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2008.06.30 *Mon*

「ジュリエットエクスプレス」上甲宣之


ジュリエットエクスプレス
著者:上甲宣之
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大晦日深夜23:45、バラバラの場所で新年を迎える3人の少女が、事件に遭遇する。寝台特急での誘拐事件に巻き込まれる真夕子。高校の寮で殺人フィルムを巡る奇妙な事件に出会う遙。自宅に侵入してきた残忍な殺人鬼と対決する智美。少女たちに残された時間は、新年0:30まで。接点がない3つの物語は45分後に、想像を超える衝撃の結末へ―!



お友達の茨木月季さんに紹介していただきました~きもち
月季さん、いつもありがとうございます!

上甲さんの作品を読むのはお久しぶりデス。

「そのケータイはXXで」を読んで、そのスピード感あふれる文章にドキドキ。もう虜。
「地獄のババぬき」を読んで、まぁそこそこ。緊張感は○
「XXゼロ 呪催眠カーズ」を読んで、うぎゃー!!つまんねー!!


そのケータイはXX(エクスクロス)で (宝島社文庫) 地獄のババぬき (宝島社文庫) XXゼロ 呪催眠カーズ (宝島社文庫)

…ということで、しばらく上甲作品からは離れていました。 (なんだかんだでほとんど読んでるけど…笑) 
今回は、この作家さんにしては珍しく薄い本なので、あっという間に読めちゃいましたよ。


大晦日から新年にかけて、携帯電話が通じない魔の45分間の出来事。
ある事情から列車で一人旅をしていた真夕子は、ラジオで幼児誘拐事件を知る。
そして誘拐犯と幼児が乗っているのは、今まさに自分が乗っている列車だった。

同じ時間に真夕子の親友・遥は、ほとんどの生徒が帰省し誰も残っていない寮の部屋で、
ある殺人フィルムの噂と、真夕子の秘密を知ることになる。

また別の場所では、ある姉弟の家に強盗が押し入り命を狙われるが。。。



うんうん、上甲さん名誉挽回じゃないの(笑)
「そのケータイはXXで」を読んだ時のスピード感と、緊張感を思い出しましたよ~かお

一見関係のないように見える3つの事件が、実は繋がっているのですよね。
こういうお話って、パズルがピタッとはまるような感じが小気味良くて大好きです!

最後の最後まで予測不可能な展開で、たっぷり楽しませていただきました。

*ただ、登場人物の独特な語り口には、いつまで経っても慣れませんかお
前作に比べたら大分少なくなったけど、「○○だわ…っ!!」という風に"っ"の多用が気になって。
これが無くなれば、もっとのめりこめる気がするんだけどなぁ…。



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2008.06.27 *Fri*

「朝日のようにさわやかに」恩田陸


朝日のようにさわやかに
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ビールについての冒頭から、天才トランペッターや心太へ話題は移り、最後は子供の頃に抱いていた謎の解明へと至る―。虚実の狭間を、流れる意識のごとく縦横に語る表題作他、ホラー、ミステリ、SF、ショートショート等々、恩田陸のあらゆる魅力がたっぷり詰まった、物語の万華鏡。

【目次】(「BOOK」データベースより)
水晶の夜、翡翠の朝/ご案内/あなたと夜と音楽と/冷凍みかん/赤い毬/深夜の食欲/いいわけ/一千一秒殺人事件/おはなしのつづき/邂逅について/淋しいお城/楽園を追われて/卒業/朝日のようにさわやかに



個人的に大好きなこの本。久しぶりに再読してみました!

恩田さんの本ってスピード感溢れてて、いつも勢いで読んじゃうんだけど…
今回じっくり味わいながら読んでみたら、また新たな魅力を発見しましたよ~かお

この作品には、14の短編・ショートショートが収められています。
あらすじではよく分からないけど、実はどの物語も背筋がゾクッと寒くなるようなものばかり。

特にお気に入りなのはこちら やじるし

ライン

ぼたん 「水晶の夜、翡翠の朝」

「麦の海に沈む果実」の番外編です。
天使のような顔をした邪悪な(笑)ヨハン君と、あのインパクトある美貌の校長が登場します。
ヨハン君ってやっぱり憎めないのですよね…自分の魅力を知り尽くしているところが素敵。

ぼたん 「深夜の食欲」

深夜静まり返ったホテル。キューブリック監督の「シャイニング」を彷彿とさせます。
「こんな時間に…?」と訝しく思いながらも、若いボーイがローストビーフを運ぶ。
あのボーイがその後、どうなったのか考えるのも恐ろしい。。。

ぼたん 「淋しいお城」

なんとなく、グリム童話的なブラックな物語。
<淋しい子供>をさらって<淋しいお城>に連れてくるという、全身緑色の<みどりおとこ>。
そのお城には決して入ってはいけない黒い扉があり、そこに入った子供達は…??

ぼたん 「卒業」

恩田さんには珍しいスプラッタ・ホラー。たった12ページでこの怖さはどうだ!!(笑)
「卒業」という言葉の清々しいイメージが、一気にひっくり返されちゃいましたよ。
これは、是非長編で書いてほしいわ…。

ライン


個人的な好みで(笑)ホラーばかり紹介してしまったんですが、
他にもお得意のミステリやSF等、様々なジャンルの作品が収録されています。

一つのジャンルの枠にとらわれない、恩田ワールド全開の作品ですきもち



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2008.06.25 *Wed*

「デルフィニア戦記 放浪の戦士(3)」茅田砂胡


デルフィニア戦記 放浪の戦士(3)
著者:茅田砂胡
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
緒戦の大勝利に沸く兵士たち。しかし国王の陣幕だけが重く沈んでいた。軍を解散せよ、さもなくば―敵は養父・フェルナン伯爵を盾にした露骨な脅迫にでたのだ。大義か?ペールゼン侯爵の専横に屈するのか?苦渋の選択を迫られたウォルは逆転を賭して、バルドウの娘に伯爵救出を託したのだが。



相変わらずちびちび読んでいるデルフィニア戦記です(笑)
若干コメディ要素もあるこのシリーズですが、今回はあまりに苦しいシーンばかりでしたかお

国王ウォルの養父、フェルナン伯爵救出の為、こっそり城に忍び込むリィとシャーミアン。
腐臭の漂う牢屋で彼女達が見たのは、長い間拷問され生気を失った伯爵の姿。
リィは伯爵とウォルを会わせようと苦心するけれど…。

ウォルと伯爵の再会シーンは、とてもとても涙なしでは読めませんきもち

拷問で足が腐るほどって、想像するのも恐ろしいわ。どんだけ非道なんだ!!
涼しい顔をして、そんな事を平気で命令してしまうペールゼンが一番恐ろしい…。

その悲劇に加えて、ウォルの国王疑惑。

リィはどんなことがあってもウォル側に付くのは疑いようもないけど、
ウォルの人柄ではなくて、"国王"という名に忠誠を誓った人達は、板挟みで苦しむだろうなぁ。

いつもは飄然としているウォルもリィも、今回ばかりはちょっと厳しいかもしれない。
またまた良い所で終わってしまいました~かお


<デルフィニア戦記シリーズ>
デルフィニア戦記 放浪の戦士(1)
デルフィニア戦記 放浪の戦士(2)



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2008.06.21 *Sat*

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン


夏への扉
著者:ロバート・A・ハインライン
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ぼくらは、1970年12月、コネチカット州に住んでいた。猫のピートは、いつも冬になると、夏への扉を探す。たくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じ込んでいるのだ。そう、ぼくも夏への扉を探していた。婚約者のベルに裏切られ、仕事は取りあげられ、生命から二番目に大切な発明さえも騙しとられてしまった。そんなときだ、ぼくの目が「冷凍睡眠保険」に吸い寄せられたのは。ぼくは、猫のピートと共に、30年後に蘇る冷凍睡眠を申し込もうとする。そして、2000年の12月に…



世界三大SF作家ハインラインの名作「夏への扉」です。
実は「これは絶対、夏直前に読もう!」と決めていて、ずっと積んだままでした。

いやぁ、期待通り面白かったですね~きもち
随分と昔に書かれた作品ですが、全然古臭さを感じさせないです。
人間の心の根本的な所は、数十年経ってもちっとも変わっていないんだなぁ。

冷凍睡眠で未来へ、タイムマシンで過去へ、そしてまた未来へ、、、
目まぐるしく時間軸が変化していきます。

失意のどん底で一文無しのまま、30年後に放り出されたにも関わらず、
「まぁ、どうにかなるさ!」と自らの人生を切り開いていく主人公の姿、見習いたいですね(笑)
一見頼りないけど、どこか飄々としていて、何だかんだで世渡りが上手い所も魅力ですかお

タイムマシンも冷凍睡眠も、SFではそれほど珍しいテーマではないけれど…

この作品で一際目立つのが、なんといっても猫のピートの存在ですねぇ。
生意気で、「ナーオウ」と鳴いてジンジャーエールをせがむ姿が可愛すぎるきもち

SF好きの方はもちろん、猫好きの方も必読!の一冊です いきもの



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2008.06.19 *Thu*

「童話物語」向山貴彦


童話物語(上)(下)
著者:向山貴彦
評価:ほしほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
世界は滅びるべきなのか?その恐るべき問いの答えを得るために、妖精フィツは地上へとやってきた。最初に出会ったひとりの人間を九日間観察して判断することがフィツの使命。しかし、フィツがたまたま出会ったのは極めて性格の悪い少女ペチカだった…。



お友達のかをる。さんに教えていただきましたきもち
かをる。さん、素敵な本を紹介してくれてありがとうございます!!

大変恥ずかしながら、、、この作品を読んで号泣してしまいましたかお
数多く存在するファンタジー小説の中でも、かなりレベルの高い作品だと思います。

まず他の作品と違う点。

ライン

すうじ 主人公ペチカの性格がヒジョーに悪い(笑)

ペチカの口の悪さにはビックリしてしまいましたよ…!!
ファンタジー小説の主人公が、ここまでひねくれているのも珍しいのでは??


すうじ 残酷ではないけれど、容赦がない。

ペチカは毎日の食事さえもろくに取れないほど貧しく、ボロきれ同然の衣服をまとっている。
そんなペチカに対する村の人達の仕打ちといったら、思わず目を覆いたくなるほど…。
教会の子ども達のいじめがあまりに酷く、このことがペチカの心の傷になる。


すうじ この作品独自の世界観が素晴らしい!!

この作品独自の通貨単位や時間の概念があります。
巻頭にはカラーで地図付き。地域によって主食や特産物も記載されていて、これまた面白い。


ライン


この物語の鍵 こもの となるのは、後にペチカの良きパートナーになる妖精フィツ。

永遠に時が止まった妖精の国の住人フィツは、地球の豊かな自然や愚かな人間達に興味津々。
オムレツの味にいちいち感動したりする、妙に人間くさいところが可愛いの(笑)

上巻を読んでいるうちは、とにかくペチカの性格の悪さに辟易してしまいましたが、
下巻に入ると物語が急展開を見せ、俄然面白くなりますかお

天まで届く高さの塔 (ただし、内部は複雑怪奇な迷路になっている…)や、
世界の果てにある、膨大な年月と記憶の宝庫"忘れ物預かり所"。
ペチカは様々な人と出会いながら旅を続けていくうちに、徐々に自分の居場所を見つけます。

昔ペチカをいじめていた少年ルージャンの、一途な想いには思わず胸が熱くなりました。
過去の罪を償い、ペチカを守り通そうと決めた、少年から大人への成長。
これはその辺の恋愛小説よりも、よっぽどドキドキするわ…(笑)


とにかく感涙間違いナシの、とっても素敵な作品ですよ~~きもち

ところどころに挿入された宮山香里さんの挿絵も、さらにこの物語の魅力を引き立てています。
皆さんも、是非是非ご一読くださいな。もしかしたら、一生の宝物になるかも。。。




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2008.06.16 *Mon*

「すきまのおともだちたち」江國香織


すきまのおともだちたち
著者:江國香織
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
庭で育てたレモンの木からレモネードを作り、針仕事で暮らしている「おんなのこ」。両親は最初からなく、車も運転できる古びた「お皿」と住んでいる−−。仕事で訪れた街で道に迷い、帰れなくなった新聞記者の「私」は、客として彼女たちにもてなされることになるのだが…。けっして変わらないものが存在し続ける、そんな場所で出会った、小さな女の子との、いっぷう変わった長い長い友情の物語。



お友達のmiwa125さんに紹介していただきました~きもち
miwaさん、いつも素敵な本を教えてくれてありがとうございます!!

江國さんの本は、過去に「冷静と情熱のあいだ」しか読んだことがなかったので、
なんとなくイメージ的に、恋愛系の作品しか書かない作家さんだと思っていました…。
読んでビックリ。こんな素敵な童話のような作品も書ける方だったのねかお


ライン

ふとした瞬間に落ちてしまう"すきま"の世界。

穏やかでゆったりとした時間が流れる、それはそれは素敵な場所。
誰にでも行ける訳ではないその世界は、永遠に時が止まったままなのです。

とっても魅力的だけれど、時の変遷を知っているからこそ、胸にチクリと切なさが走ります。
それは、自分がその世界の住人ではないことに嫌でも気付かされてしまうからきもち

こみねゆらさんの幻想的な挿絵が、また素敵なんですよねぇ。
すみれ色に染まった夏の夕暮れ、キラキラ輝く夜の海、ふんわり香る焼きたてのパン…。
絵を眺めていると、自分の中でどんどん"すきま"の世界が広がっていきます。。。

読後感がとても温かくて、ほんわかと幸せな気分になりましたかお


*余談ですが、いつの間にか異世界に入り込んでしまうお話って大好きです。
私も小さい頃、何かの本の影響からかよく異世界への「入り口」を探し回りました。
押入れの中や、裏庭の茂み、はたまた旅行先の鍾乳洞まで…(笑)



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2008.06.12 *Thu*

「MAMA」紅玉いづき


MAMA
著者:紅玉いづき
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれた。しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。扉の奥から呼ばれているようなそんな気がしたから。果たしてそこには、数百年前に封印されたという人喰いの魔物が眠っていた。トトは魔物の誘いにのった。魔物はその封印から解き放たれ、トトは片耳を失った。そして強い魔力を手に入れた―。これは、孤独な人喰いの魔物と、彼のママになろうとした少女の、儚くも愛しい歪んだ愛の物語。



「ミミズクと夜の王」で電撃小説大賞<大賞>を受賞した紅玉さんの二作目きもち

前作に引き続き、少女×魔物の愛を描いた作品です。
また同じような雰囲気なのかなぁと心配していたけど、どうやら杞憂だったようですね。
ミミズク読了後に感じた、ちょっぴり甘さの残る愛の形とは全然別物でした!

生粋の魔術師の血筋に生まれたトトは、一族の中で落ちこぼれの女の子。
彼女はひょんなことから、数百年前に図書館の奥深くに封印されていた魔物と出会ってしまう。

トトは浅黒い肌を持つ少年の姿をした魔物の孤独に深く共感し、ある誓いをした。
「トトが貴方のママになってあげる」と。

魔術師の落ちこぼれトトと、"ホーイチ"と名付けられた孤独な魔物の強い強い絆。
トトが大人の女性になるにつれ、その関係がだんだんと変化していくのがあまりにも辛い。
紅玉さんの描く愛って、どうしてこんなにまっすぐで、こんなに切ないんだろうかお

童話風のお話ではありますが、一言一言はずしりと胸に響いてきます。

恋人同士とも、親子間の愛情とも違う、不思議な関係。
決して見返りを求めない無償の愛の形に、思わず胸がいっぱいになってしまいましたきもち



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tag : MAMA  紅玉いづき 

2008.06.11 *Wed*

「小説以外」恩田陸


小説以外
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
本好きが嵩じて作家となった著者は、これまでどのような作品を愛読してきたのか?ミステリー、ファンタジー、ホラー、SF、少女漫画、日本文学…あらゆるジャンルを越境する著者の秘密に迫る。さらに偏愛する料理、食べ物、映画、音楽にまつわる話、転校が多かった少女時代の思い出などデビューから14年間の全エッセイを収録。本に愛され、本を愛する作家の世界を一望する解体全書。



「小説以外」。なんてインパクトのあるタイトル!そのままなんだけど(笑)

このエッセイは、普段小説からは読み取れない恩田さんの素顔が見られます。
どんな話題から始まっても、決まって最後は本にたどりつくのがいかにもこの作家さんらしいところ。

恩田作品って海外物へのオマージュ作品が多いなぁ…とは思っていたけれど、読んで納得。
だって、思わず目を瞠ってしまうぐらいに凄まじい読書量なんだものかお


「ナルニア国物語」「ゲド戦記」「指輪物語」などのファンタジーはもちろん、
学生時代にはスティーヴン・キングの「ファイアスターター」なんかにもハマっていたそうで。
ジャンルを問わず色々な作品を読まれてきたから、今の"恩田陸"が出来上がったのですねきもち

休日にはコーヒーと胚芽チョコクッキーをお供に、アガサ・クリスティを読むのが一番の幸せ。
旅先で本を読むことよりも、持って行く本を選ぶのが好き。

…なんだか分かるような気がしません??(笑)

このエッセイ、本好きさんには共感できる部分が多々あるので、面白いですよ!

恩田さんが無類のビール好きであることは有名ですが、今回のエッセイで再確認しました。。。
確かにほとんどの作品でビールが出てきますもんねかお



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2008.06.09 *Mon*

「別冊図書館戦争1」有川浩


別冊図書館戦争1
著者:有川浩
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「図書館戦争」のベタ甘全開スピンアウト別冊シリーズ第1弾。堂上篤、笠原郁の武闘派バカップル恋人期間の紆余曲折アソート。登場人物を中心に、図書館の比較的小さな日常事件を絡めて綴ったラブコメ仕様。



寝る前に1章だけ、、、と思って読み始めたが最後。
あまりに面白すぎて、結局夜中の2時過ぎまでかかって読破しちゃいましたよ~かお

本編の完結編「図書館革命」でのあまりに唐突なエピローグ。
ハイ、「私も郁と堂上の甘甘っぷりをもっと見たかったよ!」とガックリきた1人です(笑)
この作品はその隠された空白部分を、これでもかっ!というほど甘~く埋めていますきもち

いやぁ、ほんともうおなかいっぱい。
今回は図書館で日常的に起こる事件を中心に、8割方は恋愛仕様です。

このシリーズの良いところって、堂上×郁カップルの周りに他の男女の影が見えないことですね(笑)
浮気物が苦手な私には、2人のまっすぐな一途さがものすごく心地良いのです!
だってラブラブな所に水差されたら、一気に熱が冷めちゃいますもんね。。。

読んでいる間、常にニヤニヤ顔がゆるみっぱなしでしたきもち
世の中の男性は、みんな堂上を見習って欲しいと思うのは私だけでしょうか??
押し具合も引き具合も絶妙。冷めてるようで、実は情熱的。うぅむ、これが素だからすごい。

次は堂上×郁カップル以外のエピソードを書いてくれるようです!
個人的には手塚×柴崎がいいなぁ。柴崎は手ごわいからね。落とし甲斐がありそうです。


<図書館戦争シリーズ>
図書館戦争
図書館内乱
図書館危機
図書館革命



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2008.06.07 *Sat*

「グイン・サーガ121巻 サイロンの光と影」栗本薫


グイン・サーガ121巻 サイロンの光と影
著者:栗本薫
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
古代機械によって記憶を「修正」されたグインは、自分がケイロニアの豹頭王であることを思い出したのだが、逆に、パロの内乱前後からの最近の記憶がなくなってしまった。あれほど可愛がっていたスーティのことまで忘れてしまっていた。それはフロリーに、ミロク教の聖地ヤガへの旅立ちを促すようでもあった。そしてグインは忠実な臣下の迎えを得て帰国する。しかし彼を待ち受けていたのは、必ずしも歓喜の声だけではなかった。



表紙の絵、初めは誰かわからなかったけど、ハゾス…??こんな男前だったとは(笑)

ハゾスにはとんでもなく災難続きの巻でもあります。
とうとうパロを出て、病床のアキレウス大帝の為、強行軍でケイロニアに向かったグイン一行。

グインを熱烈に崇拝しているケイロニア中が歓喜の嵐です~きもち
あのとんでもないクム&パロ編の後だけに、ケイロニアの実直さと素朴さが心地良いですね。


自分の存在を快く受け入れてくれるケイロニアに戻り、ホッとしたのも束の間。
新たな難問…というよりもグインにとって唯一の悩みの種であるシルヴィア王妃の問題がかお

第三話「腐臭」って… すごいタイトルだなぁ(笑)

まさか…と思ったけど、そのまさかなんですよね。もう考えるだにおぞましいわ…。
シルヴィアよ、、、そこまで堕ちたか…!!

またまた面白いところで終わっちゃうんだもの…。続きは2ヶ月後までお預けですきもち



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2008.06.06 *Fri*

「夜市」恒川光太郎


夜市
著者:恒川光太郎
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。



文庫化されたので、久しぶりに再読。

う~ん、やっぱりこの本イイ!ホラーという括りですが、全然怖くはありません。
むしろファンタジーと言われたほうがしっくりくるかもしれませんね~かお

この作品には「夜市」と「風の古道」、二つの物語が収められています。

ライン

ぼたん 「夜市」

望むものは何でも手に入るという、不思議で妖しい魅力のある"夜市"。
遠い昔に開かれた夜市で、野球の才能と引き換えに小さな弟を売ってしまった兄。
深い喪失感と同時に罪悪感に苛まれ続けてきた兄は、弟を買い戻そうと再び夜市を訪れる。

ぼたん 「風の古道」

個人的には表題作よりも好みだったりします。
ある日突然迷いこんでしまった不思議な道。それは、大昔から存在する神々が通る道だった。
その道は、本来なら通常の人間は通ってはいけないはずだったが。。。

ライン


どちらの作品も、時空と時空の裂け目に迷いこんでしまったかのような物語。
こういう幻想的でどこか物悲しい"あわい"の描写って、日本文学ならではですよね。

「夜市」は、「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせるような妖しい美しさがありますきもち
薄暗い提灯の灯りの下で、鬼や妖怪達がお店を開いている様子が目に浮かんでくるの。
「夜市」も「風の古道」もジブリで映画化したら、きっと面白いだろうなぁ。

それにしても、恒川さんって絶対ホラー作家じゃないと思うのだけれど…。



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2008.06.03 *Tue*

「花まんま」朱川湊人


花まんま
著者:朱川湊人
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。それには、信じられないような理由があった…(表題作)。昭和30~40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公が体験した不思議な出来事を、ノスタルジックな空気感で情感豊かに描いた全6篇。



第133回直木賞受賞作ですきもち
松尾たいこさんの表紙絵が可愛くて、ついつい手にとっちゃいましたきもち

この作品には、昭和30~40年代の大阪の下町を舞台にした6つの短編が収められています。
この頃に子供時代を過ごされた方は、きっと懐かしさを感じるのでしょうねかお

ですが、残念ながら私にはこの年代にも"大阪"という土地にも縁がありません…。
共感できる部分があまり無かったし、何故だかどこか猥雑な印象さえ感じられました。


とはいえ、表題作「花まんま」はなかなか楽しめました!

幼い妹が、ある日突然「自分はある女性の生まれ変わりだ」と言い始める。
どこかで耳にしたようなお話ではありますけど、とても良い話で一番印象に残っています。

ある真夏の日に起こった怪奇現象や、露天商でひっそりと売られていた怪しげな生物。
どの作品も日常のちょっと不思議な出来事を描いた作品です。

夏の夜に読むにはピッタリだし、とても魅力的な題材だとは思うんですが、
どちらかというと個人的にはホラー色の強い「都市伝説セピア」のほうが好みでした。。。



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レビューの評価について

基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

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百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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