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2012.05.25 *Fri*

「死の泉」皆川博子


死の泉
著者:皆川博子
評価:ほしほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
第二次大戦下のドイツ。私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに…。双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作。



皆川博子さん、やっぱり最高~~かおきもち
なんでこうも自分の好みど真ん中の作品を書いてくれちゃうんだろう……

皆川さんの紡ぎ出す一言一言は、まるで宝石のようにキラキラしていますきもち
とてつもなく甘美で、それでいて時折ゾクリと肌を粟立たせるようなおぞましさ、狂気も内包していて。

今回の舞台は、戦時中のナチスドイツです。
金髪・碧眼の美しい、見目麗しいアーリアンの子供達だけが優遇され、
ツィゴイネル(ジプシーの事ですね)やユダヤ人というだけで弾圧されるという恐ろしい時代。

ナチの施設「レーベンスボルン-生命の泉-」では、私生児を身ごもった若い妊婦が集められ、
そこで美しい子供達だけを選別し、ナチのSS将校に提供されるというシステム。


ライン


なんていうか、、、想像を絶するような世界ですねきもち
マルガレーテと結婚した医師クラウスの異常性にも若干引き気味(笑)
美しいものを愛でたい気持ちは分かる!分かるよ!でも身体を作り変えちゃイケマセンよ。

この650ページという大作のあちこちに、禁断の匂いがプンプンします。色んな意味でね。
古城、カストラート、人体実験、地底洞窟…それに神話まで絡んでくるんだから凄い。圧巻です!!
マルガレーテと、養子の少年フランツの関係にドキドキしたのは私だけかなぁ。

そして特筆すべきは、「あとがき」も含めてひとつの作品なんだという驚き!
「死の泉」の著者はギュンター・フォン・ヒュルステンベルクで、翻訳者が野上晶という人になっている。
皆川さんの「死の泉」の中に、ギュンター・フォン・ヒュルステンベルク・著「死の泉」。混乱するわ~。

この「あとがき」はどういう意味だろう?と、すぐにでも再読したくなる事必至ですかお
自分なりに、色々考えてはみたけれど、それでも100%理解できたとはいえないなぁ、きっと。
最後に投げかけられた大きな謎が、強烈なインパクトを残してくれました。とにかく凄かった。

かなりアクの強い作品なので、好き嫌いは分かれそうですが、、、私は大好きですきもち



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COMMENT

ですよね(^O^)
nanaco☆さん、おはようございます!

きゃー!(^^)! 読まれたのですね!!

いいですよね~、禁断の匂いがいい感じなんですよねぇ(';') 皆川さんの言葉の力が半端ないッス(^u^) マルガレーテと、養子の少年フランツの関係も危険な香りッス(>_<)

ラスト、「どういうこと?」「えー!」「は?」ってなりますよね。

この感じ、私も大好きです(^O^)/
by いりえ #-
2012/05/27(日) 08:56 [Edit
ますます気になる~(><)
nanaco☆さん、こんにちは~(^^)/

想像を絶する世界…何だか凄そうですねぇ(@_@;)
その上、禁断の匂いがプンプンですか~。
スゴク良いかも♪ というか、物凄く惹かれるんですけど…(笑)
古城、人体実験、地底洞窟、神話…私的にも好みのツボ揃いです~(*≧▽≦*)
あとがきと最後に投げかけられる大きな謎も
気になりまくりだし。。。
この作品も読むっきゃないですね(*^^)v

皆川さんの作品、『倒立する塔~』『双頭のバビロン』と積読になってるので、
しばらく皆川さんの凄い世界観に浸れそうです♪
読むのがめちゃめちゃ楽しみ!!!!!(*^^*)
by miwa125 #-
2012/05/27(日) 11:18 [Edit
nanaco☆ちゃん、こんにちは~。
こちらこそ、随分とご無沙汰してしまって、ごめんなさいね~。
それにしても、相変わらずnanaco☆ちゃんの選ぶ本は凄いな~。@@
今度も650ページもの長編ですか~!しかも、この内容☆
私なら気が遠くなりそうです。^^;
それでも、面白そうだな~って思うのは時代背景かな。
何より、nanaco☆ちゃんが5つ星の上に王冠までつけてるくらいだから~、すごく気になります。

あ、私、塩野七生さんの本、つい先日購入しました。
まだあとがきしか読んでいませんが(笑)
舞台はイタリアではなく、今マイブームのコンスタンティノープルです。^^
by picchuko #-
2012/05/27(日) 19:23 [Edit
nanacoさん、こんばんは★
皆川さんだ!!
今までのすべての評価高いですね!!
「死の泉」は積んでいるので、必ず読みます^^
感想を読ませていただいて、ますます期待が・・
ナチス、人体実験、洞窟、禁断の・・・
こんなに列挙されると・・・
by 日向 永遠 #-
2012/05/27(日) 22:53 [Edit
いりえさんへ
いりえさん、おはようございます~♪

えへへ、とうとう読んじゃいましたよo(*^▽^*)o
いや~好きですねぇこの独特な感じ。これは皆川さんにしか描けない世界でしょうねぇ。
色んな意味でギリギリのラインなんですよね(笑)一歩踏み出せば取り返しがつかないんだけど…
この本を読んで、美しさと醜さは紙一重なんだなぁと改めて実感しました。。。

>マルガレーテと、養子の少年フランツの関係も危険な香りッス(>_<)

この二人の関係もギリギリ感がありましたよね…^^;
中盤以降は、どこからがマルガレーテの妄想なのか分からなくなってきて混乱しましたが、
確かにこれが全て現実だったら、相当異常な世界かもしれませんねぇ( ̄_ ̄ i)ヒィー

あとがきを読んで、果たして自分の理解してきたものは正しかったのか?と、
全てをひっくり返されたようになりました。うぅむ、奥が深い作品ですね~(^^ゞ
またいつか再読してみようかなぁと思います。新たな発見がありそうなので。。。
次の皆川作品は「薔薇密室」になりそうです。どんどんのめり込んじゃいそうですわ~☆
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/05/28(月) 06:18 [Edit
miwa125さんへ
miwaさん、おはようございます~♪

すごい本でしたよ!おそらくこれが皆川さんの真骨頂。。。( ^ ^ )/
「聖餐城」等で好きだった部分が、グイグイと前面に出てきた感じで、皆川ワールド全開でした!
舞台も時代背景も最高、それにうっとりと酔いしれてしまう文章…ホント素晴らしいです。

とはいえ、特殊な設定だけにあまり万人向けの作品ではないような気がします^^;
古城や地底洞窟にビビッとくるmiwaさんは、きっと楽しめると思うなぁ♪
是非挑戦してみて下さい!そして「あとがき」の意味が分かったら私に教えて下さい~(笑)
未だに混乱気味なんですよ、、、でもその事を差し引いても王冠を付けたいくらい好き(≧∇≦)

>皆川さんの作品、『倒立する塔~』『双頭のバビロン』と積読になってるので、
>しばらく皆川さんの凄い世界観に浸れそうです♪

うぁ~~「双頭のバビロン」も購入されてるんですか!いいなぁ、いいなぁ(*^v^*)
私も今積んである「薔薇密室」を読み終えたら、思い切って買っちゃうかもです。
miwaさんのレビュー楽しみに待っていますよ~☆
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/05/28(月) 07:07 [Edit
picchukoさんへ
picchukoさん、おはようございます~♪

その後、体調はいかがですか??
そちらはそろそろ暑くなってくる頃ですし、またぶり返さないように気を付けて下さいね(/_<)
かくいう私も昨日から風邪を引いて、今日はお休みを取りました。。。

この作品、読む前から自分好みの匂いがプンプンしていたんですよねぇ(笑)
作品中に「生命の泉」というナチの施設が出てくるんですが、タイトルは「死の泉」。
読んでいくうちに意味は分かるのですが、こういうタイトルの付け方も巧いなぁと思います^^
読み応えたっぷりで、思う存分皆川ワールドを堪能しましたよ~☆

>あ、私、塩野七生さんの本、つい先日購入しました。
>まだあとがきしか読んでいませんが(笑)
>舞台はイタリアではなく、今マイブームのコンスタンティノープルです。^^

おぉ~塩野さんの本ですかヽ(*^^*)ノ
ふふふ、すっかりトルコ色に染まっていますね!読み終わったら是非感想を教えて下さいね。
picchukoさんの噛み砕いた説明は、私にとって何よりの教科書なんですよ~(笑)
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/05/28(月) 07:24 [Edit
日向 永遠さんへ
日向さん、おはようございます~♪

今回の作品も、自分の好みど真ん中でしたよ( ̄∀ ̄*)ヘヘヘ
色々な意味で「超えてはいけないライン」があると思うんですが、これはかなりギリギリ(笑)
人間関係にしても、人体実験にしても、あと一歩で美から醜に変貌してしまいそうなんです。
その危いラインあたりを読んでいるという疚しさもあってまたドキドキしちゃいますよ~(><)
こういう感覚がすごく巧いですよね、皆川さん。

>今までのすべての評価高いですね!!

日向さんから教えて頂いた「聖餐城」にハマって何冊か読んできましたが、
ホントどれも自分好みの作品ばかりで嬉しくなっちゃいますねぇ=*^-^*=
まだ皆川さんの膨大な著作の中のごく一部なので、コンプするのは大変そうですが(笑)
でもこれからしばらくは皆川ワールドに浸るという楽しみができました~☆
日向さんも是非一緒に読んでいきましょう!!^^
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/05/28(月) 07:57 [Edit

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【送料無料】死の泉価格:1,134円(税込、送料別) 著者 皆川博子 早川文庫JA 評価 ★★★★★ 皆川さん、去年読んだ「聖餐城」につづき2冊目。 おぞましい人体実験。 美を追求
2012/06/27(水) 19:18:51 | 知的生活へのあこがれ [Del


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ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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