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This Archive : 2008年09月

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2008.09.30 *Tue*

「ふたりの証拠」アゴタ・クリストフ


ふたりの証拠
著者:アゴタ・クリストフ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、どう生きたかを伝えるために―強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物の物語を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。



積読本消化計画5冊目。残り33冊。

先日読んだ「悪童日記」の続編です。
前作に負けず劣らず、色々な意味で衝撃的な作品でした…きもち


天使のように美しい顔をした、一心同体の双子の兄弟。
一人は故国に留まり、もう一人は地雷の埋まった国境を越え 向こうの国へ行きます。
今回は主に、故国に留まった片割れリュカの物語。

前作では、全くといって良いほど固有名詞が出てこなかったのが印象的でしたが、
今回は双子にも、周りの登場人物にもきちんと名前が付けられています。

今まで白黒だった世界が、パッと一気にをつけた感じきもち

冷徹で必要とあらば殺しさえ厭わない印象だったリュカが、なんだか人間味を帯びてきました。
相変わらずリュカの感情は一切描かれていないし、淡々とした文章ではあるんだけどね。

戦争は終わったはずなのに、人々の心は以前と変わらず荒んでいます。
奇形の子供、夫を亡くした妻、何もかもが禁制され 常に監視されている社会。
死と隣り合わせの毎日。こんな所で、正常な精神を保てる人間っているんだろうか??


リュカは、そんな荒廃しきった社会の中をあくまでも淡々と生きていきます。
時折、国境を越えた片割れクラウスの事を案じながら。。。

束の間の幸せを手に入れても、するりとリュカの手から離れていってしまうのが切なくてかお
一切の感情を押し殺したような文章が、余計にリュカの悲哀と苦悩を物語っているんですね。

で、またまた衝撃のラスト!!!
リュカ(LUCAS)とクラウス(CLAUS)… 並べ替えてみると…。

真相は第三部の「第三の嘘」で分かるのね。気になるぅ~~かお



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2008.09.27 *Sat*

「きのうの世界」恩田陸


きのうの世界
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?誰も予想できない結末が待っている!!恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。



積読本消化計画4冊目。残り34冊。

恩田さん久々の長編新作です!
500ページ弱ほどもある超大作。久々の恩田ミステリー、じっくり堪能しましたきもち

上司の送別会の最中に突然失踪した、ある一人の男。
その男が一年経ってから、遠く離れた土地で死体となって見つかった。
何故彼は突然姿を消したのか?一年もの間何をしていたのか?何故命を落としたのか?


「これは私の集大成です」と恩田さんは仰っていましたが、まさにその通りの作品ですね~かお

この水路の張り巡らされた不気味な町は、「月の裏側」を彷彿とさせるし、
目にしたもの全てを完璧に暗記できる能力の男は、「常野物語」を思い起こさせます。
そして、読んでいる途中につい後ろを振り返りたくなるような背筋の寒さ。。。

とにかく、恩田さんのありとあらゆるエッセンスが ギュッと詰まった作品ですきもち

最も魅力的なのは、この街の設定。
暗くそびえたつ二つの黒い塔、街中いたるところに張り巡らされた水路、何かを隠している人々。
そしてバス停に捨てられていた、赤い×印のついた地図…。

物語は「あなた」と、街の人々の視点から、事件の真相に迫っていくわけなんですが。
時間軸がいったりきたりする上に 様々な人物の視点や回想シーンが入り込むので、
読み進めるにしたがって、いやが上にも謎が深まるばかりできもち


夢中になって読み進めていたのは良いのですが、、、
ふと、残りのページ数に気付いて愕然としました~~かお

あと残り数十ページしかないのに、謎は1つも解決されてないじゃない!!って(笑)

今回ばかりは大風呂敷を広げすぎちゃったのかなぁ。
…なんて失礼千万な考えが、ちらりと頭をよぎりましたが。さすがはミステリの名手恩田さん。
一見放り出されたかのように見えた伏線が、次々と収束されていくではありませんか!

いやぁ、本当に面白かったですきもち

一箇所、謎なままのエピソードがあった気がするんだけど、読みが甘かったかしら…??



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2008.09.24 *Wed*

「小川未明童話集」小川未明


小川未明童話集
著者:小川未明
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
人間はこの世で一番やさしいものだと聞いている―北海の海底に一人寂しく過ごした人魚が、夢と希望を託して人間界に生み捨てた美しい娘の運命を描く「赤いろうそくと人魚」。ある夜中、おばあさんの家を風変わりなお客が訪れる「月夜と眼鏡」。旅人を眠らせてしまう不思議な町をめぐる少年の冒険「眠い町」等全25編を収録。グリム、アンデルセンにも比肩する児童文学の金字塔。



積読本消化計画3冊目。残り35冊。

なんともレトロ風な装丁が素敵ですよね~きもち
物語も、昔枕元で読んでもらったような懐かしさを感じるのに、それでいてどこか新鮮。
どの作品もとても印象的で美しく、粒揃いの短編集です。

個人的に好みだったのはこちら やじるし

ライン

ぼたん 赤いろうそくと人魚

人魚といっても、アンデルセンの「人魚姫」とは一味も二味も違います。
「人間はこの世で一番やさしいものだ」と信じている人魚は、娘を人間界に産み落とす。
老夫婦に拾われた人魚の娘の運命は…??胸がキュッと締め付けられます。


ぼたん 眠い町

世界中を旅する少年は、ある日不思議な町を訪れた。
それは、"この町を訪れた人は、必ず睡魔に襲われ たちまち眠りこけてしまう"という町。
これ、ホラーにでもなりそうな題材ですよね…?(笑)


ぼたん 月とあざらし

1匹の親あざらしは、行方不明になった子供が見つからず 途方に暮れていた。
その様子をいつも優しく見守っていた月は、親あざらしにある約束をする。
北の暗く寒々しい海を、銀色に照らす優しい月。そんな光景が目に浮かぶような作品でした。


ぼたん 金の輪

4ページ弱の作品なのに、すご~く印象に残っている作品。
どことなく他の温かい作品とは趣が異なり、真っ向から"死"を見据えています。
そういえば「エンド・ゲーム」にも輪回しの少年って出てきたなぁ。あっちは怖かったけど…(笑)

ライン


上で紹介したのはごく一部の作品です。
温かかったり、胸が苦しくなるほど切なかったり、痛烈な社会風刺を含んでいたり。

グリムやアンデルセンも教訓的なお話が多いですが、
小川未明さんの童話は、"日本人の、日本人による、日本人の為の童話"ですね(笑)
グリムに時折見られるような残酷な描写は皆無なので、読み聞かせするにも安心ですよかお

ちなみに「赤いろうそくと人魚」は、酒井駒子さんのイラストで絵本も出ているみたい。

赤い蝋燭と人魚



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2008.09.22 *Mon*

「ペギー・スー1 魔法の瞳を持つ少女」セルジュ・ブリュソロ


ペギー・スー1 魔法の瞳を持つ少女
著者:セルジュ・ブリュソロ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
地球上でただひとり、悪いお化けの姿が見えるペギー・スー。幼い頃、世界を守る力をその瞳に授けられたのだ。お化けの嫌がらせで厄介もの扱いされる辛い毎日。そんなある日、越してきた町で奇妙な事件が起こる。青い太陽が現れ、その光を浴びた少女が一夜で天才に!嫌な予感を覚えるペギー。そう、それはお化けが仕組んだ恐ろしい計画の始まりだった―。



積読本消化計画2冊目。残り36冊。

この可愛らしい表紙に騙されていました…。こ、これは児童文学なの!?かお
あらすじを読んでも、良くも悪くも"いかにもなファンタジー"だと思っていたんですが。

フツーに怖いですから。

幼い頃から、恐ろしいミルク色のお化けが見えるペギー・スー。
お化けはいつもペギーに嫌がらせをしてくるのですが、それが徐々にエスカレートしていく。

引越し先でペギーはある不気味な事件に遭遇する。
太陽が突然青い光を帯び始め、その光線を浴びた者は身体に異変が起きていく。
そして、その影響は動物達にまで及び…。

調べてみると、作者のセルジュ・ブリュソロさん。
フランスのスティーヴン・キングと呼ばれているらしいです。激しく納得(笑)

街がお化け達に包囲され、追い詰められる人々。空腹のあまり食料を奪いあう人々。
お化け達のせいで自分の子供が子豚に見え、包丁を持って追いかける大人達。
こういった人間の狂気は、まさにキングと同じ匂いを感じますね~きもち

これ、映画化したらR指定がかかりそうな勢いですヨ。
あまりに予想外な展開に度肝を抜かれたとはいえ、中盤以降はぐいぐい引き込まれましたかお

主人公のペギーが良いの。イジメに遭っていても、それほどすれていないし常に冷静沈着。
でもかっこいい男の子に弱いところは、妙に共感しちゃったり(笑)
ペギーとこれから旅をするであろう「青い犬」も、良い味出してますね。

続きを読むのが楽しみです~きもち



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2008.09.20 *Sat*

「夏と花火と私の死体」乙一


夏と花火と私の死体
著者:乙一
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?



積読本消化計画1冊目。残り37冊。

今回読んだのは、乙一さんのデビュー作「夏と花火と私の死体」ですきもち

なんと、この作品を執筆した時はまだ16歳だったとのこと。ひぇ~!!
16歳って…まだまだ子供よね。恋愛や、勉強や、ファッションばかりに興味があった頃。
そんな時代を、乙一さんは黙々と執筆に専念されてたんですね…。尊敬。

ある夏の日、弥生ちゃんは友達の五月ちゃんを衝動的に殺してしまう。
パニックに陥った彼女は、兄・健くんの助けを借りて五月の死体を隠そうとする話。

物語は始終、五月ちゃん(私)の一人称で語られていきます。死体になってからも。
この語り口があくまでも淡々としていて、なんだかとても奇妙な感覚なんですよね~きもち

いつ大人達に見つかるか?幼い子供2人で死体の処理をどうするか?
最後までハラハラドキドキの連続なのに、語り口は相変わらず穏やかと言っても良いほど(笑)
どうにもこうにも違和感を覚える訳で。良く言えば、斬新…ということになるのかなぁ。

今ふと気付きましたが…
一番の違和感の正体は、弥生ちゃんの兄・健くんでした。


「五月ちゃん、死んでるじゃないか。」 そっ、そんな簡単に…!? 
「そうか、滑って落ちちゃったのか。それじゃあ仕方ないさ。」 !!! 

ある意味恐ろしい小学生だな、健くん…かお
ところどころツッコミながら読んでしまったせいか、イマイチのめり込めませんでした(笑)

でも、このモゾモゾした居心地の悪さが、乙一さんの魅力なのかもしれませんねぇ。



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2008.09.17 *Wed*

「天上の羊 砂糖菓子の迷児 薬屋探偵怪奇譚」高里椎奈


天上の羊 砂糖菓子の迷児 薬屋探偵怪奇譚
著者:高里椎奈
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
警察に失血死と断定された姉の死。だがその体に傷は一切なかった!?姉は妖に殺されたと考えた少女・未瑠は真相を求め、妖怪雑事相談所「深山木薬店 改」へ。師匠・秋に憧れる店長・リベザルは依頼を承諾。だが、捜査に立ちはだかったのは何と秋自身だった!?失意のリベザルは事件を解決できるのか?見え隠れする奇妙な影の正体とは?



「ソラチルサクハナ」に続く、薬屋探偵怪奇譚シリーズ第2弾!

このシリーズのキャラクターは、相変わらず魅力的ですね~きもち

赤毛の男の子・リベザルと、彼が"師匠"と慕う頭脳明晰な美少年・秋。
この二人に加えて、お菓子作りが得意で人当たりの良い好青年・座木(くらき)が登場します。

3人それぞれタイプが全く違うんだけど、妙にバランスが取れています。
リベザルが必死になるあまりヘマをし、秋が冷ややかに批判をし、座木がリベザルを慰める。
大体がこのパターンですね…(笑)

秋の後を継いで「深山木薬店改」の店長になったリベザル。
彼は"師匠"である秋に追いつきたい一心で、ある厄介な事件を引き受けてしまう。

それは、ある1人の女性の不可解な死。
目立った外傷はなかったものの、警察は「失血死が一番近い」と判断し事故として片付ける。
その事に不信感を抱いた妹は「姉は妖に殺された」と考え、「深山木薬店改」を訪れる。

リベザルは張り切って依頼を引き受けたものの、秋は協力してくれるそぶりも見せず…。

どんなに頑張っても秋には到底及ばない、としょぼくれ、
何をやっても空回りで失敗ばかりしてしまうリベザルが、もう可愛すぎる~~かおきもち

秋はリベザルに冷たくつれない態度を取るんだけど、最終的にはきちんと助けてくれる。
はた目からは何事にも興味がなさそうで、どこ吹く風といった風情の秋だけど、
ラストでは完璧な推理で、完膚なきまでに相手をやりこめるのが小気味良いですきもち

この事件自体は、なんとも切なく悲しい結末を迎えるのですが。
キャラクターのおかげでしょうか?それほど重さを感じさせない作品でしたねかお


<薬屋探偵怪奇譚シリーズ>
ソラチルサクハナ



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2008.09.16 *Tue*

「そして扉が閉ざされた」岡嶋二人


そして扉が閉ざされた
著者:岡嶋二人
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
富豪の若き一人娘が不審な事故で死亡して三カ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。なぜ?そもそもあの事故の真相は何だったのか?四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末は?極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。



お友達のアラモ♪さんから紹介していただきましたかお (アラモさん、ありがとうございます!) 

舞台は、完全密室の地下シェルター。でも、ありがちな密室殺人ではないんです。

目が覚めると、ある地下シェルターに閉じ込められていた4人。
その4人は数ヶ月前にある1人の女性が不慮の事故死を遂げた時、その場に居合わせたメンバー。
何故閉じ込められているのか?脱出は可能なのか?あれは事故死ではなかったのか?

シェルターにあったのは、数日分の食料と水。
そして、血まみれのタオルに包まれたアイスピック。

この作品の異色な所は、この密室で事件が起こるわけじゃないという事かなぁ。
密室からの脱出と、4人の回想シーンが交互に織り交ぜられています。

全員が数か月前の事件について無実を主張し、それぞれにアリバイがある。
でも、少なくとも4人のうち3人は、殺人動機が存在するんですよね~きもち

二転三転する犯人像。お互いに罪をなすりつけ合い疑心暗鬼に陥る4人。

今考えると、謎解きのための要素は全て読者に提示されているんですよね。
犯人は予想の範囲内ではあるんだけど…この真相に近づくまでの過程が、本当に上手い。
息もつかせぬ展開で、ページを捲る手が止まらないってこういう事なのねかお

いやぁ、久々の本格推理小説をたっぷり堪能いたしました。
岡嶋二人さん、読みやすくて良いですねきもち



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2008.09.13 *Sat*

「禁じられた楽園」恩田陸


禁じられた楽園
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない“恐怖”に満ちていた。現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。



久しぶりに再読してみました~きもち
展開は分かってたけど、、、やっぱりこの本ありえないくらい怖いわ…(笑)

世界で活躍する、若き美貌の天才美術家・烏山響一。
彼の作った「カーテン」というDVDは世界的な成功を収めたが、やがて奇妙な噂が流れ始める。
そのDVDには、もはやこの世に存在することのない死者の姿が映っているという…。

そんな中、大学生の捷と、駆出しのアーティスト・律子が、響一からある招待を受ける。
それは、熊野の山奥にあるインスタレーションに、二人を是非招待したいというもの。
何故親しくもない自分達が招待されたのかと訝りながらも、二人は熊野へ向かう。


"インスタレーション"とは何ぞや?ということで、辞書で調べてみました。
様々な物体・道具を配置してある状況を設定し、その展示空間全体を作品とする手法。

つまり、熊野の鬱蒼とした山全体が野外美術館という訳なのね。


1 追憶の丘
2 柔らかいラビリンス
3 素晴らしき人生
4 精神分析
5 モロッコ
6 ゲストハウス


各インスタレーションには、こんな素敵な名前が付いているんだけど…
これがとんでもなく恐ろしくて悪意に満ちているんですよねかお

特に「柔らかいラビリンス」は冷や汗モノです。
まるで内臓の中にいるかのようにブヨブヨしたゴムのカーテンの迷路なんだけど、
そこでは見えるハズのない、見えてはいけないものがバンバン登場するの!

「精神分析」のインスタレーションも、実に怖い。
自分の心の中にある、後ろ暗い部分や見ぬふりをしてきた部分を抉りだすのです…。

こんなにも悪意に満ちたインスタレーションがあったら恐ろしいと思いつつも、
心のどこかでは、響一の創り出す負の魅力にどっぷり浸かっちゃっていてきもち

この作品のラストについては賛否両論あるようですが、個人的には結構好きです!
意外にも爽やか…というか、余韻を残した終わり方ですね~。
まだまだ烏山響一の物語は終わらないぞ!というような(笑)


「個性とは自分で申告するものではなく人に感じさせるものだ」(-P64)



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2008.09.12 *Fri*

積読本消化計画!!


さてさて、今年も残すところわずか3ヶ月半。
新しい気持ちで2009年を迎えるために、積読本消化計画を実施します(笑)

今積読になっているのはこの通りデス↓↓
横に積まれているのが積読本。

img014c4b25zik4zj.jpeg

メモのために一応書き出しておきますきもち


GOTH(乙一)10/30読了
夏と花火と私の死体(乙一)9/20読了
夢をかなえるゾウ(水野敬也)10/12読了
ミヤマ物語1(あさのあつこ)11/29読了
名前探しの放課後・上(辻村深月)10/3読了
名前探しの放課後・下(辻村深月)10/3読了
トンネル・上(ロデリック・ゴードン/ブライアン・ウィリアムズ)11/25読了
トンネル・下(ロデリック・ゴードン/ブライアン・ウィリアムズ)11/25読了
チョコレートコスモス(恩田陸)12/5読了
きのうの世界(恩田陸)9/27読了
酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記(恩田陸)11/14読了
風車祭(池上永一)12/21読了
インディゴの夜(加藤実秋)12/1読了
十八の夏(光原百合)11/8読了
小川未明童話集(小川未明)9/24読了
ペギー・スー1(セルジュ・ブリュソロ)9/22読了
ペギー・スー2(セルジュ・ブリュソロ)10/21読了
自負と偏見(オースティン)12/9読了
デルフィニア戦記第2部・2(茅田砂胡)11/4読了
デルフィニア戦記第2部・3(茅田砂胡)11/27読了
屍鬼1(小野不由美)12/23読了
雪の夜話(浅倉卓弥)12/12読了
ねじの回転(ヘンリー・ジェイムズ)10/28読了
人間の土地(サン・テグジュペリ)12/22読了
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷(塩野七生)11/23読了
エラントリス 鎖された都の物語・上(ブランドン・サンダースン)11/11読了
エラントリス 鎖された都の物語・下(ブランドン・サンダースン)11/11読了
マイナス・ゼロ(広瀬正)11/22読了
ホテルカクタス(江國香織)10/8読了
小説砂時計(橋口いくよ)11/12読了
南の島のティオ(池澤夏樹)10/23読了
きみがぼくを見つけた日・上(オードリー・ニッフェネガー)10/14読了
きみがぼくを見つけた日・下(オードリー・ニッフェネガー)10/14読了
はつ恋(ツルゲーネフ)10/18読了
ふたりの証拠(アゴタ・クリストフ)9/30読了
おもいでエマノン(梶尾真治)12/29読了
アルスラーン戦記1(田中芳樹)12/4読了
ICO 霧の城(宮部みゆき)12/17読了

というわけで、数えてみたら38冊でした。
これでも少ないほうですね。中には100冊単位で積読本になってる方もいるだろうし。。。

あと3ヶ月半で38冊…いけそうだけど、新刊も買っちゃうからなぁ(笑)
でも今年中に全て消化できるように、頑張りたいと思いま~すかお

そして、来年はスッキリした気持ちで読書を始めるぞ!!


2008.09.11 *Thu*

「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣


彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ
著者:雪乃紗衣
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
彩雲国の王様・紫劉輝の特別措置で、国試同期合格者の杜影月と二人一緒に、茶州州牧に任命された紅秀麗。けれど赴任先の茶州は今もっとも内政の荒れている土地で、彩七家の末席を占める地元の豪族・茶家と、王命を受けた州府の官吏たちが睨み合う一触即発の危険地帯なのだった。万が一の事態を避けて、隠密の長旅の末に茶州へ入った秀麗一行だったが、そんなにうまくコトが運ぶはずもなく…!?極彩色ファンタジー第4弾。



彩雲国物語、第4弾です~きもち

初の女性官吏になった秀麗は、杜影月と共に茶州の州牧に任命されます。
秀麗一行は、茶州を目指すもこれまた波乱万丈な道程…。とても平穏無事に、とはいかず。

顔は十人並み(!?)なのに、相変わらずモテモテの秀麗かお
どーでも良い事ですが、ふと思い立ってその理由を追究してみました(笑)

1.菜(料理)が上手い。 →これは基本
2.二胡(楽器)が得意。 →意外性がいいのかも?
3.面倒見が良い。    →グイグイ引っ張るタイプだけど出しゃばらないのが◎
4.頭が良く機転が利く。 →これが決め手ね…。


この巻で登場した男性が、また美形なんですよ~!!
能ある鷹は爪を隠す"いうけれど、まさにそんな人物。有能であることを決して表に出さない。
で、いつものように秀麗の事が好きになっちゃうのよね。劉輝のライバル、多し…(笑)

静蘭の隠された過去も徐々に明らかになってきましたきもち
あまりの凄惨なエピソードに、読んでてちょっとビビっちゃいました。。。
秀麗、お願いだからずっと一緒にいてあげて!!(静蘭贔屓なもんで…)


「お嬢様…私はお嬢様の"特別"ですか?」

いやぁ~!!なんだろうね!!もう!!


<彩雲国物語シリーズ>
彩雲国物語 はじまりの風は紅く
彩雲国物語 黄金の約束
彩雲国物語 花は紫宮に咲く



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2008.09.08 *Mon*

本バトン♪


amebaブログのお友達月夜さんのところから頂いてきました~きもち
本好きな方には、是非是非一度トライしていただきたいバトンです。

さてさて、ルールのご説明。


◆本のタイトルをあ~わ、が~ぱで埋めていく。
◆過去に読んだことがある。
◆作家はダブらない。



さぁ、早速やってみましょ~かお


ライン


あ 秋の牢獄(恒川光太郎)
い イン・ザ・プール(奥田英朗)
う ウォッチャーズ(ディーン・R・クーンツ)
え 絵のない絵本(アンデルセン)
お オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)

か 神のロジック 人間のマジック(西澤保彦)
き 君の名残りを(浅倉卓弥)
く クリムゾンの迷宮(貴志祐介)
け ケルト民話集(フィオナ・マクラウド)
こ 煌夜祭(多崎礼)

さ サウンドトラック(古川日出男)
し 死者の書(ジョナサン・キャロル)
す スローワルツの川(ロバート・ジェームズ・ウォラー)
せ 先生(吉村達也)
そ そして扉が閉ざされた(岡嶋二人)

た タマスターラー(タニス・リー)
ち 長安異神伝(井上祐美子)
つ 月族(今村恭子)
て 天使と悪魔(ダン・ブラウン)
と 都市伝説セピア(朱川湊人)

な 夏への扉(ロバート・A・ハインライン)
に 西の善き魔女(荻原規子)
ぬ 盗まれた街(ジャック・フィニィ)
ね ねこのばば(畠中恵)
の ノルウェイの森(村上春樹)

は 八月の博物館(瀬名秀明)
ひ 羊たちの沈黙(トマス・ハリス)
ふ 不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
へ 
ほ 星の王子さま(サン・テグジュペリ)

ま 魔女の1ダース(米原万里)
み 南の島の魔法の話(安房直子)
む ムーミン谷の冬(トーベ・ヤンソン)
め 迷宮百年の睡魔(森博嗣)
も モモ(ミヒャエル・エンデ)

や 闇の守り人(上橋菜穂子)
ゆ 雪のひとひら(ポール・ギャリコ)
よ よもつひらさか(今邑彩)

ら ランゴリアーズ(スティーヴン・キング)
り リカ(五十嵐貴久)
る ループ(鈴木光司)
れ 冷静と情熱のあいだ(江國香織)
ろ 朗読者(ベルンハルト・シュリンク)

わ 吾輩は猫である(夏目漱石)


ぎ 銀の犬(光原百合)
ぐ グリーン・レクイエム(新井素子)
げ 幻夜(東野圭吾)
ご 500年のトンネル(スーザン・プライス)

ざ The S.O.U.P(川端裕人)
じ ジュリエットXプレス(上甲宣之)
ず ZOO(乙一)
ぜ 
ぞ 象と耳鳴り(恩田陸)

だ ダブ(エ)ストン日記(浅暮三文)


で デルフィニア戦記(茅田砂胡)
ど 童話物語(向山貴彦)

ば バベル島(若竹七海)
び B型自分の説明書(Jamais Jamais)
ぶ ブレイブ・ストーリー(宮部みゆき)
べ 別冊図書館戦争(有川浩)
ぼ ぼくのメジャースプーン(辻村深月)




ぺ ペネロピ(マリリン・ケイ)
ぽ 


ライン


うむむ…やっぱり作家がかぶらないようにしなきゃいけないのが難しい。
"ぱ行"なんてほとんど思いつきませんよ~きもち

苦し紛れに書いたのが、「ムーミン谷の冬」と「吾輩は猫である」だからね(笑)

それにしても久しぶりに頭を使いました。
こうやって記憶の底から引っ張りだしてくるのも、頭の運動になりそうです。。。

本好きな方は、時間のある時に是非一度やってみてくださいね~かお


2008.09.06 *Sat*

「ソラチルサクハナ 薬屋探偵怪奇譚」高里椎奈


ソラチルサクハナ 薬屋探偵怪奇譚
著者:高里椎奈
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
桜の樹の下で、ある女性から盗んだ紙切れは死をもたらす呪いのお札だった!?会社員の桐がお札を盗んで以来、転落死、白薔薇が撒かれた殺人、死体消失と同僚が次々不可解な殺人事件に巻き込まれていく!背後にみえるは妖の存在か?妖怪雑事相談員リベザルは謎を追うが、彼にも魔の手が迫る。そして深山木薬店史上最悪の事件発生へ!“薬屋探偵怪奇譚”第1弾。



お友達のmiwa125さんに紹介していただきましたきもち (miwaさん、いつもありがと~♪) 
この作品、もうめちゃめちゃ自分好みの作品でした!!

薬屋探偵怪奇譚シリーズ第1弾ですきもち

ある女性から財布を盗った会社員の桐。その財布に入っていたのは、一枚のお札…。
何度捨てようとしても手許に戻ってくるという、何とも気味の悪い代物。
そして、その日から桐の周りで不可解な殺人事件が次々と起こり始める。

桐は、深山木薬店の店長リベザルに相談を持ちかけるわけなんですが…
外見はまだほんの子供の赤毛の男の子。でも彼の正体は、人間ではなくて○○なの。

このリベザルが可愛いのなんのって~~かお

リベザルは必死に冷静沈着を装って事件への解決に乗り出すものの、
ところどころでボロが出てしまうのが面白いです~。
しかも、思考回路が人間とずれていて、とにかく桐との話がかみあわない…。


「ケッ、建て前だろ」
「建て前…家を新築して棟木を挙げる時にお餅とお菓子を撒く日本の風習ですよね」
「そんな訳あるか。お前の日本語、偏り過ぎだろ」(P156)


思わずプッとふきだしてしまうような会話が多々あり(笑)

そこに、リベザルの"師匠"の秋が登場したら、もう最強ですねかお
秋は、女の子と見紛うばかりの、セピア色の髪をした美少年。
頭の回転が速く頭脳明晰。超皮肉屋なのに、本人には全く悪気がないのよね。。。


このシリーズの前に、薬屋探偵妖綺談シリーズ(全14巻)が出ているようですね!
文庫でも出始めているようなので、ボチボチ読んでいこうと思います。
第1シリーズは秋が主人公なのね??面白そう。

miwaさん、とっても面白い本の紹介、本当にありがとうございま~すきもち



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2008.09.04 *Thu*

「未来のおもいで」梶尾真治


未来(あした)のおもいで
著者:梶尾真治
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
熊本県・白鳥山。洞の中へ雨宿りに入った滝水浩一の前に現れた、美しい女性・沙穂流。ほんの束の間の心ときめく出会い、頭を離れないおもかげ…。滝水は、彼女が置き忘れた手帖を手がかりに訪ねてゆく。そこで、彼女と自分が異なる時代を生きていることを知るのだった―。時空を超えて出会った男女の愛をリリカルに描く、心に泌みる書下ろし長編ファンタジー。



初・梶尾作品です~きもち
昔から洞窟やら鍾乳洞が大好きなので、あらすじを読んで即購入しました(笑)

うーん……。
若干期待していたのと違ったようですねぇかお

時空を超えた不思議な現象を、もっと徹底的に解明して欲しかったんですが。
どちらかというと、ファンタジーよりは恋愛メインな物語なんですね。

登場人物は自分達の恋愛に浸りきっているし、時空の歪みもなんとも中途半端な印象。
それにどうも沙穂流と浩一の人物像がつかめない!特に沙穂流はかなり印象の薄い女性で。

主人公達に、最後まで感情移入できないまま終わってしまいましたきもち

不思議な力の働く場所で、何十年後かの未来の人と手紙交換をする…。
なんだか「漂流教室」を思い出しちゃいますネ。

この物語の舞台になった熊本県の白鳥山には、是非一度行ってみたいです!
山芍薬と紅葉の時期は、それはそれは素晴らしい光景だそうで。
こういう人の手の入らない場所は、特別な力が働いていそうな気がしますよねかお



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2008.09.02 *Tue*

「デルフィニア戦記 異郷の煌姫(1)」茅田砂胡


デルフィニア戦記 異郷の煌姫(1)
著者:茅田砂胡
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
デルフィニアの内乱に勝利し、ウォルは再び玉座に即いた。黄金の戦女神とたたえられたリィもまた王女の称号をもって白亜の宮殿に迎えられた。それから三年―平穏だった王都に暗雲が立ちこめる。リィをつけ狙う不気味な暗殺者。不可解な公爵家の挙兵。陰謀を察知したウォルの決断とは。



さてさて、デルフィニア戦記もとうとう第二部に突入です~かお

"王女"という称号をもらい、白亜の宮殿に迎えられたリィ。
一時平穏だったデルフィニアが、またもや一波乱ありそうな予感です。

今回新しく登場するのは、光り輝くような銀髪を持つ美貌の暗殺者シェラきもち

リィが金髪だから、二人並んだら綺麗だろうなぁなんてちょっと妄想しちゃったり。
シェラは女官に成りすましリィの暗殺の機会を窺うも、なかなか成功せず…。

シェラのイラストがないのが惜しいなぁきもち 新書版だったら、イラスト付きなんだろうか?
なにしろこのシリーズはみんな美形だからね、ビジュアルがすごく気になる(笑)

この巻で出てきた"魔法街"は、グイン・サーガのタリッドまじない小路を思い起こさせます。
本来なら「存在しないはず」の通り。普段ならその姿を人に見せることはない。
随分とファンタジーな展開になってきましたね。。。

今回はリィとシェラのやりとりがメインなので、国王ウォルは脇役。
というか第二部のタイトルが「異郷の煌姫」というからには、ウォルの登場は少ないのかな?

次の巻が楽しみですきもち


<デルフィニア戦記シリーズ>
デルフィニア戦記 放浪の戦士(1)
デルフィニア戦記 放浪の戦士(2)
デルフィニア戦記 放浪の戦士(3)
デルフィニア戦記 放浪の戦士(4)



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2008.09.01 *Mon*

「不連続の世界」恩田陸


不連続の世界
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
音楽ディレクター塚崎多聞のフランス人の妻ジャンヌが突然、里帰りし、そのまま音信不通になって、そろそろ1年になろうとしていた…。「月の裏側」の塚崎多聞、再登場。詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。



恩田さんの新作短編集「不連続の世界」読了しました~きもち

「月の裏側」の主人公・多聞(たもん)、再登場です。
相変わらずのマイペース、のほほんぶりを見事に発揮していましたかお

のんびりしているわりには頭のキレが抜群に良く、次々と謎を解決していきます。


ライン


ぼたん 木守り男
多聞の先輩である売れっ子放送作家の田代は、最近連続したおかしな夢を見るという。
多聞は田代が会話の中で口にした「コモリオトコ」という言葉が引っかかる。
そして、彼はその後まもなく木の上に「コモリオトコ」の不吉な姿を目にすることになるが…。

ぼたん 悪魔を憐れむ歌
多聞はどこからともなく、「聴くと死にたくなる歌」を歌う歌手"セイレン"の存在を知る。
彼女の曲を聴いて、何人もの人間が不審な死に方をしているという。
多聞はその真偽を確かめるためにある場所を訪れるが、そこで5年前に失踪している娘の噂を聞く。

ぼたん 幻影キネマ
ミュージッククリップのロケのために帰郷していた、新人ミュージシャンの保。
彼の顔色が優れないことを見てとった多聞は、二人きりになった時にその理由を問いただす。
すると保は、昔から自分がこの地で映画のロケを見ると、必ず人が死ぬのだと告白する…。

ぼたん 砂丘ピクニック
翻訳家の巴は、現在翻訳中の本の奇妙な記述を確認するため、多聞と共にT砂丘に来ていた。
その記述とは、「一瞬にして目の前の砂丘が消えうせた」というもの。
砂丘の謎について議論している中、2人の目の前で1人の男が忽然と姿を消してしまう。

ぼたん 夜明けのガスパール
友人達と夜行列車で徹夜で怪談話をすることになった多聞。
彼は、1年前から突然姿を消したフランス人の妻ジャンヌの話をする。
友人達の怪談話に耳を傾けているうちに、多聞のもとに無言電話がかかってきて…。


ライン


恩田さんらしく、ゾクッと鳥肌が立つような粒揃いの短編集でしたかお
作風的には、「象と耳鳴り」に近いミステリーだった気がします。

でもこの少ない情報量で、きっちりと謎解きをするのは難しいんじゃないかな…。
特に「夜明けのガスパール」なんて、オチが途中で分かった人がいたら尊敬するわぁ(笑)

どれも不思議な余韻を残した作品で、恩田ワールドをたっぷりと堪能しました~きもち
あ、この作品「月の裏側」を読んでいなくても、十分楽しめますよ!


「タモンの話はいつもそうだね。とらえどころがなくて、つかもうとすると終わってる」
(-P41)




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レビューの評価について

基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

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愛読コミックの新刊情報です☆

◆2015年マイベスト3◆

百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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