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「夜の底は柔らかな幻」恩田陸

ななこ


夜の底は柔らかな幻(上)(下)
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。殺人者たちの宴が、幕を開ける。




2ヶ月続けて恩田さんの新作が読めるって、なんて幸せな事なんでしょう~~きもち

しかも今回は上下巻!その上待ち望んでいたダーク・ファンタジー!!
正直、ファンタジーと呼ぶにはあまりにも血生臭くホラーテイストの物語なのですが。
初期の頃の恩田さんを彷彿とさせる作品で、すごく好みでしたよかお

あらすじだけ読んでも、何のことかさっぱり分からないですね~(笑)

一言で言うと、簡単に人を殺す事ができる能力者達の戦いといったところでしょうか?
スティーヴン・キングの「ファイアスターター」に雰囲気が似ている気がします。

「イロ」と呼ばれる特殊能力を持った人間「在色者」。
日本から完全に切り離され、犯罪者が多く逃げ込むという「途鎖国」。
そして、先祖を弔うために、人々が山へ入る時期「闇月」。(運が良ければ死者に出会える)

最初の200ページくらいは、耳慣れない言葉のオンパレードで、ちんぷんかんぷんですきもち
でも、徐々にこの世界観、ルールが明らかになってくると俄然面白くなりますね!


book_cup01.gif


物語は、主人公・実邦が、ある人物を追って故郷・途鎖国に戻る所から始まります。
彼女が何故その人物を追っているのか?そして彼女にどんな能力があるのか??
これが中盤までなかなか見えてこないので、結構やきもきさせられます(笑)

実邦に異常なまでの執着を見せ、圧倒的な力を持った男・葛城。
高級スーツを身に纏った、一見優男風の殺人鬼・青柳。
そして、未知数の力を秘めた謎の指名手配犯・神山。

「在色者」である3人の男達と、彼らの少年時代の記憶。
山奥に集められた子供達…一体何のために?様々な要素が絡み合って、とにかく面白いきもち

ファンタジーというよりは、軽くホラーな展開です。血で血を洗う凄まじい殺戮。
鹿ボール、人間ボールの描写は、さすがにグロくて、ギョッとしましたね。。。
フランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」をイメージしたというのも納得。

ストーリーやキャラ造形自体は、とっても好みだったのですが!
予想していた通り大風呂敷を広げた感があったというか、ぶっちゃけ不完全燃焼ですかお

結局真相が分からないままだったり、解決していない問題もあったりして。
すごく好みなお話だっただけに、惜しい!!!という印象。(でも好き……)
ラストのあの二人の後日譚だけでも読ませてくれないかなぁ……恩田さん。


◆こんな人にオススメ◆
ホラー・ファンタジーが好きな人
超能力に憧れる人
白黒ハッキリさせなくてもOKな人(これ重要!)







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Comments 18

There are no comments yet.
picchuko  

nanaco☆ちゃん、こんばんは!
おお、恩田さんの新作なんですね☆^^
恩田さんの世界って独特ですよね。
その世界に馴染めば、たまらなく魅力的な作家さんのような気がします。
それにしても、200pもちんぷんかんぷんを読みきったnanaco☆ちゃんも素晴らしい!
私はその時点でアウトですね。^^;
たぶん、3pも読めない。(笑)

惜しい!で思い出しました。(笑)
nanaco☆ちゃん、「おしい!広島県」って知ってる?
有吉が広島の観光大使になってるんだけど、、、。
もし暇があったら、ちょっと検索してみてください。
意外と楽しめます~。
ま、最後はやっぱり「おしい!」と思いますけどね。^^
香川はうどん県、広島はこのキャッチコピーで頑張ってるようです。(笑)

2013/02/10 (Sun) 18:20 | EDIT | REPLY |   
Cedie  

nanaco☆さん、こんばんは!

また恩田さんの新作ですか!!
とても恩田さんらしい作品みたいでとても気になります。

しかし結構グロいですか・・・
ちょっとその辺はコワイです。
いつもnanaco☆さんのレビューを読むととても読みたくなります。

2013/02/10 (Sun) 19:36 | EDIT | REPLY |   
Yuri  

こんにちは~♪

特殊能力を持つ人たちの戦い
っていうのを読んで、
すぐに「HEROS」思い出しちゃったよ。笑
アメリカのドラマなんだけど、知ってるかな??
でも、この小説の方が奥が深そうだわw

前回のチョコレートの写真!美味しそうっ☆
ダイヤの形のが可愛いねぇ♪
私も自分用のチョコ買ってみようかなーw

2013/02/11 (Mon) 10:18 | EDIT | REPLY |   
miwa125  
恩田さんのダークファンタジー…凄そうですね!!

nanaco☆さん、こんにちは~(^^)/

ブグログの本棚を見て、早速読んでるんだぁ~と思って、
レビュー楽しみに待ってましたよ!!(*^o^*)

何だか想像してた以上に血なまぐさそうですね(><)
あらすじの「殺人者たちの宴」というので、
ある程度は想像してたんですけど…
それにしても“人間ボール”って。。。
わぁ~、思わず想像しそうになってギョッとしちゃったかも(;一_一) 

超能力物に興味津々な私的には、
どんな超能力なのか、めちゃめちゃ気になりますが…
人を簡単に殺せる超能力者達の戦いって…
それだけで物凄い展開を妄想しちゃいますね(^_^;)

>最初の200ページくらいは、耳慣れない言葉のオンパレードで、ちんぷんかんぷんです
何だか『ミストボーン』っぽいですねぇ。
それと、「カイ」と呼ばれる超能力者のところは、
何となく『ほたるの群れ』っぽいかも^^

“不完全燃焼”というのが気になるけど、
ホラー・ファンタジーが好きな人、
超能力に憧れる人、なので、
この作品も是非読んでみようと思いまーす(^o^)丿

2013/02/11 (Mon) 14:45 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

picchukoさん、こんばんは~♪

恩田さんって本当に独特な世界観を描かれますよねぇ(*^-^)
ものすごく幅の広い作家さんだし、時々ビックリするほど突飛な作品を書かれたりするから、
結構好き嫌いの別れる作家さんかもしれないな~とも思います(笑)

>それにしても、200pもちんぷんかんぷんを読みきったnanaco☆ちゃんも素晴らしい!

いや~これが恩田さんじゃなければ、絶対途中で脱落してますよぉ(▼-▼*)
途中まで、まずは耳慣れない言葉を覚えるのに一苦労でしたし。。。
でも、上巻中盤以降は一気に面白くなるんです♪ホントページをめくる手が止まらない!
うぉーこれはホラーな展開だなぁ!と思いつつ、ワクワクしている自分もいて。
だからこそ、この曖昧…というか消化不良なラストはやっぱり惜しい(笑)

>惜しい!で思い出しました。(笑)
>nanaco☆ちゃん、「おしい!広島県」って知ってる?

お、広島県ですか?早速検索してきました!!
テーマソング、頭から離れなくなってきたんですけど~(。・w・。 ) ププッ
「惜しい、惜しい!広島~~♪♪」(色んな意味で、本当惜しい…爆)
「うどん県」。「おしい!広島県」。「試される大地北海道」(笑)
どこの県も色んなキャッチコピーで頑張ってるんですねぇ^^;

2013/02/11 (Mon) 20:30 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Cedieさんへ

Cedieさん、こんばんは~♪

先日の「私と踊って」に続き、間を置かずに新作が読めるなんて、
恩田ファンにとっては嬉しい限りですよねぇ(=^▽^=)

最近の恩田さんはミステリが多かったですけど、今回は久々のファンタジーです。
ちょっと初期の頃を思い出させるような雰囲気で、テンション上がりました↑↑
能力者達の戦いという設定だからか、常野物語の「エンド・ゲーム」を思い出したりして…^^

>しかし結構グロいですか・・・
>ちょっとその辺はコワイです。

そうですねぇ、、、ファンタジーと呼ぶには少しギョッとする描写があるかもです(笑)
ホラー苦手な方はドキリとするかもしれませんが、まぁごく一部分なので…('ー')

少々消化不良感は否めないものの、とても恩田さんらしい作品だと思うので、
Cedieさんも是非読んでみて下さいね☆感想をお聞きしたいです~><

2013/02/11 (Mon) 20:41 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
Yuriちゃんへ

Yuriちゃん、こんばんは~♪

>すぐに「HEROS」思い出しちゃったよ。笑
>アメリカのドラマなんだけど、知ってるかな??

あっ「HEROS」知ってるよ~(o^-^o)
最初ちょこっとだけ観て、いつの間にかやめちゃったんだけど(笑)
雰囲気は似てるかも、、、それをさらに不気味に、血生臭くしたような感じかなぁ^^;
この本を映像化したら、かなりホラーな展開になるかもしれないなぁって思ったよ…。

>前回のチョコレートの写真!美味しそうっ☆
>ダイヤの形のが可愛いねぇ♪

久しぶりの自分用贅沢チョコ(笑)めっちゃ美味しかった~~!!
日本のチョコも勿論美味しいけど、たまには外国のチョコも良いよね。
バレンタイン特設コーナーは、もう目移りしちゃうほどの種類で。(そして凄い人!)
14日までにもう一回行っちゃいそうな予感です( ̄▽ ̄) ニヤ

東京は、札幌よりもさらに沢山の種類があるんだろうね~♪
Yuriちゃんはダーリン君にあげるのかな??美味しいチョコが見つかると良いねヽ(*^^*)ノ

2013/02/11 (Mon) 20:52 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
miwa125さんへ

miwaさん、こんばんは~♪

ふふふ~私も何だかんだ不満を書いちゃってるけど、この作品かなり好きなんですよ!
恩田作品を何冊か読んでいれば、「ラストが尻すぼみ」なんてよくある事ですよね~?(笑)

正直、今回のも例に洩れずって感じなんですけど、、、
でも、それまでのお話が超好みだし、すごく面白いんですよ~(*^▽^*)
だから、好みが似ているmiwaさんならきっとお好きなはず…です☆
「エンド・ゲーム」と「ネクロポリス」を足して2で割ったような作品かなぁ。。。

>それにしても“人間ボール”って。。。
>わぁ~、思わず想像しそうになってギョッとしちゃったかも(;一_一) 

人間ボールや鹿ボール、イヤでも想像しちゃうんですよね~^^;
その他にもドキッとするような描写がいくつかあって、お世辞にも心臓に良いとは言えません(笑)
でも、そのおぞましさや恐ろしさがまたこの世界観にピッタリで。
幻想的な雰囲気なので、グロいというよりは悪夢のような、という感じでしょうか。。。

>何だか『ミストボーン』っぽいですねぇ。

あ!言われてみれば「ミストボーン」にちょっと似てるかも~Σ(・o・;) ハッ!
そして血生臭さは、「ほたるの群れ」並みですね(笑)
スピード感があってすごく面白かっただけに、「もっとページ数くれー!」と思いましたが、
個人的にはこの世界観が大好きだったので、満足できました。
(でもできることなら、後日譚が読みたい…!)
miwaさんの感想をうかがうのが、すごく楽しみです~。o@(^-^)@o。

2013/02/11 (Mon) 21:11 | EDIT | REPLY |   
picchuko  

nanaco☆ちゃん、先ほど「カティンの森」のレビューをアップしました。
で、その中でnanaco☆ちゃんのブログとリンクさせてます。
ヘンテコな感想、まとまりのない感想になりましたが、見るのも書くのもしんどい作品だわ!(笑)って思いました。
またお暇な時、遊びに来て下さいね。^^

2013/02/11 (Mon) 21:38 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
picchukoさんへ

わぁ、「カティンの森」のレビュー(とうとう!)UPされたんですね☆
ホント、最後まで鑑賞するのもしんどい…レビュー書くのもしんどくて…(笑)
色んな意味でものすごく記憶に残る作品でしたよね^^;
早速後程遊びに伺いますね~(o^∇^o)ノ

2013/02/11 (Mon) 21:49 | EDIT | REPLY |   
柊  

こんにちは。
恩田さんの新作、次々刊行されてびっくりしてます。
全然読めてないので…しかもどちらも好みのお話みたいなので…読むのがすごく楽しみです。
集中力を取り戻し、一気読みしたいです~♪

2013/02/15 (Fri) 16:28 | EDIT | REPLY |   
日向 永遠  
恩田さん!!

nanacoさん、こんにちは!
これは面白そうですね!単行本で上下巻というのはネックですが・・・・懐に優しくないです^^

血で血を洗う・・・・おおっ・・・

2013/02/16 (Sat) 11:54 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
柊さんへ

柊さん、こんばんは~♪
ちょっぴりご無沙汰しております^^コメント嬉しいです☆

>恩田さんの新作、次々刊行されてびっくりしてます。

本当に!2ヶ月続けて新作が出るなんて、ビックリしちゃいますよね~( ゚o゚)
こんな贅沢をして良いんだろうか、とちょっと不安になるくらいでした(笑)

短編はすごく自分好みの作品でしたし、「夜の底は~」は、久々のファンタジー。
「エンド・ゲーム」のようなダークな雰囲気で、恩田ワールドを堪能しました=*^-^*=
今から柊さんの感想をうかがうのが楽しみです。首を長くして待ってます~☆

理瀬シリーズの新作も早く読みたいですね><

2013/02/16 (Sat) 19:16 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
日向 永遠さんへ

日向さん、こんばんは~♪

>これは面白そうですね!単行本で上下巻というのはネックですが・・・・懐に優しくないです^^

確かに、、、単行本で上下巻って購入躊躇っちゃいますよね~(笑)
でも、今回ばかりは自分好みの匂いがプンプンしたので、迷わずレジ直行です!
ここ最近の恩田さんって、わりと真っ当な(?)ミステリが多かったじゃないですか?
でも今回の作品は、好きなものを思う存分書き切った!という印象でした。
こういう超能力モノ、ダーク・ファンタジーは大好きです\(^▽^)/

なかなか残酷な、、、というよりギョッとする描写が多かったです。
想像するとグロいのに、不思議と気持ち悪くはなかったですね~。
作品全体が、どこか幻想的な雰囲気に包まれていたからなのかな?と思います。
日向さんも機会がありましたら、是非読んでみて下さい!感想楽しみにしてま~す(o^-^o)

2013/02/16 (Sat) 19:27 | EDIT | REPLY |   
♪ぴょん吉  
こんにちは♪

や、やはり最後は風呂敷をたたみきれませんでしたか~(笑)。
白黒つけた話が好きな私としては、スルーかなぁ(^^ゞ。
レビュー、参考になりました!ありがとうございました♪

2013/02/17 (Sun) 10:50 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
♪ぴょん吉さんへ

ぴょん吉さん、こんばんは~♪
ちょっぴりお久しぶりです!コメントありがとうございます=*^-^*=

>や、やはり最後は風呂敷をたたみきれませんでしたか~(笑)。

はい、残り数十ページになったところで、若干嫌な予感はしていたんですけどねぇ…(=v=)
設定自体は、初期の恩田さんっぽくてすご~く好みだったのですが、、、
せめてあともう100ページくらいあれば!と思っちゃいました(笑)

もう恩田さん=曖昧なラストというイメージができているので驚きませんけれども…。
でもラストに行きつくまでの過程が好みだったので、個人的にはそこそこ満足できました^^

2013/02/17 (Sun) 20:18 | EDIT | REPLY |   
藍色  

上巻は、あっという間に読み切りました。
面白かったですけど、下巻になって
最後ちょっと慌しく終わった感じが残念です。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

2015/10/13 (Tue) 13:36 | EDIT | REPLY |   
nanaco☆  
藍色さんへ

藍色さん、こんにちは~♪

コメント&トラックバックありがとうございます!
この作品、ある意味とても恩田さんらしいなぁと思いました(笑)
白黒はっきりさせないのもそうですけど…初期の恩田作品のような^^

個人的には、この作品3部作ぐらいにして書いて欲しかったような気がします。
すごく好きな題材だっただけに、これで終わらせるのは勿体なかったです><

2015/10/17 (Sat) 14:45 | EDIT | REPLY |   

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