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2013.04.15 *Mon*

「厭な物語」アンソロジー


厭な物語
著者:アンソロジー
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
誰にも好かれ、真っ当に生きている自分をさしおいて彼と結婚するなんて。クレアは村の富豪の心を射止めた美女ヴィヴィアンを憎悪していた。だがある日ヴィヴィアンの不貞の証拠が…。巨匠クリスティーが女性の闇を抉る「崖っぷち」他、人間の心の恐ろしさを描いて読む者をひきつける世界の名作を厳選したアンソロジー。夢も希望もなく、救いも光明もない11の物語。




お友達の日向永遠さんから紹介して頂いた本ですきもち
日向さん、いつもありがとうございます!!

後味が悪い作品が苦手な人には、オススメできません。(キッパリ)

逆に、後味の悪さもブラックな結末も、大歓迎!どんと来い!!
……のようなタフな人間には、狂喜乱舞の作品かもしれませんねぇ。

何しろ、タイトル通りイヤぁ~な後味の作品ばかりを集めた短編集なのですきもち
あらすじの「夢も希望もなく、救いも光明もない」って、ちょっと笑っちゃいましたけどね。
これを見てワクワクしちゃう人って、心に何かを抱えていそうだわ(笑)

キューピーちゃんっぽい可愛い表紙に騙されちゃダメですよかお


book03.gif




海外作家の11の短編が収められているのですが、
よくまぁここまで読後感最悪なものばかり集めたこと!と脱帽ものですねきもち

特に記憶に残っているものは、以下の通りきもち


ぼたん 崖っぷち(アガサ・クリスティー)

何故彼はあの女と結婚してしまったの?(確かに綺麗といえば綺麗だけど!)
私の方が誰からも好かれてるし、今までだって正直に生きてきた。私の方が彼に相応しい!
あらっ、二人の仲を裂くこんなものを見つけちゃったわ。うふふ。……みたいな展開です(笑)

女の嫉妬、羨望、ドロドロとした汚い部分が描かれています。
だけどさすがはクリスティーですね。後味悪いのに、どこか上品さがありました。


ぼたん ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ(ジョー・R・ランズデール)

クリスティーの上品さとは正反対の作品。グロで、低俗で、なんかもう悲惨!!
あ、あくまでもここに書いているのは、「面白かった」じゃなくて「記憶に残った」ものデスヨー。

ある2人の不良が、犬の死骸を車に引きずって遊んでるんだけど。
そこへ、さらに彼らを上回る人達が現れちゃって。もう大変な事になってしまう。
もうグシャグシャ。色んな意味でウエェェとなる作品でした……。


ぼたん シーズンの始まり(ウラジーミル・ソローキン)

沼地のくねくねした細い道を、獲物を探して歩く二人。
最初はごく平凡な狩猟のシーンに思えるんだけど、徐々に異常さが明らかになっていく。
予想はしてたんだけど、、、結構キッツイね。でも何気に好きな作品です。

ところで今日、この著者の「青い脂」という作品を本屋で立ち読みしたのだけれど。
これは果たして最後まで読めるのだろうか?と思いました(笑)いつかチャレンジしよう!


ぼたん 赤(リチャード・クリスチャン・マシスン)

群衆の見ている前で、大きなカンバスの袋を持って、泣きながら何かを拾っている男がいる。
たった4ページという短さなんだけど、この最後の衝撃と言ったら!!!
何を言ってもネタバレになりそうですね~。掌編だからこそ堪能できる面白さ。


他にも、じわりじわりと恐ろしさが忍び寄るシャーリイ・ジャクスンの「くじ」
これは再読なので省略します。詳しい感想は→こちら

解説の後ろに収録されているフレドリック・ブラウンの「うしろをみるな」
「どんな怖い話でも、今はバスの中で読んでるから大丈夫だもんねー!」と思って油断してた(汗)
いや、ビビった。ホントにかお


<収録作品>
崖っぷち(アガサ・クリスティー)/すっぽん(パトリシア・ハイスミス)/フェリシテ(モーリス・ルヴェル)/ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ(ジョー・R・ランズデール)/くじ(シャーリイ・ジャクスン)/シーズンの始まり(ウラジーミル・ソローキン)/判決 ある物語(フランツ・カフカ)/赤(リチャード・クリスチャン・マシスン)/言えないわけ(ローレンス・ブロック)/善人はそういない(フラナリー・オコナー)/うしろをみるな(フレドリック・ブラウン)


◆こんな人にオススメ◆
後味悪いのOK!な人
表紙のキューピーに悪意を感じた人




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COMMENT

nanaco☆さん、こんばんは~(^^)/

う~ん、読んでみると面白いのかもしれないですけど…
ごめんなさ~い! この本はパスしますね。
ものすごーく後味が悪そうなので…(^_^;)

そういえば…表紙のキューピーちゃん、
ニャッと笑っているようにも見える口元に
悪意を感じるかも。。。
by miwa125 #-
2013/04/18(木) 17:56 [Edit
miwa125さんへ
miwaさん、こんばんは~♪

>ごめんなさ~い! この本はパスしますね。
>ものすごーく後味が悪そうなので…(^_^;)

え~~パスしちゃうんですかぁ!(笑)
でも私も、予想していたよりもさらに後味が悪くて、ちょっとビビりましたよ…(^▽^;)
個人的にはかなり好きな部類ですけど、時々うぇぇとなる部分がありましたね~。
一番の収穫は、クリスティーがこういう作品も書いていたんだと知った事です☆
同じ後味の悪さでも、不思議と上品さが感じられて好きでした^^

>そういえば…表紙のキューピーちゃん、
>ニャッと笑っているようにも見える口元に
>悪意を感じるかも。。。

一見可愛く見えるんですけどね、、、
読み終えた後にもう一度眺めると、かなりブキミに見えます。
今更ながら「厭な物語」って、かなりイヤなタイトルですね~(笑)
この本を読んだ後は、優しくてあったかい作品が読みたくなります(*^_^*)
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/04/21(日) 20:35 [Edit
久シブリデース!
これ、気になってました!
米澤穂信の「儚い羊達の沈黙」じゃない
祝宴でした;;(笑)
とか大好きなんで、あーいう路線ですよね?

チェックしてみまーす^^
by 塩平 #-
2013/04/29(月) 18:24 [Edit
塩平さんへ
塩平さん、こんばんは~♪
お久しぶりですね!お元気でしたか??(*^_^*)

>米澤穂信の「儚い羊達の沈黙」じゃない
>祝宴でした;;(笑)
>とか大好きなんで、あーいう路線ですよね?

この本、とにかく後味が悪いです。。。
「儚い羊たちの沈黙」…じゃなかった、祝宴(笑)よりもさらにブラックな展開^^;
ちょっとグロなお話が多いので、それがOKならきっと楽しめるかと思います。
それにしてもスゴイ企画を考えるもんですね…読後感最悪の話ばかりって~( ̄w ̄)

そういえば先日読んだ、七河迦南さんの「空耳の森」という本が、
「儚い羊たち~」の雰囲気に似ているなぁ…と感じた記憶があります~☆
また近いうちにレビューUPするので、読んで頂けたら嬉しいです^^
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/04/29(月) 21:06 [Edit
ご無沙汰してます。
tbいただいたり、コメントもらっていたのに返事が遅くなってごめんなさい・・・・

再度復活するので宜しくお願い致します(・・・・・・)
この後味の悪い短編集、意外に面白かったですね。
by 日向 永遠 #MTvX3K/M
2013/05/11(土) 11:08 [Edit
日向 永遠さんへ
日向さん、ご無沙汰しております~♪

お忙しかったようですけど、大丈夫ですか??
日向さんが復活してくれて嬉しいです。またよろしくお願いいたしますね(*^^*)

>この後味の悪い短編集、意外に面白かったですね。

自分好みのイヤ~な後味の作品が揃っていて、すごく面白かったです(笑)
「シーズンの始まり」を読んで、あっ前紹介して頂いた「青い脂」の人だ!と思いました^^
調子の良い時に、いつか挑戦してみようと思います!

改めて、面白い作品を教えて頂いてありがとうございました~(o^-^o)☆
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/05/12(日) 19:31 [Edit

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【送料無料】厭な物語 [ アガサ・クリスティ ]価格:580円(税込、送料込) 評価 ★★★★★ 今回読んだのはバットエンドの話ばかりを集めた短編集です。 ◎崖っぷち(アガサ・
2013/05/11(土) 11:04:16 | 知的生活へのあこがれ [Del


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基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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