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This Archive : 2013年01月

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2013.01.30 *Wed*

「無貌伝~双児の子ら~」望月守宮


無貌伝~双児の子ら~
著者:望月守宮
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界―。名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。しかし彼のもとに、親に捨てられた孤高の少年・望が突然あらわれ、隠し持った銃を突きつける!そんな二人の前に、無貌から次の犯行予告が!!狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹―。次々とまき起こる怪異と連続殺人事件!“ヒトデナシ”に翻弄される望たちが目にした真実とは。第40回メフィスト賞受賞作。




お友達のmiwa125さんにオススメしてもらった作品です~かお

miwaさん、あれから約3年半(!)も経ってしまいましたが、ようやく読めましたよ…(笑)
いつも素敵な本の紹介ありがとうございます!

さりげにいつかコンプを目指そうかと目論んでいるメフィスト賞受賞作品ですきもち
表紙からすると、「ラノベっぽいノリなのかなぁ」と思って読み始めましたが、意外や意外。
なかなか骨太のミステリで、読み応えたっぷりでした。

「ヒトデナシ」という怪異(妖怪みたいなモノ)と人間が共存する世界。
人間のヒトデナシ=無貌(むぼう)と呼ばれる不気味な存在が中心となっています。
無貌は他者の「顔」を奪う能力があり、人体の一部を収集するのが好きという悪趣味っぷり!

「顔」を奪われた名探偵・秋津と、少年助手・望が活躍するミステリですきもち


tutuneko_link1.gif


一人は病で死に、二人は自らの手で命を散らす。残りのものはみな、人間であれば殺される。
そして死にゆくこの家から化け物が生まれるだろう。


不吉な予言を残して自殺した男。旧家における相続争い。
包帯で顔を隠した軍服姿の男。そっくりな顔をした二人の美少女。
なんかもー何故ここまでツボをついてくる!と叫びたくなるほどの好みの設定です。

謎解き自体はそれほど突飛なものではなく、むしろ正統派ではあるのですが、
だからこそこの「ヒトデナシ」の世界観が生きてくるんでしょうかね~かお

ある状況下では、特定の人間は"無貌被害者の姿を見る事ができない"という設定が、
上手くミステリに活かされていたように思います。

最初は望のキャラが、なかなか定まっていないのが気になりましたが、
中盤以降は自分の進むべき方向性を見つけたようで、一気に頼もしくなりましたね。
あとは彼がサーカスにいた時の様子だとか、徐々に見えてくると良いなぁ。。。

今回は一作目だからか、若干冗長に感じる部分もあったので、
次はさらにキレのある謎解き(秋津さんも頑張って!笑)を期待してま~すきもち


◆こんな人にオススメ◆
名家の陰謀・対立が好きな人
非現実的な世界に抵抗がない人




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2013.01.27 *Sun*

「変身」フランツ・カフカ


変身
著者:フランツ・カフカ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。



あまりにも有名なカフカの「変身」きもち

どんな内容なのか予備知識はあったものの、実は手に取るのは初めてです。
でも、解説を除けば100ページ弱の薄い本というハードルの低さもあって、
一度はちゃんと読んでみよう!という事で、この度購入してみる事にしました~かお

1時間程で読み終えましたが、サクサクと読み進められると思いきや、
重みのある文章で、読み終えた後にはどんよりと心に澱のようなものが残ります。

孤独、不条理、絶望。どんな言葉でも陳腐に聞こえてしまう。
だって、いっそ清々しさすら感じられるんだもの(笑)何とも言えぬこの奇妙な読後感。
薄い本ですが、一読しただけでは軽く語ることのできない何かがこの作品にはありました。


seiza08.gif


ある朝目を覚ますと、グレーゴル・ザムザ青年は巨大な虫になっていた。
何ともシュールな始まりです。

鎧のように固い背中、うねうねと動く沢山の足。
なんかね、描写がリアルすぎて嫌悪感をもよおすほどなのねきもち

でも、一家の稼ぎ手であるグレーゴルは、そんな自らの体を見ても最初に思うのは、
「働きにいかなくちゃ」という事。あんた、そんな場合じゃないでしょ!とツッコミたくなるけど、
それを奇妙だとは思っていない様子。否応なくこの不思議な世界に引き込まれます。

突然の怪事に仰天して、グレーゴルを部屋に軟禁する両親と妹。
グレーゴルは必死に自分の意思を伝えようとするけど、彼らは理解する事ができない。

もどかしい!酷い家族!でも正直キモチワルイー!!(笑)

もう色んな感情がない交ぜになっちゃって、、、

何故彼は、突然虫(ムカデのようなものらしい)になってしまったのか?
その事については一切触れられていません。だから色々と妄想したくなるんですよね~。
色々な解釈ができそうなので、是非読まれた方の意見もお聞きしたいですかお


◆こんな人にオススメ◆
う~ん、誰にオススメしたら良いのか?(笑)




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2013.01.23 *Wed*

「暗闇の囁き」綾辻行人


暗闇の囁き
著者:綾辻行人
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。『緋色の囁き』に続く異色の長編推理“囁き”シリーズ第二弾、講談社文庫に登場。




「緋色の囁き」に続く、<囁きシリーズ>第二弾きもち
前作とは繋がりがないので、この作品から読んでもOKです。

序章の部分を読んで、思わず凍り付いてしまったよ…きもち

このおぞましい惨殺シーンは、例のあの本と同じではないか!
(しかも、つい先日のブックレビューでも引き合いに出したばかりだったりして・・・)

"双葉山の殺人鬼"って、これの事だったのね。
思いがけずリンクを発見してしまって、嬉しいやら、恐ろしいやら複雑な心境です(笑)
あの本は、大きなトラウマになった作品だったので、正直今回もビビりまくりでした~きもち


kouseki.gif


…ですが、読み始めてホッと一安心かお
例のあの本(なんかハリポタのヴォルデモートみたいね。笑)みたいなグロさはありません。
序章部分は、過去の悪夢としての描写なので、物語に直接は関わってはこないのです。

大学生の拓也が、伯父の別荘へ向かう途中に山の中で出会ったのは、
謎めいた美しさを持つ幼い兄弟、実矢と麻堵。

二人を家まで送って行った拓也は、彼らの女家庭教師が、髪を切られ変死していた事を知る。
円城寺家の異様な雰囲気。窓からのぞく人影。何かを隠している使用人達。
そして二人がいつも一緒にいる「あっちゃん」という謎の少年とは、一体誰なのか?

あっと驚くような意外性はないので、ミステリとして読むと肩透かしかも。。。
まぁ、私はいつも言っているように良い読者なんで(笑)ミスリードされまくりでしたが!

少年達の無邪気さゆえというか、外から隔離された二人だからこその、この結末。
哀しいなぁ…なんともやりきれない気持ちになりますねかお

*実矢と麻堵は、何となく萩尾望都さんのマンガに出てきそうだなぁ、なんてきもち


◆こんな人にオススメ◆
美しい兄弟に惹かれる人
例のあの本を読了済みの人



<囁きシリーズ>
緋色の囁き


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2013.01.20 *Sun*

「シンドロームE」フランク・ティリエ


シンドロームE(上)(下)
著者:フランク・ティリエ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
急死した収集家のコレクションに眠っていた謎の短篇映画。奇怪な描写が続くその映画を見たコレクターは、映画が終わる前に失明してしまった。映画の秘密を探るリューシー警部補。だがその行く手には、何者かが立ちはだかる。一方、五体もの死体が工事現場で発見された事件を追うシャルコ警視は、死体から脳髄と眼球が抜き取られている事実に着目するが…ふたつの事件を結ぶ糸があることを、二人はまだ知る由もなかった。




ブロ友のCozyさんから教えて頂いた作品ですきもち
Cozyさん、ありがとうございました!

猟奇的な殺人事件だとか、わりとそういうのは平気なんですが、
それでもこの作品は、想像していた以上に衝撃的なシーンがてんこ盛りでした~きもち
(綾辻さんの「殺人鬼」ほどではありませんが。笑)

そうね、そこまでグロという訳ではないのかもしれません。
例えて言うなら、指と爪の間に針を刺したような描写が多いというか…(笑)
あくまで例えなんですけど、そういうのにギャーッ!となる人はダメかもしれませんかお


heartn.gif


でも、ストーリーは謎だらけですごく面白いきもち
一見無関係に見える2つの事件が、やがて繋がっていくという過程はお見事です。

急死した映画コレクターの、コレクションの中に眠っていた謎の短編映画。
その奇怪なシーンが続く映画を観た男性は、映画が終わる前に失明してしまう。

一方、工事現場で見つかった五つの死体は、
脳髄と眼球が抜き取られたまま埋められているという、異様な状態だった。


初っ端の映画のシーンから、ちょっとした衝撃でした。多分自分なら凝視できない…。
一体どんなオカルト的な展開、はたまた猟奇的な無差別殺人事件になるのかと思いきや、
全く予測もしていなかった方向に、物語が進んでいきましたね~かお

ある傷ついた過去を持つシャルコ警視(おそらくダンディなオジサマ!笑)と、
危険な所に飛び込んでいくのが大好きなリューシー警部補(魅力的なバツイチママ)
二人の微妙な距離感も良くて、恋愛方面にもドキドキしながら読みました。

ただ、リューシーが出会い系サイトで相手を探しているというのが、
何となく彼女のイメージと合わずに興を削がれた感があり、少し残念でした。

エピローグ、これは続編に続くのですね??気になる……!!

*それにしても、この表紙はどうにかならんものか?(笑)
本棚に置くのすら怖いよぅ。


◆こんな人にオススメ◆
ちょっと毛色の違うサスペンスが好きな人
奇怪な映画を観る覚悟がある人
痛いのなんて全然平気!な人





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2013.01.17 *Thu*

「私と踊って」恩田陸


私と踊って
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
パーティ会場でぽつんとしていた私に不思議な目の少女が声をかける。「私と踊って」。彼女は私の手を引いて、駆け出した。稀代の舞踊家、ピナ・バウシュをモチーフにした珠玉の小篇。冴えわたる恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡。

【目次】
心変わり/骰子の七の目/忠告/弁明/少女界曼荼羅/協力/思い違い/台北小夜曲/理由/火星の運河/死者の季節/劇場を出て/二人でお茶を/聖なる氾濫/海の泡より生まれて/茜さす/私と踊って/東京の日記/交信




恩田さん、久々の新作ですよ~~きもち

やっぱ、恩田さん大好き。他のどの作家さんよりも、するっと心に入ってくる。
最も尊敬する作家さんに対しておこがましい気もするけど、一番自分の感覚に合ってるなぁ、と。
ひとつひとつ文章を噛みしめながら、大事に読ませて頂きました!

ミステリ、SF、ホラー、奇妙な味わいのショートショート…
様々なジャンルの作品を楽しめる、珠玉の短編集。19の作品が収録されていますきもち
特に好みだったのはコチラ やじるし


ぼたん 「骰子の七の目」

プロパガンダ・シリーズとして、連作にする事を考えていたらしい作品。
月に一度の戦略会議の日。いつものメンバーが集まる中、一人だけ見慣れない女がいる。
徐々に異様さが明らかになっていく、、、「私」の語り口の変化が怖かった。


ぼたん 「忠告」

ある日人間並みの知能を得た犬が、飼い主に危険を知らせるため一生懸命手紙をしたためる。
その後に収録されている猫バージョンの「協力」と、対になっているショートショート。
二つの作品の結末の違いにも注目です。猫って、猫って……!!(笑)


ぼたん 「少女界曼荼羅」

これがめちゃめちゃ面白かった。恩田さん、是非長編で書いて下さい!!
外に出る度に風景が変わる奇妙な世界。それは建物が常に動き続けているから。
しかし誰が世界を動かしているのか?「彼女」とは?「マンダラ」とは?妄想が広がる…


ぼたん 「台北小夜曲」

これは「火星の運河」と対になっている作品ですね。
デジャ・ビュの街・台北を舞台にした幻想的なお話。(ちなみに「火星の運河」は台南)
思い出と溶け合う雨の匂い、湿った街の匂い。何故だか懐かしい気がする。


ぼたん 「聖なる氾濫」「海の泡より生まれて」「茜さす」

それぞれナイル河、エフェソス遺跡群、奈良を舞台にした国際色豊かな連作短編。
一枚の写真を元に、見えない過去の記憶を読み取る事ができる、不思議な能力を持つ人の話。
ちょうど昨年、奈良の山辺の道を歩いたばかりだったので、「茜さす」は嬉しかった。


ぼたん 「私と踊って」

「自分で書いたにしては珍しく、とても気に入っている短編です」
…と、恩田さんがあとがきで仰っている通り、とにかく哀しくなるほど美しい作品。
肌寒い廊下で踊り出す二人の少女。窓からの柔らかな日差しが、光のステージを作り出す。


seiza03.gif



全て紹介できないのが残念。。。
順位を付けるのが難しいくらい、本当にどの作品も面白かったです。
中には対になっている作品がいくつかあり、それらのリンクも楽しめましたかお

実話を元にした「死者の季節」は、ゾッと鳥肌が立つし、
2010年に書いたはずの「東京の日記」は、ホント今読むとシャレにならないよ~。怖い。

ちなみに「交信」はどこに載せられているかというと……カバー下なんです。
小惑星探査機はやぶさの帰還を記念して書かれた作品とのことですが、これも面白い。
でも図書館で借りた人は見れないなぁ、なんて余計な心配しちゃったり(笑)

様々な仕掛け、ちょっとした遊び心、凝った装丁が素晴らしく、
恩田ファン以外にも、是非是非手に取って欲しい一冊となりました~かおきもち


◆こんな人にオススメ◆
不思議・奇妙なお話が好きな人
色々なタイプの作品を少しずつ読みたい人
カバー下に何があるのか気になる人




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2013.01.14 *Mon*

「放課後探偵団」アンソロジー


放課後探偵団
著者:アンソロジー
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
『理由あって冬に出る』の似鳥鶏、『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞した相沢沙呼、『叫びと祈り』が絶賛された第5回ミステリーズ!新人賞受賞の梓崎優、同賞佳作入選の「聴き屋」シリーズの市井豊、そして2011年の本格的デビューを前に本書で初めて作品を発表する鵜林伸也。ミステリ界の新たな潮流を予感させる新世代の気鋭五人が描く、学園探偵たちの活躍譚。




昨年読んだ梓崎優さんの「叫びと祈り」に惚れこんだ私。

他にも梓崎作品がないかと探しましたが、いかんせん、2010年にデビュー作を出したばかり。
でも、この「放課後探偵団」に書き下ろし短編が載せられていると知り、即購入ですきもち

学園を舞台にした、恋と青春のミステリ・アンソロジー。
1980年代生まれの、5人の若手作家の作品が収録されていますかお


ぼたん 「お届け先には不思議を添えて」似鳥鶏 ★★★

映像研究会が発送した箱の中身が、先方に到着した段階ですり替わっていた。
すり替える機会はないはず。犯人はいつ、どうやって中身を入れ替えることができたのか?

米澤穂信さんの古典部シリーズみたいな雰囲気。
なかなか納得のいくトリックだったし、動機も面白かった。うぅむ、若い!(笑)
キャラも立っていて気に入りました。「理由あって冬に出る」も読んでみたいなぁ。


ぼたん 「ボールがない」鵜林伸也 ★★

100球あるはずのボールが、なぜかいくら捜しても99球しか見つからない。
高校球児たちは、求めるボールの行方を推理で突きとめようとするが…。

文章があまりにもラノベっぽすぎて、苦手。
しかも単語単語でブツブツと切れるもんだから、読みづらいことこの上ない(笑)
推理云々よりも、そちらの方が気になってしまって。。。


ぼたん 「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」相沢沙呼 ★★★

バレンタインの日、教室に戻った生徒たちが見たのは、教卓に積み上げられたチョコレートの山。
みんなの荷物の中からチョコレートを抜き出して積み上げた犯人は誰か?そしてその目的は?

相沢沙呼さん、一度読んでみたかった作家さん。
甘酸っぱくて、キュンとくる可愛いお話でしたね~(学生時代に読みたかったなぁ)


ぼたん 「横槍ワイン」市井豊 ★★★★

映画制作同好会の新作鑑賞会の最中、メンバーのひとりがワインを浴びるという事件が起こる。
一体誰が、何の目的で彼女にワインを浴びせかけたのか?

面白かったです!ワインをかけた犯人が意外(!)で、そして妙に納得(笑)
この作家さん、男性ですよね?何故こんなに乙女心が分かる??素敵です。


ぼたん 「スプリング・ハズ・カム」梓崎優 ★★★★★

タイムカプセルに入っていたのは、15年前の卒業式で勃発した放送室ジャック事件の犯行声明。
密室状況下から忽然と姿を消した犯人は、いったい誰だったのか?

やはり梓崎さんは別格!!ミステリとしては禁じ手かもしれませんが、とにかく素晴らしい。
真相が分かってから再度読み直しましたが、まぁ~あちこちに伏線があること(笑)
胸が痛くなるほど切なく美しいラスト。涙腺が緩みました。。。


usakotan2.gif


…と、ちょっと長くなってしまいましたが、こんな感じのアンソロジーですきもち

「スプリング・ハズ・カム」のように、ずば抜けて面白い作品もあれば、
そもそも文体自体が受け付けない…という、個人的にはかなり残念な作品もあり(笑)
玉石混交のアンソロジーでしたね~。

新しい作家さんも開拓できたことだし、実りある読書となりましたかお


◆こんな人にオススメ◆
学園物・人が死なないミステリが好きな人
新しい作家を開拓したい人




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2013.01.12 *Sat*

「スタイルズ荘の怪事件」アガサ・クリスティー


スタイルズ荘の怪事件
著者:アガサ・クリスティー
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早早事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作が新訳で登場。




突然ですが、私、古典ミステリに疎いです。

曲がりなりにもミステリがメインのブログ、という事でやっているのだから、
現代ミステリの基盤となった古い作品を読まないと、ミステリは語れない!!
…と一念発起して、今年は古典ミステリを読んでいくことにしましたかお

アガサ・クリスティーの<名探偵ポアロシリーズ>一作目「スタイルズ荘の怪事件」です。

昨今のミステリは、良くも悪くも過激なものが多いですよね~。
ミステリなのかホラーなのか、その境目が曖昧なほど凄惨な事件にギョッとする事もあったり。
その点、この作品はとても上品で優美。安心して読む事ができましたきもち


いきもの


設定自体は、資産家の女主人の毒殺という特に目新しいものではないのですが。


私は見事に引っかかりました…


勿論疑わしい人は何人かいる訳で、その中でも最初の時点で「この人は犯人候補から外す!」と、
自信を持って圏外に移動させてた人が、結局犯人だったという。。。

共犯者の意外性もあって、読み直すと思わず膝を打ちたくなるような箇所があったりして。
う~ん、つくづく自分が良い読者だなぁと思う(笑)

探偵役のエルキュール・ポアロのキャラも素敵でしたかお
口ひげが特徴のダンディーな小男。明るくて、ひょうきんで、潔癖。
友人のヘイスティングズの事を、すぐに「わが友!」と呼びかけるのが印象的でした。

当のヘイスティングズ(まだ30歳と若い!)は、
ポアロの奇妙な言動を「頭がおかしくなったのだろうか」と、本気で心配している所が笑えます。
勿論それらの言動は、全て真相へと繋がっていたのですが。

デビュー作だからか、幾分冗長に感じられる部分もなきにしもあらずですが、
このシリーズ、続けて読んでいこうと思いますきもち


◆こんな人にオススメ◆
本格ミステリが好きな人
年の離れた友人関係に憧れる人




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2013.01.09 *Wed*

12月☆鑑賞メーターまとめ


昨年12月に観たDVDを、鑑賞メーターでまとめました~きもち

12月の鑑賞メーター
観たビデオの数:5本
観た鑑賞時間:599分


Midnight in Paris/ミッドナイト・イン・パリ[日本語字幕無][PAL-UK][リージョン2]Midnight in Paris/ミッドナイト・イン・パリ[日本語字幕無][PAL-UK][リージョン2]
なんてロマンチックなファンタジー!1920年代、芸術家達の集まるパリへタイムスリップした主人公。フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ピカソにダリ。かの有名な人物達と仲良く杯を傾け、議論に花を咲かせる。そしてピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール、美しすぎ!!)への恋。単なる空想、夢物語で終わらない所も良い。自分も「あの時代に生まれていたら…」と思うことはよくあるだけに、なかなか考えさせられる作品でもありました。個人的にあのラストは最高だな~~^^映像も美しく、大満足☆
鑑賞日:12月09日 監督:



ヘルプ~心がつなぐストーリー~ ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]ヘルプ~心がつなぐストーリー~ ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
素晴らしい映画!今年観た中でも1、2位を争うほどの良い作品でした。上映時間はなんと2時間半。これでハズレだったらどうしたものかと思いつつ鑑賞し始めましたが、全く長さを感じさせませんでしたね~。舞台は1960年代のアメリカ。白人の家庭で「ヘルプ」と呼ばれる家政婦を始めとする黒人への人種差別を扱った作品。黒人と同じトイレは病気が移ると嫌悪する、でも自分の大切な子供は終始預けっぱなしという矛盾。若き白人女性ライターと、徐々に距離感を縮めていく様も良かった。重いテーマにも関わらずところどころに笑いもある感動作!
鑑賞日:12月09日 監督:テイト・テイラー



【初回限定生産】神弓-KAMIYUMI- ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]【初回限定生産】神弓-KAMIYUMI- ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]
B級映画と思いきや、意外にも骨太なアクション映画。終始手に汗握る展開で面白かったです。幼い頃に、逆賊として捕えられた父親を目の前で殺された兄妹。美しく成長した妹は婚礼が決まり、兄もしぶしぶながら役目を終えた…と思ったら突然の清の襲撃。連れ去られた妹を助けるために、家宝の<神弓>を持ってお兄ちゃん頑張る!というお話。設定はベタなんだけど、風向きや地形、全てを読んで躊躇いなく弓を引く時の緊張感がたまらなかった。主人公を追う清の精鋭部隊の存在感も凄かったです。
鑑賞日:12月15日 監督:キム・ハンミン



ジェーン・エア [DVD]ジェーン・エア [DVD]
ストーリー云々よりも、まずは衣装の美しさに目を奪われてしまいました。凝ってるなぁ。なんとこれらの衣装は全て手作りとのこと!驚きです…。重く垂れこめたような空、荒涼とした大地、荘厳な雰囲気のあるロチェスター邸。イギリスならではのこの舞台が素晴らしい。屋敷の隠し部屋、幽閉された妻等サスペンス要素も良い。ただ、ジェーンとロチェスターがお互い惹かれていく過程がもう少し欲しかったかなぁ。それでもジェーンの毅然とした立ち居振る舞いが素敵で、観てる側も思わず背筋が伸びてしまいました(笑)
鑑賞日:12月25日 監督:キャリー・ジョージ・フクナガ



ツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD]ツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD]
良い映画でしたね~堺さんはホント何を演じられても上手いなぁ。鬱病は、年々増えていると言います。自分しかできない、仕事に行かなきゃいけない。責任感の強い人は、息抜きができなくて辛いだろうな。酷くなると味覚までおかしくなってしまう事があるとは初めて知りました。そして「頑張らなくていい」その一言がほんの少し心を軽くするという事も。妻が夫に向かって「ツレ」と呼びかけるのは違和感がありましたが、堺さんと宮崎さんお二人の夫婦役はとても息が合っていたと思います!
鑑賞日:12月31日 監督:佐々部清

鑑賞メーター

いきもの


12月は、幸運にもアタリばかりでした!!
社会派、文芸、ファンタジー、アクション…とジャンルも色々観る事ができましたね~かお

「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」は、邦題が野暮ったいですが。。。
でもこれ、すごく良い映画だったよ!黒人の人種差別を描いていますが、重くなりすぎない。
一見の価値アリな作品なので、是非是非。

ウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」は、ジャケットがオシャレ。
芸術家達の宝庫だった1920年代のパリに憧れる主人公が、ホントにタイムスリップしちゃう(笑)
映像も美しい、ピカソの愛人役のマリオン・コティヤールも美しい、とにかく美しいものだらけ。

ピリッとスパイスが効いていて、ちょっぴりほろ苦い展開も◎です。

ミッドナイト・イン・パリ


2013.01.06 *Sun*

12月☆ブクログまとめ


昨年の12月に読んだ本を、ブクログでまとめましたかお

読んだ本の数:10冊(小説5冊・漫画4冊・雑誌1冊)


nanaco☆の本棚 - 2012年12月 (10作品)

これはかなり好きなタイプの作品!!

イギリスの田舎で平穏に暮らす若き獣医クララ。
しかし、ある日近隣の住人から助けを求める電話があった。
「赤ちゃんのゆりかごの中に毒蛇がいる」と。

その不可解な事件を皮切りに、次々と現れる毒蛇。
蛇の毒による死者も出る中、イギリスでは決して見つかるはずのない
世界一危険な毒蛇タイパンを見つけてしまう。何故こんな所に??

上巻を読み終えた後、クサリヘビとタイパンをネットで調べてみた。
……こんなのが部屋にいたら恐ろしすぎる!(汗)
そして獣医とはいえ一人で捕獲しようとするクララ、勇敢すぎる…

そもそもクララ自身、謎だらけの女性だ。
どうやら顔に傷があり、人付き合いを避けるために田舎にきたらしい。
何やら過去に色々ありそうな予感。下巻を読むのが楽しみ!




ついに表紙に赤司が!!
あ~やっぱりこのキャラ強烈。「頭が高いぞ」。
緑間さえも子供のようにあしらわれてしまう、圧倒的な強さ。

そして洛山メンバーも強者揃い。
赤司オーラが強すぎて影が薄くなってるけど、
他の3人は「無冠の五将」。もう勝てる気がしない。

個人的には緑間と高尾の出会いのエピソードが嬉しかったです。
あの頑なな心を動かしたのは、間違いなく「真ちゃん」連呼だよね(笑)




閉鎖的な村、小さなコミュニティー、不穏な事件等、
自分好みの要素は沢山あったのだけれど、、、
ミステリ的にどうかというと、少々肩透かし感が否めません。

事件の真相や、過去に起こったある出来事は、
日本人にはあまり馴染みのない概念に基づいていて、理解しづらいかも。

主人公クララの顔の傷についても、意外性はなかったかな(笑)
女性特有のコンプレックスだとか、二人の男性の間で揺れる気持ちとか、
そのあたりは女性作家だからか、かなりリアルに描かれています。

これは映画にしたら面白いかもしれませんね。
どことなく「ヴィレッジ」を思い起こさせるようなお話でした。




最初から最後まで、熱気ムンムンな巻でした(笑)
表紙の千早に騙されちゃいけない…!

千早も太一も良い感じに力が抜けてきてる。
「試合」というよりも、楽しみながらかるたしてるのが分かる。
あ~続きが気になる!




再読。大好きな本です。

<聞き耳>の力を持つ少女と、主に使い魔として縛られる霊狐。
何度読んでも小夜の優しさ、野火の強さに胸を打たれます。

児童文学とはいえ、こんなにもドキドキする恋愛は珍しいのでは?(笑)

子狐の頃、自分を守ってくれた少女をずっと見守ってきた野火。
いつも、ピンチの時に現れる少年の正体が分かった時に、
自然にそれを受け入れる小夜の大らかさにも、じんわりきます。

切なく、温かく、ラストは思わず涙腺が緩みます。
「終章 若桜野を」が大好きです。




再読。毎年冬になると読みたくなる作品です。

今思えば、この作品で辻村作品にハマったんだな~
最近はちょっと方向性が変わってきたので離れてしまいましたが、
今でもこの作品は学園ミステリの中では1、2位を争う面白さです!

しんしんと降り積もる雪。凍てつく校舎に閉じ込められた数人の生徒。
共通するのは、皆にぽっかりと抜け落ちた学園祭の時の記憶。
あの時自殺したのは誰?ここから抜け出す事はできるのか?

ミステリとはいえ、チャイムが鳴る度に一人、また一人と
消えていくリアルな描写は、かなりホラーテイスト。

人物描写が怖いくらい丁寧で、ついついのめり込んじゃいます。




再読。

オチが全て分かったうえで読み返すと、また違った面白さがあります。
初読時には気付かなかった繋がりが見えてきますね~^^

第14章「HERO」が好きです。涙腺が緩む。。。

それぞれの登場人物の視点から描かれているのですが、
過去から現在にリンクさせるのがすごく上手い。
綺麗に伏線を回収できる作家さんだなぁ~と改めて驚かされます。

また雪の降る季節に再読したいと思います!




こんなに爺さん率が高い漫画、他にあるだろうか!?(笑)

裸馬を馬具なしで乗りこなすルシウス、素敵です~。
さつきちゃんとどうなっちゃうのかなぁ??
また良い所で次巻に続く…ですね^^;




限定版、購入して良かったです!!!

描き下ろし小冊子は、まさかの(?)学園編。
まさか狐太郎の制服姿を見る日が来ようとは…
どこまでもモテるなぁ、この人は(笑)
そして弟に甘いあの兄さんも登場してて笑えました。

本編は要の過去編で、打って変わってシリアスな展開でしたね。
要の抱えているものの重さ、それを真っ向から受け止める一進の優しさ。
帰れる場所があるって、人として生きられる事なんだ。

雪路といい、棗といい、この本に出てくる女性達は強し…!!
続きが楽しみです♪




◆「静かなる森の巨人」
米国シエラネバダ山脈にそびえるジャイアントセコイアの木。
樹高は75メートル。根本の直径は8メートル!
樹齢3200年という、想像を絶するような長生きさん(笑)
私達が塵に還った後も、ずっとこの地を見守り続けるんだろうな。

◆「メタンは善か悪か」
新エネルギーとして注目されているメタンガス。
燃やせば割とクリーンなエネルギー源になるものの、
燃やされずに大気中に放出されるメタンが増えているとのこと。
それは地球温暖化を加速させる。

水道の蛇口から流れ出る水にマッチを近づける写真にビックリ。
大きな炎が上がっている。おばちゃん、笑ってる場合じゃないよ!
今後は放出されるメタンをどう回収するかが問題になりそうですね。

◆「シャーマン 精霊に選ばれし者」
なんだか、ドラクエにありそうなタイトルですが(笑)
現世と目に見えない世界の橋渡しをするというシャーマン。
モンゴルを中心に、その人数が多くなってきているという。

何故今になって?と不思議に思ったのだけれど、
世界的な社会不安が一因になっているのは確実だろうなと思う。

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umi10.gif


12月に読んだ小説は5冊(うち3冊は再読)と、かなり少なめでした。

辻村さんの「冷たい校舎~」は、何度読んでも良いですね~きもち
最近の辻村作品はちょっと自分に合わなくて、しばらくご無沙汰していますが、
やっぱり初期の頃の学園ミステリは、すごく好きだったなぁ。。。


ところで、先日書き忘れていましたが…

*2013年の抱負です*

272.gif アガサ・クリスティーの名探偵ポアロシリーズを読む!
272.gif 読んだ本のレビューはすぐに書く(笑)

昨年はレビュー待ちの本が山になっていて……
やっと書こうと思った頃には、すでに1、2ヶ月経っていたりして、
内容を思い出すのも一苦労!という事があったのできもち

今年は読んだら1週間以内には書きます!(きっと…)

2013.01.05 *Sat*

「解錠師」スティーヴ・ハミルトン


解錠師
著者:スティーヴ・ハミルトン
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
八歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くこと、そしてどんな錠も開くことが出来る才能だ。孤独な彼は錠前を友に成長する。やがて高校生となったある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的腕前を持つ解錠師に…非情な犯罪の世界に生きる少年の光と影を描き、MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリ賞を獲得した話題作。このミステリーがすごい!2013年版海外編。2012年週刊文春ミステリーベスト10海外部門第1位。




あらすじからも分かるように、何だか数々の賞を獲ったらしい作品ほしきもち
どうしても読む前からハードルが高くなっちゃいますよね。。。

ミステリとしてはちょっとどうなんだろう??という気はしますが、
一人の少年の成長・青春物語として読むと、かなり良い出来だと思います。
なんて言ったって読後爽やかだし!!

新年の一冊目はこっちにすれば良かったかなぁ(笑)

kumakou2.gif


少年マイクルは、ある幼い頃の事件をきっかけに声を失ってしまう。
そんな彼には、芸術的な絵のセンスの他に、どんな鍵をも開く事ができる才能があった。
やがてプロの解錠師となり、金庫破りとして様々な仕事を請け負う事になる。

無口(というか全くしゃべらない)ゆえにクールに見え、美しい容姿を持つマイクル。
でも彼の心の中の声が、かなり面白い。相当頑固だな、コイツはかお

金庫破りに入った家の娘・アメリアへの恋心が甘酸っぱくてドキドキ。
彼女はかなりサバサバした少女なんだけど、何故だかこの声を失った少年に惹かれる。

二人が絵で会話をするシーンが、素敵だったなぁ~きもち

そして特筆すべきは、やはり緊迫感あふれる金庫破りの場面!!
いつ住人が戻ってくるのか分からない、今にも警告音が鳴り響くかもしれない。
そんな中、自分の手先だけに集中して、感覚と経験のみで解錠ナンバーを探り当てる。

「金庫を開けるのは、女を落とすのに似ている」とありましたが、
マイクルの慎重かつ鮮やかな解錠シーンは、まさにその通りだと思いましたね~(笑)


◆こんな人にオススメ◆
「声を失った美少年」にビビッときた人
開けられない金庫を持っている人




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2013.01.03 *Thu*

「鬼談百景」小野不由美

鬼談百景
著者:小野不由美
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
Yさんは今住んでいる部屋があまり好きになれなかったのだ。旦那さんの職場に近いうえ、家賃も安かったのでその部屋に決めたものの、マンション自体、どことなく暗くて気に入らなかった。部屋もなんだか空気が淀んだ感じがする。妙な物音が耳につくこともある。それはさーっと何かが物を撫でるような音だ。小野不由美が描く九十九の怪異。読むほどに不穏な闇は深まり恐怖がいや増す・・・。百物語怪談文芸の最高傑作、ここに誕生!




*あけましておめでとうございます*

今年も、読んだ本の感想をのんびりと綴っていきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

       kumapon.gif usapon.gif


さてさて、2013年の一冊目きもち
新年に読むのに相応しいかどうか、甚だギモンな一冊です(笑)

99の怪談が収められているのですが、ひとつひとつはそれほど怖くない。
ゾクリとする話、不思議な話、オチが?な話、ちょっと心温まる話。
なかなかバラエティーに富んだ怪談です。

夜中の二時に数えると、いつまでたっても終わりに辿り着けない階段。
山奥にある存在しないはずの電話ボックス。
そばに置いて寝ると、必ず怖い夢を見るクマのぬいぐるみ。
マンションのドアの前に佇む黒髪の少女。



どこか懐かしさを感じるというか、昭和の香りがするというか。
怖さを求めている方には物足りないかもしれませんね~。

でも、油断して読んでいると…時々ガツンと鳥肌が立つようなのがきます(笑)
「残穢」にリンクしている、あの"ぶらんこ"の話。表紙にも描かれてるけどこれは怖い。

ところで、百物語なのに99?最初はあれ?と思いましたが。
残りの一つが「残穢」のあの一通の手紙にあたるって事なんですね。なるほど!
そう考えると、途端にこの「鬼談百景」の怪談がリアリティーを増してきますね。。。

単品で読むとただの怪談なので、「残穢」とセットで読むのがオススメですかお


◆こんな人にオススメ◆
怪談・都市伝説が好きな人
「残穢」を読んだ or これから読もうと思ってる人




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基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

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愛読コミックの新刊情報です☆

◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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