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2013.12.14 *Sat*

「金色機械」恒川光太郎


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
触れるだけで相手の命を奪う恐ろしい手を持って生まれてきた少女、自分を殺そうとする父から逃げ、山賊に拾われた男、幼き日に犯した罪を贖おうとするかのように必死に悪を糺す同心、人々の哀しい運命が、謎の存在・金色様を介して交錯する。人にとって善とは何か、悪とは何か。


今回は、積読本消化計画はお休み。
恒川さんの新刊が出たので、早速読んでみる事にしましたきもち

恒川作品はどれも好きだけれど、デビュー作「夜市」を超える作品はないなぁ。
…と思っていたので、今回もまぁそこそこ面白いんだろうなと思っていました。

でも、最初の一章を読み終えた時。もしかしてこれは…!と(笑)

とても面白かったです!!!

特筆すべきは、この作品が時代物という事かなぁかお
恒川さんは、ふとした時に開く異世界への扉の魅力だったり、
現代に潜んでいる不思議ワールドが持ち味の作家さんだと思います。

時代物だといつもの恒川ワールドの魅力がなくなるんじゃ?
と、最初は危惧していました。

でもそんな心配は無用だったようです!
時代物+SF+幻想を贅沢に織り交ぜて、
それが独特の世界観を生み出しているのがお見事きもち

舞台は、戦国時代~江戸時代の日本きもち

悪意、嘘、殺意…といった、人の心を読み取る事ができる少年。
また別の時代には、触れただけで一瞬のうちに死を与える事ができる少女。

様々な時代、何人かの登場人物のエピソードが交互に語られていき、
時には重なったり、時には離れたりしながら、やがて大きなひとつの流れになります。

苦痛なく人を殺す事ができる<菩薩の手>を持つ少女は、悪なのか?
幼い娘達を攫い、一人前の遊女に育て上げる山奥の<鬼御殿>は、悪なのか?
それぞれの視点から見れば、何が善で何が悪かなんて存在しないのですよね…きもち

そして"金色様"と、畏怖と親しみを持って呼ばれる異形の存在。
彼(彼女?)の持つ記憶が、切なく、苦しい。思わず何度も涙してしまいました。
最後まで謎は謎のままであるというスタンスも素晴らしいです。

あちこちにSFが散りばめられているにも関わらず、
恒川作品の中で、一番人間臭くて、泥臭い。不思議とそう感じた作品でしたね~。
間違いなく傑作ですかお オススメですよんきもち


◆こんな人にオススメ◆
なんかもう、皆に読んで欲しい(笑)



個人的評価:ほしほし


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tag : 恒川光太郎 

COMMENT

めちゃめちゃ面白そう!(*≧▽≦*)
nanaco☆さん、こんばんは~(^^♪

読了の報告を受けてから、
レビューを楽しみにしていましたよん♪
もちろん、わたしもお給料が入った日に
本屋さんにダッシュしてきました(^^)v

パラパラ捲った限りだと、遊郭が舞台みたいだったので、
ちょっととっつきにくそうかなって思ったんですけど、
nanaco☆さんの感想をうかがうと、
それ程でもないみたいですね!?

時代物+SF+幻想ですか~(@_@)
恒川さんの新たな挑戦作!っていう感じですね(*^_^*)
不思議な能力を持つ少年と少女も気になるけど、
何と言っても、異形の”金色様”が気になるわぁ~><
異形だから性別不明なのかしらん??
わぁ~これは早く読まなきゃ!!
by miwa125 #-
2013/12/16(月) 17:45 [Edit
miwa125さんへ
miwaさん、こんばんは~♪

>もちろん、わたしもお給料が入った日に
>本屋さんにダッシュしてきました(^^)v

おぉ、早速miwaさんもGETされたんですね~(o^∇^o)ノ
今回の作品、いつもの恒川ワールドとは全然違ってホラー色はほとんどないんですけど、
まさかこんな力作を仕上げてくるなんて、、、完全に予想外でしたよ(笑)
時代物だけど、SFやファンタジーとも融合されていて、ジャンル分けが難しい作品です。
でもジャンルなんかどうでも良くなってしまうくらい、グイグイのめり込んじゃいました♪

>パラパラ捲った限りだと、遊郭が舞台みたいだったので、
>ちょっととっつきにくそうかなって思ったんですけど

そうですね、ちょっと未知の世界(笑)もありましたが、
様々な場所、様々な時代のお話が交互に語られていくので、読みづらさはなかったですよ^^
ただ、特定の人物に感情移入するようなお話ではなかったかなぁ??

>不思議な能力を持つ少年と少女も気になるけど、
>何と言っても、異形の”金色様”が気になるわぁ~><

タイトルもそうだけど、「金色様」って何者?って感じですよねぇ(笑)
とにかくこのキャラの存在感がすごいです。なんかもう、グイン並みに勝てる気がしない(--,)
殺伐としたお話ですが、不思議と「金色様」のおかげで温かみが感じられます~^^

早くmiwaさんの感想うかがいたいなぁ♪
レビューを読める日を、楽しみに待っていますね(o^-^o)
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/12/17(火) 22:36 [Edit

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レビューの評価について

基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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