04
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
<< >>


--.--.-- *--*

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012.04.05 *Thu*

「倒立する塔の殺人」皆川博子


倒立する塔の殺人
著者:皆川博子
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
戦時中のミッションスクールでは、少女たちの間で小説の回し書きが流行していた。蔓薔薇模様の囲みの中に『倒立する塔の殺人』とタイトルだけ記されたその美しいノートは、図書館の書架に本に紛れてひっそり置かれていた。ノートを手にした者は続きを書き継ぐ。しかし、一人の少女の死をきっかけに、物語に秘められた恐ろしい企みが明らかになり…物語と現実が絡み合う、万華鏡のように美しいミステリー。



皆川作品は「聖餐城」「開かせていただき光栄です」に続き3冊目になります。

神聖ローマ帝国、18世紀ロンドンの次は戦時中の日本ですか(笑)
皆川さん、どんだけ守備範囲広いんだろう。。。毎回感心しちゃいますよ~かお

毒のある美しさ。
この本を一言で言い表すなら、迷わず「毒」という言葉を使います。ただ美しいだけじゃないの。
少女達の残酷さ、女学校ならではの閉塞感。万人受けはしませんが、好きな人は好きだろうなぁ。

この作品を読みながら、恩田陸さんの「蛇行する川のほとり」を思い出しましたかお
姉妹のように仲が良い二人の美少女だとか、ふとした時にほんのり悪意が顔を覗かせる瞬間だとか。
読み進めるうちに、決して見た目通りではない世界が広がっていて、ドキリとしてしまいます。


ライン


「倒立する塔の殺人」と名づけられた一冊のノートを中心に、
ある一人の少女の死、そして隠された過去の出来事がじわじわと明らかになります。

ノートに書きこまれた小説と、現実世界での出来事が交互に綴られていくのですが、
ともすれば小説と現実がごっちゃになってしまい(笑)何度も頭の中を整理しながら読み進めました。

太平洋戦争末期の女学校という、ちょっと特殊な設定なのですが。
違和感なくスッと物語に入り込んでいける、皆川さんの圧倒的な筆力には脱帽しますし、
それ以上にこの時代を背景に、あくまでも「ミステリ」として成り立っているのが素晴らしいです~きもち

一種独特な雰囲気だけに読む人を選ぶとは思いますが、これは一読の価値アリです!!




≪検索用INDEX≫ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
    作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆
    作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆

    ブログランキング・にほんブログ村へ 
    にほんブログ村 
関連記事

COMMENT

独特の雰囲気があって、面白そうですね^^
nanaco☆さん、こんばんは~(^^)/

『倒立する塔の殺人』、私も購入済みですよん(*^^)v
あらすじを読むと、戦時中が舞台みたいで、
その時代のことを全く知らない私でも
物語にのめり込めるかちょっと不安だったんですけど、
nanaco☆さんの、違和感無くスッと入り込めた、という言葉で
ちょっと安心したしました^^

「毒」ですか~。うーん…ちょっと苦手かも。。。^^;
でも、小説と現実がごちゃごちゃになる感じは面白そうかな♪
私も、しっかり頭を整理しながら読んでみますね~(^O^)/
by miwa125 #-
2012/04/05(木) 18:01 [Edit
nanaco☆ちゃん、こんばんは~。
今日は私のブログにも沢山コメントをくださって、どうもありがとうございますね~。^^
やっぱりnanaco☆ちゃんがコメントくれたり、こうやってブログを更新してくれるととても嬉しいです。(*^^*)

nanaco☆ちゃんの表現で、すご~く魅力的な作品に思えてきました。
毒のある美しさ~~~あ~、虜になりそうだわ!(爆)
太平洋戦争末期の日本の女学校っていう設定も面白いですよね☆
この方の本、題の付け方も独特で面白いですね。
なんか、独自の世界を持ってる方なんだろうな~。^^
by picchuko #-
2012/04/05(木) 21:14 [Edit
皆川博子先生を讃えたい
nanaco☆さん、こんちは~

う~ん、面白そうだぁ~!!
「一種独特な雰囲気だけに読む人を選ぶとは思いますが、これは一読の価値アリです!!」 →ですよね! 手に入れて、読んでみたいです(^0_0^)


『死の泉』読みましたよ~
ナチス、レーベンスボルン政策、カステラート、地下通路、廃城…。素材だけでも、いい感じです!
巧みな文体、…というより「美しい文字列」、刹那的な美の物語でした。まるで「クリムト」の絵画を観ている気分です。つい口から「完璧だぁ」と声を漏らしてしまいました。

皆川博子先生の世界を堪能しました(^O^)/ 「あとがき」まで凄いッス!
by いりえ #-
2012/04/06(金) 13:27 [Edit
皆川さん・・・やっぱり面白そう!!
nanacoさん、こんばんは★
皆川さん、これも面白そうですね!!
読みたい!「開かせていただき光栄です」も「死の泉」も読みたい・・・・
少女たちの世界・・・恩田さんの「蛇行する川~」も大好きなのできになりま~す。
by 日向 永遠 #MTvX3K/M
2012/04/06(金) 20:54 [Edit
miwa125さんへ
miwaさん、こんばんは~♪

>『倒立する塔の殺人』、私も購入済みですよん(*^^)v

おぉ、miwaさんも購入済みでしたか~(‐^▽^‐)
この本の表紙絵が好きな人は、きっと中身も好きだろうなぁ…なんて思いました(笑)
それぐらい、この絵が物語の雰囲気にピッタリなんですよねぇ^^
私も、戦時中の日本って全然知識がなくて、読み始める前はちょっと不安だったのですが、
そんな事も気にならなくなるぐらい、少女達の物語に引き込まれましたよ~☆

>「毒」ですか~。うーん…ちょっと苦手かも。。。^^;

ふふふ…miwaさんは「毒」のある物語は苦手ですか?(* ̄m ̄)ヘヘ
私は逆に、「毒」がないと物足りないと感じてしまうくらいなんですよ…(笑)
この作品は、どちらかというと幻想的な要素も強いので、そこまで毒々しくはなかったデス^^
miwaさんも是非楽しんで下さいね。感想楽しみに待っていますよ~♪
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/04/06(金) 21:26 [Edit
picchukoさんへ
picchukoさん、こんばんは~♪

こちらこそ、いつも素敵なコメントをありがとうございます☆ヽ(´▽`)/
実は、今日もちょっと朝から大変でした。久しぶりに一人で通勤したのですが、また待ち伏せされて。
仕事は遅刻するし、帰りは猛吹雪の中歩くハメになるし、もうさんざんな一日でした。。。
やっと家に入って鍵を二重に掛け、ワインを片手に一息着いたところです。
picchukoさんの温かいコメントを拝見すると、なんだかホッとしますよ~~(T_T)

>毒のある美しさ~~~あ~、虜になりそうだわ!(爆)
>太平洋戦争末期の日本の女学校っていう設定も面白いですよね☆

この題材だと古臭い作品になりそうなのに、むしろ新しさを感じさせるのがすごいです。
ミステリに軸を置いているからか、すんなりと物語に入り込む事ができました(o^-^o)
少女達だけの世界、美しくて、脆くて、そしてピリッとした毒を孕んでいて。クセになります(笑)

この作品を書かれているのが「おばあちゃん」だっていう事も忘れちゃいけませんね~^^
皆川さん、すっかりファンになってしまいました☆
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/04/06(金) 21:39 [Edit
いりえさんへ
いりえさん、こんばんは~♪

皆川先生、やっぱり素晴らしいですね!!
読む度に全く印象が違うし、一見どれも別人が書いたのかと思ってしまうくらい(笑)
でも耽美的な所だとか、あちこちに散りばめられた毒だとか、やっぱり皆川さんだな、と(*^^*)
今回のお話も、ちょっと毛色は違いますがグイグイ引きこまれました。面白かったです!
いりえさんも是非読んでみて下さいね~^^

>『死の泉』読みましたよ~
>ナチス、レーベンスボルン政策、カステラート、地下通路、廃城…。素材だけでも、いい感じです!

うわぁ、読まれたんですね。読破おめでとうございます☆
いりえさんの感想をうかがっていたら、めっちゃ読みたくなってきてしまいました。。。
その素材、大好物なんです(*^▽^*)vそしてクリムトの絵画を見ている気分だとは…!
あぁ、私もその世界に浸りたい。週明けあたりから読み始めようかな~^^

そういえば昨日、「薔薇密室」の文庫版が出ましたね。
ドイツ・ポーランド国境に建つ古びた僧院。咲き乱れる薔薇に閉ざされた狂気の世界。
あらすじだけで読みたくてたまりません(笑)今年は皆川さんの年ですね!
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/04/06(金) 22:02 [Edit
日向 永遠さんへ
日向さん、こんばんは~♪

>皆川さん、これも面白そうですね!!

日向さんに「聖餐城」を教えて頂いてから、すっかり皆川ワールドに浸っています(笑)
今回の作品は、「聖餐城」ほどのインパクト(&ボリューム)はないけれど、
太平洋戦争末期の女学校という設定が逆に新鮮で、とても楽しめました~(*^m^*)

少女達の閉ざされた世界は、「蛇行する川のほとり」のあの二人みたい。
しっとりとした美しさに、時折ピリッとした毒が混ざり合って……何て言うか、絶妙です!
少女達のアンバランスな魅力は、この時期だけなのかもしれませんね^^

>読みたい!「開かせていただき光栄です」も「死の泉」も読みたい・・・・

「薔薇密室」もそろそろ文庫化されたはずだし、私も読みたい皆川作品だらけです~(><)
週明けにはいよいよ「死の泉」に挑戦してみようかな、なんて思ってます☆
by nanaco☆ #N6kp4qTg
2012/04/06(金) 22:13 [Edit

Comment Form


秘密にする
 


TRACKBACK

TrackBack List



ブログパーツ

遊びに来てくれてありがとう☆

プロフィール

ななこ

Author:ななこ
本のレビューを中心に
のんびりと更新しています。

ミステリ、ファンタジー、SF等
ふと現実を忘れられる作品が好きです。
コメント&トラックバック、大歓迎!

積読本消化計画
2016年も始めました!


☆ななこの自己紹介☆

プロフ


☆心に残った言葉☆
随時更新中!


entry_img_1396.jpg


☆ランキング参加中です☆

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビューの評価について

基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリ

作者・作品別INDEX

アリスドーム

お友達&よく遊びに行くサイト

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
760位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ミステリー
14位
アクセスランキングを見る>>

人気ページランキング

よく遊びに来て頂いているページです♪

只今読書中!

nanacoの今読んでる本

最近読んだ本


nanacoの最近読んだ本

最近観た映画

nanacoの最近観たビデオ

twitter

◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

メールフォーム

お気軽にメッセージ下さいね♪

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

01  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  04  03  02  01  12  11  10  09  08 

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

Copyright © ++薫風日記++ All Rights Reserved.
テンプレート:サリイ (ブログ限定配布版 / 素材: Bee)    
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。