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2008.01.29 *Tue*

「空の境界」奈須きのこ


空の境界(上)(中)(下)
著者:奈須きのこ
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
2年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式(りょうぎしき)が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。浮遊する幽霊の群れ。人の死を蒐集する螺旋建築……。この世の存在のすべてを“殺す”、式のナイフに映る数々の怪異。非日常の世界は、日常の世界と溶け合って存在している----。



これはヒジョーにレビューが書きづらいわ…。簡単に言えば、とにかくぶっとんだ作品ですね~かお

とてもじゃないけど、まともにレビューを書けるような代物ではないです。
だって、、、こう言っては失礼ですがこの本から得られる教訓って何一つとしてないんだもの!(笑)


「そら」ではなく「から」の境界と読みます。

始めは時間軸や登場人物の視点が目まぐるしく変わるのに慣れず、なかなか苦労しましたが、
中盤以降はそんなことも気にならなくなるぐらい、一気にひきこまれますよ~!

とはいえ、けっこう残酷な描写が盛りだくさんかお
読む前は「ちょっとダークなファンタジー?」なんて甘い考えをもっていたんですが、
残念ながらそんな生易しい作品じゃありませんでした。。。


既にアニメ映画化されているみたいだけど、これは間違いなくR指定かかるんじゃないかなきもち
あ、それともアニメでは残酷なシーンはカットしてるのかしら…。

「死」を美しく魅せているあたりが、あまりにも危ないですよ。 (決してお子さんには見せてはいけません…笑)


なんていうか、生と死のはざまに迷い込んでしまったかのような浮遊した感覚。

主人公の両儀式と彼女を取り巻く世界が、あまりにも常識からかけ離れているせいかな。
式が冷酷さと美貌を併せ持つ人物というのが、この世界に異様さをプラスしている気がしますかお

唯一、式の親友(恋人?)の幹也の存在がこの本にとって救いかなぁ。。。


今かろうじてすがりついている「常識」という土台が、足元から崩れ落ちていきそうな…
そんな危うさを匂わせる作品でした。なんだかんだ言って面白いのです!(笑)

明らかに万人受けはしませんが、ある種の中毒性がありそうな本でした。


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2008.01.28 *Mon*

「みぃつけた」畠中恵/柴田ゆう


みぃつけた
著者:文・畠中恵 絵・柴田ゆう
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ひとりぼっちで寂しく寝込む幼い一太郎が見つけた「お友だち」は、古いお家に住み着いている小さな小さな小鬼たち。ちゃんと仲良くなれるかな?大人も子どもも楽しめる、いたずら小鬼と一太郎の愉快なかくれんぼ。



「しゃばけ」シリーズの主人公・一太郎の、幼い頃を描いた絵本ですきもち

うんうん、いいねぇこの絵本!!
月曜日って週の初めで憂鬱だからか、とにかく心が病んでるんだけど(笑)
この絵本を眺めていたら気持ちがほっこりして、嫌なこともすっかり忘れちゃいましたよ~かお

このしゃばけシリーズを読み始めてから、
すっかり畠中恵さんと、挿画を担当しておられる柴田ゆうさんのファンになりました。
とにかく鳴家(やなり)が可愛いのよ…。こんなに鳴家がいっぱいいたら毎日楽しいだろうなぁ。

一太郎が初めて妖(あやかし)達と出会った日。
そんな記念すべき日が、柴田さん独特のほのぼのとした絵で描かれていますこもの

本当にそれまではひとりぼっちだったのねぇ…一太郎坊やきもち
最後の1ページで、思わずジーンとしてしまいました…。

すぐに読み終わっちゃうんだけど、きっとこの本はこれから何度も眺めることになるんだろうなぁ。
ずっと手元に置いておきたい、とっても素敵な絵本ですきもち


みぃつけたみぃつけた
畠中 恵 柴田 ゆう

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2008.01.22 *Tue*

「ねこのばば」畠中恵


ねこのばば
著者:畠中恵
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
お江戸長崎屋の離れでは、若だんな一太郎が昼ごはん。寝込んでばかりのぼっちゃんが、えっ、今日はお代わり食べるって?すべてが絶好調の長崎屋に来たのは福の神か、それとも…(「茶巾たまご」)、世の中には取り返せないものがある(「ねこのばば」)、コワモテ佐助の真実の心(「産土」)ほか全五篇。若だんなと妖怪たちの不思議な人情推理帖。シリーズ第三弾の、始まり始まり!



さてさて、今日読み終わったのは「しゃばけ」シリーズ第三弾「ねこのばば」ですかお

ストレスが溜まりに溜まって落ち込んでいる今日、読んだのがこの本で良かった!!
読む本で、その日一日の気分ってかなり左右されませんか??

…もし今日「子どもたちは夜と遊ぶ」なんか読んでたら、どん底だっただろなぁ…(笑)


今回も前作「ぬしさまへ」にと同じ短編集になっています。
やっぱり畠中さんは、長編よりも短編のほうが断然読みやすいですね~きもち

主人公・一太郎の周りで次々と起こる怪事も、違和感なく綺麗に解決されているのはさすがです。


この作品には5つの短編が収められていますが、
特に好きなのは、表題作「ねこのばば」「産土(うぶすな)」あたりかなぁきもち

「産土」では、佐助がいつも若だんなを大事にし、子どものように甘やかす理由が明らかに。
この短編集の中で唯一ホラー色ある作品なのですが、佐助の隠された過去には思わず涙…かお

その他の作品も、一見ホンワリと和やかな雰囲気でありながら、
時折、人間の心の暗い部分を的確に突いてくるようなものばかり。。。

だからこの「しゃばけ」シリーズは、単なるファンタジー小説と括れないのかもしれません。


それにしても仁吉や佐助達の、一太郎への相変わらずの超甘甘の過保護ぶりには、思わずニヤリ。
バスの一番後ろの席でニヤけている女の子がいたら、それはきっと私です(笑)


<しゃばけシリーズ>
しゃばけ
ぬしさまへ


ねこのばば (新潮文庫)ねこのばば (新潮文庫)
畠中 恵

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2008.01.19 *Sat*

「子どもたちは夜と遊ぶ」辻村深月


子供たちは夜と遊ぶ(上)(下)
著者:辻村深月
評価:ほしほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
優しく触れようとしても壊してしまう、大人になりきれない子どもたちは、暗い恋の闇路へと迷い込んでしまった…。同じ大学に通う仲間、浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待っているのか。



デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」で、メフィスト賞を受賞した辻村さんの二作目。

いやぁ、個人的には前作以上に面白かったですかおきもち
虐待、殺人、イジメ…などかなりデリケートな問題を扱っているので、
「面白い!」と手放しで絶賛するのは、なんだかちょっと気が引けますが。。。

物語にグイグイ引き込まれてページをめくる手が止まらないんだけど、
読み終わった後に安堵感と同時に、やるせない切なさと鈍い痛みが残る…そんな感じでしょうか。


前作「冷たい校舎~」の舞台は高校でしたが、今回は大学です たてもの

派手好きでリカちゃん人形のような容姿を持つ月子、超秀才で優しい狐塚
完璧な美貌を持つ天才肌の浅葱 (美貌といっても男の子) 、不良でケンカっ早いが根は優しい恭司


悲劇は海外留学をかけた論文コンクールこものから始まります。

最優秀賞は狐塚か浅葱だと考えられていたものの、選ばれたのは「i」という匿名の人物。
そして浅葱は、ひょんなことから「i」が幼い頃生き別れた兄であることを知る。
彼は兄に会いたい一心で、残酷な殺人ゲームに手を染めてゆく…。


なんだかね、浅葱(あさぎ)の過去があまりにも痛々しくて…読んでいられなくなりますかお

人から羨まれるような完璧な容姿と頭脳を持ち、物事に対してまるで無頓着で冷静に見える浅葱。
でも実は人には話せないようなトラウマを抱えていて…そのギャップがものすごく切ない。


「冷たい校舎~」でも感じたことですが、辻村さんは本当に個々の人物描写が丁寧です~きもち
「このエピソードは必要なの?」と思えるようなことでも、それが思わぬ伏線になっていたり。

テーマがテーマだけに暗く重々しい作品でしたが、恭司の存在に救われた気がします。。。


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2008.01.14 *Mon*

「いのちのパレード」恩田陸


いのちのパレード
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
恩田ワールドの原点<異色作家短篇集>への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー……クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する、幻惑的で摩訶不思議な作品集。



この作品、海外の「異色作家短篇集」へのオマージュから執筆された作品だといいますきもち

この本には15の短編が収められているのですが、
幻想的なファンタジーから背筋がゾクリとするようなホラーに至るまで様々なジャンルが網羅されていて、
とにかくこれでもかという程摩訶不思議なお話がズラリ。あぁ、間違いなく恩田ワールドだなぁ(笑)


ライン


ぼたん 「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」
どこかハウルの動く城を彷彿とさせます。
「オデュッセイア」(「図書室の海」の作品)の流れを汲む不思議な作品でした。


ぼたん 「蝶遣いと春、そして夏」
これは映像化したら、さぞや綺麗だろうなぁと思いました!!
キラキラと輝く太陽、あたり一面の花畑…。ちょっぴり切なくて甘酸っぱい気持ちになります。


ぼたん 「SUGOROKU」
小さい頃から親しんできた"すごろく"が、発想を変えるとこんなゲームになってしまうなんてかお
ホラーっていうわけでもないのにじわじわと得体のしれない恐ろしさが…。この世界観、すごく好き。


ぼたん 「橋」
近未来のサバイバルな戦争を連想してしまいます。
読んでいるうちにこの世界に馴染んでいる自分が怖い…。「ロミオとロミオは永遠に」に繋がりそう!


ぼたん 「夜想曲」
この短編集の中で一番好きな作品です。
幻想的で、胸がキュッと締め付けられるようなちょっと切なくて素敵な物語。
どこか英国調の謎めいた雰囲気も良いですね~きもち


ぼたん 「いのちのパレード」
太古の昔からつながっている生物達の力強い鼓動、豊かな自然と緑の匂い…。
鮮やかな色彩が目に浮かんでくるようで、とにかく圧巻です!!


ライン


上記に挙げたのは、作品のごく一部です。

ただただ恩田さんの圧倒的な筆力には驚くばかりです!
どの物語も幻想的で、それでいてとてつもなく奇想天外で突飛な発想で…きもち

読んでいるうちに、なんだか夢の中をふわふわと漂っているかのような心地がしてきます。
(それも良い夢じゃなくて、どちらかというとブラックな類のね。笑)

恩田さんはあとがきで「無国籍で不思議な短編集を作りたい」と仰っていましたが、
まさにそのとおりの作品集でした。ホントすごいなぁ…恩田さんって。。。


いのちのパレードいのちのパレード
恩田 陸

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2008.01.10 *Thu*

「ぬしさまへ」畠中恵


ぬしさまへ
著者:畠中恵
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。



しゃばけシリーズ第二弾「ぬしさまへ」を読みましたこもの

登場人物は前作同様、長崎屋の若だんな・一太郎と彼をとりまく妖達。
今回は6つの作品が収められた短編集です。

中でも「空のビードロ」と、幻想的な雰囲気が漂う「虹を見し事」がお気に入りです~きもち

どれもストーリー的には、殺人事件が起きたり報われない恋が描かれていたりして、
読んでいて辛く切なくなってしまうものも多いのですが、妖たちの明るさのおかげでしょうか??
ラストにはふんわりと心地の良い温かさが残る作品ですねぇかお


一作目の「しゃばけ」は、なかなか物語のイメージが湧かなくて苦労したのですが、
前作に比べて文章がこなれてきたのか、最初からスッと話に馴染むことができましたきもち


今までどちらかというと、おどろおどろしい妖怪とか怪異が好きで、
"心優しい妖怪達"というのは、なんとな~く苦手意識を持っていたんですが…(笑)
実際に読んでみてすっかり考えを改めました。やっぱり食わず嫌いは駄目ですねぇかお

お風呂の中で犬かきをしたり立ち泳ぎをする鳴家もかわいいし (怖い顔してるくせに…笑)
いつも若だんなを甘やかす、男前の仁吉もたまらなくカッコイイ!!
いつまでも若だんなとこの妖達の奇妙な関係は続いていてほしいものです。

妖達がいなくなるとき=若だんなが完全に大人になるときなのかな?イヤだなぁ。。。


*ところで…解説でも紹介されていましたが。
今市子さんの「百鬼夜行抄」という漫画、面白そうで前から気になっていたんですよね。
どんな漫画なんだろう??ちょっぴり気になってきました。


<しゃばけシリーズ>
しゃばけ


ぬしさまへ (新潮文庫)ぬしさまへ (新潮文庫)
畠中 恵

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2008.01.08 *Tue*

「光の帝国 常野物語」恩田陸


光の帝国 常野物語
著者:恩田陸
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。




この本を読み返すのは久しぶり。
恩田さんの著作の中でも特に好きな作品のひとつですきもち

常野と書いて<とこの>と呼びます。

どこが泣き所なのかも分からないのに、自然と涙がこぼれおちるような素敵な作品です。
泣ける要素が悲しみじゃなくて温かさ、というのが他の作品とは違う所なのかなぁ。


この作品は10の短編から成っているのですが、その中に表題作「光の帝国」という作品があります。
初めて読んだときはこの物語、とても読めなかったんです。本当に切なくて、心が痛くてかお

5年経った今再読してみると、不思議とその痛みを受け入れられるようになっていました。
うまく説明できないけれど、物語の根底にある温かさに少しだけ気付いたような気がします。。。


遠い未来のことを予知できたり、神がかり的な記憶力を持っていたり… (これが一番羨ましいわ…笑)
そんな超人的な能力を持つ常野の人々。

どうしていつの時代も人々は「自分と違う」というだけで異分子扱いしてしまうんでしょう??
こういう人達は、特に個性が均一化された日本では生きづらいでしょうねきもち


実は私、この本の中では唯一ホラー味のある「オセロ・ゲーム」が一番好きです。
なんだかこれ読むと、毎朝会社に牛乳売りにくるおばちゃんが怖くなるんですけど…(笑)
恩田さんのホラーは、そのへんのホラー作家のものよりおどろおどろしくて怖いです。

続編 (というか本編?) 「エンド・ゲーム」が既に発売されていますが残念ながら未読。




※ところで…恩田さんの作品って、時々妙に共感できる言葉があるんですよねぇ。

「黒い塔」からの一部抜粋。

流行のテイストを取り入れ、いつもきれいにして、ニコニコ笑って仕事して、少ないお給料から貯蓄をして、誰か食べさせてくれる人を探して、会社の同僚を披露宴に呼び、不平不満を押し殺しながら主婦をして子供を育てて―それでどうなるというのだろう。


光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
恩田 陸

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2008.01.06 *Sun*

「銀の犬」光原百合


銀の犬
著者:光原百合
評価:ほしほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
この世に想いを残す魂を解き放つ伝説の祓いの楽人(バルド)オシアン。妖精にしか伝わらない歌の数々をも口伝されたといわれる彼は、相棒のブランとともに、救われぬ魂や悪鬼を竪琴の調べにのせて解放していく。ケルト民話をテーマに描く切ない愛の物語。



あぁ、もうなんて素敵な物語なんだろう~!!
こんな素晴らしい作品を書いてくださった光原さんに、本当に感謝感謝ですかお

声を失った美貌の青年オシアンとその相棒の少年ブランを主人公とする短編集。
やっぱり主人公は美しい顔立ちじゃなくっちゃね(笑)

オシアンは祓いの楽人(バルド)
人や獣からさまよい出た魂を本来あるべきところに返すのが彼の役目。

最初から最後までオシアンは一言も言葉を発することはないのだけれど、
人目を引く美貌と彼の奏でる竪琴の美しい音色は、物語の中では一際存在感がありますきもち


相棒のブランはまだ12、13歳ぐらいの男の子なんだけど、こっちもかなり良いキャラしてます。

オシアンのことが大好きでたまらないんだけど、おしゃべりでやたらと憎まれ口を叩くブラン。
なんだかグイン・サーガのマリウスみたいだ、と思ったのは私だけ?(笑)


本作はケルト民話をモチーフにしている作品のようです。
どの物語もどこか懐かしく物悲しい雰囲気が漂い、読んでいてついついホロリときてしまうほどきもち



ぼたん 声なき楽人(バルド)

非業の死を遂げた楽人の魂が荒野をさまよい人々に復讐をしているという噂を聞き、
許婚のモードは夏至の夜一人で荒野へと向かいます。
オシアンの奏でる、竪琴の悲しげな音色が今にも聞こえてきそう。。。


ぼたん 恋を歌うもの

愛し方を知らない歌う妖精と人間の悲恋物語。大人向けの物語かも。
物語の中に「パセリにセージ、ローズマリーにタイム」という歌が出てくるんですが、
これってスカボローフェアの歌詞だったよね…?


ぼたん 水底の街

死んだ人に必ず会えるという、海に沈んだ街イース。ロディは妻に会いたい一心で海岸を訪れます。
悲しいほどに美しい光景が頭の中に広がりました。。。映像化したら綺麗だろうな。


ぼたん 銀の犬

優しい男性と結婚し幸せな生活を送っていたリネット。
しかし彼女は子犬のころから大切に育てていた狼の血をひく犬に、喉笛を噛み裂かれることに…。
あまりに切ない物語ですが、実はこの本の中で一番好きだったりして(笑)


ぼたん 三つの星

聡明で優しいトゥリン王と美しいディアドラ王妃。
幸せな結婚生活を送るはずが、王妃が騎士フィンと道ならぬ恋に落ちてしまい…。
一番ケルトの雰囲気が強い作品ですね。最後の結末と三人の子供時代を思うと思わず涙かお



以上5つの短編が収められています。


どの物語にもオシアン&ブランコンビが登場します。
本当にどれも切なくなってしまうような作品なのですが、意外にも暗い雰囲気ではなかったです。
たぶん、、、ブランのあの憎たらしい性格のおかげですね(笑)

あとがきにもちょこっとありましたが、これはシリーズ化されそう~~きもち
オシアンがなぜ声を失ってしまったのか、なぜ「裏切り者」と呼ばれてしまうのかが気になります。

とにもかくにも、この作品は永久保存版入り、決定です!!!


銀の犬銀の犬
光原 百合

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2008.01.04 *Fri*

「しゃばけ」畠中恵


しゃばけ
著者:畠中恵
評価:ほし



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。



2008年の一冊目は「しゃばけ」ですかお

空前のしゃばけブームに若干乗り遅れましたが、、、やっとこさ読了。

どこのレビューでもこの作品は高く評価されていたので、それなりに興味はあったのですが。
心優しき妖怪達っていうのに、微妙に苦手意識があったんですよねかお

あやかしとか魑魅魍魎系は大好きなんですが、おどろおどろしい怪異のほうが好みなので(笑)


でも、勇気を出して読んでみたら…なかなか面白いじゃないですか~きもち

主人公の若だんなが、いつも死にかけてる病弱なおぼっちゃまっていうのがちょっと珍しいかも。。。
若だんなと妖怪達との会話のキャッチボールも、ユーモアのセンスが感じられて面白いです。



昔はあやかしっていうのは恐れられてはいてもすごく身近な存在だったのでしょうね。

今となってはどんな現象も、科学の力で一から十まで説明できるけれど、
江戸時代といえば、まだまだ未知の世界が広がっていた時代。なんとも魅力的だわかお


ただ、なんていうのかな、、、
初めは物語に入り込むのにけっこう苦労しました。

大抵ファンタジーは、パッと頭に情景が思い浮かぶのですが、
この作品はなかなか自分の頭の中で、イメージがわいてこない気がしたのです。


でもなんだかんだで、このほんわかした雰囲気や江戸の趣ある世界観は気に入りました。
続編の「ぬしさまへ」も読んでみようと思いますきもち


しゃばけ (新潮文庫)しゃばけ (新潮文庫)
畠中 恵

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2008.01.02 *Wed*

*あけましておめでとうございます*


とうとう2008年ですね!

一年が経つのは本当に早いです~きもち


今年の抱負・目標を考えてみました。
毎年考えてはいるんですが…今年こそは実行できるようにがんばろ(笑)


ぼたん 読書年間100冊計画!

2007年は残念ながら100冊まで届かなかったので…2008年も良い本にめぐり合えるといいなぁ。
今年は小野不由美さんの十二国記シリーズ再読予定です。 (きっと不完全燃焼になるんだろうけど…笑)



ぼたん 良い意味で気を抜いて…

どうもね、ダメなんです。深く考えすぎる傾向があって(笑)
あまり物事をキチキチに考えるんじゃなくて、ある程度自然の流れに身を任せてみても良いかな、と。


ぼたん 趣味を大切に!

人生の時間は無限にあるわけじゃないんですよね。
今しかできないことも沢山あると思うので、自分のしたいことを悔いを残さずやってみようと思います。



今年もどんどん本・映画レビューや、ペンタブ画などUPしていく予定ですかお
2008年も皆さんどうぞよろしくお願いいたします!!


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ななこ

Author:ななこ
本のレビューを中心に
のんびりと更新しています。

ミステリ、ファンタジー、SF等
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レビューの評価について

基本的に評価は甘めかもです。
ストーリーはいまひとつでも、キャラが良ければ全て良し!雰囲気が良ければとりあえず許せる!みたいな所もあります(笑)

ちなみに5つ星に王冠マーク ほし が付いているものは永久保存版きもち

ほし もう最高っ!!
ほし 面白い☆
ほし 惜しいあと一歩
ほし まぁまぁ良い
ほし 普通です。
ほし 苦手…
ほし 何も言えない

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百年法 (上) (角川文庫)

百年法 (下) (角川文庫)

1位 百年法
(山田宗樹)


不老不死が実現した世界で、100年後には強制安楽死させられてしまう。

自分ならどうするだろうか、と思わず考えてしまう近未来SF作品。近い未来本当にこんな事が起こりそう。

スピード感あり、とても面白い作品です。
映像化希望!



絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

2位 絶望名人カフカの人生論
(カフカ/頭木弘樹・編訳)


フランツ・カフカといえば、
ある朝起きると、巨大な虫に変身していた『変身』などが有名ですが、 カフカ自身のネガティブさ加減には、思わず吹き出してしまうほどです・・・!(笑)

あまりにも自虐的でネガティブゆえ、自分の悩みなんかちっぽけに思えてしまう。
元気のない人にこそ、読んで欲しい一冊。



EPITAPH東京

3位 EPITAPH東京
(恩田陸)


エッセイ風の物語、自らを「吸血鬼」と名乗る男の追想、そして作中の戯曲。
・・・と、3つのパートに分かれて物語は進んでいきますが、正直相当のカオス状態(笑)

でも、シェイクスピアの「エピタフ」(墓碑銘)だったり、 なかば都市伝説的な平将門の首塚の話、動物交差点の話など、とにかく雑学が豊富。

何故か最後まで面白く読めてしまった一冊です。

★4位以下はこちら

◆2014年マイベスト3◆

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

1位 ハーモニー
(伊藤計劃)


もうとにかく面白くて、想像以上に読み易かった事に驚きでした!

戦争、疫病、、、この世の全ての悪を取り除き、完璧に管理された世界は、
ある一人の少女によって綻び始めます。

劇場アニメ化もされ話題になった作品。



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

2位 深紅の碑文
(上田早夕里)


第32回日本SF大賞を受賞した、
「華竜の宮」の続編です。

陸地の大部分が水没した未来。
地球規模の未曽有の大異変を前に、人類はどう対応するのか??

SFですが、決して遠い未来ではない世界の姿かもしれません。傑作です。



ウール 上 (角川文庫)

ウール 下 (角川文庫)

3位 WOOL
(ヒュー・ハウイー)


<サイロ三部作>の第一部目。

全ての生き物が死に絶え、荒廃した未来の世界。 生き残ったわずかな人間達は、地下144階建てのサイロで暮らしているという設定。

<清掃の刑>やらサイロの秘密やら、とにかく謎ばかりの展開で、夢中になって読みました。

★4位以下はこちら

◆2013年マイベスト3◆

金色機械

1位 金色機械
(恒川光太郎)


めちゃめちゃ好みのお話だったー!!

恒川さんといえば幻想的でちょっぴり怖い世界観が魅力なんだけど、
今回はSF・ファンタジーで味付けされた時代物。恒川さんの新境地です。

切なく悲しく、人間臭い恒川ワールドを是非堪能してみて下さい。



10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

2位 10月はたそがれの国
(レイ・ブラッドベリ)


不気味・奇妙・不思議。
・・・と3拍子揃ったこの作品。

全体的にホラー色が強く、特に「群衆」「びっくり箱」は一度読んだら忘れられません。

読んでいるうちに、のめり込んでしまう事間違いなしの短編集です!



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

3位 新選組 幕末の青嵐
(木内昇)


これを読んだら、絶対新選組が好きになる!保証するよ(笑)

様々な隊士の視点から進んでいく物語。皆がカッコ良くて(沖田さんは可愛くて)素敵すぎる。
女性作家さんならではの繊細で、それでいて力強い描写が魅力的でした!

それにしても、土方さんの男前っぷりは異常(* ̄∇ ̄*)

★4位以下はこちら

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