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2013.02.27 *Wed*

「ゴルフ場殺人事件」アガサ・クリスティー


ゴルフ場殺人事件
著者:アガサ・クリスティー
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に…新訳決定版。




☆月に1冊、クリスティー☆ (2013年の密かな目標です。笑)

さてさて、2月は<名探偵ポアロシリーズ>2作目「ゴルフ場殺人事件」ですきもち
ゴルフに全く興味のないワタシには、正直冴えないタイトルだなぁ…と思っていたのですが、
予想以上に面白かった!そして「ゴルフ場」はあまり関係なかった!(笑)

そういえば、恩田陸さんが前にエッセイで書かれていた事を思い出しました。
「休日にはコーヒー&胚芽チョコクッキーをお供に、クリスティーを読むのが一番の幸せ。」

うん、読書にはお酒&柿の種派の私にもちょっと分かる気がするよ…。
クリスティーにはなんかクッキーが合うんですよね。そして休日の昼間に読むなら尚良し!
上品で、洗練されているミステリだからでしょうかね。


etching33.gif etching35.gif


今回何と言っても面白かったのは、ヘイスティングズの暴走っぷりです(笑)

恋多き男って事は分かってたけど、ここまでとは!全くこのお人は……
まぁそれも微笑ましいんですけどね~。彼にもとうとう春が来たんでしょうか。
ヘイスティングズ君、憎めないキャラで大好きですかお

前作「スタイルズ荘~」に比べると、美人の女性が多く華やかな印象ですねきもち
しかし美人には毒があるというのが定説。なかなか一筋縄ではいきません。
過去のある事件を絡め、二転三転する犯人像にすっかり振り回されちゃいました~。

今回ポアロのライバルとして登場する、パリ警察のジロー警部。
彼らの正反対の捜査の仕方と、二人の頭脳戦がとても読み応えありましたきもち

ポアロはいつも飄々としているし、着眼点も一見的外れのように思えるのですが、
最後にはそれがきっちりと犯人に結びついているので、小気味良いですね。

強く美しい女性陣と、残念な男性陣!
そんな印象が強かった作品でした(笑) (その一言で片づけていいのか…!?)


◆こんな人にオススメ◆
本格ミステリが好きな人
恋に暴走する男の姿が見たい人



<名探偵ポアロシリーズ>
スタイルズ荘の怪事件



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2013.02.23 *Sat*

「あの夏、エデン・ロードで」グラント・ジャーキンス


あの夏、エデン・ロードで
著者:グラント・ジャーキンス
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
のどかな町を、くねくねと貫くエデン・ロード。自転車で快走していた十歳のカイルは車と衝突しそうになる。車は横転、血まみれの若い女が彼に迫る。悪夢のような光景に逃げ出した彼は、だが翌日、愕然とする。現場には何も痕跡がないのだ―。偶然“怪物”を目覚めさせたカイルと妹。人の心を支配する魔の闇に囚われた幼い二人は…。最悪の結末の予感に震える、禁断のダーク・ミステリ。




真っ青な空!柔らかな日差し!一面のトウモロコシ畑!
そして「あの夏、エデン・ロードで」という、何とも印象的なタイトルきもち

ちょっと「スタンド・バイ・ミー」みたいなのを想像しちゃいません?
きっとこの表紙だけなら、それほど興味を惹くことはなかったでしょう。
でも、私の悪いクセですがまたもや"帯"に目が行ってしまったのです。(このクセどうにかしなくちゃ…)

「最悪の結末に備えよ。」

ん、最悪の結末?なんだ、この美しい表紙とのギャップは…?(笑)
そう考えると、もう気になって気になって。思わずレジへ直行してしまいました~かお


tree01.gif


田舎道、兄妹、“怪物”…とくれば、思い出すのはあの映画。
フランシス・F・コッポラ監督のホラー映画「ジーパーズ・クリーパーズ」。
これは当時高校生だった私に、大変な衝撃を残したのですが…。

ある意味それ以上におぞましいというか、酷く後味が悪いというかきもち
この本に出てくる“怪物”とは、所詮は同じ血の通った人間なんですよね。。。

物語は、少年カイルの視点から淡々と展開していきます。

大人の目から見れば何でもないような事でも、子供の目から見れば世界はまるで違って見える。
カイルを慕って、いつも後からくっついてくる妹のグレース。トウモロコシ畑でのかくれんぼ。

そんなある夏の日、幼い二人を襲った悲劇。
安全なはずのエデン・ロードで、突然日常が崩壊してしまう瞬間。
早い段階で犯人が分かっているだけに、純粋な兄妹が闇に飲み込まれていくのが辛かったかお

決して大きなどんでん返しがある訳でもないし、結末も予想の範囲内です。
それでもこの吸引力はスゴイわ~~引き込まれてしまいましたきもち

読み終えた後に心にどんよりと重いものが残りますが、嫌いじゃないです!!
全てが分かった後で、もう一度プロローグを読み返すと、、、やりきれないですねきもち
2013年のイヤミス 入り、決定です(笑)


◆こんな人にオススメ◆
後味の悪い作品OK!な人
アメリカ田舎町の雰囲気が好きな人




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2013.02.19 *Tue*

「黒龍の柩」北方謙三


黒龍の柩(上)(下)
著者:北方謙三
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
時は、幕末。時勢は否応なく男たちを呑み込んで行く。土方歳三も、人を斬りながら新選組の活路を探し続けた。親友・山南敬助の捨て身の切腹、同志・近藤勇との別れの予感。やがて土方は、坂本龍馬が暗殺の直前に語った計画に、新選組の未来と己の夢を賭ける。命を燃やしながら奔った男たちの青春群像。見果てぬ夢を謳いあげた北方版「新選組」。





「三国志」「水滸伝」で、一気に北方さんのファンになった私(笑)

北方さんが新選組を題材にした小説を書いていると知って、読まずにはいられなくて。

だってこの作家さんの描く漢達は、「これぞ漢!」という人物ばかりだから。
そして息をのむほどに美しく儚く散ってゆく。それが新選組のイメージにぴったりだったんですきもち

結論から言いましょう、、、

北方さんの描く新選組は、やっぱり格好良かった!!


「替天行道」の旗を掲げる水滸伝の英雄達と、「誠」の旗を掲げる新選組の隊士達。

片や古い体制を壊す者と、片や古い体制を守ろうとする者。
彼らは一見相反するように見えるけれど、実はとても似ているなぁと思います。
それは、愚直なまでに自らの信念を貫く事なのかもしれない。

決して他人に迎合しない。時流に流されない。それがどれだけ難しい事か、、、
だからこそ、「人斬り集団」と言われようと、後世の人々に悪者扱いされようと(泣)
新選組の刹那的とも見える生き方に、こうも惹かれてしまうのでしょうね~かお


flower04.gif




この作品は、主に新選組の副長・土方歳三の視点から描かれていますかお

土方さんといえば、どこまでも直情的で、敵にがむしゃらに斬り込んでいく姿。
ま~司馬さんの「燃えよ剣」の影響かもしれませんが(笑)私の中ではそんなイメージ。

でも、北方版土方さん (どうでも良いが北方謙三と土方歳三って似てるな・・・) は、
"鬼の副長"という異名もどこへやら、一歩下がった所から冷静に時勢を読み、
仲間に対しても思いやり深い人物として描かれています。これは新しい土方像!!

新政府軍に追い込まれて、徐々に蝦夷地へと北上する姿は痛々しいですね。
ただ、ラストは驚きの展開です。正直、これってアリなの!?と思いました。
でもある意味、これも夢があるのかもしれないなぁ。。。


個人的に一番嬉しかったのは、何といっても山南さんですね~きもち
山南敬助といえば、隊を脱走して切腹させられてしまった人物ですが、
彼が土方さんと同じ思いを持った、理知的な人物として描かれています。素敵すぎる…。

山南が言葉の優しさなら、土方は無言の思いやり。完全に惚れるね、この二人。

*余談ですが、西郷隆盛の描き方があまりにも酷くて笑っちゃいました。
榎本や大鳥も、剛胆でオトコマエな土方さんに比べるとかなりの小者感が…!(笑)


◆こんな人にオススメ◆
新選組が好きな人
坂本龍馬ブームに嫌気がさしていた人
土方歳三の最期に納得がいかない人





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2013.02.16 *Sat*

「ふたりジャネット」テリー・ビッスン


ふたりジャネット
著者:テリー・ビッスン
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
本邦初のテリー・ビッスン短篇集。サリンジャー、ピンチョンら有名作家たちが続々と田舎町に引っ越してきた?英国が船みたいに動きはじめた?万能中国人がヘンテコなす牛木で事件を解決?そんなばかな話ってある?屈指の技巧派にして短篇の名手ビッスンが描く物語は、まさに現代の“ほら話”。ヒューゴー賞ほかアメリカ棋界の賞を総なめにして、一躍その名をとどろかせた名作ファンタジー「熊が火を発見する」をはじめ、ショートショート「アンを押してください」、ロマンティック・コメディ「未来からきたふたり組」、盲目の画家が死後の世界で見たものは…「冥界飛行士」、“万能中国人ウィルスン・ウー”3部作「穴のなかの穴」「宇宙のはずれ」「時間どおりに教会へ」など、全9篇を収録。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、デイヴィス読者賞、スタージョン記念賞受賞。




お友達の日向永遠さんからオススメ頂いた本です~かお
日向さん、遅れましたが読了しました!いつも面白い本をありがとうございますきもち

なんていうかね、さすが奇想コレクション☆って思いましたよ(笑)
とにかく変な話がてんこもり。(勿論褒めてるんですよ~~^^)
どれもこれもあり得ないような話なんだけど、それが当たり前のように受け入れられてるの。

ユーモアたっぷり、でも時に温かく、時に物悲しく。
表題作「ふたりジャネット」のようにオチがない作品もあるんだけど、それが心地良くて。
テリー・ビッスンの不思議ワールドを、思う存分堪能することができましたきもち


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「熊が火を発見する」「アンを押してください」「未来からきたふたり組」「英国航行中」
「ふたりジャネット」「冥界飛行士」「穴の中の穴」「宇宙のはずれ」「時間どおりに教会へ」

以上、9つの短編が収録されています。

中でも特に自分の好みだったものやじるし


ぼたん 「熊が火を発見する」
比喩でもなんでもないのですよ!タイトルの通り、熊が火を発見しちゃうお話。
で、熊たちがたき火をして、時々枝をくべ足したりしている。人間くさいよね(笑)
どことなく物悲しさが漂うラストも好きです。


ぼたん 「アンを押してください」
男がATMからお金を引き出そうとすると、画面に見慣れない選択肢が。
「お預け入れ」「お引き出し」「残高照会」「お天気」…お天気ってなんだ?
それがだんだんエスカレートしていき、、、笑えるんだけどよく考えたら怖いわー。


ぼたん 「穴の中の穴」「宇宙のはずれ」「時間どおりに教会へ」きもち
<万能中国人ウィルスン・ウー>三部作。これめっちゃ面白かった!!!
万能中国人という肩書きの通り、とにかく何でもできちゃう凄い中国人ウー。
彼の経歴も笑っちゃうくらい凄いんだけど、全てを数式で解決しようとするのがまた笑える。

ウーの親友のアーヴィンは、
どこにいたって送られてくるその謎の数式(時々漢字が混ざっていたりする。笑)の事はさっぱり。
だけど何となく相槌を打っているだけで、何故かウーと会話が成り立っているんだよね。

どこまで万能なんだよ!とツッコミつつ、プッと笑わずにはいられない三部作でした。


この本の中で、唯一「冥界飛行士」だけは、毛色の違うダークな作品でしたが、
ユーモアに溢れた摩訶不思議な短編集でした。SF好きな方にはオススメです~かお


◆こんな人にオススメ◆
SFが好きな人
奇想天外な話が好きな人




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2013.02.14 *Thu*

「毒吐姫と星の石」紅玉いづき


毒吐姫と星の石
著者:紅玉いづき
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』姫君は唯一の武器である声を奪われた。星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。第13回電撃小説大賞大賞受賞作『ミミズクと夜の王』の続編、登場。





「ミミズクと夜の王」の続編ですきもち

前作同様、おとぎ話のような優しい雰囲気の物語でした。
そして今回のカバーイラストも同じ磯野宏夫さん。素敵な表紙ですよね~かお

占の国ヴィオンに生まれ、凶兆が出たという理由で下町に捨てられたエルザ姫。
貧しく、その日食べていくのもやっとという暮らし。彼女に残された唯一の武器は、その声。
毒と呪いの言葉を吐く事でしか、その日を生きられなかった一人の少女のお話です。

エルザはある日突然、再び王宮に迎えられる事になります。
他国の異形の王子に嫁ぐという、国の道具にされるために。。。


flower01.gif




正直「ミミズク~」ほどのインパクトはありません。

「ミミズク~」は、人間の少女×美しき魔物の王の恋(?)でしたが、
今回の「毒吐姫~」は、人間の姫×人間の王子というごく真っ当なストーリーだからです!

ただ、エルザの悪態(毒吐)はハンパない!!!そしてその振舞いたるや、筆舌に尽くし難く。
日々誰かの物を盗むような生活をしてきたから、仕方ないのかもしれないけど…
あなた、曲りなりにもお姫様なのですよー??(笑)

しかし!さらに驚きなのは、エルザと結婚する事になる王子クローディアス。
最初の晩餐で、犬のようにがっつくエルザを見ても微笑む王子……器が大きすぎます。
彼の優しさが、真摯な態度が、凛とした強さが本当に素敵でしたきもち

クローディアスの他にも、懐かしいメンバーが再登場。
姿を見せないフクロウが、何故か一番存在感があったりしてね。不思議なもんです。

読了後にすぐに「ミミズク~」を再読しましたが、
ミミズクの素直さや健気さ、夜の王フクロウの不器用な優しさに、また泣かされましたかお
うん、エルザも好きなんだけどね~。やっぱり異種間の恋愛にときめくnanacoでした(笑)


◆こんな人にオススメ◆
優しいおとぎ話が好きな人
女の子は強くなくちゃ!という人
「ミミズク~」で感動した人




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2013.02.10 *Sun*

「夜の底は柔らかな幻」恩田陸


夜の底は柔らかな幻(上)(下)
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。殺人者たちの宴が、幕を開ける。




2ヶ月続けて恩田さんの新作が読めるって、なんて幸せな事なんでしょう~~きもち

しかも今回は上下巻!その上待ち望んでいたダーク・ファンタジー!!
正直、ファンタジーと呼ぶにはあまりにも血生臭くホラーテイストの物語なのですが。
初期の頃の恩田さんを彷彿とさせる作品で、すごく好みでしたよかお

あらすじだけ読んでも、何のことかさっぱり分からないですね~(笑)

一言で言うと、簡単に人を殺す事ができる能力者達の戦いといったところでしょうか?
スティーヴン・キングの「ファイアスターター」に雰囲気が似ている気がします。

「イロ」と呼ばれる特殊能力を持った人間「在色者」。
日本から完全に切り離され、犯罪者が多く逃げ込むという「途鎖国」。
そして、先祖を弔うために、人々が山へ入る時期「闇月」。(運が良ければ死者に出会える)

最初の200ページくらいは、耳慣れない言葉のオンパレードで、ちんぷんかんぷんですきもち
でも、徐々にこの世界観、ルールが明らかになってくると俄然面白くなりますね!


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物語は、主人公・実邦が、ある人物を追って故郷・途鎖国に戻る所から始まります。
彼女が何故その人物を追っているのか?そして彼女にどんな能力があるのか??
これが中盤までなかなか見えてこないので、結構やきもきさせられます(笑)

実邦に異常なまでの執着を見せ、圧倒的な力を持った男・葛城。
高級スーツを身に纏った、一見優男風の殺人鬼・青柳。
そして、未知数の力を秘めた謎の指名手配犯・神山。

「在色者」である3人の男達と、彼らの少年時代の記憶。
山奥に集められた子供達…一体何のために?様々な要素が絡み合って、とにかく面白いきもち

ファンタジーというよりは、軽くホラーな展開です。血で血を洗う凄まじい殺戮。
鹿ボール、人間ボールの描写は、さすがにグロくて、ギョッとしましたね。。。
フランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」をイメージしたというのも納得。

ストーリーやキャラ造形自体は、とっても好みだったのですが!
予想していた通り大風呂敷を広げた感があったというか、ぶっちゃけ不完全燃焼ですかお

結局真相が分からないままだったり、解決していない問題もあったりして。
すごく好みなお話だっただけに、惜しい!!!という印象。(でも好き……)
ラストのあの二人の後日譚だけでも読ませてくれないかなぁ……恩田さん。


◆こんな人にオススメ◆
ホラー・ファンタジーが好きな人
超能力に憧れる人
白黒ハッキリさせなくてもOKな人(これ重要!)







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2013.02.08 *Fri*

自分へのご褒美チョコ♪


たまにはブックレビュー以外の記事も。。。

来週はバレンタインデーきもち
毎年手作りで作っていたものの、今年はあげる予定がないので(笑)
たまには自分用のチョコでも買ってみよう!と思って、大丸札幌店に行ってきました。

7Fにバレンタイン特設会場ができていて、目移りする程のチョコ、チョコ、チョコ!!!
日本、ヨーロッパを中心としたチョコレートブランドのお店がひしめき合っていました。
…もう見てるだけでおなかいっぱいになりそうかお

そんな中、目を付けたのはDelRey(デルレイ)というお店。
ベルギー・アントワープ本店の老舗チョコです。

KIMG0101.jpg

以前会社の人から、ベルギーのお土産で貰ったチョコの味が忘れられなくて、、、
フランスやイタリア、色んな国のがあったけどやっぱりベルギー。

箱にも描かれていますが、このダイヤモンドの形のが可愛いよねきもち


KIMG0100.jpg


早速一口……お、美味しいーー!!

パリッとしたチョコの中から、トロリと濃厚なチョコが溢れ出てきます。
舌触りもなめらかで、すぅっと鼻に抜けるような香りもとても良いです!!

これはウイスキーをちびちび飲みながら、ゆっくり味わいたいですね。


このチョコ1箱=文庫4冊分と、すぐに換算してしまう自分が悲しいですが(笑)
たまにはこんな贅沢もいいよね。


2013.02.06 *Wed*

1月☆鑑賞メーターまとめ


1月に観たDVDを、鑑賞メーターでまとめました~きもち


1月の鑑賞メーター
観たビデオの数:9本
観た鑑賞時間:1113分



12モンキーズ [DVD]12モンキーズ [DVD]
新年の一作目はこれ!ブラピとブルース・ウィリスの昔の映画は大体観てきたと思っていたんだけど、何故だか見逃していた作品です。近未来SFにジャンル分けされるんでしょうか?細菌によって50億人が死んでしまい、残った人間達は皆地下で暮らすようになった未来。科学者達は、その細菌の流布に「12モンキーズ」が関わっていたと突き止め、一人の囚人を過去に送り込むというお話。タイムトラベル物としては、結構難解かも。ラスト、空港のシーンでは違う道があったのでは?と思わないでもないですが、不思議とこの世界観に引き込まれました。
鑑賞日:01月05日 監督:テリー・ギリアム



別離 [DVD]別離 [DVD]
あまりにもやるせなく鬱々となるものの、傑作である事は確か。アルツハイマーの老人を介護するために雇われた女性が流産した原因を巡って、二つの家族が対立するという展開。ここ日本でも大いにあり得る事だけど、一つだけ大きく異なっているのは、これがイラン映画であるという事。「コーラン」の教えは絶対であって、嘘をつくことは「コーラン」及び神に背く事になる。信心深さは人それぞれだけれど、それが事件の真相を明らかにするとは思わなかったなぁ。登場人物誰もに苛立つし、全員の気持ちが少しずつ分かる。だからこそやるせない。
鑑賞日:01月06日 監督:アスガー・ファルハディ



サンクタム [DVD]サンクタム [DVD]
極限状態では、人間の本質が剥き出しになる。そんな事を強く実感した作品でした。熱帯雨林の奥地に存在する巨大洞窟。聖域(サンクタム)と呼ばれるその洞窟に探検隊が調査に入る、というアドベンチャー物。最近は少なくなったけど、昔はこういうタイプの映画よくありましたね。自然の脅威、圧倒的な美しさと対比して、人間の愚かさが浮き彫りになります。一人一人我が強くちゃ、こういう状況ではとても協力なんてできない!リーダーの意見に従えよ~とイライラしてしまう^^;息子クン…なんて過酷な…
鑑賞日:01月12日 監督:アリスター・グリアソン



メメント [DVD]メメント [DVD]
これはまた、何という斬新な発想だろう!記憶が10分しかない主人公。新しい事はすぐに忘れ、たった10分前に出会った人間の顔すら思い出せない。一番最後の記憶は、妻が何者かに殺された時。体に入れ墨を入れ、メモをして、何とか犯人を捜して復讐しようとするお話。そこまでなら分かる。でもそれがどんどん過去に遡っていくから面白いんですね。ちゃんと頭を使っていないと、途端に置いて行かれる(笑)誰の事も信用できない、自分を利用しようとしているかもしれない、頼れるのは入れ墨とメモだけ。今度は時系列順に観たくなりました…。
鑑賞日:01月13日 監督:クリストファー・ノーラン



テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]
ゆるい映画なのに、妙に力が入って観てしまった(笑)阿部ちゃんは、ローマ人と見紛うほどの濃ゆさ。その場にいるだけで、何故か笑えます。上戸彩ちゃんは、、、あれ?漫画でこんなキャラ出てきたっけ?まさか、さつきちゃん役?と首を傾げたけど、なるほど~映画オリジナルだったんですね。お話も後半はシリアスな感じになっていましたが、これはこれで楽しめました。個人的には、前半のノリが続いて欲しかったけど~^^
鑑賞日:01月14日 監督:武内英樹



ハンガー・ゲーム [DVD]ハンガー・ゲーム [DVD]
架空の独裁国家で、24人の選ばれた若者が殺し合いをするというハンガー・ゲーム。あまりにも醜悪で悪趣味なんだけど、こういう設定は好き。くじ引きで選ばれてしまった妹のために、自ら志願した少女役のジェニファー・ローレンスが凛として素敵。「バトル・ロワイアル」ほどのインパクトはなく、殺し合いのシーンはあっさりしていたものの、世界観が好きなのでなかなか楽しめました。このゲームを娯楽として楽しむ人間達の異常さに鳥肌が立った。(自分もか?笑)スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」を思い出しました。
鑑賞日:01月19日 監督:ゲイリー・ロス



トータル・リコール(初回生産限定) [DVD]トータル・リコール(初回生産限定) [DVD]
オリジナル版は未見。よく考えると結構単純なストーリーではあるのですが、近未来の都市や、発達した電子機器類、コロニーから地球の中を通って裏側に働きに行く…という設定が面白く、ビジュアル的にも綺麗でワクワクする!好みの記憶を買って、自分の記憶に上書きする人工記憶センター・リコール社。今の世界は現実なのか、それとも妄想に過ぎないのか?そのあたりの曖昧さと、近未来都市の非現実さが相まって、何とも言えない魅力があります。後半以降はちょっと失速気味ですが、楽しめました。鬼嫁の執着っぷりが一番恐ろしかった(笑)
鑑賞日:01月20日 監督:レン・ワイズマン



バイオハザードV リトリビューション(初回生産限定) [DVD]バイオハザードV リトリビューション(初回生産限定) [DVD]
何故だか新作が出るとどうしても観てしまうシリーズ。ホラーとして完成度が高かった1の頃が懐かしい!最近のバイオはもうツッコミ所満載で、もはやコメディの域ですね(笑)ゾンビがかなり必死に全力疾走してるのに笑ったり、極寒の地であのスリットの入った服はどうなの?(アリスはいつの間にか身体にピッタリの防寒着に身を包んでる)と思ったり、ジルの洗脳には何も触れていなかったり。でも何だかんだで、次回作も観てしまうんだろうなぁ…。東京・NY・モスクワのバーチャル世界で死闘を繰り広げるゲーム的な展開は面白いです。
鑑賞日:01月26日 監督:ポール・W・S・アンダーソン



めまい [DVD]めまい [DVD]
ヒッチコックは美人の女優しか使わないと聞いた事がありますが、この映画を観て確信しました。キム・ノヴァクの妖艶な美しさ…女性から見ても凄まじく魅力的。「鳥」ほどのインパクトはないものの、サスペンスとしてとても面白かったです!過去の亡霊にとりつかれたらしい女性。友人である彼女の夫から調査を頼まれた主人公は、知らず知らずのうちに彼女に惹かれていく。終盤以降、恐ろしい展開を見せます。欲望、エゴが剥き出しになった人間。有無を言わさず相手を自分のカラーに染めていくという異常さ。衝撃のラストです。
鑑賞日:01月27日 監督:アルフレッド・ヒッチコック

鑑賞メーター


ライン


一番印象に残っているのは「別離」
宗教の異なる日本では、とても考えられないようなオチかもしれませんね~。
なんかもう、登場人物皆にイライラして、でもどの人物の気持ちも分かるんだよなぁ…。
エンドロールも印象的な映画でしたね。きっと、しばらく忘れられないであろう作品。

「トータル・リコール」は、ツッコミ所はあるものの、この世界観がたまらなく好き。
近未来都市の映像が美しいし、人工記憶センターという設定もドキドキするくらい魅力的。
雰囲気は「マイノリティ・リポート」に似てるね~。

ヒッチコックの「めまい」も良かったですかお
これは終盤以降の展開がすごい!死んだ女にそっくりな女…自分のカラーに染めたい男…
怖い、怖い。次は「裏窓」を観てみたいです!


2013.02.03 *Sun*

「10月はたそがれの国」レイ・ブラッドベリ


10月はたそがれの国
著者:レイ・ブラッドベリ
評価:ほしほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。後期のSFファンタジーを中心とした短編とは異なり、ここには怪異と幻想と夢魔の世界がなまなましく息づいている。ジョー・マグナイニの挿絵十二枚を付す決定版。

【目次】
こびと/つぎの番/マチスのポーカー・チップの目/骨/壜/みずうみ/使者/熱気のうちで/小さな殺人者/群衆/びっくり箱/大鎌/アンクル・エナー/風/二階の下宿人/ある老母の話/下水道/集会/ダッドリー・ストーンのふしぎな死





もう、好きすぎてどうしよう!ってぐらい最高に面白かったです~~かおきもち

以前読んだ「華氏451度」は、ディストピアな世界が魅力のSFでしたが、
この「10月はたそがれの国」は、不気味・奇妙・不思議という言葉が似合いますね。

どの短編もゾクリと鳥肌が立つものが多く、怪奇好きにはたまらない作品だと思います!
ここまで自分好みの短編集に出会えたのは、久しぶりかもしれません。。。

昨年ブラッドベリは亡くなってしまったので、新しい作品が読めないのは残念ですね…。
幸い著作は多いようですし、古いものでも新装版で発売されていたりするので、
残された作品を大事に大事に読んでいこうと思いますきもち



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本当にどれも面白くて、順番を付けるのがすごく難しいのですが(笑)
中でも、特に自分好みだった作品を書きとめておきます!


ぼたん 「こびと」
毎晩、人のいなくなったサーカスで≪鏡の迷路≫に駆け込んでいく、醜い小人。
その迷路の中で、入場券売り場のエイメーが見たものとは…
かなりインパクト大です!挿絵もまた良いのよね~隅々まで凝ってます。

ぼたん 「みずうみ」
広い湖水で失踪した少女タリー。僕は淡い恋心と悲しみとを封印しその地を離れた。
10年後、恋人と一緒に再びその湖へ戻ってきた僕は、ある出来事に遭遇する。
不思議と怖さを感じない、美しく哀しい物語でした。

ぼたん 「使者」
身体の弱い少年のために、忠犬はいつも外の匂いを運んできてくれる。
夏の名残の匂い、カボチャの匂い、屋根裏部屋の匂い。時には、お客さんまで連れて来る。
ある日、長い間戻って来なかった犬が連れてきたものは…?

ぼたん 「小さな殺人者」
アリスは、自分の生んだ赤ん坊がどうしても好きになれなかった。
じっと自分を真正面から見つめる青い目。そして暗闇の中でも…!怖すぎる。
ふと、「オーメン」のダミアンを思い出しました。

ぼたん 「群衆」
交通事故にあった男は、30秒と経たないうちに野次馬がどこからともなく集まってきた事を知る。
やがて無事退院した彼は、ある奇妙な事に気付くのだった。
事故の現場では、遠く離れた地でもいつも野次馬は「同じ顔ぶれ」だと。

ぼたん 「びっくり箱」
このお話、大好きです!ある館で、母と"先生"と一緒に暮らしている少年。
外の世界には恐ろしい「死」が待ち受けているので、決して外に出てはならない。
ある日母親が倒れ、途方に暮れた少年は…。

ぼたん 「大鎌」
ある家族は、荒野の中にぽつんと作られている麦畑に立つ、一軒の農家を見つける。
そこでは冷たくなった老人の姿があった。ここを訪れた人間に麦畑を譲るというメモを残して。
しかしその麦畑には、ある秘密があった。想像すると怖いですね。


◆こんな人にオススメ◆
怪奇・不思議系のお話が好きな人
秋という季節に怖さを感じる人




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2013.02.02 *Sat*

1月☆ブクログまとめ


1月に読んだ本を、ブクログでまとめました~きもち


読んだ本の数:17冊(小説10冊・漫画5冊・雑誌2冊)


nanaco☆の本棚 - 2013年01月 (17作品)

いつもこのミスを買っていましたが、
あまり方向性が合わなくなってきたので、今回初めてこちらを購入。
全部お財布に優しい文庫だから、購入派には嬉しい限り(笑)

本の紹介の仕方がすごく面白かったです!
まずは内容を伝える。で、その後は本音で語ってくれる。
なんでもかんでも褒めるよりは、よっぽど参考になりますね^^
文庫Bリーグ、笑いました~!!

また読みたい本が増えました。
今年の読書の参考にしたいと思います。




「残穢」と同時発売された作品。

これ単品で読むと、ちょっぴり怖い程度の怪談。
ホラーを読みなれている読者には、それほどのレベルではない。

でも、「残穢」とあわせて読むと途端にリアリティーが増すんですね。
「鬼談百景」というからには100の怪談が入っているのかと思いきや、
99しか入っていない。残り一つは??それが「残穢」なのだ。

カギとなるのは、"ぶらんこ"のお話。
「残穢」では、この"ぶらんこ"と似たような手紙を受け取る所から始まる。
なるほど、こういうリンクがあったのかと合点が行きました。

という訳で、2冊あわせて読む事をオススメします。




正直ミステリとしては首を傾げざるを得ないものの、
少年の成長、青春物語としてはとても良く出来た作品だと思う。

幼い頃、ある事件をきっかけに声を失ってしまった少年マイクル。
彼には、絵を描く事と、どんな錠も開く事ができるという才能があった。
何故声を失ったのかという事については、徐々に明かされていきます。

やがてプロの金庫破りとなったマイクルが、とにかく格好良い!!
クールだけど負けず嫌いで、しかも美しく成長してしまった(笑)
金庫破りに押し入った家の少女アメリアへの淡い恋。
絵で会話をするシーンがすごく好き。

特筆すべきは、解錠する時の緊迫感でしょう。
いつ人が来るか、いつ警告音が鳴るのか分からない中、
自分の手先の感覚だけを頼りに、ナンバーを探り当てる。
あまりにもリアル!!




今年はポアロシリーズを読んでみよう!
…という事で、記念すべき一作目「スタイルズ荘の怪事件」。

何よりも嬉しかったのが、昨今ではあまり見られない上品さ、優美さ。
登場人物の会話一つとってみても、読んでいて心地よさを感じます。
(最近のは眉をひそめたくなるような会話も多いですから~^^;)

資産家の女主人の毒殺、というよくある設定ながらも、
これが現在のミステリを形作っているんだと思うと、感慨深いですね~。

ポアロのキャラも個性的で面白いし、
どこまでも振り回されるヘイスティングズが気の毒で(笑)
二転三転する犯人像、意外な共犯者。うーん、これは予想外だった。

面白かったです♪




今回も良いお話だった~どれも涙腺にきますね…

妖の姿が見えなくなってしまった祓い屋、
主はすぐ近くにいるのに、主には式達の姿が見えない。
「またそばにきてもいいでしょう?」切なかったです。

藤原夫妻の視点から描かれたお話、読みたかった!
例え夏目にどんなモノが見えていたとしても、
この二人なら全てを受け入れてくれそうな気がします。
でも、この距離感がとても好き。




昨年末、梓崎優さんの「叫びと祈り」に惚れ込みました。
書き下ろし短編があると知り、いてもたってもいられず…(笑)

やはり梓崎さんの「スプリング・ハズ・カム」がずば抜けて良かった!
ミステリとしてはある意味、禁じ手?かもしれませんが、
まさかのオチに衝撃。続いて何とも言えない切なさに包まれる。
本当にこの作家さんのファンになりつつあります。

それと市井豊さんの「横槍ワイン」も良かったですね。
他の作品も読んでみたくなりました。

中には文章が軽すぎて、好みでない作品もありましたが…



私と踊って
恩田陸
読了日:01月13日
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恩田さん久々の新作。待ってました!!
SF、ファンタジー、ミステリ、様々なジャンルを楽しめる短編集です。

やはり恩田さんの書かれる文章は好きだな。
他のどの作家さんよりも、するっと自然に心に入り込んで来る。

対になっている作品があったり、
カバー下にも作品が載せられていたり(図書館の人は見れない^^;)と、
ちょっとした仕掛けと遊び心がある本ですね。すごく凝ってます。

徐々に異常さが明らかになっていく「骰子の七の目」
犬と猫がある日突然…!?「忠告」「協力」
外に出る度に風景が変わる奇妙な世界「少女界曼荼羅」
どこか懐かしさを感じる湿った都市「台北小夜曲」「火星の運河」

…等々、恩田ワールド全開。
順位を付けるのが難しいくらい、本当にどの短編も面白かったです。




双子ちゃん、無事に結婚!!
あまりのわんぱくぶりに、どうなることやらと思っていたけど、
サーム&サーミ兄弟となんだかんだで仲良くやれそうですね。
幸せになれ~~♪

アミルとカルルクの日常が覗けて嬉しかったです。
カルルクがアミルの背を抜いたら、何だかドキドキしちゃいそう(笑)
他のお嫁さん達のお話も楽しみにしています^^




怖い!(というかまず表紙にビビるんですけど…)

初っ端の映画のシーンから、まず衝撃でした…。
急死した映画コレクターの、コレクションの中に眠っていた謎の短編映画。
その奇妙な映画を観た男性は、映画が終わる前に失明してしまう。

一方、工事現場で見つかった五つの死体は、
脳髄と眼球が抜き取られているという、異様な状態だった。

この二つが、下巻でどう結びついてくるのか??
面白いですし、中だるみなく進むのだけれど、何しろ「痛い」。
あまりにもリアルで、読んでいるだけで心臓に悪い~(笑)




観る者を失明させるという、奇妙な映画に隠された秘密。
どんなオカルト的な展開が待ち受けているのかと思いましたが、
なるほど~そういう展開でしたか。予想外でした!!

猟奇的な殺人事件との関連性が見え始めた頃から、
俄然ストーリーのスピード感がUPし、面白くなりました。
何を書いてもネタバレになりそうで、レビューが難しいです(笑)

生きたまま………とか、想像したくないシーンが多々あり、
グロが苦手には人にはあまりオススメできません。

それにしてもあのエピローグ!続きが気になるんですけど~~><




萩尾望都さんのマンガに出てきそうだなぁ…というのが最初の印象です。

謎めいた美しい兄弟。外の汚いものからは一切隔離された世界。
ある家庭教師の女性の不可解な死。身体の一部が無くなった死体。
そして二人がいつも一緒にいる「あっちゃん」という謎の少年。

ミスリードさせるような文章が、あちこちに散りばめられており、
結局今回も自分の推理で真相に辿り着く事はできませんでした(笑)
(よく考えてみると単純なのに、何故気付かない!?^^;)

少年達の狂気が導いた結果は、あまりにも哀しいものでした。。。
前作「緋色の囁き」とは大分雰囲気が違いますが、今回も面白かった!




南九条さん(笑)
彼女の超インパクトのあるキャラに全てが持っていかれた…!
しかも、あんなだけど意外とイイ人なのがツボです。

八軒君とアキちゃんの関係も、少し展開がありそう!?
続きが楽しみです。




これほどまでに何とも名状しがたい、奇妙な読後感の作品は初めて。

カフカの「変身」。
あまりにも有名なので、どんな内容なのか予備知識はあったものの、
一度きちんと読んでみようという事で、手に取ってみる事にしました。
解説を除けば100ページ弱という、薄っぺらい本。
1時間程で読み終えてしまいますが、どんよりと心に澱のようなものが残る。

ある朝目を覚ますと、グレーゴル・ザムザ青年は巨大な虫になっていた。
何ともシュールな出だしで、否応なく物語に引き込まれてしまいます。

突然の怪事に、仰天しながらも心配する家族達。
グレーゴルは必死に自分の意思を伝えようとする。人間としての心があると。
でも家族にはそれが伝わらない。やがて意思の疎通もなくなっていく。

グレーゴル(ムカデのような虫らしい)の視点から描かれているため、
せわしなく動く足だとか、鎧のように固い背だとか、描写がリアル(笑)
嫌悪感と興味深さ(と怖いもの見たさ)がない交ぜになったような気持ち。

そもそも何故彼が虫になってしまったのかには触れられていませんが、
その分色々な解釈がありそうで、またいつか読み返したい一冊になりました!




ナショナル・ジオグラフィック協会、今年で創設125周年だとか。
これからも素晴らしい記事を期待しています!

さて、今回もボリュームたっぷりでどれも面白かったですが、
特にインパクトがあったのが「100年前の南極探査」でしょうか…。
凍てつくブリザードの中、身をかがめて進む隊員たちの白黒写真。
モコモコの毛に覆われたグリーンランド・ドッグたち。

耐え難い飢餓状態。壊死した足。仲間の死。
鳥肌が立つほどの壮絶な記事でした。

「果てなき宇宙への夢」も面白かったです。
SFの世界が、すぐそこにまで来ている!!夢が広がりますね。
でも今研究している人達が生きている間には、実現する事はないのかな…
それでも人類は探究する事を決して諦めない。

これまでで最も高速な宇宙船ヘリオス2号の最高時速は、25万3000キロ。
それでも地球に最も近い恒星を目指すと、1万7000年以上かかるという。
(クロマニヨン人が洞窟に絵を描いていた時代から現代までと同じ時間、
なんて丁寧に書かれていて、ちょっと笑ってしまった)
宇宙というのは果てしないなぁ……




ラノベっぽいのかな?と思って読み始めましたが、
意外にもなかなか骨太なミステリでした!

「ヒトデナシ」という怪異(妖怪みたいなモノ)と人間が共存する世界。
「絵画と猫のヒトデナシ、露草」の諱乗りに笑いました。
この後のシリーズでは、色々な種類のヒトデナシが登場するんでしょうか。

人の顔を奪う「無貌」という不気味な存在。
無貌被害者は、ある特定の状況下では姿が見えないという設定が、
上手くミステリに生かしてありましたね。
顔を奪われてしまった探偵・秋津は、少し存在感が薄かったかな(笑)
その分、生意気な少年助手・望のキャラが立っていたように感じます。

望がサーカスにいた頃の様子だとか、
続編ではもう少し見えてくると嬉しいなぁ、と思うのですが^^




少女マンガは、くっつくまでが一番面白いんだと実感した巻(笑)

爽子と風早君は、なんだかんだで抜群の安定感だし、
あやねちゃんも、ちづも結局上手くいっちゃって…
そりゃ皆が幸せになるのは、すごく嬉しい事なんだけど!

でも卒業後までは描いてくれなくても良いかなぁ、なんて。
高校時代の「青春!」って感じが好きなんだよ~~




相変わらず美しい絵の中に、ギャグとグロが入り混じって。
超カオス状態なこのシリーズが好きです!!
(でも前ほど描き込みに気合が見られなくなったのは気のせい?)

そしてますますレジで買いづらくなってきた帯。
そんな話じゃないはず、、、いや、そんな話なのかなぁ?^^;
安里のパンダのくだり、笑いましたね~。モンさん(笑)

華道教室の奥さまのお話、面白かったです。執念ですな……。
尚月地さんは、女性のドロドロした部分を描くのが本当にお上手です。
こんなの読んだら女性不信になっちゃいますね。

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最近は、ちゃんとレビューをためないようにしていますよ~(笑)

ブクログは大体リアルタイムで書いているんですけど、
ブログでのレビューは、読んでから2ヶ月や3か月、平気で空いちゃってましたからかお
やっぱり読んだ後すぐに感想を残すのはイイですね。まだ記憶に新しいので。。。

1月に読んだ本で一番印象的だったのは、ダントツでカフカの「変身」ですね。
「城」や「審判」も読んでみたくなりました。

あとは、恩田さんの「私と踊って」も大好き。
今「夜の底は柔らかな幻」を読みながら、じっくり幸せを噛みしめているところです。


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基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
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ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
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ほし 何も言えない

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◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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