とか「将門の首塚」とか、
興味をそそられるワードがたくさんあって
すっごく面白そうですね!(^^)!

現実と虚構が入り混じる世界…私好みかも~♪
だけど、カオスな世界観についていけるかしらん><

2015/06/14 (Sun) 15:06 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

miwaちん、お久しぶり~!!
お返事がめちゃくちゃ遅れちゃって、本当にごめんなさい><

またまた忙しい日が続いて、全然ブログ更新できませんでした;
最近ちゃんと本も読めていないし、今度こそ(笑)復活したいです!!

>あっ、恩田さんの新刊が出てるんだ~って、
>さすがに声には出さなかったですが、
>期待にワクワクしながらチェックしたのを覚えてます^^

だよね~♪
私も恩田さんの新刊だっていうだけで、訳もなくワクワクしちゃう(* ̄∇ ̄*)
今回のこの作品は、miwaちんのご想像通り「ピンとこない」かもです(笑)
でも良く言えば、噛めば噛むほど味が出る…ようなタイプかな?
何とも恩田さんらしい一冊だったと思います。

>でも、「吸血鬼」とか「死者」とか「将門の首塚」とか、
>興味をそそられるワードがたくさんあって
>すっごく面白そうですね!(^^)!

そうそう、都市伝説的なお話もいくつかあって、
夏に読むと、背筋がヒヤッとするかもしれない…
物語全体というよりも、そういう小ネタがすごく面白かったです*^^*

>現実と虚構が入り混じる世界…私好みかも~♪
>だけど、カオスな世界観についていけるかしらん><

是非カオスな恩田ワールドを楽しんでみてね!^^
私も恩田さんの『ブラック・ベルベット』が積読になっているので、
こちらも近いうちに読んでみようと思います♪

2015/08/01 (Sat) 21:29 | EDIT | REPLY |   
藍色  

途中までは心地よかったです。
もっとお話らしいお話が読みたかったので少し残念でした。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

2016/05/03 (Tue) 11:54 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
藍色さんへ

藍色さん、こんにちは!

>途中までは心地よかったです。
>もっとお話らしいお話が読みたかったので少し残念でした。

何だか全てが混沌としたようなお話でしたよねぇ。
恩田さんといえば恩田さんらしいとも言えますが……(* ̄m ̄)
今思い返してみても、どんなお話だったとすぐに言葉にすることができません(笑)

TBありがとうございました♪
私もお邪魔させていただきますね~*^^*

2016/05/07 (Sat) 14:04 | EDIT | REPLY |   

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