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「厭な物語」アンソロジー

ななこ


厭な物語
著者:アンソロジー
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
誰にも好かれ、真っ当に生きている自分をさしおいて彼と結婚するなんて。クレアは村の富豪の心を射止めた美女ヴィヴィアンを憎悪していた。だがある日ヴィヴィアンの不貞の証拠が…。巨匠クリスティーが女性の闇を抉る「崖っぷち」他、人間の心の恐ろしさを描いて読む者をひきつける世界の名作を厳選したアンソロジー。夢も希望もなく、救いも光明もない11の物語。




お友達の日向永遠さんから紹介して頂いた本ですきもち
日向さん、いつもありがとうございます!!

後味が悪い作品が苦手な人には、オススメできません。(キッパリ)

逆に、後味の悪さもブラックな結末も、大歓迎!どんと来い!!
……のようなタフな人間には、狂喜乱舞の作品かもしれませんねぇ。

何しろ、タイトル通りイヤぁ~な後味の作品ばかりを集めた短編集なのですきもち
あらすじの「夢も希望もなく、救いも光明もない」って、ちょっと笑っちゃいましたけどね。
これを見てワクワクしちゃう人って、心に何かを抱えていそうだわ(笑)

キューピーちゃんっぽい可愛い表紙に騙されちゃダメですよかお


book03.gif




海外作家の11の短編が収められているのですが、
よくまぁここまで読後感最悪なものばかり集めたこと!と脱帽ものですねきもち

特に記憶に残っているものは、以下の通りきもち


ぼたん 崖っぷち(アガサ・クリスティー)

何故彼はあの女と結婚してしまったの?(確かに綺麗といえば綺麗だけど!)
私の方が誰からも好かれてるし、今までだって正直に生きてきた。私の方が彼に相応しい!
あらっ、二人の仲を裂くこんなものを見つけちゃったわ。うふふ。……みたいな展開です(笑)

女の嫉妬、羨望、ドロドロとした汚い部分が描かれています。
だけどさすがはクリスティーですね。後味悪いのに、どこか上品さがありました。


ぼたん ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ(ジョー・R・ランズデール)

クリスティーの上品さとは正反対の作品。グロで、低俗で、なんかもう悲惨!!
あ、あくまでもここに書いているのは、「面白かった」じゃなくて「記憶に残った」ものデスヨー。

ある2人の不良が、犬の死骸を車に引きずって遊んでるんだけど。
そこへ、さらに彼らを上回る人達が現れちゃって。もう大変な事になってしまう。
もうグシャグシャ。色んな意味でウエェェとなる作品でした……。


ぼたん シーズンの始まり(ウラジーミル・ソローキン)

沼地のくねくねした細い道を、獲物を探して歩く二人。
最初はごく平凡な狩猟のシーンに思えるんだけど、徐々に異常さが明らかになっていく。
予想はしてたんだけど、、、結構キッツイね。でも何気に好きな作品です。

ところで今日、この著者の「青い脂」という作品を本屋で立ち読みしたのだけれど。
これは果たして最後まで読めるのだろうか?と思いました(笑)いつかチャレンジしよう!


ぼたん 赤(リチャード・クリスチャン・マシスン)

群衆の見ている前で、大きなカンバスの袋を持って、泣きながら何かを拾っている男がいる。
たった4ページという短さなんだけど、この最後の衝撃と言ったら!!!
何を言ってもネタバレになりそうですね~。掌編だからこそ堪能できる面白さ。


他にも、じわりじわりと恐ろしさが忍び寄るシャーリイ・ジャクスンの「くじ」
これは再読なので省略します。詳しい感想は→こちら

解説の後ろに収録されているフレドリック・ブラウンの「うしろをみるな」
「どんな怖い話でも、今はバスの中で読んでるから大丈夫だもんねー!」と思って油断してた(汗)
いや、ビビった。ホントにかお


<収録作品>
崖っぷち(アガサ・クリスティー)/すっぽん(パトリシア・ハイスミス)/フェリシテ(モーリス・ルヴェル)/ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ(ジョー・R・ランズデール)/くじ(シャーリイ・ジャクスン)/シーズンの始まり(ウラジーミル・ソローキン)/判決 ある物語(フランツ・カフカ)/赤(リチャード・クリスチャン・マシスン)/言えないわけ(ローレンス・ブロック)/善人はそういない(フラナリー・オコナー)/うしろをみるな(フレドリック・ブラウン)


◆こんな人にオススメ◆
後味悪いのOK!な人
表紙のキューピーに悪意を感じた人




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Comments 6

There are no comments yet.
miwa125  

nanaco☆さん、こんばんは~(^^)/

う~ん、読んでみると面白いのかもしれないですけど…
ごめんなさ~い! この本はパスしますね。
ものすごーく後味が悪そうなので…(^_^;)

そういえば…表紙のキューピーちゃん、
ニャッと笑っているようにも見える口元に
悪意を感じるかも。。。

2013/04/18 (Thu) 17:56 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

miwaさん、こんばんは~♪

>ごめんなさ~い! この本はパスしますね。
>ものすごーく後味が悪そうなので…(^_^;)

え~~パスしちゃうんですかぁ!(笑)
でも私も、予想していたよりもさらに後味が悪くて、ちょっとビビりましたよ…(^▽^;)
個人的にはかなり好きな部類ですけど、時々うぇぇとなる部分がありましたね~。
一番の収穫は、クリスティーがこういう作品も書いていたんだと知った事です☆
同じ後味の悪さでも、不思議と上品さが感じられて好きでした^^

>そういえば…表紙のキューピーちゃん、
>ニャッと笑っているようにも見える口元に
>悪意を感じるかも。。。

一見可愛く見えるんですけどね、、、
読み終えた後にもう一度眺めると、かなりブキミに見えます。
今更ながら「厭な物語」って、かなりイヤなタイトルですね~(笑)
この本を読んだ後は、優しくてあったかい作品が読みたくなります(*^_^*)

2013/04/21 (Sun) 20:35 | EDIT | REPLY |   
塩平  
久シブリデース!

これ、気になってました!
米澤穂信の「儚い羊達の沈黙」じゃない
祝宴でした;;(笑)
とか大好きなんで、あーいう路線ですよね?

チェックしてみまーす^^

2013/04/29 (Mon) 18:24 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
塩平さんへ

塩平さん、こんばんは~♪
お久しぶりですね!お元気でしたか??(*^_^*)

>米澤穂信の「儚い羊達の沈黙」じゃない
>祝宴でした;;(笑)
>とか大好きなんで、あーいう路線ですよね?

この本、とにかく後味が悪いです。。。
「儚い羊たちの沈黙」…じゃなかった、祝宴(笑)よりもさらにブラックな展開^^;
ちょっとグロなお話が多いので、それがOKならきっと楽しめるかと思います。
それにしてもスゴイ企画を考えるもんですね…読後感最悪の話ばかりって~( ̄w ̄)

そういえば先日読んだ、七河迦南さんの「空耳の森」という本が、
「儚い羊たち~」の雰囲気に似ているなぁ…と感じた記憶があります~☆
また近いうちにレビューUPするので、読んで頂けたら嬉しいです^^

2013/04/29 (Mon) 21:06 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
ご無沙汰してます。

tbいただいたり、コメントもらっていたのに返事が遅くなってごめんなさい・・・・

再度復活するので宜しくお願い致します(・・・・・・)
この後味の悪い短編集、意外に面白かったですね。

2013/05/11 (Sat) 11:08 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

日向さん、ご無沙汰しております~♪

お忙しかったようですけど、大丈夫ですか??
日向さんが復活してくれて嬉しいです。またよろしくお願いいたしますね(*^^*)

>この後味の悪い短編集、意外に面白かったですね。

自分好みのイヤ~な後味の作品が揃っていて、すごく面白かったです(笑)
「シーズンの始まり」を読んで、あっ前紹介して頂いた「青い脂」の人だ!と思いました^^
調子の良い時に、いつか挑戦してみようと思います!

改めて、面白い作品を教えて頂いてありがとうございました~(o^-^o)☆

2013/05/12 (Sun) 19:31 | EDIT | REPLY |   

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