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2013.01.17 *Thu*

「私と踊って」恩田陸


私と踊って
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
パーティ会場でぽつんとしていた私に不思議な目の少女が声をかける。「私と踊って」。彼女は私の手を引いて、駆け出した。稀代の舞踊家、ピナ・バウシュをモチーフにした珠玉の小篇。冴えわたる恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡。

【目次】
心変わり/骰子の七の目/忠告/弁明/少女界曼荼羅/協力/思い違い/台北小夜曲/理由/火星の運河/死者の季節/劇場を出て/二人でお茶を/聖なる氾濫/海の泡より生まれて/茜さす/私と踊って/東京の日記/交信




恩田さん、久々の新作ですよ~~きもち

やっぱ、恩田さん大好き。他のどの作家さんよりも、するっと心に入ってくる。
最も尊敬する作家さんに対しておこがましい気もするけど、一番自分の感覚に合ってるなぁ、と。
ひとつひとつ文章を噛みしめながら、大事に読ませて頂きました!

ミステリ、SF、ホラー、奇妙な味わいのショートショート…
様々なジャンルの作品を楽しめる、珠玉の短編集。19の作品が収録されていますきもち
特に好みだったのはコチラ やじるし


ぼたん 「骰子の七の目」

プロパガンダ・シリーズとして、連作にする事を考えていたらしい作品。
月に一度の戦略会議の日。いつものメンバーが集まる中、一人だけ見慣れない女がいる。
徐々に異様さが明らかになっていく、、、「私」の語り口の変化が怖かった。


ぼたん 「忠告」

ある日人間並みの知能を得た犬が、飼い主に危険を知らせるため一生懸命手紙をしたためる。
その後に収録されている猫バージョンの「協力」と、対になっているショートショート。
二つの作品の結末の違いにも注目です。猫って、猫って……!!(笑)


ぼたん 「少女界曼荼羅」

これがめちゃめちゃ面白かった。恩田さん、是非長編で書いて下さい!!
外に出る度に風景が変わる奇妙な世界。それは建物が常に動き続けているから。
しかし誰が世界を動かしているのか?「彼女」とは?「マンダラ」とは?妄想が広がる…


ぼたん 「台北小夜曲」

これは「火星の運河」と対になっている作品ですね。
デジャ・ビュの街・台北を舞台にした幻想的なお話。(ちなみに「火星の運河」は台南)
思い出と溶け合う雨の匂い、湿った街の匂い。何故だか懐かしい気がする。


ぼたん 「聖なる氾濫」「海の泡より生まれて」「茜さす」

それぞれナイル河、エフェソス遺跡群、奈良を舞台にした国際色豊かな連作短編。
一枚の写真を元に、見えない過去の記憶を読み取る事ができる、不思議な能力を持つ人の話。
ちょうど昨年、奈良の山辺の道を歩いたばかりだったので、「茜さす」は嬉しかった。


ぼたん 「私と踊って」

「自分で書いたにしては珍しく、とても気に入っている短編です」
…と、恩田さんがあとがきで仰っている通り、とにかく哀しくなるほど美しい作品。
肌寒い廊下で踊り出す二人の少女。窓からの柔らかな日差しが、光のステージを作り出す。


seiza03.gif



全て紹介できないのが残念。。。
順位を付けるのが難しいくらい、本当にどの作品も面白かったです。
中には対になっている作品がいくつかあり、それらのリンクも楽しめましたかお

実話を元にした「死者の季節」は、ゾッと鳥肌が立つし、
2010年に書いたはずの「東京の日記」は、ホント今読むとシャレにならないよ~。怖い。

ちなみに「交信」はどこに載せられているかというと……カバー下なんです。
小惑星探査機はやぶさの帰還を記念して書かれた作品とのことですが、これも面白い。
でも図書館で借りた人は見れないなぁ、なんて余計な心配しちゃったり(笑)

様々な仕掛け、ちょっとした遊び心、凝った装丁が素晴らしく、
恩田ファン以外にも、是非是非手に取って欲しい一冊となりました~かおきもち


◆こんな人にオススメ◆
不思議・奇妙なお話が好きな人
色々なタイプの作品を少しずつ読みたい人
カバー下に何があるのか気になる人




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COMMENT

nanaco☆ちゃん、おはようございます!
おお、恩田さんの新作のアップですね♪^^
やっぱりnanaco☆ちゃんには恩田さんだ~って、そう思えるレビューでもありました!
こんなふうに、自分と感性のあう作家さんを見つけられたnanaco☆ちゃんは読書家としてラッキーでしたね!

それにしても、「カバー下」とは!
私も書店で見てみます。^^
色んな仕掛け、恩田さんのお人柄が窺えます。
いいな、恩田さん。
友達になってみたい人でもありますね。^^
by picchuko #-
2013/01/18(金) 06:51 [Edit
カバー下が気になる
nanaco☆さん、おはようございます。毎日寒いうえに、乾燥しているようですね。風邪などひかれてませんか?

私、古本屋さんへ行くのが好きなんですが、クセがありまして…。よし買っちゃうぞとなると、必ず本体とカバーをバラバラにして丹念に調べてしまうんです(もちろん、こっそりとですよ)。 普通の新刊のみを扱う本屋さんだと、「あの人、何? やだー、きもー」となってしまう気がするんですが、どうなっているのか気になるんです。(普通の本屋さんでは大人しくしてます)

>「カバー下に何があるのか気になる人」

ハイ!(^O^)/ 私、私です!! 

>カバー下なんです

な、な、な、なんとー!!! うう、観てみたい(@_@;)


追伸
『キャリアーズ』読み始めました。映画みたいですね。また感染ザルが出てきたんですけど…^m^
by いりえ #-
2013/01/19(土) 10:21 [Edit
nanaco☆さん、おはようございます。
わたしも恩田さんスキーなので、カバー下、気になります(>_<)

恩田さんの本は「麦の海に沈む果実」が初めて読んだ本だったのですがそのときは本当にびっくりしました。

初めのうちはあっていたのにそのうちだんだん自分の好みとは離れていくことも珍しくないのでこうして自分とあう作家さんがいるのはうれしいです。
by Cedie #SFo5/nok
2013/01/19(土) 11:10 [Edit
picchukoさんへ
picchukoさん、こんにちは~♪

恩田さん、やっぱり大好きですよ~(o^∇^o)
ここまで自分に合う作家さんってなかなかいないので、本当に幸せな事だと思います。
恩田さんの短編って、長編で読んでみたい!と思わせるものばかりなんですよねぇ。
映画の予告編みたいというか(笑)すごく続きが気になるんです^^;

>それにしても、「カバー下」とは!
>私も書店で見てみます。^^

是非書店でカバー下をチラ見してみて下さい♪
なんていうか、すごく凝ってるんですよ。文字の組み方も美しいし…
カバー下の本の裏側も、鏡文字になっていて面白いんですよ~^^
図書館派の人は見られないから、ファンなら買えって事ですかね(笑)

先日出た長編(ハードカバー上下巻!)もGETできたので、
この冬は恩田ワールドをたっぷりと堪能できそうです☆
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/01/20(日) 12:00 [Edit
いりえさんへ
いりえさん、こんにちは~♪

毎日寒い日が続きますねぇ><
こちらはお正月からずっと続いていた真冬日、ようやくプラスの気温になりそうです。
凍てつくような寒さから解放されて、心も少しあったかくなりました(笑)
京都の冬も底冷えしますよね。いりえさんも体調を崩さないように気を付けて下さいね~!

>よし買っちゃうぞとなると、必ず本体とカバーをバラバラにして丹念に調べてしまうんです

おぉ、そんなクセが!w(゚o゚)w
でもなぜか古本屋さんならそんな行為も許される気がします(笑)
では、いりえさんにはこの本は好奇心を満足させるのにピッタリだと思いますよ~☆
カバー下に短編があるというのも驚きですが、その本の裏側にも仕掛けがあるんです。
隅々まで凝っていて、面白い本でしたよ^^

>『キャリアーズ』読み始めました。映画みたいですね。また感染ザルが出てきたんですけど…^m^

あっ、そう言われてみれば(笑)最近は感染ザルに縁がありますね(o ̄∇ ̄o)
やっぱり密林が舞台にしたサスペンス、ホラーだとサルも感染せざるを得ないのか…
いりえさんの感想、楽しみに待っています~ヽ(*^^*)ノ
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/01/20(日) 12:15 [Edit
Cedieさんへ
Cedieさん、こんにちは~♪

>わたしも恩田さんスキーなので、カバー下、気になります(>_<)

ふふふ~Cedieさんも気になります??(=v=)
カバーめくって、あらビックリですよ!!
単にお話が載せられているだけでなくて、色々な仕掛けがあるんです☆
ここまで凝った本は、なかなかないと思います。是非お手に取ってみて下さいね~^^

麦海は、今でも自分の中で学園モノNO.1です♪
私もあれを読んだ時は衝撃でしたね…設定からキャラ、何から何まで好みすぎて(笑)
そういえば続編の「薔薇の中の蛇」はいつ頃単行本化されるんでしょうね?
まだ連載中なのかしら、、、早く続きが読みたいですね~><

>初めのうちはあっていたのにそのうちだんだん自分の好みとは離れていくことも珍しくないので

ありますよねぇ…私は辻村さんがそのパターンでした。
やっぱりこの作家さんには、ずっとミステリを書き続けて頂きたかったです^^;
恩田さんは色々なジャンルを書かれていますが、やっぱり芯の部分はブレないので、
ファンとしては嬉しい限りですよね(*^▽^*)
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/01/20(日) 13:51 [Edit
カバー下…めちゃめちゃ気になります(><)
nanaco☆さん、こんにちは~(^^)/

>不思議・奇妙なお話が好きな人
>色々なタイプの作品を少しずつ読みたい人
>カバー下に何があるのか気になる人

は~い!それは私です!!(笑)
それにしても、カバー下とは、恩田さん考えましたねぇ…(@_@)
今度本屋さんに行ったら、即、観ちゃいそうです~(笑)

nanaco師匠が特に好みの作品、どれも面白そうだけど、
個人的には「忠告」と「少女界曼荼羅」と
連作短編の3作が気になるかなぁ~♪

恩田さんの作品、次に読もうと思っている本の候補が2冊あるんだけど、
それをすっ飛ばして読んじゃおうかなぁ~(^^)v

次に出るダークファンタジーも読むのが楽しみですねっ(^_-)-☆
恩田さん大好き人間のnanaco☆さんなら、
今度も即買い、即読み間違いなしですね!
レビュー、楽しみに待ってますよん(^O^)/
by miwa125 #-
2013/01/20(日) 16:53 [Edit
miwa125さんへ
miwaさん、こんばんは~♪

カバー下、やっぱりmiwaさんも気になります??(笑)
ビックリするくらい凝っていて、それだけでも手に取る価値があるなぁと思いました^^
是非手に取って、隅々まで確認して下さいね。仕掛けがあって面白いですよぉ~(^○^)

>nanaco師匠が特に好みの作品、どれも面白そうだけど、
>個人的には「忠告」と「少女界曼荼羅」と
>連作短編の3作が気になるかなぁ~♪

「忠告」と「協力」、犬と猫バージョンで対になっている作品なんですが、どちらも面白いです!
犬と猫の性格が、それぞれよく表れているショートショートだなぁと思いました('ー')
「少女界曼荼羅」は、短編なのが勿体ないくらい好みの世界観でした~☆
ちょっとだけ、ハウルの動く城を思い出したりして…(笑)

その他の短編も本当に面白くて恩田ワールド全開なので、きっとmiwaさんもお好きかと('▽'*)
過去の恩田さんの短編集の中でも、特に素晴らしい出来だと思います。
是非是非読んでみて下さいな♪オススメです!!

>次に出るダークファンタジーも読むのが楽しみですねっ(^_-)-☆

「夜の底は柔らかな幻」ちょうど昨日読み始めたところですよ♪
初っ端から妖しくて不思議な雰囲気…ダークな常野物語のような感じでワクワクします。
立て続けに恩田作品を読めるなんて、すごい贅沢です!!
今回もじっくり噛みしめながら読みますよ~~。o@(^-^)@o。
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2013/01/20(日) 19:04 [Edit
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
by 藍色 #-
2014/11/14(金) 15:20 [Edit
藍色さんへ
藍色さん、こんにちは~♪

トラックバックありがとうございました*^^*
この本、とても恩田さんらしい素敵な本でしたよね。
私もブログにお邪魔させて頂きますね!
by nanaco☆ #-
2014/11/15(土) 16:19 [Edit

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基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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