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「私はフーイー」恒川光太郎

ななこ


私はフーイー 沖縄怪談短篇集
著者:恒川光太郎
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは―。

【目次】
弥勒節/クームン/ニョラ穴/夜のパーラー/幻灯電車/月夜の夢の、帰り道/私はフーイー




夏になると恒川作品が読みたくなる。
そう感じるのは私だけでしょうか??(夏~初秋なら、尚良し!)

今回も期待通りの安定した面白さでしたね~。やはり恒川ワールドは独特ですきもち

ねっとりとまとわりつくような闇。背筋がスッと冷えるような怖さ。
現実と地続きでありながらも、あっという間に異世界に連れて行かれちゃいます。
あまりにも自然に「不思議」が溶け込んでいるから、違和感ないんですよね(笑)


作者さんが沖縄在住の事だけあって、描写がいつも以上にリアルですかお

私自身、沖縄は修学旅行の時に1度行ったきりなんですけど、
その時はカラッと明るい、土地も人間も爽やかな印象だったんですよね~。

でもこの作品を読むと、その印象がガラリと変わります。
今思えば、沖縄(琉球)は独自の文化を築いてきたんですよね。そして侵略の歴史。
むしろ本質は、全く逆なのかもしれないなぁ……なんて、ふと思いました。


イラスト


どの短編も面白かったですが、
個人的なイチオシは、何と言っても「夜のパーラー」ですね~きもち

ある夜、薄暗い林の奥で赤い提灯に導かれて、小さなパーラーに入った男。
でもその店にはある秘密があって、、、

なんていうかね、めちゃめちゃいやぁな後味なんですよ!(笑)
いつもの恒川さんらしくない(良い意味でも悪い意味でも)作品なのかな??
決して好きじゃないんだけど、否応なく引き込まれてしまう吸引力がありましたね。。。

何度も転生する少女の人生を描いた、表題作「私はフーイー」も面白かった!
「幻灯電車」に出てきた"お化け電車"も、何とも言えぬ味わいがあって良かったなぁ。

また次の作品も楽しみにしていま~すかお


◆こんな人にオススメ◆
幻想ホラーが好きな人
裏の沖縄(笑)に興味がある人




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Comments 4

There are no comments yet.
Cedie  

nanaco☆さん、こんばんは。

この方まだ読んだことないのですが、なんだかとってもこわそうです。
表紙からして。

わたしは夏になるとなんだか小野不由美さんかなと思ってしまいます。
あとは新潮文庫と角川文庫というイメージ^m^

沖縄行ったことないので行ってみたいですが、
ここより暑くてとか虫とかこわくてとか思ってしまって。。。

どこか行きたくなるのも夏ですね。

2013/07/28 (Sun) 19:33 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

Cedieさん、こんばんは~♪

>この方まだ読んだことないのですが、なんだかとってもこわそうです。
>表紙からして。

表紙、怖いですよね~(=v=)
私もこのうつろな目をした女の人が妙に怖くて、本棚に置きたくない!と思っちゃいました(笑)
でも恒川作品って、実はホラーというよりはファンタジー寄りなんですよ♪
幻想的な雰囲気だからかもしれません。いつも怖さというよりは美しさを感じます(*^^)
Cedieさんにも是非一度読んで頂きたいなぁ。何気にオススメの作家さんです☆

>わたしは夏になるとなんだか小野不由美さんかなと思ってしまいます。

あ、それすごく分かります~^^
私も、毎年夏がくると「屍鬼」を思い出すんですよね…
うだるような暑い夏、山に囲まれた小さな集落…う~ん、良いッ!!(笑)
今年はふと思い立って「屍鬼」を一気に再読しちゃいました。やっぱり面白いですね♪

>沖縄行ったことないので行ってみたいですが、
>ここより暑くてとか虫とかこわくてとか思ってしまって。。。

私も一度行ったきりなんですが、とても良い所でしたよ(^ー^* )
確かに暑いんですけど、海があって開放感があるせいか、爽やかな暑さという感じでした。
虫は…巨大でしたね。何もかもがデカかったです。蟻とか(笑)
修学旅行で行って、何をやらかしたのか1日外出禁止になったという苦い思い出があるので、
機会があったらまた沖縄に遊びに行きたいです~((o(*^^*)o))

あと1ヶ月もすれば、秋の風が吹き始めますね。。。
短い夏ですが、思う存分楽しみましょう!!

2013/07/28 (Sun) 20:37 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
沖縄の怪談、面白かったですね♪

nanaco☆さん、こんばんは~(^^)/

沖縄が舞台の怪談話って、珍しいですよね^^
カラッと明るい沖縄と、暗~い怪談話が
しっくり合わない気がしてましたが、
それを、違和感なくすんなり読ませてしまうところは、
さすが恒川さん!!という感じですね(*^^*)

nanaco師匠イチオシの『夜のパーラー」は、
私も好きになれませんでした~(^_^;)
インパクトはあるけど、後味も読後感も悪過ぎ!
(恒川さん、ごめんなさい^^;)

恒川作品はハズレがないから、
次の新刊もめっちゃ期待が膨らみますね~(*≧▽≦*)

nanaco☆さん、トラバありがとです!(^^)!
お返しのトラバ頂いていきますね☆

2013/07/30 (Tue) 17:53 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

miwaさん、こんばんは~♪

>カラッと明るい沖縄と、暗~い怪談話が
>しっくり合わない気がしてましたが

今回の恒川作品も安定した面白さでしたねぇ(^ー^* )
私も沖縄はカラッと明るいイメージがあったので、
この作品みたいなしっとりとした怪談はちょっと新鮮な感じがしました!
しっとり…というよりジメッとしてるかな(笑)
読んでいるうちに、沖縄の本質はこっちなのかなと思っちゃうから不思議ですよね。

>nanaco師匠イチオシの『夜のパーラー」は、
>私も好きになれませんでした~(^_^;)
>インパクトはあるけど、後味も読後感も悪過ぎ!

「夜のパーラー」の後味の悪さは、ハンパないですよね^^;
私も決して好きとは言えないんだけど、何故か続きが気になって仕方ない作品でした。
そもそも主人公、普通そんな怪しい店に入るか?という根本的な疑問もあり…(* ̄∇ ̄*)
ま~そうなるとこの作品の全てが否定されちゃうから言わないけど!(笑)

>恒川作品はハズレがないから、
>次の新刊もめっちゃ期待が膨らみますね~(*≧▽≦*)

ホントホント、次の新刊が楽しみですね~♪
個人的にはやっぱりデビュー作「夜市」みたいなホラーファンタジーが読みたいな。。。
最初が面白すぎると、つい期待のハードルが上がっちゃいますね((o(^-^)o))
そしていつかはジブリで映画化☆が密かな夢です。(私が夢見てどうする!笑)

*miwaさん、お返しトラバありがと~☆★

2013/07/31 (Wed) 19:55 | EDIT | REPLY |   

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  •  『私はフーイー』 恒川光太郎
  • 今回は、恒川光太郎さんの最新刊 『私はフーイー』という作品を読みました。 沖縄が舞台の怪談短篇集です。 「弥勒節」「クームン」「ニョラ穴」「夜のパーラー」「幻灯電車」 「
  • 2013.07.30 (Tue) 17:56 | 本を読みましょ